c-馬場恵峰師の書・言葉 Feed

2024年9月 3日 (火)

夢の実現方法、特急列車の罠でお鼻が高くなる

 

夢のない人生は、奴隷の人生。動物の生き方と同じ。

まず希望(志)を強く思う事。

 松下幸之助翁は成功の秘訣を「二階に上がりたいと強烈に願う事」と言う。

 

その夢の実現の為の計画を立てよ。

 そのために正しい順序を経て実行せよ。順序を誤ってはダメ。

 それは神社に祈願の参拝で、先に祈願してから手を洗うようなもの。

 ご不浄で先に紙を使ってから、用をたすようなもの。

 やはり人生は下積みから一歩一歩、上り続けるしかない。

  それをKKのように、下積みの階段を上らず、高すぎる下駄で、高台に昇るから、世間から反感を招いたうえに、転ぶから同情が集まらない。

 

夢の罠に乗せられて

 私の会社時代、私を飛び越していったエリート二人の若者は、入社当初から役員になれると思い込んでいた。そういう環境で入社したようだ。彼らは、会社から博士号をとるため大学に派遣されて、高い下駄を履きすぎて、お鼻も高くなった。

 しかし製造ニーズの環境が変わり、任されたプロジェクトが中止になってしまった。その結果、一人は恩有る会社に後足で泥をかけるように辞めて、大学に戻ってしまった。

 もう一人は、会社に残ったが、依怙贔屓する上司の専務がいなくなると、閑職に飛ばされ、精神を病んでしまった。高すぎるゲタに当たって下痢をしたのだ。

 

人生最大の三不幸の一つは、「若くして高台に昇る」である。

 彼らは人生の基本である順序を間違えたのだ。

 幸い、私は依怙贔屓も受けず、失敗に右往左往しながら、どん臭く道を歩き、飛び切りの出世はしなかったが、転ぶことはなかった。多くの泥臭い失敗で、大きな経験知を得ることが出来た。だからこそ平凡で地道な人生こそ価値があると実感した。

 

千里の道も一歩からと思う事

 千日(3年)の修行を鍛、万日(30年)の修行を錬という。つまり30年の鍛錬が成功を生む。目先の利に囚われるから、道に迷う。

 人は必ず死ぬ宿命を抱えて、佛(あるべき姿)になるために千里の人生道を歩む。それが菩薩行である。どれだけ佛に近づくのか、人に与えられた課題である。

 

10年は偉大なり。20年は畏るべし。30年は歴史なり。50年は神の如し。

    (鍵山秀三郎)

 

まず一歩を踏み出すこと。

  何時か、今度で、と踏み出しを先延ばしするから夢が実現しない。

  何時なのか? 「今」でしょう。明日の命は分からないのだ。

  人の性能(?)とは、フットワークの軽さだと私は信じている。

 

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2024-09-03  久志能幾研究所通信 2930号  小田泰仙

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2024年9月 2日 (月)

「DIE with 魂の遺作 & 少々の金」が上、「DIE with ZERO」は中、下は......

 

 大金を遺して死んでは、ただ働きして奴隷として死ぬのと同じ。

 遺産の大金は、遺族間でいさかいの元、子供を堕落させる。

 ジョブズは自分の健康を省りみず働き、240億ドル(約3.8兆円、1ドル=160円換算)の財産を残して、56歳で亡くなった。死因はすい臓がんである。彼は3兆円分のタダ働きをして亡くなった、と同じである。

 

 体はカネを稼ぐための道具である。その道具の健康管理と保守点検を放置して、それ対してお金と時間を使わないと、天から罰を受ける。体は天からのリース品である。

 お金は人生劇場での各歌劇に出してもらうための経費だ。お金を使わないと良いオペラに出演できないし、良い配役も得られない。良いご縁にも出会えない。その場所に出向くにもお金がかかる。それをケチるから、良い出会いにも恵まれない。

 人間として生まれた以上、ご先祖から頂いた体で、健康で働き、稼いだお金を自身の成長のために使い、世に尽くして、後世に役立つものを遺して死んでこそ、生きた証がある。

 

 お金はあの世には持って行けない。お金を使うのにも時間と体力が必用だ。何億円も稼いでも、生きている間に使い切れにない。

 その前に稼げない現実がある😿、それにつけても金の欲しさよ……。

 

 必要以上にカネを稼いで貯めるのは、ただ働きと同じである。それよりも自分の人生を有意義に使うことに時間を使った方が良い。時間は有限なのだ。人は生老病死である。生は偶然だが、死は必然である。死ぬ時にサムマネー(葬式代)が有ればよい。

 

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 馬場恵峰書

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偉大なる遺産

 最良のお金の使い方は、自分の魂を成長させ、その魂を後世に遺すこと。魂とは、日本人の歴史である。自分の思想に共感してもらえる弟子を遺すこと。例えば、佐藤一斎、渡部昇一、馬場恵峰先生等である。

 この知的巨人は、カネを遺さなかったが、偉大な遺作を数多く残した。それに影響を受けた人を多く生み出した。

 この3名の師は、今でも私の読書の世界ではまだ生きている。多くの魂に響く教えを頂いた。感謝

 

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 言葉は佐藤一斎、書は馬場恵峰  陶板への書

 

2024-09-02  久志能幾研究所通信 2929号  小田泰仙

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2024年9月 1日 (日)

ものを買うとは、自分を買うこと

 

 骨董品、美術品にも、命がある。買った以上は、自宅でその命を全うさせよ。

 モノを買うなら、自分と一体となって、人生を助けてくれるものを買え。それを持っていると、飛翔する気にさせるものを買え。

 

自分を買う

 ものを買うとは、自分を買うことだ。ものを買う、自分を買う、である。人は自分の人格以上のものは買えない。

 人の家に行き、そこにある品物を見れば、その人の人格が分かる。人に見られても、恥ずかしくないものを買え。

 浅ましく値切って買うとは、自分の価値を値切ること。心理学では、それをディスカウントという。それは誰も幸福になれない人生ゲームである。値切るとは、自分の人格価値を下げる練習をすること。

 

評価基準

 現実問題として、趣味の悪いものが自宅に置いてあれば、来客に己の美的感覚が疑われる。都合のわるいことに、その来客は本音を言わず、腹の底で笑っている。私もよく腹の底で笑ったことがある。

 いいものを持っていると、それが評価基準となって、人のものを値踏みできる。

 いいものには、創った人の魂が籠っている。持っていれば、それからも洗脳されて、自分の未来にも影響を与える。

 

ものも成長する

 犬猫でも、ペットショップで買い、飼えば死ぬまで面倒を見る、毎日接せていれば愛情も湧く。それと同じである。愛情を注いでモノを大事にすれば、モノも表情が変わってくる。気に入って購入したからには、途中で捨てるのは、罪である。自分の選択眼がまちがっていたのだ。

 

絵の本当の値段

 いくら高価な品でも、売れば二束三文である。デパートの値段には、展示会場の減価償却費、店員の人件費、デパートの利益等が含まれる。それを転売して儲かるわけがない。画家に入る金は、デパートの販売価格の20~30%である。最近、デパートの画廊から60万円で買った絵が、売る時は3万円であった。だから売らなかった。その絵を持っている間に楽しめれば、その価値があったと思うべきだ。そうでなければ、選択がまちがっていたのだ。

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無償のものを買う

 町内の役員や班長や神社担当を引き受けるとは、無償のものを買うことだ。お役を勤めるとはものをかうこと。その役は、往々に持ち出しである。町内は、その人の人格を買っている。無責任な人には誰も頼まない。

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政治家の買うもの

 政治家が政策を実行するとは、政策というものを買っている。往々に利権が散りばめられた政策である。それで政治家の人格(人欠く)が露見する。政治家がやるものを凝視しよう。それが選挙民の義務である。

 東京都の中国製太陽光パネルの設置義務化など、その最たるものである。国産の太陽光発電装置でも、部品の太陽光パネルは中国製である。

壺を買う

 宗教団体から壺を買うとは、自分の愚かさを買うことである。

 太陽光パネルを買うとは、社会情勢を理解できない自分の愚かさ宣伝を買うこと。もう少し待てば、次世代の太陽光パネルの時代となる。それからでも遅くない。今買うことは、住宅メーカの売上至上主義に騙されて買うことで、愚かさの購入である。

 売国奴に投票するとは、日本の悲惨な未来を買うこと。だからこそ投票に行って、民意を正しく表明しないと、兵庫県知事のようなサイコパス政治の犠牲となる。

 広島一区の国民は岸田に投票したから、日本の衰退の未来を買った。自分達が衰退を買ったのだ。政策に政治家の本性が現れる。もっと目を拭い、耳を洗って政治家を凝視しよう。

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2024-09-01  久志能幾研究所通信 2927号  小田泰仙

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2024年8月27日 (火)

コロナ対策、ワクチンよりもフルチンで

体温よりも4.5度高いお風呂にゆっくり浸かれば、自然と体内の免疫力を活性化することが出来るので、薬に頼るよりずっと健康になれます。

  安保徹・船井幸雄著『医者いらず老い知らずの生き方』p120 徳間文庫

 

 私はガン手術後の療養中で、体力低下、免疫力低下があったので、コロナワクチンを一度も打たなかった。その代わり、朝晩、お風呂に肩までしっかりと浸かって、免疫力をあげる取り組みをした。その入浴後、水シャワーを浴びていた。それは自律神経を活性化させ、免疫力向上に効果がある。お陰でコロナには感染しなかった。

 

 今になって、ワクチン接種での死亡事故の隠蔽工作が露見している。最近になってワクチン接種で被害者が700名を超えるとのNHKの報道があった。小林製薬の紅麹サプリメントで数人の死亡事故(後日、計81名の死亡)があった時、あれだけ報道が過熱したのに、3月末で、コロナワクチンでの死亡認定数が523人になっても問題としなかったのはなぜか。

 当時、紅麹サプリメント問題の報道一色で、ワクチン死亡事故を隠したとしか思えない。現在までに700人を超えるワクチン死亡事故は、いままで報道はほどんどなし(報道規制?)である。まさに医療業界とマスコミに利権ワクチンが注射され、マスコミが機能不全となったようだ。だから日本のマスコミは信用できない。

 政府とマスコミを信用したら、殺される。

 

ワクチンの過多

 日本は7回のワクチン接種、アメリカは2回である。それでいて、感染数は世界一である。厚生省の2020、21両年度の支出総額が4兆2026億円に上る。ワクチン購入でアメリカの製薬会社に2兆円以上を貢いだことになる。街角で、無料のPCR検査を受ければ、商品券がもらえる顛末である。それが利権での検査商売である証拠である。カネが動けば、途中でチュウ―チュウ―する鼠が発生する。宇宙根源の理である。

 

NHKに巣くう鼠

 今回の総裁選挙でも、候補の一人の青山繁晴議員をNHKは完全無視である。報道機関としてあり得ない。それがNHKの本性である。なにせ「尖閣諸島は中国のものだ」とNHK国際ラジオ放送で暴言を許す低落である。NHKは税金を使って売国奴行為である。

 嘘の情報を信じれば、殺される。ウソつきのマスコミの付き合いを止めれば、月に数千円、年間で5万円以上の節約となる。10年間で50万円の節約である。

 緊急の情報はネットで見ればよい。国民は、そのニュースの周知で一秒一刻を争うわけではない。大きなニュースなら、偏向していない週刊誌から情報を後からゆっくり得ればよい。月に2回、良質な週刊誌を買っても1000円である。NHK受信料や新聞購読料に比べれば安い。

 今のテレビは「食え、喰え」との加工食品のCM洗脳放送ばかりである。それで洗脳されて、そんな加工食品を食べれば、病気になり、死亡する。ガンで年間37万人が死亡している。その食品が原因で、この50年でガンは5倍、糖尿病は50倍、乳がんも5倍に増えた。認知症やアトピー、骨粗しょう症が激増である。原因は明らかである。テレビの洗脳工作で殺されているのだ。それを支配しているのは、拝金至上主義の食品メーカである。

 

人生の使命

 人生最大の金儲けは、病気にならない生活である。生きていれば、人生を謳歌できるし、社会に御恩返しする機会もある。ご先祖から頂いた命を全うする。ご先祖も子孫の長命を望んでいる。それがご先祖の願いである。それを叶えるのが子孫の義務である。

 

7人の敵

 母の口癖は、「男は外に出れば、7人の敵がいる」であった。現代はグローバル経済主義者が力を持ち、周りは拝金至上主義者の敵ばかりである。

 自分の城(体)は自分で守れ。(石田退三氏の座右銘)

 

 

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2024-08-27  久志能幾研究所通信 2921号  小田泰仙

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2024年8月25日 (日)

先祖の、親の、師の恩

 

 自分の親は父母で2人だが、2世代前なら、4人の父母がいる。10世代前の御先祖なら、1024人がいる。その一人でも欠ければ、自分はこの世にいない。一番近い親でも、父がシベリア抑留で死亡していたら、私はこの世に存在しない。現実に父の弟は、戦時中に結婚式を挙げてから入隊・出陣した。その叔父は敗戦後の1952年ごろシベリア抑留中に死亡している。だから従弟は父の顔を知らない。それを思うと、生の有難さと、運命の不思議さを感じる。

 

 今回、発見できた11世代前のご先祖(北尾春圃)の血は、自分には2048分の一に薄まって伝わっている。そのご先祖の中に偉いご先祖がいる分かると、自分にも、その血流れていると思い、何故か嬉しくなる。自分も頑張らねばという気持ちにさせてくれる。

 それがご先祖を祀ることのご利益である。今回、自分の10世代前の御先祖・北尾道仙が、名医・北尾春圃の三男であることが分かって嬉しい。ここまでたどり着くのに、25年もかかってしまった。

 25年間、その探すという情報アンテナを張っていたので、今回のご先祖の発見となった。そのアンテナにスイッチが入っていないと、流れてきた情報には絶対に目がいかない。

 それはどんな情報でも同じである。自分のアンテナに引っかかったのが価値ある情報である。

 

氏より育ち

 更に考察すると、血のつながりよりも、ご先祖の後姿で示された生き様が、その家系のありようを象徴しているようだ。昔は、子供が成人まで生きていることも少なく、養子、養女をもらって家をつないだ例が多い。自家の12代の家系図を見ると、養子をもらって家をつないだ例が多い。側室まで存在した。血はつながっていないが、家のDNAはつながっている。それこそ、ご先祖の家訓、伝統、後姿でその家を保ったのだと思う。氏より育ちである。

 

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2024-08-25  久志能幾研究所通信 2917号  小田泰仙

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2024年8月23日 (金)

100年先、1000年先を考える

 

 今、自分が行動しようとしていることが、100年後、1000年後に子孫に役立つかを考えて、行動したい。

 今年の地蔵盆祭りのお下がりを、子供の将来を考えて、お菓子から文房具に変えた。その時は、100年後、1000年後を考えたわけではないが、子供の将来には良いと信じて変えた。子供がその文房具を使って、創造性や勤勉性、学びの習慣を少しでも付加できれば、将来、日本を背負って立つ青年の教育に役立つはずだ。

 今読んでいる本で、「100年先、1000年先を考えよ」という言葉に出会った。言葉との出会いもご縁である。その言葉に勇気づけられ、お下がりの文房具への変更を「独断で」実行した。町内には事後報告である。

 

 自治会長として何も変えず、今まで通りにするなら、一番楽である。批判もされない。変えれば軋轢が出てくる恐れもある。しかし変えなければ、何も進歩はない。自分の利害を捨てて、今の自分の行動が日本の100年後、1000年後に役立つかを考えたい。利己的な行動では、日本は良くならない。やることは小さなことで、今の行動で効果が出なくても、100年後に少しでも効果があると信じられるなら、やるべきだと信ずる。

 

英霊

 今から80年前、太平洋戦争末期、特攻、兵役、外地進攻で、多くの日本人が命を捧げた。特に特攻隊員は銃後の老いた親、新妻、子供を考えて、命を捧げた。それがあり、戦後、米国は自らの命を犠牲にした精神性に恐怖を感じて、恐る恐る占領政策を行った。それが無ければ、もっと悲惨な占領政策が行われただろう。

 欧米が植民地にしたアジア諸国は、そういう抵抗が無かったので、植民地支配は凄惨を極めた。その残酷な植民地支配を破壊した日本はアジア諸国からは感謝されている。だから英霊の死は、決して無駄ではない。中共が日本を非難しているのは、中共が、欧米と同じ支配階級で、人民を抑圧する立場であったからだ。

 戦争中に命を捧げた英霊は、結果として100年先、1000年先の日本を考えて戦ったことになる。

 

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 馬場恵峰書

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英霊に院号

 私の家系も2名が戦死している。それがあるから今の私がいる。それがあり、2015年、自家のお墓を改建する際、戦死した叔父の位牌をつくり直した。その叔父の法要は既に50回忌も終わっているのに、である。その際、住職様が院号として「護國院」を授けられた。住職様も英霊に院号を付けるのは名誉だと言われ、そのお金は請求されなかった。子孫がそれを見て、なんらかの誇りを得るはずだ。それが100年先、1000年先の日本のためになるだろう。

 

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現状の憂い

 今の堕落した政治家たちは、自分の利害しか考えていない。今の利権政治家や売り上げ至上主義の経営者、社員は、もう日本人ではない。グローバル経済主義狂というウイルスに侵されてゾンビと化した。拝金至上主義に洗脳された人の仮面を被ったゾンビが跋扈している。だから失われた30年が生まれた。

 この現象の責任は、国民が政治に無関心になり、異常な政治家に投票した選挙民にある。もっと目を見開き、正しく議員を選ぶべきだ。

 

2024-08-23  久志能幾研究所通信 2912号  小田泰仙

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2024年8月18日 (日)

人生最大の金儲け、病気を避ける縁技

 

命の値段

 人生最大の金儲けとは、自身の健康管理である。未病管理である。

 もし自分がガンになり、医師より余命を宣告されたとき、

 「カネはいくらでも出す。命を助けてくれ」と泣き崩れて言ったとする。何処にでもある話である。

 その時、自分が出そうとする金を余命年数で割り、それに寿命年数をかけた値が、自分の命の値段である。

 その大金を稼ぐ手段が、健康管理である。そういう病気にならなければ、その大金は使わなくて済む。それだけ儲かる。

 

ジョブズの例

 世界一の金持ちのスティーブ・ジョブズは膵臓がんで56歳の若さで亡くなった。治療費に10億円を使ったとも言われる。そのカネを使っても病気は治せなかった。彼は2兆2000億円の遺産をのこした。要は彼は2兆2000億円ぶんのただ働きをした。

 歴史にIFはないが、彼がもっと健康に気を付けていれば、もっと長生きして、大きな創造をしたのに、と惜しまれる。

お金は人生劇場への入場料

 お金は使ってなんぼで、カネを多く残して死んでは、遺産を残された人を不幸にする。お金は人生舞台で出演し、縁技するための必要経費である。多く使えば、より大きな舞台で縁技に使える。そうすればより多くのご縁に出会える。

 お金を感謝の気持ちを込めて世間に送ると、お金がお友達を連れて、帰ってきてくれる。だからお足は止めてはダメである。お金を引き留めると、腐ってきて腐臭を発する。

 

 

いのち

 人生は、命あってこそ、なんぼの世界である。人が生まれる確率は、1億円の宝くじが100万回連続で当たると同じである(村上和雄筑波大名誉教授)。

 その確率で、人間として生まれただけでも、大儲けである。その命を大事にしたい。

 

金儲け

 だから私は健康オタクで、健康維持という金儲けに邁進している。死んでもいいから健康管理である。健康管理は人間の仕事だが、生死は神仏の仕事である。神仏に帰依すれば、神仏が助けてくれると信じられるので、心穏やかに過ごせる。それが精神の健康につながる。健康とは、体と心の健やかである。

 お天道様が観ていると思うと、規律ある生活になる。そうすると足るを知る生活になる。それで暴飲暴食などしなくなる。命の価値を理解すれば、ジャンクフードなど食べたいと思わなくなる。そうすれば、自然と病気は遠のく。その結果、無駄な医療費、交通費、時間が節約できる。

 それが最大の金儲け。

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追記

 2024年8月21日、愛知県がんセンターで定期の胃カメラ検査を受けた。そのため、前日は絶食、当日、前回よりなぜかキツイ麻酔薬を使われ、フラフラになってしまい、酷い目にあった。まるまる2日、貴重な人生の時間が潰れた。これもガンという病気になったのが縁起である。まず病気にならないのように縁技をする。そこから始めるのが、金儲けの第一歩である。

 

 

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2024-08-18  久志能幾研究所通信 2909号  小田泰仙

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2024年8月14日 (水)

縁がないという縁 vs 縁ありて花開く縁

 

 2015年、私は自家のお墓を改建した。その時、遠くの親戚から改建を反対された。ご先祖のお墓を改建することが、縁遠い親戚と軋轢を生むことになるとは想定外であった。良いことをしているはずなのにとの想いがある。それでその親戚とは断縁状態になって、私だけでお墓を改建した。結果オーライであった。

 

 現代は、煩わしい縁を切りたいと、墓じまいが流行?である。2022年度、墓じまいは全国で15万1076件(前年度比3万2101件増)に上り、過去最多となった。

 それなのに、お墓を改建するとは異端児であるようだ。正しいことをしているから、後ろめたさはなかった。

 

縁がないという

 住職様からは、「その親戚とは縁がないという縁」があった。無理にその縁と争わないほうが良い」と助言された。だからそっとその縁を遠ざけた。

 お釈迦様でも「縁なき衆生は度し難し」と言われる。お釈迦様でも縁なき衆生には、お手上げである。一般の人には、「その人とは縁がないという縁」を変えることはできない。縁とは縁起であり、そういう縁となった原因があり、その結果を凡人が変えることはできない。縁は自然現象と同じで、何処からか訪れて、何れかに去っていく。人はそれをただ受け入れるだけである。人智の及ぶところではない。

 お釈迦様も、「全ては縁起による。その人の肯定的な存在性はなく、あくまで縁起である」といわる。(妙法蓮華経 方便品第2)

 来るものは拒まず、去るものを追わず、である。

 

 今回のお墓の改建で、馬場恵峰先生から下記の軸をお祝いとして頂いた。縁があれば、その人とそのご縁を大事に育てて、花を咲かせればよい。良き学びであった。

 

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2024-08-14  久志能幾研究所通信 2905号  小田泰仙

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2024年8月 8日 (木)

人生のお宝と幸福

幸と福

幸せは自分で創るもの

 創るものだから血みどろの闘いが必要だ。

 小さな幸せを多く積み重ねていく生き方こそ、賢者の生き方だ。

 効率ばかり、金儲けばかり考えている生き方は、餓鬼の生き方だ。

 

福は神仏からの授かりもの

 それはご先祖が血みどろの闘いで勝ち得たお宝で、それの恩恵はご先祖が創ったお宝の利子である。

 裕福だった家が2代目で潰れるのは、幸を作らず、福だけを浪費して喰い潰すからだ。

 漢字の「福」とは、神への捧げものを置く台を象形文字で現した「ネ」、捧げものを表した旁からなる象形文字である。

 神さまが分け与えてくれるものは酒である。福という漢字は酒さかだるをそれぞれ意味し、二ふたつを合あわせて作つくられている。神さまに捧ささげた酒を自分の酒だるにいただく(神福)ことを福とした。

  だから「福」という漢字には「神さまから授さずかる助け」という意味もある。

 

 

幸福とは

 幸福とはご先祖と自分が作り出すお宝の五重塔である。第一階は世のなかの無数の佛たち、第二階はご先祖、第三階は自分、第四階は子孫である。第五階は来世の佛の世界である。

 

人生のお宝とは

 人生でのお宝とは、ヒルティによれば普通の思慮ある人が手に入れることができるもので、下記の項目だという。

 

  道徳の高い人格、高い精神的な教養、愛の精神、誠実ある性格、仕事の能力、仕事の楽しみ、健康な肉体、幸せな家庭、少数の友人、少々の財産、である。

 

私の考えるお宝

 私が考えるお宝とは、上記に追加して、「今日の用」、「今日行く所」、「天命としての仕事」と死生観である。

 

「きょうよう」と「きょういく」がお宝

 「起きたけど、寝るまで特に用もなし」では認知症へまっしぐらである。お陰さまで、私は自治会長としての仕事があるから、ボケている暇がない。

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天命

 天命としての仕事は、お金儲けではない。生計をたてるために稼ぐための労働は、金をもらわねばならぬ。しかし仕事はお金のためではない。仕事とは、経験を得るため、思い出を作るため、自分の成長のため、世間への報恩感謝の行為である。

 

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死生観 

 死生観とは、何時死んでもよいと、今を精一杯生きようとする覚悟である。それこそが生きることを意味化させるお宝である。それが有れば、いつ死んでも悔いのない。どんなことが起きても、無敵の護身の宝刀である。

 

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2024-08-08  久志能幾研究所通信 2899号  小田泰仙

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2024年8月 4日 (日)

人生づくりはトヨタ生産システムで

 

「トヨタのもの作り」の基本はトヨタ生産システムである。それは「もの(者・仕事・事象)作り」の基本である。その極意は人生でも同じである。人生づくりはもの作りと同じである。

 

豊田綱領

 一、上下一致、至誠業務に服し、産業報国の実を挙ぐべし

 一、研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし

 一、華美を戒め、質実剛健たるべし

 一、温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし

 一、神仏を尊崇し、報恩感謝の生活を為すべし

 

 人生で大事なことは、信じるもの(宗教)をもつこと。動物と人間の違いは、宗教の有無である。宗教の漢字の意味は「家」の「教え」である。ご先祖の教えである。トヨタ家の家訓は、豊田綱領である。日本国家の家訓は、日本憲法である。会社というお家の家訓は、社是である。社是のない会社はろくでもない会社である。

 いくら人事を尽くしても、それを超越した存在がある。それを人は神、佛、自然、運命、天ともいう。豊田綱領では神仏とご先祖を敬い、報恩感謝を忘れるなと言う。

 

整理整頓清潔清掃(5S)

 5Sはトヨタ生産システムおける人生の極意である。

 それを古来の日本では、仁義礼智信という。人脈の整理整頓(5S)をしよう。縁なき衆生は度し難し。悪縁を整理整頓しよう。腐れ縁が自分を不幸にする。

 戦略を練る場所(家)を5Sしよう。戦術より戦略が大事。そのため5S。

 人生計画を5Sしよう。自分に残された時間はそんなに多くない。人は生まれた時から死が約束されている。人生は3万日しかない。多くの人が残り時間を意識するのは、残りが5千日を切った頃だ。

  72歳が男性の健康寿命で、その後の9年間は医者通いか寝たきりである。最悪は認知症である。

  還暦を迎えると、筋肉量は、若い頃の半分である。一般的に30歳代くらいから少しずつ脳の萎縮が始まり、65歳くらいになると、CT画像で肉眼的に「明らかな萎縮がある」ことが分かるようになる。

 人は生老病死である。

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前工程は神様、後工程はお客様

 モノ作りで、前工程で決まったことに後工程の自分は何も言えない。前工程の製品規格は、製品設計段階で決められている。自分の担当工程で文句は言えない。

 人生のご縁は、人を育てる工程の前工程である。どんな環境でもご縁でも、自分の意志ではなんともならない。全て受け入れることから人生は始る。

 人が生まれる確率は、1億円の宝くじが百万回連続で当たると同じ確率である。(村上和雄筑波大学名誉教授談)

 そんな稀有の存在で、今の生まれた時代と場所は神仏が決めたと思うしかない。だから置かれた場所で花を咲かせるしかない。戦争中の日本、極貧の国に生れなかったことを喜ぼう。

 

先入れ先出し

 先入れ先出しとは、先に仕入れた材料から順番に使う。それが品質管理の原則である。 

 年功序列とは、先入れ先出しである。人を育てるには、抜擢人事や飛び級はご法度である。人を育てるには、地道に多くの経験をさせて育成するしかない。

 

日々改善

 どんな工程でも無駄を見つけて、一歩一歩改善していく。最初から完全なものはない。そういう鈍くさいことを繰り返して、トヨタはド田舎のトヨタから世界のトヨタになった。

 人生でも同じで、日々、同じことを繰り返しである。その中で露見した自分の欠点、問題点を少しずつ治していくしかない。

 ローマは一日にして成らず。大木も一日では大きくならない。

 

カンバン方式

 時期が来たら、黙々とそのカンバンを処理する。

 受験期が来たら、受験勉強をする。若い時に勉強しないと、頭が追い付かなくなる。

 定年のカンバンが来たら、潔く退く。そうやって組織の若さが保たれる。

 定年延長で会社にしがみ付くと、自分の元部下の上司から派遣社員扱いをされ、「生前火葬」の儀で、誇り高いプライドが燃やされる。定年後1年も経つと、精神はボロボロになり、5年間の定年延長を待たず辞めていく。

 死のカンバンが来たら、黙って受け入れ、この世を去っていく。お釈迦さまでもそうされた。家族が世間体を気にして、延命措置で生にしがみ付くから、死にゆく人を拷問の苦しみに追いやる。

 

現地現物

 どんな問題でも、自分の足で現地に行き、自分の目で状況を完全に把握する。これは人生のどんな状況でも同じ。それしか問題は解決しない。

 問題が起これば、飛行機を使ってでも、飛んでいけ。

 

5回の何故

 問題が起きて、対処療法で処置するから、問題が再発する。

 何故、なぜを5回繰り返して、真因を見付け、対処すること。

 私は自分のがんをそうやって治した。

 

5_

一桁、ゼロを一つとる、10倍の大きさで考える

 最初に小さく目標を立てると、大脳生理学的にそこまでしか人間の頭は努力しない。

 棒ほど願って針ほど叶う、それが人生だ。

 棒を願わねば、針ほども叶わない。

 

 

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2024-08-03  久志能幾研究所通信 2895号  小田泰仙

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