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2020年3月 1日 (日)

スウェーデンから見た「飽食の国・日本」

家庭料理

 1985年8月末~12月中旬、機械の納入で4か月間スウェーデンVOLVO社に出張した。現地滞在中に数度、職場の人から、夕食に家庭に招待されたことがある。私としては晩飯を食わせてくれるというので、お花と日本のお土産を持ち、(遠来のお客さん用の豪華な食事を)期待して、タクシーを飛ばして飛んで行った。

 しかし、その晩飯は日本でのそれとは大分趣が異なっていて、戸惑ってしまった。出てきた料理は、それこそパンとチーズとハムといった極めて質素な夕食であった。そこの家の小さな子供もパン、牛乳、ジャムとヨーグルトだけの食事をしている。普通日本で、遠来の客がくるとなれば、それこそ豪華な料理でもてなしそうな風潮がある。多分私でもそうする。

 これはこの家だけの特例かと思ったが、その後数回別の家庭にも招待されたが、状況は同じであり、いつも出てくるのは質素な夕食であった。聞くところによると、これは英国でも同じ状況であるそうだ。たぶん欧州全体にあてはまるようだ。質素だから、歓迎していないのではなく、アットホーム的な歓迎で、彼らが会話を楽し んで、それがお客のもてなしであることは良く分かった。

 

パーティの場合

 ところが晩飯でなく、パーティがあるからと言われた場合は話が別で、その場合は豪華なスウェーデンのバイキング料理が並び、高級なヮインが出されることとなる。クリスマスも近い12月の日曜日、アランダー家にオルソン夫妻と一緒に招待された。その時は、高級ワインが抜かれ、奥さんの手作りのバイキング料理が所狭しと並んだ豪華なパーティであった。欧州では、晩飯とディナーとパーティの違いを認識して出掛けることが必要だと痛感した。

 

日ごろの質素な食事

 この事は、この国のほとんどが共稼ぎである事情と、楽しみの少ない厳しい冬の自然環 境においては、大きな楽しみは会話であるとの認識からきている。共稼ぎであるから、食事はできるだけ手間をかけない風潮もあるようだ。税金が高いので、共稼ぎでないとやっていけない。1994年現在、製造部長のアランダーは、1985年当時、朝 9時半頃の休憩時間にパンとチーズとコーヒだけの質素な朝食を職場で取っていた。それもその職場の半数がそうしていた。彼らは質素に生活して、会話を接客の技術として楽しむ術を知っている。我々日本人の様に、物量作戦で遠来の客人をもてなすのと、精神的なもてなしと、どちらが文化的か、本当のもてなしか、と問われると辛い返答となりそうだ。

 この家庭招待時に、アランダーの子供から日本人のお客様へ、と日本の情景を描いた絵を贈られた。そこにはエンペラーが日本刀を掲げて、日の出を背景に立っているクレヨンの絵である。こういう温かいもてなしは嬉しいものだ。たかが子供の絵ではあるが、私はこの絵を今も大事 に保管している。(次の絵)

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  贈られた絵

 

工場の社員食堂

 我々出張者は、昼食をVOLVO工場の社員食堂で取っていたが、ここで興味深い事実は、毎木曜日の昼食メニューが、大豆スープとパンケーキだけの質素な食事であることだ。日本人の味覚でなくとも、これが実に不味~い。これを彼らは黙々と食べている。「不味くないのか?」と聞いたら、「美味くはないが、食べれないほどではない」という。これはスウェーデンの伝統で、節約の精神を続けるための昔からの習慣であるそうだ。朝夕の質素な食事と比較して、日本の食卓の豪勢さを見る時、日本は贅沢な「飽食の国」だと感じた。

 

2020年の眼

 以上は1985年当時の感想であるが、現在2020年の日本社会の食文化を俯瞰すると、如何に日本が飽食の限りを尽くしているかに思い至る。この飽食・贅沢三昧が、認知症、ガン、糖尿病の増加の原因であることは明白だ。

P10702501s   馬場恵峰書

2020-03-01 久志能幾研究所通信 1496 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年2月29日 (土)

大垣市役所食堂のランチは、不健康品だらけ

 私は脳梗塞、心筋梗塞、認知症、癌、網膜静脈閉塞症の病気の予防のため油を使った料理は避けている。油を使った料理は高血圧症を招き、前記の病気の遠因になると確信した。それは真島消化器クリニックの真島院長の指導と私の推定からの確信による。

 真島院長の診断では、診察した当初は、脳梗塞、心筋梗塞になる危険性がかなり高い危機状態であった。私は20年来、高血圧症に苦しみ、降圧剤を服用していた。しかし真島院長の食事指導により、高血圧症が治り、現在は降圧剤の服用が不要となった。

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 上図 私の右腸骨動脈の血管の断面写真

真島消化器クリニックにて  2018年7月9日

 当初、血管内部のプラーク厚みが2.72mmもあったが、2年かけて食事療法で1.49mmまでに減少した。血圧も正常に戻った。

 

油料理

 油を使った料理は、素材の味を誤魔化し、鮮度を誤魔化し、人間の舌を麻痺させる。油料理を出せば、飲食店は儲かるが、将来に人間の体に死病を発生させる時限爆弾を提供することになる。

 私の前職の会社の食堂でも、油で揚げた食品が多かった。それが私の高血圧の原因と推定している。

 現代日本でレストランに行くと、油を使った料理の氾濫である。油を使っていない料理を探すの難しいほどである。テレビのCMでは、油を使った料理、砂糖を使った料理・菓子ばかりである。

 それが現在日本の癌の増加、認知症の増加、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病の増加であると私は推定している。

 私が小学生の頃の60年前は、こんなに美味しいものは氾濫していなかったし、癌も認知症も癌も脳梗塞も心筋梗塞も数が少なかった。その後の「美味しいモノ、油・砂糖・添加物を多量に使った贅沢な食事」の氾濫が現代の病気の原因だと私は推定した。

 

極楽ポイント

 だから今の私の食生活は、禁「サラダ油を使った料理」、禁「油を使って焼いた卵」、禁油脂、禁「油の乗った美味しい魚」、禁「天婦羅」、禁「お饅頭」、禁「甘いケーキ」、禁「お煎餅」、禁酒である。お煎餅も張り付き防止で油を使って焼いているからダメなのだ。それはドクターストップである。

 美味しいものには毒がある。食品メーカは、「味の極楽ポイント」の開発に余念がない。「味の極楽ポイント」とは、一度食べ始めたら、止められない、止まらないという「味」の開発である。その味には添加物がふんだんに使われている。その添加物の多くは、欧米では禁止された種類である。マーガリンもそのうちの一つである。厚生省の役人は天下り先の利権の関係で、添加物の認可が野放し状態であると推定される。

 

歴史のIF

 今の庶民の食事は、古代エジプト王のクレオパトラの食事よりも豪華なのだ。もしクレオパトラの食事が今と同じ豪華なら、美食家の彼女は肥満体になり、ジュリアス・シーザが恋に落ちることもなく、エジプトの歴史が変わっただろう。現代人は食の奴隷になっている。

 

大垣新市庁舎のランチ

 岐阜新聞のべた褒め大垣新市庁舎の食堂の記事「城望む景観も魅力 大垣市役所の食堂口コミで人気」(2020年2月16日)を見て、2020年2月27日、大垣新市庁舎の食堂に出かけて食事をしようとして、そのメニューを見て呆れた。当日の3種類のランチメニューは、全て油を使った料理で、私が食べることが出来ない種類であった。私は何も食べずに大垣市役所の食堂を後にした。

 そのランチメニューは、唐揚げ定食、味噌カツ定食、魚フライ定食、であった。

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    2020年2月27日のメニュー

 

岐阜新聞社の記事

「城望む景観も魅力 大垣市役所の食堂口コミで人気」

https://www.gifu-np.co.jp/news/20200216/20200216-215695.html

上記のリンクが切れてしまったので、下記に内容を添付します。

 1.pdfをダウンロード

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油を使った料理はご法度

 油を使って揚げれば食中毒の恐れは少なくなる。しかし油を使った料理は、素材の味を誤魔化し、鮮度を誤魔化し、人間の舌を麻痺させる。油を使った料理を出せば、原価を安くして飲食店が儲かるのだ。それは美味だが、健康を害する食品なのだ。

 大垣市は、大垣市民の健康を全く考えていない。市民の健康を食品業者に丸投げである。岐阜新聞社は、大垣市の腰巾着で大垣市の宣伝媒体である。裏でつながっているとしか思えない状況である。岐阜新聞は読者の健康のことなど知ったことではないのだ。新市庁舎と出入りの業者の宣伝に余念がない。そうすれば小川敏の覚えが良いのだと勘ぐってしまう。

 自分の健康は自分で守るしかない。

 自分の城は自分で守れ。トヨタ生産方式を創った大野耐一元副社長)

 

2020-02-28 久志能幾研究所通信 1494 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します

2020年2月21日 (金)

ラム酒漬けレーズンパン、マーガリン入りで有害

 私はラム酒漬け葡萄の入ったレーズンパンが大好きで、月に数度、大垣駅近く大規模小売店舗内のパン屋で購入していた。一月ほど前、その成分表に目が行き、そのパンの成分にマーガリンが入っていることを発見して、驚嘆した。マーガリンは私にとって毒なのだ。それでそれ以降、そのパンを買うことを止めた。また、そのパン屋の健康に対する取り組みに疑問を持ち、そのお店でパンを買うことを止めた。

 

マーガリンとは

 マーガリンとは工業用プラスチックで、人間が食べるものではない。マーガリンはバターの代用ではない。マーガリンに含まれるトランス脂肪酸は、脳梗塞や心臓病のリスクを高めるため、世界で規制の動きが高まっている。トランス脂肪酸は、植物油などの液体状の油脂や、マーガリン、ショートニングのような固形状の油脂を製造する加工工程で生成される。

 

フレッシュ

 コーヒに入れるフレッシュに、ショートニングが入ってる。フレッシュは牛乳から作られるわけではない。人造の疑似ミルクである。だから常温で1年も2年も放置しても腐敗しない。だからそれは人間の食べるものではない。猫でもハエでもゴキブリでも見向きもしない。だから私はコーヒをブラックで飲む。

 

欧米の規制

 欧米の専門機関やWHО(世界保健機構)は、トランス脂肪酸の摂取を総エネルギー中で1%以下にするように勧告した。

 デンマークでは、2003年から国内で販売されるすべての食品の油脂中におけるトランス脂肪酸の含有量を2%以下に制限された。違反者には最高2年の禁固刑が科される。

 2008年、ニューヨーク市では、トランス脂肪酸を含む油脂製品の使用を禁止した。

 米国、カナダ、韓国は、加工食品など4種類の油脂について、含有量表示を義務付けた。あの中国でさえ2011年からトランス脂肪酸の表示を義務化した。

 

日本の野放し

ところが日本では(役人の利権がらみと推定)、その摂取量が少ないとして(大嘘)、基準値の設定や表示の義務付けはなく、野放し状態である。きっと役人の天下り先を優遇しての処置である。

 

法律違反

 日本では食品衛生法第6条で「有害な物質が含まれ、またはこれら疑いのある食品は販売、製造、輸入、加工、使用、調理、陳列してはならない」と明記されている。トランス脂肪酸は有害であることが明白で、この条文から、トランス脂肪酸を含む食品は販売、製造はもとより陳列しても違法なのだ。

 こんな日本の食品業界にド甘い行政姿勢だから、これが原因で日本だけが癌死が年々増えていると推定される。欧米は癌の死亡率が年々下がっているのに、日本だけ異常である。

 私は昨年、癌に罹患したので、再発防止のため少しでも疑わしい食品は避けている。その危険性を皆さんに伝えるため、この記事を書いている。

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船瀬俊介著『あぶない抗がん剤』(共栄書房 2018年)より引用

 

 

マーガリンの弊害

 最近、ショートニングは皮膚障害にもその原因となるとの研究結果も発表されている。50年ほど前、私が子供の頃は、アトピーなどは無かったし、聞かなかった。しかし日本が経済高度成長期になると、食生活が洋風に激変して、バターに変わり、健康にいいという神話で、マーガリンを筆頭にして、このトランス脂肪酸の摂取が増えた。また植物油を使った菓子、料理パン、アイスクリーム、スナック菓子、洋菓子、スーパーの揚げ物等の食品が氾濫し始めた。そのことが、アトピー等の異常な病気の原因と推察される。認知症、癌の増加もその遠因と私は推察している。

 

無知な小川敏

 大垣市長の小川敏は、ショートニングの病気のリスクが2003年頃から欧米では広く伝わっているのに、2018年の大垣スィーツグランプリで、ショートニングが含まれている菓子にグランプリ大賞を与えて、大きな顔をしている。小川敏は、大垣のスィーツが宣伝できれば、大垣市民の健康への被害など知ったことではないのだ。大垣市民として許せない市長である。

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 ショートニング入り大垣スィーツのグランプリ発表

 小川敏は大威張り  2018‎年‎3‎月‎4‎日、大垣元気ハツラツ市会場

 

油脂はドクターストップ

 私は血管内に溜まったプラークを削減するため、油脂を採ることは避けている。血管内のプラークの蓄積は、油脂のショートニングが影響するはずである。それが高血圧症、脳梗塞、心筋梗塞、癌の遠因となるはずである。血管内がプラークで細くなり、血液が流れにくくなると推定される。血液には癌等の異物を攻撃する免疫酵素が含まれる。だから血流が流れにくくなると、癌ができやすくなるとは、医学の素人の私でも考えられることである。私の場合、毒である油分摂取は、真島消化器クリニックの真島院長からドクターストップである。

 

 マーガリンの危険性は、Business Journal(https://biz-journal.jp)のカテゴリー「ヘルス・ライフ」内で、「マーガリン」で検索すると、多くの情報が出てくる。皆さんも各自で確認してください。

 

本ブログの情報は、下記の記事を参考にしました。

「食品の闇」中国ですら表示義務化の危険なトランス脂肪酸、日本では野放しで日本人は大量消費文 = 小薮浩二郎/食品メーカー顧問」

https://biz-journal.jp/2019/03/post_27174.html

Copyright © Business Journal All Rights Reserved.

 

「危険なトランス脂肪酸に新たな健康リスク、野放しに批判強まる 菓子パン、マーガリン… 文 = 郡司和夫/食品ジャーナリスト」

Copyright © Business Journal.

https://biz-journal.jp/2014/11/post_6523.html

 

2020-02-20 久志能幾研究所通信 1486 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年2月18日 (火)

貧すれば癌ス 「貧忙癌」

 私は長年の友を「貧忙癌」で失った。最近、友人が会社を早期退職して貧乏になり、それにつれて友の心までが貧しくなってきた。「忙」とは心の癌になり、心を亡くしたのだ。一度、「貧忙」という悪魔のサイクルに陥ると、どんどん貧乏くさくなってゆく。つまり生活が貧乏になると、心までが「貧忙癌」に侵されて増殖して、豊かな心が消滅するのだ。

 

今生のお別れ

 今の出会いが今生のお別れなのだ。何時までもあると思うな、親とカネ。親の死は、何時かは己も死ぬことを親が教えてくれている。人と出会ったら、それが今生のお別れなのだ。明日にでも大震災が起きるやもしれぬ。第二の911テロに巻き込まれるやもしれぬ。

 だから自分の病気ばかりに気にするのではなく、たまには相手の幸せを考えて布施(顔施、心施)をすべきなのだ。相手の立場になって考えることも布施である。明日の命は分からない。命は日々尽きていくのだ。

 

貧忙癌の原因

 鬱病を原因とする貧忙癌は、利他の精神に立ち返れば治る。自分よりまず相手の立場を考えよう。鬱とは、鬱蒼と茂った葉で、自分を守るために自分自身を隠してしまい、その葉の重みで自分自身が倒れそうになった状態である。木の全栄養が葉っぱに行ってしまい、他の事は考えられず、肝心な自分の幹に栄養が行かなくなった状態である。だから、その防御用の葉っぱを落とせば、病気は治る。

 何時までもあると思うな、己の命。どうせ何時か消える命なら、世のために捧げた方が、生き甲斐がある。そうすれば鬱はどこかに行ってしまう。自分のことばかり考えるから、周りが見えなくなる。

 

喫茶店事例

 竹馬の友が一緒にマクドナルドに行こうと言いだしたので、出かけた。友人が、驕りだと言うので、コーヒーとハンバーガーを注文した。ところが友人は(金がないから)水だけでいいという。当方は奢ってもらって、相手が水だけ飲んでいては、コーヒーなんか気持ち良く飲めない。一緒に同じものを食べてお喋りしてこそ楽しいのだ。その気持ちを友人は察することが出来ないまでに、友人の心は「貧忙癌」に侵されていた。それでは、今後とても対等に付き合えないと思った。だんだんと疎遠になるのも致し方ない。そんな友人と付き合うと自分まで惨めになる。

 

温泉旅行

 大学時代から付き合っている40年来の友人と、定年退職の記念にと一緒にかけ流しで有名な温泉に出かけた。そこで夕食の料理を頼む段になって、私は一生に一回の記念だからと一番いい料理を頼もうと思ったら、友人が予算の関係で少し安い料理にしようと抵抗されてしまった。その差は数千円である。一生で一度の事なのに、何かわだかまりが残った。その後、別の価値観の差でトラブルがあり、40年来の友人と別れることになった。

 お互い仕事をしている間は、遠方地であったので、年に1回か数年に1度くらいしか会わなかったので、その価値観の差が露見することがなかった。お互い、定年退職を迎え、会う頻度が増えて露見した事件であった。

 

シベリア抑留の生と死

 私の父は地獄のシベリア抑留を経験して命からがら生還した。だから今の私の命がある。父の弟はシベリアの土になった。だから従弟は父の顔を知らない。シベリア抑留では極寒の強制労働で7万人の日本人が殺された。一説には10万人とも言われる。死亡率12%だが、抑留当初の死亡率は80%であった。アウシュビッツ強制収容所並みである。我々が語り継がねばならぬ歴史である。

 大学時代の友人の父も同じ境遇であった。父はその体験談をほとんど話さなかった。友人の父も同じであったようだ。それはソ連から洗脳教育で、捕虜全員が口止めされていたようだ。

 その生々しい体験談を2014年8月2日、丸順の今川順夫最高顧問が講演会「負けて堪るかーーシベリア抑留を生き抜いた男の人生」でされたので、それをビデオ撮影してディスクに焼いた。友人が、それに興味があると言うので、気を利かせてそれを業者に頼んでダビングして送ってあげた。

 しかしその実費の支払いをお願いしたら、「押し売りみたい」との返信があった。彼はビデオディスクを受け取ったが、その代金は払わなかった。それで、これは価値観が違う人だと分かり、40年来の友であるが、別れることにした。

 送ったのは、今川順夫氏のシベリア抑留体験の講演ビデオには、私の父も友人の父も、この講演にある同じ体験が語られている。彼の行為は、シベリア抑留で亡くなられた方を侮辱したようで、ある種の怒りも覚えた。彼も心の貧忙癌に罹っていた。

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 今川順夫氏の講演  これで一食分のパン。これで重労働に耐えた。

 2014年8月16日 興文地区センター

 今川順夫氏は2019年6月21日、逝去された。95歳。ご冥福をお祈りいたします。

 

人は成長しないと友を失う

 渡部昇一師は、同じような経験談をエッセイに残している。長年の友でも、自分と同じように成長しないと、価値観、蓄えの差が出来てくきて、付き合うのに障害が出てくるという。行くレストラン、食べる料理の金額に関してお互い違和感を覚えない人だから、長く付き合える。それに差が生じると、お互い違和感を覚えて交際に支障が発生する。人は歳と共に、心の豊かさ、財産の豊かさが成長しないと、友も失うという。それをこの事例で体感した。

 

福禄寿

 人は経験を積んで、人格に磨きをかけて、福を持たねばならぬ。人は働いて裕福(禄)にならねばならぬ。長生きせねば(寿)、交際も保てない。また生んでくださったご先祖、ご両親に申し訳ない。

Dsc00557s   馬場恵峰書

2020-02-18 久志能幾研究所通信 1484 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年2月16日 (日)

磨墨智624 お坊さんと仲良くなろう

 いつかはお世話になるお坊さんである。後に残る人のために、お坊さんと仲良くなっておこう。後に残る人の時間が助かる。

 葬儀の時、お坊さんは故人の生前の生き様を親族から聞き出して、その人に見合った戒名を授ける。しかしそれは応急処置である。本来は生前に戒名を授かるのが正規である。事前にお坊さんとお話がしてあれば、事前に個人の性格が分かり最適の戒名を授けてもらえる。時間節約にもなる。あの世で後悔をしない。

 

戒名とは

 戒名とは、導師が故人に弟子として授けるあの世での名前である。あの世で、戒名(戒めの名)を背負い、その名に恥じないように仏道を修行する。生まれた時の本名は、両親がこの子はこうあって欲しいと名付ける名前である。往々にその名前に恥じる現世を送る人が多い。

 戒名はあの世で、こうありたいと願って住職が名づける。今度こそ、名前に恥じない佛道を歩みたいもの。

 

私の戒名

 私は今回の癌の手術をして、覚悟を決めて終活準備の一環として戒名を授かった。導師より提案のあった戒名候補から選定した。その戒名を馬場恵峰先生に揮毫もしてもらった。お墓は2015年に建立スミで、墓誌も手配した。そして葬儀と50年間の法事の段取りもした。そのお金も払った。準備万端である(?)。我ながら、あきれている。

 本来、生前に戒名を授かるのが正規である。今回それを初めて知った。人生知らないことばかりである。まだ死んだ経験がないので(?)致し方なし。

 

人生最大のイベント

 死とは人生で、最大で最高のイベントである。それまでに何をこの世に遺せるか、人生の課題である。そのお祝いが死のセレモニーである。そのイベントを立派に成就するために精進をしたいと思う。

 癌死では(確率50%)、生前の食生活と生活習慣が「狂っていた」とみなされたのだ。人生道を暴走して、人生道の通行違反切符を切られたようなものだ。安心安全健康運転違反である。

 認知症(確率25%)で死ぬのでは、そのやってきたことが理解できなくなり、生きてきた甲斐がなくなる。それでは人生の作品の完成がままならぬ。仕事で気ばかり使って、頭を使わなかった校長先生や警察署長が認知症になりやすい。仕事一筋で、仕事以外の世界を知らず、定年後にやることがなくなると、認知症を発病しやすい

 老衰では(2%)、無為無策のようで未練が残る。

 不慮の死(1%)では、人生の危機管理ができていなかった証である。

 前向きに倒れるようにぽっくり死は(1%)である。それが理想だが、狭き門である。

 立派に死ぬためにも準備と努力が必要だ。その前提条件は健康管理である。

 

理想の死

 死の直前まで人生の作品の仕上げに命を捧げたいと思う。そうすれば納得できる死を迎えられる。あの世に悔いがなく逝ける。だから今を全力で時間を忘れて働きたいと思う。

  よく働いた一日が安らかな眠りを誘う様に

  よく働いた一生は安らかな死を迎える。

             レオナルド・ダ・ビンチ

 

エピソード

 その戒名を墓誌に刻むにあたり、馬場恵峰先生に私の戒名を揮毫してもらったが、行き違いがあり、墓誌に戒名を彫った後でミスが見つかった。相手が石なので修正がきかない。それで墓誌を再製作するという顛末になってしまった。それで100万円近くが消えてしまった。なにせ自分の戒名を彫るのは、初めての体験なので、ミスがあっても致し方なし(?)。

 墓誌、位牌の戒名の名には、意外と間違いが多いようだ。普通は誰も気が付かない。以前もご先祖の戒名の間違いに誰も気がつかなかった事例があった。

 今回の間違いは、仏様から「まだ浄土に来るには早い、死に急ぐな」と言われたと自分の都合の良いように解釈した。昨年、癌の手術後、医師からは余命2年と言われてから1年が経過した。だから後1年で死ぬ(?)予定が、急遽、死ぬことを諦めた(?)次第である。健康管理は己の責任だが、死は神仏の管轄範囲なので、私には管轄外である。だから自分の出来る健康管理に精進するしかない。

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  馬場恵峰書

 

2020-02-16 久志能幾研究所通信 1482 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年2月12日 (水)

「病気という使者」とのご縁

 病気とは、己の生活習慣の間違いを教える仏様からの使者である。要はご先祖から預かった大事な体を酷使したのだ。だから「病気と闘う」という姿勢は間違っている。病気になったのも、郵便ポストが赤いのも総て己が悪い。それなのに他に病気の原因を求めるから、病気が再発する。己の内なる鬼(魂)から鉄槌を受ける。

 病気になったら、「病気様」と真剣に向かい、病気様の真意を聞き、病気様が来た意味を考えるべきだ。病気になっても、直ぐ死ぬわけではない。仏様は、自省して、生活を正すための時間的猶予を与えてくださる。それを無視するから、早死にする。

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赤い郵便ポスト理論

 若い時、遊ばずに、受験勉強を猛烈に頑張って、東大に行き、役人になり、郵政政務次官に出世すれば、「郵便ポストは赤色」という政令を出すこともできたのだ(?)。みんな勉強をしなかった私が悪いのだ。

 

病気というご縁 

 私も病気というご縁に出会ったから、医師の門を叩き、自分の生活習慣を見直し、正しい道に進むご縁を頂いた。感謝である。それで突然死が防げた。

 人生に目標がなければ、病気は治せない。

 

危機管理として

 下記の手順は危機管理として、ビジネスのトラブルにも応用できる手法である。逆に、私が今まで実社会で学んだ危機管理手法を、自分の病気の治療に応用したといえる。

 

病気への対応手順

 1 まず病気の状況を直視する。

 2 病気の症状を取り除く。

   まず病気を対処療法で良いから処置をする。

   まず火事の火を消すことが最優先。

   ただし医師の言う事を盲信しない。自分で考える。

 3 自分なりに病気になった真因を考える。

   なぜなぜを5回繰り返し、真因を見つける。

   真因を見つけるためなら、日本全国に足を延ばし、名医を探す。

 4 真因に基づき、治療をする。

   それは病気との闘いではなく、怠惰な己との闘いである。

 5 再発防止をする。

 6 病気を研究し、水平展開をする。

    個人でも、家でも、会社でも、国でも、大垣市でも病気になる。現在は、共産中国が病気になっている。中国では一部の金持ちが利己主義に走り、金儲けのため、誰も住まないマンション建設に邁進した。金持ち達は国のことを思わず、国のために金を使わなかった。そのため、環境がますます悪化して衛生状態が悪くなり、コロナウイルスの繁殖を増長した。全て因果応報である。

 大垣市も小川敏が金をケチるだけで、大垣の未来のために投資の金を使わなかったので、大垣市は病気になり、この小川敏市政19年間で衰弱の一途であった。小川敏は無為無策無能であった。小川敏は「未来を創造してくれる子供達」への教育費も自分たちでお手盛りとして「食べて」しまった。

 その原因は「汚川」に発生した癌細胞である。知識偏重の癌細胞が大垣を衰退に導いた。知識偏重からは智慧は生まれない。今はそれが自己増殖して現在に至っている。原因のない病気はないのだ。

 7 人にその情報として伝達して、その害をくい止める。

   知りたることを人に教えざるは、金を借りて返さざるが如し。これは佛様の教えである。

 

私の高血圧治療

 当初は降圧剤を20年間程、医師の指示通りに服用していた。私は肥満が高血圧の原因だと、必死に減量に努めたが、中間管理職の宮仕えの身の悲しさで、早朝より深夜まで働き、ストレス過多、食事は早食い、深夜の夕食、脂っこいものを多食、運動不足で、なかなか減量は進まなかった。

 高血圧への降圧剤投与は対処療法で、根本治療ではなかった。

 3年ほど前、ネットで高血圧症の原因が、血管内部に溜まったプラークのため、血管内部が細くなり、それが高血圧の原因であるとの記事を見付けた。私には機械設計者として、至極納得できる理論であったので、すぐ久留米市の真島消化器クリニックに出かけ、血管内に溜まったプラークを測定してもらい、その原因を突き止めた。真島先生の食事療法指導で2年がかりで高血圧症を治した。今は降圧剤の薬は飲まなくて済んでいる。今では20年間飲んだ降圧剤も、私の癌罹患の遠因と推察している。

 病気の治療は病気になった真因を見付けないとダメなのだ。

 

私の癌治療

 昨年の年初、癌が見つかり対処療法として手術をした。

 その後、愛知県がんセンターの標準治療として抗がん剤治療を勧められたが、それは対処療法であり、延命効果があまりなく、副作用も大きいことから、その治療を拒否して代替医療を探して対処した。

 がんセンターの医師からは、その後の生活は今まで通りでいいと、癌再発防止の生活指導がなかった。それで自分で癌の発生原因を市販図書50冊ほど買い込んで、再発しない方法を自分なりに研究した。

 それで東京の某クリニックにも出かけ、癌の転移防止にはビタミンCが良いとの話を確認して、その点滴治療を地元の病院で半年にわたり受けた。

 その過程で、南雲クリニックの南雲吉則先生と巡り合って、師の唱える癌の発生原因説(狂った食事、狂った生活)に納得して、自分に展開をした。それで南雲先生の治療指導に従うことにして、現在に至っている。

 南雲先生の説が、今まで調査した中では、癌発生の真因に一番近いと確信した。その内容は、当ブログの「南雲吉則講座「命の食事」」1~6(2019/10/27~)を参照ください。

  

2020-02-11 久志能幾研究所通信 1478  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年12月27日 (金)

人生で最大の金儲け方法

 人生で最大の金儲けとは、病気にならない生活を送ること。病気になると金がかかる。下手をすると、人生最大のお宝の「命」を失う。何物にも代えがたいお宝を失う。

 医師から余命宣告をされて「金はいくらかかってもいいから、命を助けてくれ」と泣きついてもなす術がない。世界一の金持ちであったアップル創業者、スティーブ・ジョブズでさえ膵臓ガンのため56歳で命を落としている。癌に対して、お金は無力である。

 癌患者に1年間の延命効果のある500万円という薬も登場している。癌は金のかかる病気である。それの治療費をゼロにするのが人生最大の金儲けである。

 癌は他人ごとではないのだ。日本人の二人に一人は癌になり、3人に一人は癌で死ぬのだ。人生最大のお宝は自分の命なのだ。

 

癌の原因と対策

 癌の原因は、狂った生活、狂った食事、狂った医療、狂った精神文化である。要は不摂生で己の体をいじめたのだ。いじめられた体の細胞が反乱を起こして、癌になった。原因が分かれば対策は容易である。手術、抗がん剤、放射線治療等は対処療法で、後追いの金のかかる対策である。癌予防で不節制を止めれば、金もかからず、治療費もかからず大儲けである。

 

癌になった場合の治療費用(1年目の費用)

 肺がん  266万円

 胃がん  236万円

 大腸がん 307万円

 肝臓がん  58万円

 乳がん  214万円

各がんの内訳で、再発防止抗がん剤治療費が92~200万円も含まれる。

 『プレジデント』「がん解明、9つの真実」2013年6月17日号より

 

私の癌治療費

 私の場合、愛知県がんセンターで手術後の標準治療である抗がん剤治療を拒否した。その代替治療として、別病院でビタミンCの点滴投与と併用治療を週1~2回、6か月間、一回43,000 円~37,000円の治療を受けた。その費用は抗がん剤治療と同等かそれ以上である。これは保険がきかないので高額である。

 私の癌の治療費総額では、プレジデント社の試算の費用くらいのお金が消えた。それ以外に電動ベッドや羽毛布団等の自宅環境整備でかなりの金が消えた。それがなければ、大層なお金が貯金できたはずであった。

 その金額を稼ごうと思うと大変だ。だから病気にならないのが、人生最大の金儲けである。失ったお金以上に、治療のために失った時間が膨大である。ビタミンC剤の点滴では、一回当たり2~3時間も病院のベッドに拘束される。その間、何も出来ない時間である。じっと点滴ボトルから落ちる点滴を眺めて時間を過ごす。癌になったという人生の悔いを感じるばかりである。

P1130022s ビタミンC剤の点滴 2019年8月22日

 

反省と再発防止

 癌になった原因を、今までの狂った生活、狂った食事、狂った精神状態であると推定して、私は生活の全てを変えた。お陰で健康的な、人間的な生活に戻ることができた。癌は仏様からの諭しのメッセージなのだ。今のままの生活なら、早く死ぬところを、仏様からの「病気」という啓示で、生活の間違いに気付かせてもらって、延命できたのだ。間違いは人間だから誰でもする。問題は、その啓示をどう受け止めるかである。

 

対処療法よりも再発防止を

 もう一つの大きな問題は、癌を治療する医師がその原因を追究せず、対処療法で患者の治療にあたることである。私は、南雲クリニックの南雲吉則先生、真島消化器クリニックの真島康雄先生の指導でガン再発防止治療に取り組んでいる。お二人とも、病気の真因を探って、病気予防を指導してくれる。基本は食事療法である。病気になって名医に治してもらうより、病気にならない防止策が重要である。それが人生の最大の金儲けである。

 

 

防火対策

 2005年に自宅の隣が火事になった。当家も延焼しそうになり危なかったが、消防署が放水して延焼を食い止めてくれた。延焼防止のための放水で家の中が酷い状態になった。

 だから火事を消すよりも、火事にならないようにするのが、最大の防火対策であり、それが危機管理である。病気はそれと同じである。

 抗がん剤投与は、火事になった場所に水をかけるようなものだ。抗がん剤は患部以外に正常な細胞も、同時に痛めつける。延焼を食い止めるための放水は、まだ火のついていない家屋を破壊する。この記憶が頭の隅にあり、抗がん剤治療を拒否した。

Img_2091s  隣アパートの火事 2005年10月28日

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 自宅内の延焼防止で放水による被害

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 馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」(久志能幾研究所刊)より

 

2019-12-26 久志能幾研究所通信 1435  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年12月11日 (水)

食べるものがない

 急に小腹がすいて、何か無性に食べたいと近くのコンビニに足を向けた。ところが買うものがないのだ。菓子パンを手に取り、裏を見ると、フランスパンもクロワッサンもワッフルも小粋なパンも総て「ショートニング、マーガリン、植物油」が入ったものばかりであった。プリンでもと手に取っても、植物油が入っていて諦めた。私は、植物油の入った食品はドクターストップで食べない。それに私はショートニング、マーガリンの入った食品は、絶対に食べない。

 アラレか煎餅でもと探しても、価格が100円の商品しかなく、価格的に信用が置けなく、日本製ではないようで、何か恐ろしくなり手が出せなかった。本来、アラレや煎餅は油を使って焼くので、原則的に、私はドクターストップで食べない。小腹がすいて、あえて毒でも食らえと思ったが、100円という値段を見て諦めた。安いものにはワケがある。

 ナッツ類も食べたいが、これはドクターストップで私は食べない。食べたいのだが、我慢が辛い。ナッツ類は脂分が多いので禁止である。

 コンビニのおにぎりも、コンビニ弁当も、添加物・防腐剤が怖しくて、買う気になれず、諦めた。

 結局、昔ながらの和菓子のお饅頭を買ってすませた。和菓子も砂糖の塊で毒であるが、たまになら、添加物も少なく、その毒の影響は少ないと判断した。

 

日本人の良心の劣化

 毎日、こんなものを食べていたら病気にもなるなと、コンビニの商品棚をみて納得した。日本人の2人に一人が癌になる時代である。コンビニに並んでいる食品も見ると、それが納得される。日本の食品企業は、金儲け至上主義で、健康に悪い要素を入れて平気で販売している。それで、良心の呵責を感じないようだ。日本人に癌が増えたのは、企業人の倫理観、道徳観の劣化も大きな原因だと思う。消費者の健康を害することなど無頓着で、金儲けをしたい企業人が増えたのだ。

企業の問題対処

 企業は金儲けの為なら、添加物も油もショートニングもマーガリンも平気で入れて販売する。売上、利益至上主義のためである。何時から日本人はこんなに浅ましい人種になったのか。そんな金儲けをして、働き甲斐、やりがいが生まれるのだろうか。仕事をする以上、世のためになる仕事をしたいもの。人の健康を害させてまでして金儲けをするなら、ベニスの商人のシャーロックである。日本人の道徳教育が間違ってきた証しである。

 

企業や組織の長は何のために存在するか

 安倍首相も小川敏大垣市長も、国民、市民のことなど知ったことではない政治をしている。政治家として倫理観が劣化している。消費税を上げれば、国民の経済が打撃を与えることが自明なのに、それを実行する愚さがある。大垣市民を苦しめる政策をするしかない小川敏である。

 

自己防衛

 国を亡ぼすのは国外の敵ではなく、身内の敵なのだ。コンビニに行って、その食品メーカの名をしっかり刻んで覚えておくことだ。消費税を上げた首相の名を刻むことだ。利己のために金遣いの荒い小川敏の名を刻むことだ。私はその食品メーカの製品は買わないようにしている。選挙で次回は投票しないことにしている。

 

2019-12-11 久志能幾研究所通信 1422  小田泰仙

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2019年12月 9日 (月)

左党・右党「茹で蛙」症候群

 あるレストランの駐車場で、左にハンドルを切ったまま駐車していた車が目に止まった。私は車が可哀そうだなと感じた。つまり操舵を切ったまま止めておくと、機械の操舵部に応力がかかったままになるので、メカ的な負荷がかかりっぱなしになる。だから機械が可哀そうと感じたのだ。長い間では、ガタが生じるだろう。これは現実的には問題になる事はないが、気配りの問題で、一事が万事の問題である。車を大事に乗ろうとすると、そんな気配りが出てくる。そういう気配りをしないから車の寿命が短くなる。私の車は車歴20年で現役である。私が車を止める場合は、ハンドルを真っすぐにして止める。

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テストドライバーの車への気配り

 私が会社で試験車運転資格(テストドライバー資格)を取る訓練をしていた時、サイドブレーキ(当時は座席横のレバーをカチカチと引いていた)をかける時、「カチカチと音を立てないようにレバーボタンを押して引け」と教官から指導された。カチカチという音を立てると、ラチェットがその分、摩耗するので、それを防ぐための配慮である。車と自分は一体なのだ。車をいたわれば、腕も上がる。テストドライバーにとって、車は一心同体の相棒なのだ。

 

政治は国民と一心同体

 現在日本の政治情勢は、サヨクが傍若無人の振る舞いで国会をかく乱させている。まるで政治が左に切られたままになっているようだ。サヨクのマスコミも跋扈している。左への応力が長年積み重なり、疲労破壊寸前となって暴走しているような趣である。日本を取り巻く世界の政治情勢は緊迫しているのに、安陪さんの「桜を見る会」の宴を重箱の隅を突っついて大騒ぎをしている。もっと大きな問題である尖閣諸島の連日の領海侵犯、沖縄が奪われる危機、中国で邦人のスパイ容疑拘束等の議論から目を逸らせるがごとくの陰謀のようである。日本の国家存亡の危機が迫っているのに、呑気なものである。議員として亡国の輩である。

 ウイグル族が100万人も虐殺されようとしているさ中、花見の宴の問題で、下らない論争で国会が野党の横暴でマヒしている。それを問題視してウイグル法案を通した米国議会と大違いである。そういう下品な野党議員を選んだ国民にも責任がある。現状は国民のレベルがそれを表している。まず自省が必用だ。

 毎日少しずつ左への思想に染まると、左党「茹で蛙」が出来上がる。それは国の癌死である。だから若者の支持政党で、共産党へは低い投票率だが、60以上の元学生運動共感者世代は、いまだ共産党への投票率が高い。政治と我々の生活は一心同体である。まず身を慎まなければ、国も政治もよくならない。

 

食生活は癌予防と一心同体

 毎日の左党のたしなみが癌を招く。英国の学会の研究では、酒は少量でも発がん性があるのだ。毎日、左に舵を切られて晩酌で肝臓が傷めつけられれば、肝臓君だって、我慢の限度がある。それが癌の発生である。

 毎日が右党で、甘いものばかり食べていると、癌になる。癌は糖分の甘いモノが好物なのだ。癌になったら糖分の制限をするのが食事療法である。

 私は甘党であるが、癌になってから、お饅頭を食べるのを制限している。いくら美味しくても命には代えられない。私には死ぬまでにやることがあるのだ。

 戦後の食生活の激変で、この40年間で癌は3倍に増えた。乳がん死亡者はこの30年間で3倍に増えた。左党、右党の偏った嗜好が原因である。食品業界が、国民の健康無視、利益最優先で酒、スィーツ、飽食を売りまくったためである。

 少しずつ、癌の好物の環境に染まってガン「茹で蛙」になっていく。それが日本人の今の姿である。だから日本人の2人に一人が癌なるのだ。自己防衛しかない。

 

2019-12-09 久志能幾研究所通信 1420  小田泰仙

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2019年12月 8日 (日)

体重を25kg削減させた刃

 身辺整理で家中の書類を整理していたら、2009年10月29日の人間ドックのデータが目に留まった。そのデータを見て考えてしまった。

 飽食は病気の元なのだ。世の中は「食べろ、食べろ」と誘惑の大合唱である。消費者に腹いっぱい食べさせたいと思う食品業界の企業戦士達は、金儲けが目的で、人の健康など知ったことではない。その食の誘惑に負けた人間が病気になる。「止められない♪ 止まらない♪ 河童妖怪♪」は、病気へのお誘いの歌である。食べ過ぎた後は、胃腸薬の宣伝CMの大合唱である。日本の食品業界は何かおかしい。

 

人間ドックの変化

    2009年10月29日    2019年12月8日

体重    75.4 kg         50.40 kg

腹囲    96 cm          75 cm

体脂肪率  25.8           9.3

 

 2009年10月の人間ドックの後、私に大腸ポリープが発見され、その摘出手術をした。大腸がんになる恐怖心から、2010年1月からダイエットに取り組み7か月で14キロの減量に成功した。

 それから9年後の2019年2月に癌が見つかり手術をした。結果として半年で17キロほど痩せたが、2009年から見ると、体重25キロ減、腹囲21㎝減、体脂肪率16.5減である。

Dsc08070s    2019‎年‎11‎月‎2‎日

 人から見ると羨ましいかもしれないが、体力も同時に無くなり、体が思うように動かず辛い。知人の話しでは、体力が回復するのに1年間は要するという。これも試練である。

 

一食は医者のため

 ドイツには古くから次の諺がある「1日3食のうち2食は自分のため、1食は医者のため。」

 体重が75キロから25キロも減ったので、1/3が減った。つまり1食分の体重が減ったわけだ。ドイツの諺通りである。

 政府や医学界が「健康の為、3食キチンと食べろ」とうるさく言うのは、「しっかり食べて、しっかりと病気になって、しっかりと稼がせて欲しい」という本音が裏にある。余分に食べるから、体の飢餓防衛機能で、その脂肪が体に必要以上に蓄えられるから病気になる。要は、今までが食べ過ぎなのだ。

 今回の私の大病は、仏様からの戒めなのだ。若い時は、病気には体力でカバーができたが、加齢で病気への抵抗力が減少した時、発病するようだ。その時の対応で生死がわかれる。幸いにして、仏様と河村義子先生からの霊界メッセージに命を助けてもらった。その助けて頂いた命を大事にしていきたい。

 

医者の食べる分

 国の予算で税収60兆円、医療費40兆円という現実を、自分の年収と今回の医療費の支払いを比較すると、まんざらかけ離れた比率でないことを発見した。いかに今まで、医者のために食べていたかを実感した。食べ過ぎるから病気になる。食べ足りないくらいが丁度いいのだ。食を我慢する意思は難しいが、己を生んでくれた両親への感謝の念を起こし、己の使命を考えれば、出来ることである。

 

健康管理

 お金を稼ぐつもりで、健康管理をすれば、無駄な医療費が無くなる。健康であることが、最大の稼ぎである。健康でなければ、お金も貯まらない。人のため、世のためにも貢献できない。自分の使命が達成できない。死んでもいいから(?)、健康であるべきだ。だから私は死ぬ気で(?)、健康管理に取り組んでいる。

 己は何のために生きているのか。単に食べるために生きているのではないことを今回に病気で思い知った。

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馬場恵峰書

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馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」(久志能幾研究所刊)より

2019-12-08 久志能幾研究所通信 1419  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。