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2022年12月28日 (水)

宗教はウーバーイーツと同じ

宗教とはご先祖の教え

 宗教の「宗」は、「ウ冠」と「示」からなる象形文字である。ウ冠は我家の事、「示」は神事でお供えや生贄を置く台の象形文字である。つまりその家の教えが宗教である。言うなればご先祖から伝わる家訓である。

 つまり仏教とは、お釈迦様(仏の悟りを開かれた方)の説かれた教えである。キリスト教はキリスト様の教えである。すべてを称して宗教である。

 家訓とは、「正直であれ、勤勉であれ、盗むな、人を殺すな」等のその家の教えである。三井家の家訓、豊田家の家訓、住友家の家訓の内容は、まるで宗教の経典と同じである。すばらしい家訓がその家を繁栄に導いた。神様が繁栄に導いたわけではない。ご先祖の教えが家を繁栄に導いたのだ。いわば人生を生きていくための家庭料理法のようなレシピである。

 その例として住友家の家訓を文末に示す。住友財閥は、日本の三大財閥の1つで、ロスチャイルド財閥を超える世界最古の財閥である。その歴史は400年以上前にさかのぼる。

  それに対して仏教やキリスト教やイスラム教の三大宗教は、全国チェーン店レストランのレシピである。そのレシピは家庭料理と中身が大きく変わるわけではない。言っていることは、人間として当たり前のことを戒律として定めただけだ。家庭料理と外食レストラン(大量生産、大衆向け)の料理の中身が同じであるのに似ている。

 まるでスマホで外食を頼むウーバーイーツ(Uber Eat)と同じで、信じる宗教(好きな料理)を何処に頼むかで、配達される料理が変わる。日本では新興宗教が跋扈しているので、すこし宗教の興味を持てば、信徒獲得に飢えた新興宗教団体が入会勧誘に飛んでくる。まるでウーバーイーツの出前と同じである。

 Uber Eats の登録店舗数が2021年に 10 万店を超えた。Uber Eats は2016 年 9 月に東京で 150 のレストランパートナーとして始まり、現在 Uber Eats は 35 都市以上で展開している。

 日本には18万余の宗教団体があるという。その数はUber Eatsといい勝負である。日本では、一人平均2~3個の宗教を信じているようだ。それは馴染みの個人営業の飲食店(Uber Eat)があると同じである。

 

日本の宗教の実態

 日本の信者数は2億1972万人、日本の宗教法人総数は18万3581(文化庁 1994年度『宗教年鑑』より)。日本の人口は1億2千万人だが、統計によると、一人2つぐらいの宗教を掛け持ちしているようだ。意思を持って信者になるには、高校生くらいにならないと思想が確立しないだろう。それを考えると8,000万人が信者候補である。だから一人で3つぐらいの宗教を信じているようだ。つまり神様、仏様、鬼太郎様である。日本人はキリスト教のように一神教でないので、節操がない。

 

オダブツ教

 だから自分の家の代々の家訓をその家の宗教として子供に教えればよい。小田家の家訓を宗教にしたのが、オダブツ教である。世界の宗教の本質は同じである。その宗教が生まれた環境でその戒律が変わる。貧乏な家の家訓と裕福な家の家訓が違うように、温暖な環境の地で生まれた仏教は穏やかな戒律である。厳しい砂漠の環境で生まれたユダヤ教、キリスト教は厳しい戒律を信徒に課している。

 しかしその本質は同じである。宗教とは茶筒を環境により切り方を変えて見える世界の差と同じである。茶筒を横に切れば丸、縦に切れば長方形、斜めに切れば楕円形である。見える形は違うが本質は同じである。まるで盲人が像を撫でて、その形態を他人に伝えると同じである。愚かな人間にはその本質を伝えきれない。

 

新興宗教の怖ろしさ

 家庭料理と外食レストランの差は、それに洗脳という調味料が有るか無いかである。その調味料は麻薬のようなものだ。それに気が付くかどうかで、人生が変わる。ある人は、麻薬のような調味料に洗脳されて、一億円もお布施を出す事件が起きた。そのバタフライ効果で、安陪さんが殺された。宗教とは何かを自分で考えず、宗教に嵌った人の末路である。

 宗教とは我が家の教え、助けてくれるのは自分と悟れば、人生に破綻はない。

 ベートベン曰く「神に頼るとは何事か。自分で解決せよ」と。

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資料

住友家 家訓

1. 主務の権限を越え、専断の所為あるべからず。

2. 職務により自己の利を図るべからず。

3. 一時の機に投じ、目前の利に走り、危険の行為あるべからず。

4. 職務上過誤、失策、怠慢、疎漏なきを要す。

5. 職務上に係り許可を受けずして、他より金銭物品を受領し又は私借すべからず。

6. 名誉を害し、信用を傷つくるの挙動あるべからず。

7. 私事に関する金銭の取引その他証書類には各店、各部の銘柄をもちうべからず。

8. 廉恥を重んじ、貧汚の所為あるべからず。

9. 自他共同して他人の毀誉褒貶に関して私議すべからず。

10. 機密の事を漏洩すべからず。

11. わが営業は信用を重んじ、確実を旨とし、もって一家の強固隆盛を期す。

12. わが営業は時勢の変遷・理財の得失をはかり、弛張興廃することあるべしといえども、いやしくも浮利に走り軽進すべからず。

13. 予州別子銅山の鉱業は我が一家累代の財本にしてその業の深長は実に我が一家の隆衰に関す。よろしく旧来の事跡に徹して将来の便宜をはかり、ますます盛大ならしむべきものとす。

 

  

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2022-12-27  久志能幾研究所通信 2576  小田泰仙

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2022年12月25日 (日)

恵峰先生の三回忌に参列、長崎震撼線から啓示

 

 馬場恵峰先生の三回忌参列準備のためブログ更新が遅れました。恐縮です。 

 2022年12月24日、馬場恵峰先生の三回忌が大村市の日中文化資料館で執り行なわれた。約50名の参加者があり、厳かに執り行われ、生前の先生の遺徳が偲ばれた。圓鏡寺の新しく来られた住職様(新婚)の力強い読経の声で、先生の功徳を偲んだ。

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 馬場恵峰書  日中文化資料館蔵

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 この2年間、私はコロナ禍で巣ごもりしていたが、久しぶりに九州まで遠出をして、社会の変化を感じた。

 

所用時間短縮

 今回長崎新幹線が開通したことで、大垣市から大村市までの所要時間が、従来より30分間ほど短縮された。有難いことだ。それでも片道6時間半である。今までは7時間を要した。それをこの10年間、毎月のように先生宅に通った。その費用総額約1000万円である(=10万円×10回/年×10年)。それを評価して、それだけの価値がある先生であったと回想している。男が男に惚れるとカネがかかるのだ。

 所用時間が30分短縮されたが、武雄温泉駅と博多駅間は単線の在来線特急である。長崎新幹線が佐賀内を経由して博多まで通すには、政治のエゴが立ちふさがっていて見通しが立たない。経済の発展と技術の発展は政治に左右される。日本の政治が貧困であるので、経済が停滞している。

 

長崎新幹線

 長崎新幹線の車内は新しい車両だけに、広く明るくスマートに感じた。畳も嫁も新幹線も新しいのは良い。武雄温泉駅と新大村駅間は所要時間が11分なので、自由席を利用した。自由席も東海道新幹線より、なぜかゆったりとしている感じがする。車内色は山吹色でハデハデである。

 ウクライナ戦争の影響か、物価高騰が身に染みる。2年ぶりに乗った山陽新幹線内のコーヒが310円から340円に値上がりしていた。東海道新幹線内は、320円が350円に値上がりである。約1割の値上がりである。

 これは物価上昇の一現象であって、他の食品の値上げを象徴している。新型コロナ対策で300兆円ものカネをどぶにすてるような対策しかできないのが、岸田政権のクズさぶりである。300兆円ものカネを浪費して増税はなく、たった20兆円の防衛費の増加で増税の発案である。

 閣僚の身内に媚中派が跋扈を放置している。まるで穴の開いたバケツで火消しをしているようだ。それでいて日本は、コロナの世界一の感染率である。不適正な対策のため医療関係者はウハウハである。おかしいではないか。岸田首相は、鳩山首相、菅首相に匹敵する最悪さである。次回に選挙で国民の意思を示さないと、日本は復活できない。

 

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大村市は人口が増加

 長崎県内で大村市と諫早市の隣の市だけが人口増である。長崎市は人口減少である。世の高齢化で、坂の多い長崎市は老人には住みにくく、人口が減っているという。他の市は、日本国内と同じ状況で、人口減である。

 その中、大村市には国際空港もあり、新幹線駅も新設され、電子産業も盛んで、自衛隊基地もあり(国の金が落ちる)、土地も平らで広く、住みやすく若い人が移住してくるという。行政も子育てに力を入れているという。

 新設された新大村駅の回りは、今は何もない状態だが、これから多くの施設が出来る計画があるようだ。未来があることは、楽しみである。新しい駅が出来る。新しい道ができる。新しい施設が出来る。それが都市発展の起爆剤になる。

 

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 新大村駅の周辺

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大垣市との対比

 それを鏡に大垣を振り返ると、大垣市内は、利権のぶつかり合いで、閉塞感が溢れている。何も変わらない。変えたのは、衰退の道への施策ばかり。ごみ袋有料化が最たるもの。為政者たちはその利権あさりで忙しい。石田市長は市民の為の決断と実行には無縁である。大垣市行政を破壊、改革してほしい。できないなら、市長を変えるしかない。

 大垣市は、「子育て日本一」とほざいているが、実質的には県内で最低の子育て環境である。児童生徒一人当たりの教育費が県下最低である。だから若い人が移住してこない。今、大垣は死につつあるのだ。そんな状況で、「前市長の政策(無為無策)を継承する」という石田仁市長には、痴気と狂気を感じる。

 

市の長期ビジョン

 駅の誘致、飛行場の誘致、道路の整備、産業の誘致は市の長の責任である。50年前の大垣市は、豊かな水を利用して繊維産業を誘致して栄えた。その恩恵で私は育てられた。その繊維産業が衰退してから、大垣市は無為無策である。電子産業、ソフト産業、自動車産業を誘致して発展を図るべきだった。大垣市はそれをやらなかった。前市長は愚劣な元気ハツラツ市行事にうつつを抜かし、大垣市の駅前商店街を破壊した。前市長は実にその6割を閉店に追い込んだ。現在、その8割がシャッターを下ろした。その結果が現在の衰退である。市(組織)の興亡は、行政の長一人によって決まる。それが恵峰先生の暮らした大村市からの啓示であった。今度乗車した長崎「震撼」線は、よき啓示を与えてくれた。

 

大垣市の教育は県下最低レベル(2019年)

         予算総額  一人当り予算  児童生徒数 

             千円   大垣100    人

刈谷市(愛知県)918    197    11,120

多治見市    735    158    8,862  

岐阜市     529    114    32,074  

可児市     517    111    8,352   

大垣市     465    100    14,400  

各務ヶ原市   445     96    12,525   

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2022-12-25  久志能幾研究所通信 2574  小田泰仙

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2022年12月22日 (木)

尖った鉛筆に母の愛、無謀な東大進学、H様問題

 

 私が学生時代、飛行機好きの私は名古屋大学の航空学科に進学したい夢を抱いたが、東大に入るよりはるかに難しいことが分かった。また当時は、日本の航空機産業が壊滅状態で就職口も皆無に近く、メシが食えないと分かり早々に諦めた。私の学力と志望校のレベルがあまりにかけ離れていた。どんな夢でも叶わないことはないはずだが、それに対する道が隔絶しすぎていると、嫌でも納得して諦める。それが普通の人間の常識だ。だから私の飛行機好きはあくまで趣味でとどまっていた。

進学校での辛い日々

 並みの才能では、進学校でいくら必死に勉強しても上位になれない冷酷な現実があった。あまり勉強していないような学友が、はるかに良い成績を出している。進学校では、周りは自分より成績の良い生徒ばかり。そういう現実を知って、社会の厳しさを実感する。学力が平均より少しだけしかよくない私は、進学校で塗炭の苦しみを味わった。

 当時(1960年代末)は、団塊の世代がしのぎを削り、4当5落と言われた受験戦争時代である。自分がそういう時代に生れた宿命である。しかし時代が変って生まれれば、特攻の隊員に選ばれたやもしれれぬ。父の5人兄弟のうち3名が戦争に行き、2名は戦死である。私が平和な時代に生れたことに感謝である。

 私が地元の進学校に合格した時、母は喜んでくれた。私が学生時代には、両親から「勉強しろ」と言われたことは一度もない。私は自分で勉強を真面目にこなして、同時に趣味として飛行機に凝っていた。

母のあたたかい支援

 それでも、学業では毎夜1時、2時、3時まで机に向かう日々であった。母は黙って夜食を作ってくれて、鉛筆も削ってくれていた。当時は何とも思わなかったが、今、その鉛筆の束を眺めると母の愛情を感じる。

  (今は、当時の睡眠を削って勉強したことを反省している。脳生理学の研究では、睡眠はしっかりとらないと記憶力が低下することが分かってきた。)

 その鉛筆の束は今でも大事に残してある。今見ると、まるで花を生けたあるように見える。当時の鉛筆入れは、廃空き缶利用である。当時の母の節約ぶりが推察できる。それが母として最大限の愛情の証しだと思う。母は若い頃は華道の池ノ坊の師範であった。また洋裁の先生であった。できた母であった。

 その尖った鉛筆の削り方で、母の尖った性格を思い出す。母は標準偏差から外れた能力の持ち主だった。知人の社長が「お前の母親は、大垣中の会社社長の誰でも太刀打ちできない。女傑だ」と一目置いていた。それでも母は私の勉強の仕方には何も言わなかった。

 今にして振り返ると、経営上(師範として教育上で)の観点から、母は自分の経験したことのないことには、口を出さなかったのだと思う。私も会社に入って多くの仕事を経験して、その仕事を経験しないと偉そうに口は出せないのだ。現場の人が一番よく知っているのだ。会社では研究開発部に長く所属していたので、全て自分でやる経験をさせてもらった。それが自分の宝である。

 

Dsc09762s 50年前に母が削った鉛筆の束。今も母の形見として大事に保存している。

 今見ると、花を活けたように見える。

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天皇陛下対応

 多分同期の中では、私が誰より多くの種類の仕事の経験をしたと思う。1975年頃(不況の折)、工場実習の名目で土方の仕事、コンクリート打ち、道路つくりもさせられたこともあった。その道路は、トヨタの天皇(豊田英二社長)が来社さることで社内が大騒ぎとなり、研究開発部への道を舗装することが決まった。それで実習中の若手(技術者)を集めて道路工事が始まった。私はその工事に一土方として駆り出された。今にしては、お笑いの対応である。当時は大不況で、会社にカネがなかったのだ。それで土方とはどんなものかを実体験した。

 また私は3Kの最たる現場(鍛造、鋳造、熱処理工場)の管理職も担当した。また特設消防隊長として放水訓練も経験した。だから管理職として、現場を経験して多くの知見を得た。経験がないと、現場の人間には何も言えない。だから両親は私の受験勉強に対して、何も言わなかったのだろう。50年経って今になりそれに思い至った。母は若い頃は華道の池ノ坊の師範であった。できた母であった。

 

H様問題で炎上

 現在、ネット上でH様問題が炎上している。世には息子の絶対的学力が低いのに、息子を見栄で東大に行かせたいと裏で画策する親がいる。両親とも学生時代は勉強を真面目にせず、遊び惚けて下駄を履かせてもらって卒業した。両親は苦労をしていないので人間が出来ていないようだ。

 だからこの両親は安易に東大入試を上から視線で眺めている。自分が受験勉強を真面目にしてこれば、それがそれだけ難しいかはわかる。両親は学生時代には遊び惚けていたのだ。それなのに、息子には勉強方法に口出し、超有名進学校で受験勉強を強いても滑稽である。

 有名進学校では勉強についていくだけでも大変だ。だからその裏の画策が「蒸気」を逸している。要は思考の沸騰点を超えている。だから国民は呆れている。皇統の危機である。子供の将来は親次第である。自分が管理職、経営者として実務をこなしてきた故にわかる、この両親に感じる違和感である。

 子供は親の背中を見て育つ。H様問題は、良き反面教師の実例である。

 

Img_64111s 馬場恵峰書

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2022-12-21  久志能幾研究所通信 2572  小田泰仙

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2022年12月 5日 (月)

108歳を目標(13/14) レクサス並みの体はタンパク質で作る

成人は生きるため、体重1㎏で1gのたんぱく質が必要である。体重65㎏の人の一日当たりの必要タンパク質量は65gである。

 人生の長い闘いのため、食わねば闘えない。それも過不足ない食事である。食べ物は動くエネルギーだけでなく、体を作る材料になる。その材料に大事な要素が欠けていれば、新しく生まれてくる細胞も弱い免疫力を持った細胞となる。それでは長生きできない。何事も基礎が大事である。

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「土台を考えないでいて、家の構造ばかり考えたって、その家は住むに耐えられない家になっちまうでしょう。人生もまたしかり、であります。」

 中村天風著『心が強くなる言葉』イースト・プレス P48

 

部品の品質

 人間の体は37兆個の細胞で出来ている。その細胞で構成された臓器(部品)は、腸の細胞で数日、肌細胞で1か月、血液で4か月、骨は5か月で入れ替わる。

 車の構成部品でも、リッターカーとレクサス高級車の部品ではその材質が違う。その分、部品の寿命が違う。つまり車の寿命が違う。だからレクサスは高価である。高いものにはワケがある。人間の体を構成する細胞の素材も同じ論理が通用する。短命な人は、部品(細胞)が粗悪品で出来ているからだ。長生きするには、高品質な食事が必要だ。高品質といっても、ジャンクフードでなく、普通の昔からの日本食でよい。

 

リコール問題

 車の部品も高品質な素材でないと、部品が早く疲労破壊して寿命となる。機械設計の第一歩は、材料の選定からである。

 同じように人間の構成要素を創る食事で、必要たんぱく質が不足すると、出来上がる細胞(筋肉)が低品質のため短時間で、早く筋力の低下、免疫力の低下、活動量の低下、気力の低下となる。それに連動して脳の活動が低下し、肌のハリがなくなり、髪の毛が弱くなる。またその相乗効果で、老化が加速する。粗食では、長生きはできない。

 様々な食材からタンパク質を摂ることが、免疫力の向上になる。一品からの集中摂取は良くない。

 

母の嫁姑戦争

 母は終戦後、農家から町の家に嫁いだ。戦後の食料がない時代、私を妊娠した母は栄養を摂るのに苦労をしたと私によくこぼしていた。姑が母に食べ物を十分に与えなかったという。当時の町中の食糧事情を考えれば致し方ないのであろう。そこで母は実家に戻って私を生んだ。実家では十分に食事ができたようだ。だから私の骨格はしっかりしている。歯医者に行っても、医師からこんな硬い歯は滅多にないと褒められる。それは母が妊娠中にシッカリ栄養を摂ってくれたためだ。嫁姑戦争で勝ち抜いた母に感謝である。

 知人で歯や骨が弱い人をよく聞くが、ほとんど町で暮らした母から生まれた人が多い。その母親が妊娠中に十分な栄養を取れなかったのだ。妊娠中の母親の栄養補給は、子供の一生を左右する。食事が人間の体を造るのだ。

 

タンパク質とガン死について

 たんぱく質の摂る量は、多すぎても少なすぎてもガン死が増える。特に動物性たんぱく質を取り過ぎると、そうでない人より23%もガン死が増える。植物性たんぱく質を摂るとその比率は下がる。

 最適のタンパク質の摂取量は体重1㎏あたり1.5gである。(欧米人)

    J Hum Nutr Diet 2022年10月号の情報

   YouTube「がん情報チャンネル 外科医 佐藤のりひろ」 より

 

参考 一日の食事でのタンパク質摂取

 紅鮭 1切れ        15.8g

 納豆1パック        12.4

 ごはん300g          7.5

 牛もも肉(脂身なし)100g  19.5

 卵1個            6.2

 かまぼこ100g        15

 絹ごし豆腐100g              4.9

          合計 81.3g

 

 

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2022-12-05  久志能幾研究所通信 2560  小田泰仙

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2022年12月 2日 (金)

108歳を目標(12/14) ながらメシ 佛の怒り 死の海へ

 

 人が食品を食べるとは、他の命を自分が生きるために頂くこと。そんな厳かな所行中に、テレビを見ながら食べるとは、命を自分のために捧げてくれた生物、またその命を恵んでくれた神仏に対して冒涜である。神仏を冒涜しては、長生きはできない。

 そのテレビも食え喰えと洗脳説法のCMばかりなのだ。

 食品とは、自分が活動するエネルギーを得るためでもあるが、その食品の半分は、自分の体を作る素材となっている。その大事な体の建設作業中に、お笑いのテレビ番組で気を逸らしてはならない。その命の栄養素を全て吸収するつもりで食べるべきだ。

 ながら食事では、しっかりと噛むことなく食物を胃の中に流し込むことになる。咀嚼での信号が脳に行かず、満腹感が脳に伝わるのが遅れる。それでつい食べ過ぎてしまう。肥満こそ、病気に第一原因である。気の入らない食事行では、栄養も中途半端にしか、体に回らない。それでは長生きはできない。

 

 その食事が本当に正しい食事なのか?毒ではないのか? テレビに洗脳されながら食べていては、正しい答えに到達できない。

ながら人生での行きつく先は、病死、ガン死、認知症等の死の海である。

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正しい食事

 食べることは生きることだ。その姿勢で人生が変わる。その食を与えてくれた神仏に感謝をして、一口一口味わって食べる。食べ物に佛性がある。その佛性が己を育ててくれる。

 人生で出会うご縁も同じだ。出会ったご縁を大事にする。一期一会。最近では、料理を一杯並べ、食べ散らかすのがかっこいいと思っている人もいるようだ。そういう人が成功したことを聞いたことがない。

 

一杯のラーメン

 私が小学生の頃、母がインスタントラーメンをよく良く作ってくれた。母はそのラーメンを野菜等で増量し、2つに分けて出してくれた。一つは母が食べるためだ。食欲のある私は、母をけちだと思い、1食分全部食わせろと心の中で思っていた。母はそうやって節約していた。50年前は日本全体が貧しかったのだ。幼い私はそこまで頭が回らなかった。

 いまはその事を忘れて、日本全体が飽食に溺れている。テレビでは食べ物のCMばかりである。しかし日本の食料自給率が40%を切って、非常時は大変なことになるのに、日本人はノー天気である。その神仏からの警告が病気の増加であると思う。50年前は日本の総医療費が10兆円だったが、現在は43兆円を超えた。それでいて病気は減らず、がんは激増である。なにかおかしい。それを考えて、日本の事を考えながら、食べる時は食べることに集中しよう。何かが見えてくる。

一事一心一念道、一食一心一念道

 

東印請祖

 我々が呼吸をしていること自体、食べることが出来ること自体、お喋りが出来ること自体、一大経巻を説き続けることなのだ。(お釈迦様の霊鷲山会上の説法で)

 我々が一大経巻を説く行いとして食事をする時、よそ事をしてはならない。108歳を目指すために、心して食事をしよう。

 

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2022-12-02  久志能幾研究所通信 2557  小田泰仙

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2022年11月28日 (月)

108歳を目標(10/14) ヒトの存在は空

人不異空 空不異人 人即是空 空即是人

 人の実態は空であり、何もないものである。何もないものが人である。人は何もない所から卵子と精子が結合して人が生れ育って人間になる。しかし100年も経つと死んで煙となり、この世から消滅する。遺骨も墓の土に埋められて、80年で土に還りこの世から物理的に消える。

 だから人の実態は、空である。それが分かれば、この世の悩みから解脱できる。人の葛藤の苦しみや病魔など、実体のない「空」なのだ。それを般若心経が256文字で説いている。人間世界の艱難辛苦の雑事は、「深般若波羅蜜多」を修行することである。観音様が到達された「空」の境地になることが、天寿を全うすることだ。

 

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佛の世界が象徴するもの

 古代より聖人は人の何たるかを佛の姿で象徴してきたようだ。佛の最高位は釈迦如来(社長)である。その下には、次の佛たちが担うべき職務を全うしている。各専門部門を統括する菩薩様(役員)、部門別の実行統括者の明王(執行役員)、実行部隊の天(部長)、佛の道を開いた開祖様(次長)、人が佛となった権現様(課長)である。カッコ内は、企業に当てはめた職位である。

 

人間さま

 それを人間に当てはめると、人(霊止)とはご先祖から受け継いだ霊魂が止まった存在である。人間とは、その霊に一時的な肉体が付与されただけの存在で、100年も経てば、煙となって消える。

 その霊こそが、全てを司る釈迦如来である。此の世で生きていくために、知恵を蓄える機能として文殊菩薩、考えるために普賢菩薩、慈悲と智慧を与える虚空蔵菩薩、世間を慈悲をもってい観る観音菩薩の能力を与えられた。

 己の怠惰で傲慢な感情を不動明王が叱咤激励して自制させている。

 外からの敵から身を護るため、四天王の防御の能力を身に着けた。

 多聞天のように、人の話、佛の話を聴いて徳を上げて実行に移している。

 どんな凡人も一芸に通じれば、開祖となれる。

 どんな凡人でも精進をして徳を高めれば、その道の権現様になれる。

 

人間はお体様に支配されている

 自分の体の如来様とは、自律神経様である。如来とはかくの如く来たりしものである。いくら頭で考えても、自律神経が体の運営を統括して、体を経営している。その理想の経営を己の邪鬼が邪魔するから、体が経営不振(病気)になる。人間がいくら頑張っても、自律神経の経営力には勝てない。

 体は四天王である免疫細胞が、外からの細菌の侵入を防いでいる。病気になるのは、その細胞の働きを阻害する邪鬼である。邪鬼とは己の傲慢、我儘、欲望である。その邪鬼の欲するままに狂った生活習慣、狂った食生活をするから、病気になる。四天王が十分に働けないから病気になる。

 美味に惑わされて毒のある食品を食べるから、高血圧、認知症、がん、腎臓障害を患うのだ。全ての原因は、自分内に存在する如来様を蔑ろにしたこと。

 それを考えれば、自ずと己の体の寿命を全うする術が見えてくる。経営とは、持てる資産を最大限に活用して成果を出すことだ。持てる資源には支障がある資源もある。それを他の資源で補うのが経営である。

 此の世で完璧な資産を持った人間はいない。目の不自由な人は、それを補う天附の音楽能力を使えばよいのだ。会社でも、人事異動で人を適材適所で配置して、その能力を発揮させ、会社を支えている。

 人の体もそれと同じである。単に人間を構成する部品に弱いところがあるだけである。残った機能を最大限に発揮すれば、なんの問題もない。それが社長の経営の見せどころである。

 その人間の構成としての象徴を、私は釈迦如来、虚空蔵菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩に見る。私は毎日この佛様に手を合わせている。佛に身を任せれば天寿を全うできる。

 

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 松本明慶大仏師作 釈迦如来像 

 

2022-11-28  久志能幾研究所通信 2553  小田泰仙

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2022年11月26日 (土)

108歳を目標(8/14) 死臭病を歯行悟磨で防ぐ

 

 最近連続して虫歯が見つかり、気落ちしている。自分では、最新の歯磨き機でしっかり磨いていたつもりなのに、見えない所に虫歯が出来ていた。加齢とともに、虫歯菌に対する抵抗力(免疫力)も減ったようだ。若い頃は、今ほど歯磨きをしていないのに、虫歯にならなかった。それで危機感に目覚め、次の方法に歯磨き方法を改善した。虫歯防止に取り組みは、命の保全である。歯は命なのだ。

 しかしいくら自分でしっかり磨いたつもりでも、限度がある。それよい適宜、歯科医院で歯の手入れをしてもらった方が確実である。それで歯科医院に行っていた頻度は、今までが3か月に一度であったが、今は月1の頻度に変え、歯の点検、歯の掃除をしてもらっている。費用は一回当たり千円以下である。散髪でも月一回である。外見の散髪での手入れより、体内面の歯のお手れが重要だ。それで命が守られれば安いものだ。

 髪の毛は「余血」とも呼ばれる。それを考えると、歯は「命血」なのだ。

 

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 歯の裏側に出来た虫歯の穴。前からは見えない

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死臭病

 歯の病気で虫歯より恐ろしいのは、歯周病(死臭病)である。歯周病の菌が脳梗塞、心筋梗塞に深くかかわっている。歯周病の菌が血管内を巡り、梗塞の原因となっていることが分かってきた。歯周病の人が脳梗塞になる確率は、そうでない人の2.8倍も高いという統計もある(日経ビジネス2018.09.10号)。だから私もがんの手術前に、愛知県がんセンター内の歯科医で診察を受けさせられた。

 私が歯を一本失ったのも、歯周病が原因であった。

 

残存歯の数

 残存の歯の数で、余命が決まる。歯の命は自分の命のバロメーターである。だから歯を大事にするために、下記の取り組みをしている。

 108歳を目指すには、歯が無くては、「歯なし」にならない。

 

歯行悟段磨き 5段活用

 1段活用 回転式歯磨き(ブラウン製) 荒仕上げ工程

 2段活用 超音波歯磨き(フィリプス製) 中仕上げ工程

 3段活用 歯間ブラシで歯磨き    手直し工程

 4段活用 手仕上げで歯磨き     最終仕上げ工程

 5段活用 検視鏡で歯磨き状況確認  検査工程

  ライト付きの歯科医用の鏡(歯科医院で購入 約5千円)。

  自分の目でしっかり確認する。トヨタ式現地現物です。

  この鏡は洗面台の鏡で見るよりも、はるかに自分の歯が良く観察できる。

 この歯磨き工程は慣れれば5分もかからない。手磨きだけでは、どうしても磨き残しが出る。それを機械化して、短時間に効率よく磨くだけだ。回転式も振動式も手磨き式も一長一短なので、全てを使う。これで100%ではないが、少しでも虫歯、歯周病になる確率が減らせれば、ヨシとしている。

 歯科医院での辛い治療を思い出せば、この歯磨き工程を我慢して実施できる。何事も痛い思いをせねば、進歩もないし、学べない。死んでからでは遅いのだ。

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  回転式歯磨き機、振動式歯磨き機、手磨き用歯ブラシ

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  歯科医用の鏡。鏡の下に4つのLEDランプが設置されている。その下がボタン。


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人生の汚れ

 食べれば、知らず知らずのうちに汚れが歯に付いてくる。それも時間が経つと簡単には落とせない汚れに成長する。人生での生き様でも同じで、知らず知らずに悪縁の汚れが人生にまとわりついてくる。それが事故や病魔の原因となる。歯磨きをしながら、自分の人生の汚れを考えたい。体の汚れを落とす人は多いが、心の汚れを落とす努力をする人は少ない。

 

 

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 馬場恵峰書

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日本人の歯の本数

 8020運動は、平成元年(1989年)より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まりました。(日歯HPより引用)

 厚労省が5~6年に一度実施している歯科疾患実態調査の報告によると、すべての年齢層において年々保有する平均歯数は増加してきている。現在、平均値で20本以上保有する年齢層は69歳まで、70歳以降では自分の歯が20本を下回っている方が多い。

 歯の機能が落ちないようにかかりつけ歯科診療所で定期的にチェックを受けることが必要となる。

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日本歯科総合研究機構 恒石美登里

この項、下記のHPの記事を編集

8020現在歯数と健康寿命 - 歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020 (jda.or.jp)

https://www.jda.or.jp/park/relation/teethlife.html

 

2022-11-26  久志能幾研究所通信 2551  小田泰仙

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2022年11月23日 (水)

108歳を目標(7/14) 自衛隊員を後から撃つな

 「世界には二人の名医がいる。それは食欲不振と発熱だ」

    イエルス教授   p181  

    渡部昇一・石原結實著『病気にならない生活のすすめ』 PHP

 

 自分の体に常駐している名医を無視しては、長生きはできない。

 自分の体という組織体の社長は自律神経である。社長に反旗を振りかざしては、リストラされてしまう。自律神経社長は、人の37兆個の細胞社員と五臓六腑の内臓事業体を経営する凄腕経営者なのだ。外部の敵から適切に防衛戦争をする名指揮官である。ホモサピエンスという自律神経社長は、300~400万年もの実戦経験がある名経営者である。経営にド素人な我々とは違うのだ。

 その社長に反旗を翻すとは、体の自律神経社長に指揮された自衛隊員(免疫細胞)の背中を鉄砲で撃つことだ。身内の自衛隊員を殺すようでは、長生きはできまい。

 

発熱

  人間の体を支配する自律神経は、発しん、下痢、発熱で体内に入ってきた毒素を外に出そうとする。それを解熱剤を服用すると体が拷問を受けることになる。

 菌を嫌い抗菌製品に囲まれた無菌状態で生活をすると、バイキンに対する抵抗力が弱くなる。箱入り娘のように純粋培養すれば、世間知らずの人間が出来上がると同じだ。

 KK、KM問題も、親が子供を過保護に世間知らずに育て、社会の荒波から強引に隔離をしようとするから、却って問題が大きくなる。

 会社時代、私を追い抜いて行った若手エリートもその末路は悲惨であった。エリートたちは純粋培養で育てられ、挫折を知らない。エリートが挫折をした時は、再起不能である。

 体の総支配人である自律神経が、発熱で体を立て直そうと必死に頑張っている。バイキンと戦って発熱しているのを解熱剤で対処しては、自衛隊の後ろから鉄砲で味方を撃つようなものだ。その行為への罰は死である。

 風邪を引いたら、安静にして汗をかいて寝ていればよいのだ。そうすれば体内の免疫細胞が風邪菌をやっつけてくれる。その戦果が発熱と発汗である。それを解熱剤を飲めば、体の持つ免疫力が下がってしまう。免疫力を下げれば長生きはできない。

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嘔吐

 嘔吐は、自己防衛機能が体が入ってきた食物が悪性と判断して、受け入れず体外に出す防衛機能である。私はいまだかって二日酔いになったことがない。つまり少し飲み過ぎると全て吐いてしまうのだ。体がアルコールを受け付けないようだ。酒は発がん性の毒物である。お陰で私は肝障害等の病気には縁がない。

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高血圧

 高血圧症とは、血管内部がプラークで詰まり、血流が悪くなれば、自律神経が血圧を上げて血流を正常に戻そうとする現象である。

 自律神経が必要だと判断したから、自律神経が血圧を上げているのに、降圧剤を服用したら、副作用が出る。血液が末端まで届かず、認知症にもなる。血液中の免疫酵素が組織の末端に届かず、がんにもなってしまう。

 高血圧症の治療は、血管内部の詰まり状態をなくす食事療法しか解決策はない。元を断たなきゃダメなのよ。

 

がん

 自治率神経は、体にがんが出来れば、その毒素を一か所に集めて、全体に広がらないようにする。抗がん剤いう毒素が体に入ってこれば、組織を守るため、一番影響のない皮膚を捨てようとする。それが脱毛である。

 がんになった真の原因を取り除かず、がんだけ切り、元の狂った食生活、狂った生活習慣に戻るから、がんが再発する。元を断たなきゃダメなのよ。

 

食欲不振

 食欲不振は、体の細胞が休みたいと訴えている。それを無視して食べるから病気になる。余分に食べた分の食料費用は、医師を養う為に使われる。それはエジプトの古代碑文にも記されている。

 現代人は食べ過ぎである。最大の敵は、「食え食え」と洗脳教育をするテレビコマーシャルである。食品業界は、拝金主義に染まり、人の健康など知ったことではないのだ。

 CMに登場するファストフードは、噛まずに食べれてしまう。どうしても早食いになり、満腹感が出にくく、つい食べ過ぎてしまう。それが敵の付け目である。食品を数多く咀嚼すると、それが脳に刺激となって到達し、食べ過ぎを防いでくれる。しかしファストフードはそれのストッパーの信号が脳から発されない。だからつい食べ過ぎとなり、栄養過多で病気になる。

 

 鬱とは体と神経が酷使され過ぎ、悲鳴を上げている状態である。唯一の治療法は、その酷使を止めることだけ。それをまやかしの薬で胡麻化すから、鬱病が治らない。儲かるのは心療内科の医師だけだ。

 一度、心療内科の門をくぐると、統一教会と同じレベルの秘密の洗脳教団に取り込まれるようだ。私の部下が心の病気になって心療内科を受診した。しかしその後は、患者の情報が全くこちらに入ってこない。患者の病状は、個人情報とかで、課長の私にも会社の保健婦も門前払いである。診療内科医と全く面談が出来なかった。20年前の現役時代に遭遇したことで、違和感を覚えた。

 「鬱」という字は、木が鬱蒼と茂っている状態である。幹に対して葉が茂り過ぎたのだ。自然の木の事象を見れば解決策は簡単である。つまり多すぎる葉を減らせばよい。つまりその人が背負っている負荷を減らせばよい。それを薬で治そうとするから、おかしくなる。薬は基本的に毒である。体が病気で弱っているのに、薬を投与するとは、自軍の後ろから鉄砲で味方を撃つことだ。その行為は軍法会議にかけられ死刑判決である。

 私も一時期、鬱状態に陥ったことがある。病院に行けば、自動的にうつ病と診断されただろう。私は鬱病の本を買いまくり、鬱病を研究し、その治療法を学び、病院に行かず、自分で治した。薬は使わず、休日は太陽に当たり、運動をして、仕事量を減らして、休養をしっかりとって鬱状態を改善した。正しい治療法は、元を断たなきゃダメなのよ、である。

 

低体温

 体温が1度下がると、免疫力が30%も低下すると言われる。逆に体温が1度上がると免疫力が5~6倍も上げるという。低体温は、生活習慣病やアレルギー、うつ、ガンなど、さまざまな病気を引き起こす。例えば、肺結核者はがんにならない。なぜなら発熱で体温が高くなっているので、がんになりにくい。

 がんになってもがんでは死なない。免疫力低下で、肺炎等を発症して亡くなる。免疫力の向上こそ長命の秘訣である。

 だから体温を下げる生活は、体の自衛隊員を虐待する行為だ。お風呂に入らず、シャワーだけで過ごすとか、冷たいものばかり飲むとか、睡眠不足の生活では、自律神経環境が狂って、低体温になり、がんになりやすい。

 私は、朝寝朝朝湯が大好きである。残念だが、歳をとると長時間の睡眠は難しくなる。だから朝寝をしたくてもできなくなる。せめて朝湯で体を温めている。だから私は、朝晩、お風呂に10分間肩まで浸かって体を温めている。ただし10分以上の入浴は、浴室内死亡の恐れがあるので、必ず10分間だけである。浴室内死亡は日本で年間2万件ほど起きている。

 そして私は毎朝の体温測定・記録を欠かさない。それで体調が管理できる。

 

大垣市の体温

 大垣市を支配する市長が冷たい政治をすると、市民が凍るような生活を強いられる。その結果、大垣市は没落する。人口減と大垣市の公示地価の下落だ。都市の体温とは、人口と公示地価であらわされる。それが都市の健康のバロメーターである。

 魅力のない人は成長しない。魅力のない都市は発展しない。市長の責務はその都市を魅力ある都市に変貌させること。

 没落一途の大垣市は、この5年間でマイナス1.04%の人口減。公示地価も下落の一途。

 大垣市の人口推移

 2015年  162,157 人 減少

 2016年  161,992   減少

 2017年  161,628   減少  小川敏市政5期目

 2018年  161,308   減少

 2019年  161,123   減少

 2020年  160,485   減少

 日本一発展中の福岡市は、2015~2020年で、4.9%の人口増である。

 行政の長が利己主義で利権ばかり追い、市民生活を軽視する政治をすると、市民の免疫力で淘汰されるだろう。前市長の小川敏がその悪例である。その悪政を石田仁市長が継承すると言うとは、狂気である。

 為政者が利権を食べ過ぎるから、大垣市が病気になったのだ。

 

 

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 馬場恵峰書

 

2022-11-23  久志能幾研究所通信 2549  小田泰仙

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2022年11月21日 (月)

人生の成功とは

天附の才能 30%

努力    30%

心がけ   40%

  心がけこそ、好きこそモノの上手なれ、である。

    馬場恵峰師談  2006年4月28年 明徳塾

 

 最近、この言葉を記録したB5カードを見付けた。これの件を最近のA家のKK問題に重ね合わせ、その反面教師の実例として再確認した。彼は弁護士になる努力も心がけもゼロ%である。だから成功するはずがない。KMさんも天附の環境に甘えて、努力も心がけもゼロ%であったので、M美術館の学芸員としての能力が育っていないことが露見した。

 私の両親は戦後、裸一貫から立ち上がり、私を育ててくれた。父は地獄のシベリア抑留から生きて帰国できた。父の弟はシベリアの土になった。私には天附の才能も家柄もなかった。私は両親の働く姿の背中を見て育った。だから私は努力と心がけだけは、人並み以上にしたと思う。人生は努力しただけ成果が上がるわけではない。その成果は問わず、頑張ったプロセスが大事だと思う。

 松下幸之助翁も、二階に上がるために必要なことは、「二階に上りたいという熱意」という。それが努力と心掛けである。その話を幸之助翁が京都経営者講演会で参加者の質問に答えて話したら、会場の全員が笑ったという。それを笑わなかった人が、稲盛和夫氏であった。

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 馬場恵峰書

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2022-11-20  久志能幾研究所通信 2547  小田泰仙

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2022年11月20日 (日)

第41回 岐阜水墨画人展を見学

 

 2022年11月18日、岐阜市日乃出町のロイヤルホールで開催されている「岐阜水墨画人会展」に行ってきた。4年ぶりにKさんにお会いして、親交を新たにした。当時より私が20キロも痩せているので、私を見ても気が付かなかったという。聞けばご主人を癌で亡くされたばかりだとのこと。私も癌を罹患し、今、生き延びている幸せを感じた。前回お会いした時からの時の流れを痛感した。がんもあるし、新型コロナウイルス騒動もある。生きていくは大変な時代だ。

 

生命

 展示作品で目を引いたのが神山恵子氏作『生命』である。植物という生命はひたすら天を目指して伸びていく。動物もひたすら生きているが、動物の行動は、少し生々しく感じるが、植物の方が素直な静かな生命力を感じる。

 人間の欲望は、カネの為、他の為とかで生き方をさ迷わせる。しかし植物は、何も考えず、ひたすら頂いた命を使って天に向かって成長していく。そういう生き様を現代人は忘れている。こういう命を表した絵は、水墨画があっている。ごてごてと絵の具を塗りたくった油絵には合わない。一度、死の瀬戸際に追い詰められると、こういう絵に引き付けられる。

 馬場恵峰先生も書画を多く描かれた。恵峰先生は書だけでなく、墨で絵も同時に描かれるので、絵と文字の美しさから多くの作品を集めた。今は私のお宝である。

 

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  神山恵子氏作 生命   撮影許可は得ています

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命無残

 会場のある柳ケ瀬商店街はすっかり寂れていて、シャッターが下りたお店が多かった。以前に来た時と様変わりである。岐阜の大通りの書店も無くなっており、時代が変ったようだ。商店街にも、商店の状況にも命があり、繁栄と衰退を繰り返しているようだ。世は無常である。

 帰りの電車を岐阜駅ホームの待合室で待っている時、その中にいた6人の若者全員が、スマホ画面を無言で見つめていた。まるで統一教会スマホ支部に洗脳されているような雰囲気である。そんなスマホ情報に洗脳されて、人間として命を全うできるのか、不安に覚えた。時間は命である。電車内でもスマホをいじっている人の大半がゲームである。スマホを捨てて、もっと人間として考えることに時間を使って欲しい。自分の有限の時間を勝手にスマホに奪われるようで、私はスマホは好きではない。

 私は外出時、スマホを持って行かない。私は時間に追われた仕事をしていないので、かかってきた電話でも、後でスマホの着信履歴を見れば事すむことだ。外出時、持っていくのは、A4版の紙ばさみで、電車の中や、待ち時間にメモ用紙に文案を書きなぐっている。私の発想の場は家だけではなく、場を変えることで新しい発想も生まれる。スマホでは、そういう状況にはならないようだ。文字を打つのは簡単だ。それよりも新しい発想を生み出すことが大事である。

 

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  柳ケ瀬商店街

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  JR岐阜駅ホームの待合室

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 馬場恵峰書

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2022-11-19  久志能幾研究所通信 2546  小田泰仙

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