c-馬場恵峰師の書・言葉 Feed

2022年8月10日 (水)

「働きかた改革」よりも「死にかた改革」

 

「私は死ぬために(行動し)、諸君は生きながらえるために(正論を唱える人間に死刑さえも宣告する)。もっとも両者のうちのいずれが、いっそう良き運命に出会えるか、それは神より外に誰も知る者がない。」

(久保勉訳『ソクラテスの弁明』岩波文庫

 死刑を宣告されたソクラテスはそう言って、毒杯を仰いで死んだ。

 朱記は著者。

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  Wikipedia 「ソクラテスの死」より

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「働きかた改革」

 政府は「働きかた改革」を推進している。しかしそれは血迷った政策だ。厚生労働省の役人は、「働きかた改革」の目的を、■働き手を増やすこと、■出生率の上昇、■労働生産性の向上と捉えている。

 下記は政府の働きかた改革のパンフレット

000474499.pdfをダウンロード

 つまり経済的な末梢的目的のための「働きかた改革」であって、人間の幸せを考えた本当の「働きかた改革」ではない。政府はその結果が思わしくないので、移民政策で逃げ道を探っている。

 日本人の幸せを政府は、増税、移民、がん増加原因の放置、医療費激増の放置、コロナ対策のデタラメで台無しにしている。すべて官僚の利権を確保するための働きかた改革である。

 

政府高官のああ勘違い

 政府官僚は、「少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少」、「働く人のニーズの多様化」の課題には、投資や改革による生産性向上と就業機会の拡大や働く環境の改革が必要だと考えて、多様な働き方を選択可能にして、成長と分配の好循環を構築し、働く人が将来の展望を持てるようにする、と綺麗ごとを述べている。

 

 この政策が実情にあわないから、また政策が間違っているから、全く成果が上がらない。しかし政府は間違いを認めず(高級官僚は自分の出世に響くから絶対に間違いを認めない)、だから政府はやけくそで、移民政策に逃げ道を求めている。

 その結果は、この30年間が雇用の減少と賃金の下落である。この30年間の日本の経済成長率はゼロである。誰が見ても政府の政策が間違っている。

 

洗脳

 「人は何のために働くのか」が曖昧のままだから、厚生労働省の「働きかた改革」のキャチコピーに騙されるのだ。「改革」とさえ言えば、国民を洗脳できると高級官僚は安易に考えている。

 人は何のために働くか。なんの為なら命を捧げてその仕事に一生を捧げることが出来るか、を明確にすべきである。日々、糧を得るためにだけ働くなら、犬畜生と変わらない。霊長類の頂点に立つ人間なら、その日暮らしでは情けない。

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 労働とは

 仏教では、ただひたすら働くことが説かれる。佛になるための修行である。 働くとは、利他行である。自分自身の我欲からの解脱である。

 欧米の考えでは、労働は神から与えられた苦業で、カネが出来れば早期引退が理想である。後の余生は遊んで暮らしたい、である。日本人は欧米とは価値観が違うのだ。特に米国はグローバル経済主義が蔓延してから、いかに楽をして他人からカネを巻きあげるかに血道を上げている。

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何のために

 もっとまじめに、何のために死ぬかを考えよう。そうすれば働きかたが変わる。人が生きるとは、何のために死ぬかが目的で、働きかたは、単なる一手段なのだ。その目的が明確なら、生涯現役で働ける。何のために死ぬかの意識がないから、定年退職後には、粗大ゴミ、ぬれ落ち葉、終わった人、徘徊老人、認知症になるのだ。

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 馬場恵峰書、文責は小田泰仙

 

2022-08-010   久志能幾研究所通信 2458  小田泰仙

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2022年8月 7日 (日)

日本は「乳がん生産工場」、癌を大増産、製薬会社はぼろ儲け

 

 日本は世界でも有数の「乳がん生産工場」だ。今の日本は悪魔のサイクルに陥っている。まるで日本人が黒ネズミ集団となり、おぼれ死ぬため海へ向かって集団暴走しているようだ。政府もマスコミも企業も狂っている。誰もその狂気を止めない。

 

 乳がん薬の投与対象が増えて、第一三共の時価総額が7兆円を超えたとのニュースがあった。私はこのニュースに違和感を覚えた。

第一三共、「時価総額7兆円」支える乳がん薬の底力 | 医薬品・バイオ | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net) https://toyokeizai.net/articles/-/606059A

 

 この状況は、乳がんの増加で投薬対象が増えて、例年より沢山食べられると多く実った柿の木の下で、猿が舌なめずりしている様である。その陰で母親が乳がんで死んで、子供が悲しむことには、猿は全く気にしていない。

 病気を治すより、病気にならない対策が最優先なのだ。それが今の日本では無視されている。

 

がんの激増

 乳がんはこの40年間で4倍に増えた。それは乳がんだけでなく、他の癌も同じである。同時に日本の医療費総額がこの40年間で10兆円から43兆円に4倍も増えた。この間、日本の全人口は1億人から1億2千万人に2割増えただけだ。しかしその間で医療費が4倍に増えたのだから、がんが4分の1になるか減るなら納得できるのに、それが逆に4倍に激増したのである。

 

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  働き盛りの女性に乳がんが激増(日経ビジネス 2016年2月8日号)

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対処療法全盛

 マスコミや政府は抗がん剤、新薬開発、最先端医療現場、病床の増加の報道に余念がない。しかし、がんの真因とその対策は全く報道しない。がんは生活習慣病である。生活習慣を直さないと絶対に治らない。夢の抗がん剤を使ってがんを治しても、生活習慣を正さないと再発する。がんの真の原因を除去しないから、がんが再発して当然である。しかし製薬会社やがんの原因となる添加物満載の食品の宣伝規制には、全く手を付けない。ガンの原因のストレス減少には、グローバル経済下での競争が激化しているので、手つかずである。

 

乳がん生産工場でがんを大増産

 つまり食品メーカは、がんになる危険性のある食品の宣伝を氾濫させ、金儲けに忙しい。官僚は利権に溺れて添加物の認可で忙しい。日本で認可された添加物数は欧米の10倍以上である。企業は金儲け、成果主義で社員を精神的にも生活習慣でも追い詰めている。それでガンが激増している。

 それで日本人がガンになれば、「がん生産工場」の標準コースとして、最先端医療の駆使、抗がん剤の投与で金儲けである。真の原因を除去しないので、がんは再発する。だから関係機関は、また金儲けができる。

 がんの原因である生活習慣を正すと、この乳がん生産工場の生産システムが機能しないので(儲からないので)、マスコミはそれには積極的に言及しない。冒頭のニュースのように、抗がん剤で金儲けの話ばかりである。これでは、がんは減らず、増えて当然である。日本人全員が死に向かって暴走している。悪魔のサイクルである。

 

なんでも元を断たなきゃダメなのよ。

病気を治す努力よりも、病気にならない努力をすべきだ。

事故の後始末を頑張るより、事故を起こさない取り組みが大事だ。

 

 

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馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」久志能幾研究所刊

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2022-08-06   久志能幾研究所通信 2454  小田泰仙

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2022年8月 5日 (金)

福力と芸力を呼ぶ龍に出会う

 

 山路先生から連絡を受け、木彫の龍の撮影に行ってきた。山路先生の仲間の彫刻師後藤大地さんが全長3mの龍を彫り上げたので、撮影をして欲しいとの依頼である。ソニーα7m4と三脚を担いで後藤さんの工房に撮影に出かけた。

 

 その素晴らしい姿に見とれた。後藤さんの話では、この龍を彫り上げるのに3ヶ月を要したという。これから、対の龍を彫る段取りで、8月中に仕上げるとのこと。その時は、正式に再度、撮影をする予定である。今回は彼の工房内の撮影で、少々勝手が悪かった。高性能シフトレンズと三脚の出番はなかった。

 

架空の存在を現実化

 龍は架空の動物である。それを実在の動物のように彫るのは高度な技術だ。明治時代の名彫刻家も、実在の動物の彫刻は素晴らしかった。しかし架空の動物の作品は見れたものではないと松本明慶さんが言っておられた。それは仏様の彫刻でも同じだ。その先生の作品で、仏様の腕や足の配置で、実際に立ったらバランスがおかしい作品が多かった。しかし名声があるとそれを無視されて高値で仏像が取引される。だからこそ、自分の目で見て、納得できる作品を見極めるべきだという。

 

弁財天

 私は、今計画中の猫ホールのロビーに弁財天様を芸の神様として飾り、その上に後藤さんの龍を置くのも夢である。弁財天と龍は合うのだ。弁財天は五穀豊穣や雨ごいを司る神様だ。その弁財天の頭には農耕神・宇賀神(髭を生やした翁で、体は白蛇体)が乗っている。その翁は龍の化身である。

 弁財天の起源は古代インドの聖河サラスパティーを神格化した女神である。水の神、豊穣を司る神として信仰を集めた。後年には、弁舌・音楽・福徳・福財の神としても信仰された。箕面公園の龍安寺には、弁財天の銅像があり、近くの宝塚のタカラジェンヌ達が芸の向上の祈願で、よくお参りに来る。その箕面公園内の研修所で馬場恵峰先生の講義を聞いた日が懐かしい。そのご縁で、弁財天が芸の神様であることを知った。

 

心技体と経営力

 まだ実現していない夢を見る事は、その完成した姿をどれだけ想像して創り上げられるかで、その実現度が変わってくる。夢の実現のためには、夢を見るだけでなく、現実的に肉付けをする技量が必要とされるのだ。それが経験であり知見で、総合的な見識力である。無から有を生じさせるには、心技体の総合力が必要だ。そのための修行が必要だ。それが芸事の基本である。

 経営も芸術である。自分の人生経営で、芸力を発揮して、これからの人生を作り上げていきたい。既製品の人生ではつまらない。

 

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 彫刻師後藤大地さん 後藤さんの工房にて

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 対になる龍の素材、壁にその概略図

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 後藤大地さんが「龍の造形大賞2021」で入賞した作品

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 日本最初の弁財天像 タカラジェンヌのお参りが絶えない

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 龍安寺 箕面公園   2010‎年‎11‎月‎27‎日撮影

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 松本明慶大仏師作 弁財天 『大仏師 松本明慶 作品集』(小学館)より

 松本明慶仏像彫刻美術館の掲載許可は得ています。 

 

2022-08-05   久志能幾研究所通信 2453  小田泰仙

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2022年8月 4日 (木)

どんな選択も2分で決断

 

 決断に迷うのは、自分の残り時間を考えないからだ。還暦を過ぎたら、あと何回、その決断をできるというか。あと何回、除夜の鐘を聞けるのか? 日本人男性の平均健康寿命は72歳である。人間は還暦を迎えれば、死へのカウントダウンが始まる。人生百歳時代と囃されても、平均健康寿命72歳は現実の姿である。

 

 百歳以上まで生きられるのは、日本の総人口126,146,000人中で86,010人である(2021年)。つまり約1,466人中で、たった一人だけである。それも病気持ちが大半である。高齢で病院通いになれば、大きな決断などできなくなる。寝たきりになれば、決断は介護者に全てお任せである。胃瘻でもされ、ベッドに縛り付けられた日には、自分で死ぬこともままならぬ。75歳にもなれば4人に一人は認知症である。2人に一人はガンになり、6人に一人は糖尿病になる。その原因は、自分が生活習慣、食生活でしてきた誤った選択と決断である。

 

決断

 「決」とは堤防を切り裂く様を表した象形文字だ。「断」とは斧で迷いを断ち切る様を表した象形である。だから一方を選べば、もう一方は捨てるしかない。それを曖昧にして玉虫色の選択をするから、魑魅魍魎の世界に巻き込まれる。

 

 憲法解釈を曖昧にして、自衛隊を継子扱いするから、防衛政策で玉虫色の選択をして平和ボケになる。だから、竹島を奪われ、北方4島を奪われ、尖閣諸島に連日の領海侵犯を受ける。そして沖縄が狙われる。

 

迷い

 「迷」うとは、十字路(しんにゅう)で8方向(米)のどこに行くかを決めないこと。つまり生きる指針、志、生きる目的、クライテリア、が明確でないから迷うのだ。自分の北極星が見えていないのだ。それが明確なら、それに関係ない雑事などは簡単に決めて本業に邁進できる。迷うから、成果が上がらない。

 

20回の決断

 人は一日に平均20回の決断をする。小さい決断なら、コーヒにするか紅茶かといった些細な決断や、昼飯でレストランのメニューで迷うことは多い。その決断に2分で済ませても、一日に2分×20回で40分も消費している。それを迷って決断までの時間を伸ばしても、何の付加価値も生まない。人生の残り時間の無駄遣いである。一日40分でも、1年間で243時間、10年で2433時間である。決断に迷えば、より多くの時間が失われる。それだけ寿命が短くなる。それが2分以内で決断できれば、本業に集中できた人生が豊かになる。

 

 また大きな問題でも即断はしなくてもよいから、早い時期に決断をしないとその旬の時を失う。先延ばしが一番良くない。

 

 決断を問われる案件は、どうせ大した問題ではない。迷う案件は、何方を選んでも、結果は大勢に影響がない。それより決断をした後の実行の内容である。一番の悪は、決断をしない事。優柔不断にそれを先延ばしすることだ。先延ばしした時間は戻ってこない。

 自分有限会社の社長の自分が迷えば、家族がその分、迷惑する。まず決めること。そこから人生が始る。

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時間の浪費    p 35

 その原因はどこにあるのか? 君たちはあたかも自分は永久に生きられるかのように今を生きていて、自分のいのちの脆さに思い致すことは決してない。いかに多くの時間がすでに過ぎ去ったかを意識しない。時間なぞ無尽蔵にあるもののように君たちは時間を浪費している。そうやって君たちがどこの誰かに、あるいは何らかの事に与えているその日が、実は君たちの最後の日であるかもしれないのに。死すべき者のように君たちは全てを怖れ、不死の者であるかのようにすべてを得ようとしているのだ。

    セネカ「人生の短さについて」3-4(中野孝次訳)

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 馬場恵峰書

 

2022-08-04   久志能幾研究所通信 2452  小田泰仙

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2022年8月 3日 (水)

日月易流

 

仕事(本業)以外に自分は何が出来るか

一 学んで来たか、また学び続けているか

二 良き師・友に学びつづける道歩め

三 仕事外のリーダーになる学びを

四 人間らしくの良志求を考えた事ありますか

五 三ム道ダラリに心して生きるべし

   89歳翁 恵峰考

   2016年4月14日 知己塾にて

 

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 書類を整理していたら、上記の書を見付けた。この言葉を噛みしめている。

 定年を迎えてから、いつの間にか干支・十干が変わり(易)、月日が流れた。自分は本業以外で何が出来るか、それを考え続けた日々であった。

 

過去現在未来

 今更、過去のことをクヨクヨしても始まらない。未来の事はガタガタしまい。どうせ長くはないのだ。いつかはお迎えがくる。恵峰先生は先に逝ってしまわれた。日本人男性の健康平均寿命は72.68歳(2019年厚生省発表)だ。平均健康寿命から言えば、私が元気に動き回れるのもあと僅かだ。日本人男性の平均寿命は81.41歳だが、健康平均寿命はそれより9年も短い。

 だからこそ、今の動ける間に、よく見て、よく聞いて、よく考えて、後悔なきように行動すべきだ。真の師を探すべきだ。しかしそんな良き師はなかなか見つからない。だから、当時わざわざ九州まで月一で飛んでいた。行っていなければ、今は後悔だろう。

 

 馬場恵峰先生に師事して良かったと思う。歳月は人を待たず、馬場恵峰先生が2021年1月1日に亡くなられて、早や1年半が過ぎた。九州に行きたくても、今はその師がいない。良い時に九州に通った。

 

長崎便廃止

 いつも九州の先生宅を訪問し、夜に知己塾を聞き、その翌日、先生の書を撮影した。その後、夜のANA便で長崎空港から出発して岐路についた。その日々が懐かしい。今は先生もいないし、コロナ禍で長崎空港と中部空港間の夜の便が廃止になっている。時は流れ、世は無常である。

 今のうち、生きているうち、今ここ、今なすべきことを為せ、である。

 

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  馬場恵峰先生 2016年4月14日 知己塾にて

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 長崎空港 中部空港行きANA便  2016年4月15日 夜

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2022-08-03   久志能幾研究所通信 2451  小田泰仙

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2022年7月30日 (土)

夢の実現のため

 「できるはずだ」と確信すれば、脳はそれを実現するために最大限のアウトプットを行おうとする。それが凡人の思考方法である。凡人がバカげたことを成し遂げる。バカでないと、やれないことがある。

 「できるわけがない」と思えば、脳はその優秀ない機能を動員して、「出来ない」理由を考え始める。それがエリートの思考方法である。エリートは、馬鹿げた無駄なことはやらない。

 

 文字での目標値は、上から視線の説得である。それに対して、イメージ図での完成予想図は、納得である。人は他人を説得するのは大好きだが、説得されるのは大嫌いなのだ。だから自分を説得させず、自分で納得できるイメージ図は、夢実現に最適である。

 だから私は、そのイメージ図を家のあちこちに掲げている。そしてそれを見ながら、時折更新をしている。それで日々、夢の実現に向けて歩んでいる。

 

 どんな夢も一日にはならない。ローマは一日にして成らず、である。馬場恵峰先生が日中文化資料館を建てたのは60歳の時だが、その1億円の借金が完済されたのは84歳の時である。先生の夢が84歳で完成したのだ。夢が大きければ、それだけ時間がかかる。「千里の道も一歩から」である。だからこそ、長生きせねばならぬ。

 

 その夢の実現の為、2倍働けば、2倍早く実現する。人の倍の知恵を出せば、2倍早く実現する。人の2倍の投資(人・モノ・カネ・時間)をすれば、8倍の速度で実現する。

 狭い世界に閉じこもっていないで、障子を開けて世界を見れば、新しい展開が生まれる。佐吉翁曰く「障子を開けてみよ。外は広いぞ」。そうすれば知識と見識が増える。沢山取り組んで、多く失敗すれば、それだけ智慧が付く。智慧こそが、夢を実現する加速機である。智慧が1の努力を100倍にしてくれる。

 

 洗脳されて信じれば、普通のおばさんが1億円を統一教会に嬉々として寄進してしまう事態となる。悪いことでも、それを良いと騙されて行えば、悪魔が助けて、怖ろしいことが起きる。人間は、その気になれば何でも出来るのだ。

 この世の事象は、色即是空、空即是色、である。事象に善悪はない。それに色を付けるのは人間の意識である。

 だから、それが世のために良いことなら、堂々とやればよい。きっと仏様が助けてくれる。いつか世間が認めてくれる。

 

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 「マジョなるキャットサロン」のイメージ図

  魔女の絵は「すずはらりんご」さん作  

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2022-07-30  久志能幾研究所通信 2447号  小田泰仙

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2022年7月28日 (木)

虫歯菌と共生して虫歯予防、四運を一景に競う

 

 四運とは季節で言えば春夏秋冬である。人生で言えば、生老病死である。人生を季節に例えれば、春もあれば冬もある。

 一景とは、いつも同じ姿勢で対峙するとういう意味である。春でも浮かれず、冬でも沈みこまず、同じ姿勢で生活をする。

 人生で病気になっても、健康を謳歌しても、会社生活で出世しても、左遷させられても、全部同じ姿勢で受けとめよ、である。

 「 四運を一景に競う」とは道元禅師の言葉である。

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 虫歯や病気も一景として、冷静に来たご縁として見つめれば、その因果応報がみえてくる。それを見極めれば、解決策も出てくる。今回、虫歯というご縁を頂き、その原因と対策を調べることで、これからの生活を良くする策が見つかった。歯こそは、生きていくうえで、大事な食べ物を最初に処理をする大事な器官である。生きていないと、夢が実現しない。

 

共生

 人は大自然の中では一つの生き物に過ぎない。多くの生き物と共生して生きている。人間の体には無数の細菌と共生している。その口内には、大人で300~700種類の細菌が住む。よく歯磨きをしている人の口中には1000億~2000億個の細菌がいる。あまり磨かない人、磨けていない人には4000億~6000億個がいる。ほとんど磨かない人には1兆個もの細菌がいる。これは便より多い値である。

 それを口内の一部だけを磨くだけの歯磨きで、虫歯を防げると思うのは、お笑いである。まるで汚水が流れる川に打ち込まれた柱だけを磨いて、その柱の腐食防止が出来た思うようなものだ。

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虫歯の原因と予防

 今回、新たに獲得した知見は、「どんな食べものにも糖分があり、食べることで、中性であった口内は、酸性に変化する。口の中の菌は200万年も人間と共生してきた。虫歯菌は口から入ってきた食べ物を食べて排泄物として酸性の溶液を出す。それが歯の石灰質を融かす。その後20~40分間で、唾液の力でpHが戻り、再石灰化が始まり融けた歯を修復する。それで口内は元の中性に戻る。しかし食べ続ければ、口の中は酸性のままで、虫歯菌が繁殖する」である。

 食べ物を食べた後は、歯が常に虫歯菌に晒されている。それを守っているのは、唾液の力である。虫歯菌に侵蝕された石灰質層を唾液が復元してくれる。

 寝る前に何かを食べれば、寝ている間には唾液の循環が少ないので、虫歯菌が繁殖する。だから虫歯になる。

 (テレビに洗脳されて)絶えず間食をしていれば、唾液で修復する間がなく、虫歯になる。

 間食をせず、3食の間の時間を置けば、虫歯になりにくい。

 

口の中を中性の時間を長く保つのが、虫歯予防

 そのためには間食を止める。虫歯菌も生きている。その虫歯菌も200万年も人間と共生してきた生物だ。消毒薬でその虫歯菌を殺せば、人間も死んでしまう。その虫歯菌と共存するために、唾液の力を削がないようにしよう。唾液が虫歯を抑制してくれる。

 食事前に歯磨きをしよう。口内環境を良くして、食後に口内環境を整えるためだ。歯磨きをするなら食後は30分後に。食事の直後は、口内が酸性となっているので、歯磨きは不適切である。歯が削られてしまう。

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   食事後の口内のpH変化

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 間食を減らせば、歯が酸で溶かされる時間が減る。それが虫歯予防になる。

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 虫歯予防には、赤い部分を減らせよい。つまり間食を減らす。

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以上はYouTube「魔法の虫歯予防法」(夢デンタルチャンネルより)

大久保弘道歯科医師

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 結論として、いくら「歯磨きさえをすれば虫歯にならない」は嘘である。虫歯の最大の原因は、資本主義の売り上げ至上主義で、国民が飽食に「洗脳」されて、絶えず食べている習慣にさせられたのが原因である。

 それが原因で、口内の環境が悪くなり、虫歯菌が大活躍するのだ。歯を磨いても、ごく一部の掃除に過ぎず、口全体に住み着く口内菌にはほとんど影響がない。やるべきことは、唾液の循環をよくすることだ。口内菌に餌を常時与えないことだ。

 飽食は虫歯になり、糖尿病になり、がんになるのだ。そして命を無くす。食品メーカは、他責で儲かり、医療業界もそのおこぼれに預かる。

 そんなに食べ続けて、早く死にたいの? 食べ過ぎるとは、他の生き物の命を奪い過ぎる事。そのしっぺ返しは必ず来る。それが宇宙根源の理である。

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   馬場恵峰書

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2022-07-28  久志能幾研究所通信 2446号  小田泰仙

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2022年7月27日 (水)

無価珍、夢の実現に向けて

 

 カネもない、人もいない、時間もない、その状況下で夢を実現する。それが自分人生有限会社の経営者に課せられた宿命だ。人こそが、何もないこと処から、有形の形にすることが出来る存在である。悪いことに使うのでなければ、またそれが世のためになることなら、カネは何とでもなる。人の手もなんとかなる。しかしご縁との出会いは何ともならない。

 

ご縁

 ご縁の電車が来たら、その機を逃してはならない。カネも人もいなくても、一番大事な機(時)が到来したのだ。電車が来たら飛び乗らねばならぬ。それを逃すと、二度と来ない。後からカネや人のめどが立っても、電車が出たあとでは、何ともならない。自分が生きていられる時間は限られている。明日にも閻魔様から招集令状が来るやも知れぬ。

 ご縁との出逢いは、1億円の宝くじが連続で百万回当たる確率と同じである。自分がこの世に生まれてきたのも、同じ確率である。そのご縁を一生で一度のご縁、最初で最後のご縁と思うべきだ。

 その辺の市井の母親が、その気にされて、一億円を怪しい教団につぎ込む時代である。それが原因で安倍さんが殺された。カネなど何とでもなるのだ。カネとは貯める財産ではない。社会を有意義に過ごすための利用券である。

 

無価珍

 自分は荒野をさ迷い歩く乞食和尚と思えばよい。どんなに財宝を貯めても、来世には持って行けない。どんなに着飾っても死ぬ時は裸である。人は裸で生まれて裸で死んでいく。貴方が着飾った姿は、アレキサンダー大王の晴れ着姿より立派なのだ。それが死ぬときに、何になるのだ。

 布袋和尚は、弥勒菩薩の化身のお坊様である。和尚は三千世界を乞食のような姿で自由奔放に走り回っておられる。何物にもとらわれないから、自由奔放である。特定の新興宗教に縛られることもない。人生で何かに縛られれば地獄行きだ。和尚の背中には堪忍袋を抱えている。その中に「無価珍」というお宝を入れている。

 無価珍とは、カネでは買えない何物にも代えがたいお宝である。それが飛び出さないように、その袋口をしっかりの握りしめる。それを「堪忍袋の緒を締める」という。

 自分が考える「無価珍」とは何かを考えよう。私は志や夢が無価珍であると考える。

 

Dsc099581s 馬場恵峰書

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2022-07-26  久志能幾研究所通信 2444号  小田泰仙

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2022年7月24日 (日)

「マジョなるキャットサロン」の実現に向けて

 

高い志を掲げ、日々改善・日々実践に励む

 大野耐一氏は、「ニーズとは、待っていて生まれるものではない。こちらからつかみとりにいかなければならない」という。

 トヨタ生産方式の実践を目指すなら、常に新たな目標を掲げ、新たなニーズを見出す視点が必要だ。

 若松義人・近藤哲夫著『トヨタ式人間力』ダイヤモンド社 p192

 

 大野 耐一(1912年 - 1990年)は、トヨタ自動車工業の元副社長である。かんばん方式など生産管理のあり方の“トヨタ生産方式(Toyota Production System、略称TPS)”を体系化した人物である。

 

 現在、私は音楽ホールを作る夢に向かって取り組んでいる。その実現に必要な第一は、「作る」という志を立てることである。それを実現するために必要な第一歩は、そのイメージを具体的に見える化して、自分の頭に刷り込むことだ。いわば洗脳だ。そのため、そのイメージ図を作り、構想を練っている。

 大きな志を掲げて、その実現に向けて日々地道に改善を積み重ねて励む。それがトヨタ生産方式教のやり方である。

 

 その目玉作戦としてビルの正面に、「猫の顔」と「奥様は魔女」の絵を掲げることにした。どこにでもある普通のホールでは、夢も希望もなくツマラない。せめて皆さんの気を引けるファンタジーな外観にしたい。ユーモアなき夢はいつか破綻する。茨の道だからこそ笑顔を掲げて歩こう。

 目指すは俗称で「猫サロン」、「魔女サロン」である。

 「猫サロン」の名は、立花隆さんの「猫ビル」を参考にした。

 猫はスコティッシュフォールドである。

 ピアノを置くホールの大きさは7m幅×9m長×5m高である。

 収容人員70名のミニサロンである。

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 「マジョなるキャットサロン」のイメージ図

  魔女の絵は「すずはらりんご」さん作  

 

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 内部の配置例(現在、構想中の一例)


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 馬場恵峰書

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2022-07-23  久志能幾研究所通信 2441号  小田泰仙

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著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2022年7月22日 (金)

新興宗教TV狂団による洗脳放送

 

事件が起きると、

 アホ面のタレントがニュースに講釈を長時間垂れる。

 (学のないあなたに解説などして欲しくない) 

 同じニュースを何度も何度も流す。

 (一度聞けばわかる。それを何度も聞く方にも責任がある)

 下世話で下品な話題を扇情的に何度も流す。

 休みなくワイドショーでゴシップを何度も流す。

 (それを見る方にも責任がある)

 同じ話を千回言えば、嘘でもホントになる。それはヒトラーの演説と同じ。

 

洗脳手法

 これらの手法は新興宗教団体が、新たに入団させた信者を洗脳するために施す洗脳工作と同じである。ニュースなど1日5分聞けばすむのに、一日に何度も何度も流して、その情報が洗脳のように頭に入ってくる。最近の事例では、新型コロナ報道で何度も放送を流して恐怖心を煽っている。

 一日に何度も新型コロナ感染者数を報道に接すれば、立派な洗脳行為となる。情報操作に疎い国民は過度に恐れる状態となる。そうなれば、やる方はしめたものだ。

 

新型コロナの真相

 しかし感染者は増えているが、無自覚で、発病したわけではない人が大多数である。発病しても、家で寝ているだけで8割の人は治ってしまう。亡くなる方は、80歳以上の高齢の持病持ちの人が大半である。

 2020年2月26日のクイーンエリザベス号での最初のコロナ患者発見以来、2022年7月22日まで877日間で、死者は31,082人一日当たり35.4人の死者である。死亡率0.34%である。しかしがんは一日に換算して1021人の死者である。

 新型コロナウイルスは、当初より感染力は強くなったが、多くは無症状である。重症化する割合は激減した。それは今まで過去の疫病が大流行した時と同じ現象である。ウイルスが強い時は、感染力は弱い。ウイルスが弱くなると、感染力が強くなる。それがこの2000年間で人類が経験した疫病の収束現象である。ウイルス学の常識である。

 

ガン報道

 しかし、新型コロナウイルス報道に比べて、一日に換算すると1021人が亡くなるがんの報道はほとんどない。日本では、年間38万人ががんで亡くなる。また死亡率37%である。それもこの40年間で、増加の一途である。マスコミは、故意にこの情報を隠している。逆の洗脳である。

 

新型コロナのカラクリと利権

 なぜ感染者が激増したか、それは無料のPCR検査を拡大しためだ。なかには商品券をくれたりもする。それも1500円相当であるそうだ。何か異常である。検査費用の相場は2万円から3万円のようだ。それが商品券が出せるのには、裏で利権があるのだろう。

 なぜそんな恐怖心を煽り、マスコミは大報道をするのか。それは利権で儲かるからだ。そうでないとやるはずがない。この資本主義社会で、損してまで、そんなことはしない。

 

 新型コロナ指定病院になれば、患者がいなくても補助金が入る。

 新型コロナ指定ホテルになれば、宿泊客が無くても補助金が入る。

 ワクチン注射を打つことで、補助金が入る。

 国民全員に4回分のワクチンを手配すれば、数千億円、数兆円単位の金が動く。そこに必ず利権が生まれる。

 マスクを手配すれば、そこに業者との利権が生まれる。

 国立研究所のワクチン研究員の増員を申請できる。

 厚生省の権限が強化できる。

 

 こういう利権があるから、新型コロナを伝染病5類に格下げせれば多くの問題が解決するのに、検討氏の岸田は新型コロナを2類のままにしている。利権の議員からの圧力が凄いのだろう。だから岸田のように、利権を優先して、国益を後回しにするリーダに国は任せられない。

 

テレビのCMで言えば、

 同じ食品のコマーシャルを何度も何度も流せば、食べたくなる。立派な洗脳である。それも添加物がてんこ盛りのファストフードの宣伝ばかりである。そりゃあ、がんも糖尿病も心筋梗塞も認知症も増えるわよ。

 唐揚げやポテトチップスを過食すると死亡率が上がり、寿命が10年短くなるという研究結果もある。当然がんも増えるだろう。だから私は揚げ物を絶対に口にしない。

 

 船瀬俊介著『フライドチキンの呪い』共栄書房

  約11万人の調査から、フライドチキンを一日一個以上食べると、死亡率が13%上昇と判明。

  揚げ物を毎日食べると死亡率が8%上昇。

 

 その件はスポンサー企業に気兼ねをして、マスコミは決して報道はしない。CMはテレビ局の収益源で、経営の命綱だから、決して規制はしない。そしてこの40年間でガンは4倍に増え、医療費は4倍に増えて総額43兆円を超えた。43兆円も金がばらまかれれば、それに群がる利権者が跋扈するのは、自然界の成り行きだ。地面に砂糖をまけば、蟻が群がってくるのと同じだ。

 

 テレビを消し、本を読もう。本は自分のペースで考えることが出来る。テレビという怪物は視聴者を洗脳しようと襲ってくる。テレビは自分のペースでは、考えさせてくれない。拝金主義に染まったテレビには、金儲けしか頭にない。なぜテレビ局の社員の給与が、優に1千万円を超えるか考えよう。

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 馬場恵峰書

 

2022-07-22  久志能幾研究所通信 2440号  小田泰仙

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