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2019年6月18日 (火)

レクサスLC 試乗記

 2019年6月18日、レクサスLC(LC500-S)の試乗を30分ほどした。高級スポーツカーとして構えて乗ったが、意外と乗りやすく拍子抜けである。レクサスLCの試乗はこれで2回目であるが、前回は緊張して何か違和感があったが、今回は2回目で慣れのせいか、それを感じずに楽しく運転できた。

 病み上がりの身には、若いころの精神に戻って、大排気量のスポーツカーに憧れるのも、回春の「お薬」として効果があると思う。まだまだ若いつもりと思うのも良いものだ。それで病気の回復が早まれば安いもの。70近い老人にも青春がある。青春とは、肉体的な状態ではなく、心の状態をいう。

P1070096s     レクサス薮田にて

エンジン

 車両重量2トンの車体を軽々と動かすのは477馬力の5000㏄のエンジンである。ターボ付きでなく、自然吸気で5000㏄8気筒のエンジンはミーハーには涎の出るエンジンである。エンジンの始動時の音がすごいというネット情報もあったが、改良されたようで、今回、エンジン音には全く意識が向かなかった。

 この車は省エネ、節約とは、関係ない世界である。どうせたまにしか乗らないのだ。技術者として、限界を極めたい。マークⅡの2倍、カローラスポーツの3倍の馬力差は、市街地走行では、よくわからない。

 

単位馬力当たりの負荷重量比較

 この値が小さいほど、軽快に走る。

                        LC  LS500  新クラウン マークⅡ カローラスポーツ

 エンジン cc  5000  3500   2000  2500  1200

   重量 kg           1960    2160     1700     1400    1310

   馬力      477    422     245      200    116

 馬力当たり重量 4.07  4.12   6.94    7.00    11.2

 

車体デザイン

 まず格好がいい。また色もデザインの一部である。展示車は黄の派手ハデで魅力的である。今回の試乗車は白である。白だと、市街地を走行していてもあまり目立たない。買うなら、見せびらかし(?)として黄である。持てる喜びがあるだろう。

P1070095s

ホンダNSX

 1993年頃、オールアルミ製ボディのホンダNSXを試乗したことがある。当時、このスポーツカーは、勤務先の部署でモニター車として置いてあった。私は車の部品開発をする担当責任者として、試乗をした。

  しかし、これが実に乗りにくかった。まず、シート高が低いので、乗るのに一苦労であった。シートの身を置くと視界も地面にへばりつくようで、視界が悪い。走行性も、市街地を走る分には、「重たい」のである。サーキットならいざ知らず、市街地などスポーツカーで走るモノではないと感じた。この車は金を積まれても欲しくないとまで思った。

Photo

    ホンダNSX Wikipedia より

 

 

座り心地

 今回のレクサスLCは、まず乗り込みやすい。座席に座っても、普通の目の高さで、視界も良好で、普通の車と同じようで違和感がない。

 また、このシートは本革ではないが、体を包み込んで、ホールドしてくれる感触が、今まで多くの車に乗ってきて、これが最高だと思った。さすが高級スポーツカーのシートである。私は本革のシートは嫌いである。座っているとつるつるして滑り過ぎるのだ。

 すこし気になったのは、バックミラーで見た視界に、ボディのヒップ部が4分の1程、入ってくること。それはデザイン的に、中央部が引っ込み、お尻部がはみ出しているデザインの為である。魅力的なヒップラインでよいのだが、初めての体験で少し違和感があった。

P1070102s

      試乗した白のレクサスLC

 

走行性能

 加速は、アクセルを踏めば、素直に応答してくれるが、いかんせん市街地なので、フルスロットルというわけにもいかず、せいぜい60キロの速度である。これは高速道路かサーキットで体験するしかないだろう。この車は市街地でも、羊の毛皮を被って走る狼であるが、本来は高速道路でしか性能を発揮しない。市街地では、上品なスポーツカーとして、優雅に走る車である。これは意外な発見であった。

 

走行安定性

 意外と操舵感がどっしりしていて、安定感がある。これは差動装置にトルセンデフを使っているためのようだ。通常の車より安定感があると感じた。通常の車は、ハンドルが軽すぎてフラフラする感じがする。レクサスLCはそれがない。

 

操舵性能

 レクサスLCのスポーツタイプは4輪操舵ということだが、その性能の良さは、サーキットでスピン運転でもしないと分からないだろう。既定の市街地を4回、左折するだけの試乗では、良いか悪いかはわからなかった。

 

インパネ

 全体にすっきりした上品なデザインである。私は好きだ。しかし速度メータがデジタル表示で頂けない。オプションでもアナログメータはないとのこと。この種の車は、アナログでないとダメ、が私の意見である。その速度計のデザインが、凸上でハンドルの上に出っ張っていて、格好が悪いと感じた。少々残念である。ナビの画面は横長で見やすくて良い。

 シフトレバーは上品なデザインでまとめられている。慣れればシンプルでよいと思う。

 ハンドルの下に別のシフトレバーが付いており、これは操作がしやすく、気に入った。

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トルセンデフ

 トルセンデフは、私のこだわりの製品である。1994年頃、この製品を自社開発しようと、他社の製品を分解して、当社(当時)で試作品作りを担当したことがある。生産技術部が部品の見積もりをして原価と販売価格を出し、ライン構成まで検討したが、政治的な事情で、商品化までは実現はできなかったが、思い出の製品である。その10年後ぐらいに、当社が、その製造会社自体を買収して、当社の製品の一部にしてしまった。ご縁である。

 トルセンデフは、先代のLSにはオプションで設定可能であったが、今のLSには、その設定が無くなってしまって、残念な思いをしていた。今回、レクサスLCに、トルセンデフの設定があり、嬉しくなって、今回の試乗となった。

 トルセンデフは、その機構上の性能で、直線安定性が良くなる。そのため将来の自動運転には最適のデフと思われる。

   例えば、車が右に曲がる傾向がある場合、右後輪より、左後輪の回転速度が高くなる。トルセンデフの機構上で、その場合、左後輪の制動動摩擦力が大きくなる。そのため、真っすぐに走るようにデフが自動調整する。だから直進安定性が良くなる。 

 問題は、そのトルセンデフの良さとその構成を多くのディーラの販売員があまり知らないので、顧客にオプションのトルセンデフを積極的には勧めない事だ。だから知識ある私が、その販売員にその内容を説明しなければならない。技術指導料を貰いたいくらいだ。

 もっともレクサスLCを購入する層は、そんな細かいことを気にしていまい。「一番高いものを持ってこい」である。だからトヨタはスポーツタイプには、トルセンデフが標準装備である。普通のタイプには、トルセンデフがオプション設定されている。わずか5万円程度の追加金でトルセンデフが付くなら、お薦めである。

 

お値段 

 1520万円である。高いモノにはワケがある。スポーツタイプでなく、標準のレクサスLCは1420万円である。レクサスLCを試乗すると、今話題のスープラは、かすんでしまう。スープラはガキの車に見えてしまう。レクサスLCは大人の夢物語として、話のタネにはなる。

   老人も若作りで夢を見ないと、日本は元気になれまい。しかし夢を見るのもお金がかかる。お金がないなら、そのお金は稼げばよい。それが、元気になり、生きる糧となる。お金は貯めなくとも、お金を稼ぐ能力を付ければよい。おカネを稼ぐためには、ボケーとして認知症になっている暇はない。頭を使わねばならぬ。日本も老人が死ぬまで元気に働けば、鬱病も認知症も労働問題も年金問題も老人問題も解決する。

(気だけ若い)老人よ、大資を抱け!

 

2019-06-18   久志能幾研究所通信 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年5月 8日 (水)

走行中のエンジン停止事件

バッテッリ―の電源切断ノブを追加 

 2017年11月に、なじみの街の零細自動車整備屋の助言で、バッテリーの電源切断切り替え部品を付けた。それは、時折、1ヶ月ほど車に乗らないことがあり、その間のバッテリーの放電が気になっていた。と言ってその都度、フロントカバーを開け、バッテリー端子の接続をスパナで取り外すのも面倒であった。その部品は、ノブ(写真の緑部)を回すだけで、バッテリーの接点を簡単にオフにできるとのことで、その装置を追加した。

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 バッテリー部に付けた切断器のノブ(緑)

 

トラブル

 その1年後、愛車の車検が終わって市内を走っていたら、エンジンが音もなく停止した。慌ててエンジンをかけ直すと、かかるのである。それで暫らく走るとまたエンジン停止である。慌ててディーラに車を持ちこんだ。

 点検の結果、バッテリー部に付けたバッテリー電源部の接点が緩んでいた。もしこの事件が高速道路走行時や緊急時に起きていれば、命の危険があった。

 よくよく見れば、その装置のバッテリーとの接触部は、正規部品の接点部品と雲泥の差のチャチな作りであった。保安部品は、純正部品以外は使うべきでないと悟った。

 それよりも、そういうレベルの部品を推奨する自動車整備会社のレベルが問題である。その会社は、部品が売れて儲かれば、客の命が危険に晒されても、知ったことではないのだ。

 またその零細自動車整備屋とは、別の不正事件(車検中の私用車を乗り回し)が露見して、縁を切っていた。やはりブランド(信用)とは大事であると納得して、車の点検を正規のトヨタのディーラに鞍替えをした。整備屋も純正でないとトラブルの元である。

P1120680s  チャチな接点部

自動車の保安部品は純正品だけに

 私は自動車部品メーカの開発部で、自動車部品の開発を担当してきた。その部品が保安部品と言われる部品だと、その品質保証は大変だ。その部品の耐久試験、上下限試験、寒冷地試験、非破壊試験と、その性能試験は厳しい。それに不具合があれば、自動車事故で死亡事故になるかもしれない。そうなれば、殺人罪さえ問われることになる。会社もその責任で倒産の危機になるかもしれない。タカタはその不始末で、倒産した。三菱自動車は、日産に身を売った。だから、自動車の保安部品は、正規の部品以外は使うべきでない。自分と人の命がかかっている。

 

人の危機管理

 あなたの付き合っている人は、純正部品相当の信頼性がありますか? いい加減な信用の人ではないですか? 人との付き合いを考え直そう。それは自分の人生の危機管理である。

 

2019-05-08   久志能幾研究所通信 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年5月 4日 (土)

「霊柩車」を購入

 2018年3月6日、私は暗号コード名「霊柩車」を購入した。「霊柩車」とは、「人生の中で最後に乗る、一番豪華なクルマ」と定義した車のことである。人には「霊柩車を買った」と吹聴して煙に巻いて楽しんでいる。私の真面目な日頃の言動のせいか、本気で信じてくれる人が多くて(?)時折、慌てて言い訳をしている。人徳でしょうか。

 最近は、霊柩車も地味な黒のベンツ車が多いが、昔はキンキラ金の霊柩車が多かった。今は本物のキンキラ金の霊柩車は人気なく、市場で余っていて中古で100万円もあれば買えるようだ。アジアでは、日本の霊柩車は、「動く寺院」として人気があるという。

P10609351 水木しげる「幽霊電車(霊柩車)」 ed.622/800    2018年入手

   鬼太郎は、悪人を瞬時に地獄に送り届けることが出来るのです。

 

車を運転できる余命

 私も人生の最終期に近づき、最後に買う車の選定で、良い車を買おうと決心した。私も次回の運転免許更新時では、70歳以上になり、チーチーパッパの認知症試験と実技試験を自動車学校で事前に受講しなければならぬ。それが済まないと、運転免許更新所に行けない。70歳以上の免許更新は、法律改正で厳しくなった。また自分の体調を考えると、体力や、目の能力でいつまでも車を運転できるわけではない。残された時間を、有意義に安全に快適に運転するために、高級車が選択肢に入ってきた。

 

シガラミを振り切って

 だからどうせ人生で最後に買う車なら、「高くて一番良い車」である。宮仕えなら、回りや上司への気兼ねがあったが、退職後なら、何の気兼ねもいらない。近所の気兼ねもいらない。今まで、なんという多くのしがらみに縛られていたのか、に思い至った。

 当初、ニュークラウンも候補に挙がったが、岐阜トヨタ大垣店に見切りをつけ、「霊柩車」である霊草主恵琉得主を買った。

 実際の霊柩車では、本人は寝たまま運ばれるが、私が買った「霊柩車」はオーナズカーとして、自分で運転して極楽(?)に行く。それは高級車と呼ばれるカテゴリーの車である。それも最高の車種でフル装備である。高いモノにはワケがある。なにしろ、運転していても、周りが気にしているようで、私の近くには寄ってこない。だから安全運転で快適にとばせるのだ。私でも、ベンツ等の高級車には、車間距離をいつも以上に空ける。それが人情だ。

 高級車は安全装備も完璧である。これではなかなか死ねない? 人生最後の車としては、良い車である。良き思いをしている。

 

小川敏大垣市長の霊柩車

 小川市長は、トヨタ・マジェスタ2台を公用車として使っている。小川敏市長は、その後部座席にふんぞり返って、寝ているようだ。だから、後ドアの窓ガラスはスモークが張ってあり、内部は見えない。まるで霊柩車のようだ。

 天皇皇后が国民の父母と例えられるため、その御料車の後席は、国民から見られるように、オープンである。

 大垣市長は、市民の父ともいえる存在であるが、小川敏市長は、市民との会話を拒否するがごとく窓を閉めて、内部が見えないように霊柩車に乗っている。やましい心があると隠したくなるのだ。失政を恥じて、顔を隠していると推察している。市民に顔向けできなくなったら、市長もおしまいである。国民から慕われる天皇陛下と大違いである。

 名古屋の河村市長は、公用車を廃止して、自分の軽自動車で走り回っている。贅沢で、税金無駄遣いの大垣市長と大違いである。小川敏市長は、節約節約というが、実体は、節約とかけ離れた政治をしている。

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 後部ドアの窓にスモークを張った小川敏市長の公用車

6  後部座席がオープンの御料車

老人よ、大死を抱け

 お金は使ってなんぼである。お金はあの世に持って行けない。私も高級車を買って、日本経済活性化のささやかなお手伝いができたようだ。今の景気が悪いのは、老人が金を貯め込んで使わないからだ。老人が、今の消費の5%でも使う金を増やせば、景気は回復する。お金を使えば、幸せが感じられる。預金通帳を眺めても、幸せにはなれない。

 老人よ、大金を抱いて、金を使え。贅沢は敵ではなく、素敵だ

 今まで頑張ってきたのだ、ここで自分にご褒美をあげよう。

 お金を使いたくても、使えなくなる日が近い。

 「欲しがりません、死ぬまでは」は死語にしたい。

 

後日談

 この高級車「霊柩車」には、2018年10月、馬場恵峰先生ご夫妻を乗せて、彦根と関ヶ原合戦場跡と大垣を案内することができたのが幸せであった。この車を買ったのは、昨年であるが、2019年1月7日にガンが発見され2月12日に手術をした。今にして、「霊柩車」を買っておいてよかったと思っている。今なら、手術前後のドタバタで、とても買える状況ではない。この車を買ってなければ、馬場恵峰先生ご夫妻に良い思いをさせて頂く機会もなかっただろう。

 また水木しげるの「幽霊電車(霊柩車)」も絶版で、もう手に入らない。水木プロが、水木しげるさんの全ての絵の販売を、2018年10月31日をもって終了した。これを買えたのもご縁で、めぐり合わせである。

 今回の唯一の悔いは、河村義子先生を乗せて、退院祝いの食事会に行けなかったこと。

 今回、つくづくと「春風秋雨」を実感した。「霊柩車」は人生に華をそえる一輪の花である。自分の人生を芸術作品として創っていきたいと思っている。

P10609341 馬場恵峰書

 

2019-05-04   久志能幾研究所通信 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年5月 3日 (金)

車販売店から買うのは人、車ではない

 ディーラーの営業マンから買うのは、車ではない。信用である。

 岐阜トヨタ大垣店に行くと、来店する車のナンバーが登録してあって、フロントの係が、来店した車のナンバーを照合して、顧客を割り出し席に着くと、担当営業マンが出てくる。これは、ネッツトヨタ南国の真似である。しかし、ネッツトヨタ南国の猿真似をしても、レベルが低いと、すぐ化けの皮がはがれる。

 

表面的な真似ではダメ

 2017年、今の車を18年も乗ったので、そろそろ更新の検討として、クラウンが候補に挙がった。しかし、前のモデルは顔が好みではなかった。と言って、事前に発表されたニュークラウンの顔もイマイチであった。その営業主任とは、何度も打ち合わせをしていた。

P10400121  名古屋モーターショウでのニュークラウン 2017年11月26日

 新車のニュークラウンが発売されても、その営業主任から連絡はなかった。「新型クラウンが発売されたら連絡します」と言っていたのに。しばらくたってから、岐阜トヨタ大垣店に冷やかしで顔を出した。たままた、その担当営業主任は不在であったので、別の営業マンが対応してくれた。しかし、後で担当の営業主任からの電話等のフォローがあってしかるべきなのだが、それがなかった。それでその営業主任の化けの皮がはがれた。

 もともと高齢で知識が豊富な客に、若い主任クラスの営業マンを対応させるのが間違っている。話が合わないのだ。私には子供と話しているようで、不快であった。客は別に車の話しをしに行くわけではない。車の知識は、専門誌を読んで、営業マン以上の知識がある場合もある。客は営業マンと話して、今後の対応の信用度を探っているのだ。少なくとも私はそうしている。

 

クラウンの顧客層

 クラウンの顧客は法人客が多い。個人客にクラウンが売れなくても、法人が定期的に買ってくれる。だから岐阜トヨタの営業マンは、個人客を大事にしていないようだ。「クラウンは黙っていても売れるので、売ってやる」という態度のようだ。その営業主任の姿勢から、話がかみ合わないと前から薄々感じてはいた。

 19年前の当時、車の更新で、マークⅡかクレスタかの選択で迷っていたが、愛知トヨペット三河店の営業マンが、「マークⅡは名車ですから、売れているのですよ。(値引きは難しい)」と「売ってやる」との鼻持ちならぬ態度が垣間見えたので、ビスタ店でのクレスタの購入を決めた。ディーラーからは、車を買うのではない、人を買うのだ。

 

営業マンとの付き合い

 今の車は30年以上も前に付き合いのある三河地区ビスタ店の課長から買ったが、30年たっても、今でも、付き合いがある。転勤があると、必ずその連絡をくれる。今は住まいが遠方なので。商売の件では縁がないが、車の相談には電話でのってもらっている。今回の病気の折もお見舞いに来てくれた。そういう信頼関係が持てるのが、営業マンの価値である。

 

フロントマンの裏切り

 岐阜トヨペット大垣北店のあるフロントマンと親しくなって、助言に従ってかなりの買い物もした。ヘッドライト部一式の交換までした。それがある日、転勤になり岐阜市のお店に行ってしまった。転勤は別に問題がないが、今までの付き合いレベルの常識として、電話か手紙の挨拶があってしかるべきだった。私には裏切り行為と受け止めた。 

 そのお店で、車検時、窒素を入れたタイヤに、普通の空気を入れられ、その謝罪も後始末も弁償もなかった。タイヤには、窒素が入っている表示があったのに、サービスマンは知らなかったようだ。技術のレベルが低いのだ。仕方がないので、自費で、オートバックスで窒素を入れなおした。怒り心頭である。

 私は岐阜トヨペット大垣北店とは縁を切った。人の信用を裏切ったことが許せなかった。

Img_30781  ヘッドライト部を交換  2011年1月7日  高かったのです。

全車種併売時代の存在価値

 トヨタ自動車は、2020年代前半から2025年にかけて、4つのトヨタブランドの国内販売系列を一本化する。それぞれの看板は残し、「クラウン」や「カローラ」などチャネルごとの専売車種を廃止し、国内販売店約5000店全店で全車種を併売する体制にする。

 そうなると、各販売店の付加価値が問われる時代となる。「売ってやる」との殿様商売の店は淘汰されるだろう。喜ばしいことだ。それで本当の商売が開花する。

 

モノは人から買う、お店からではない

 それは車の購入に限らない。私がモノを買う時は、指名した店員からしか買わない。私は「負けろ」とは、決して言わない。私は常連客なので、相手が勝手に、最大の値引き率を適用してくれる。

 

2019-05-03   久志能幾研究所通信 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年4月 8日 (月)

車両保険ヤメで60万円節約(10年間)

 自車の自動車保険でオプションの車両保険を止めたら、年間で6万円も保険料が安くなり、10年間で60万円の節約となった。

 昨年まで  88,600円 (2018年)

 今後    28,430円  (2019年)

  

対策

 そもそも、注意して運転すれば事故の会う確率が激減する。相手にぶつけられれば、相手の車の保険から金が出る。私もこの歳になり、そんなに走り回るわけではない。事故は、走行距離×事故率で決まる。不要なドライブを止めればよい。健康のため歩けばよいのだ。結果として車を傷める機会は減っている。それで事故を起こせば、天災と思い諦めればよい。

 保険会社の保険金請求の統計によれば、事故は13年に一度の頻度で起きる。その頻度と被害額を計算すると、車両保険を止めて、その分を積み立てれば、浮いてしまう。そのために私は、交通安全の科学としての「極楽運転道」のノウハウも完成させている。

 車両盗難に関して、メカ的なハンドルロックを装備した。ハンドルロックは5千円程で対応できる。防犯カメラも装備した。ドライブレコーダで、停車中の不審者の撮影もできるようにした。自車には、ドライブレコーダを2丁拳銃として、2台装備した。

 その昔、肝心な時にドライブレコーダに状況が記録されておらず、焦った事があった。それ以降、2台のドライブレコーダに切り替えた。

 

保険会社の姑息さ

 本当は盗難保険だけを入りたかったが、保険会社も狡猾で、盗難保険だけの設定はなく、車両保険に入らないと、盗難保険に入れない。保険会社もそれでは、儲けが少ないので、このような姑息な手段の営業をしている。

 保険金の3割から4割は、保険会社の手数料(人件費、利益、経費)で使われる。つまり消費者は、保険対象に対して3割、4割高いモノを買っているのだ。その分を貯金して非常時にそなえれば、その分が節約できる。保険会社の社員の給与が高いのにはワケがある。

 盗難保険でも、こちらに落ち度が少しでもあると、保険金は支払われない。それは保険証の中で、小さくて殆ど読めない状態で提示される。ある意味の詐欺である。その不注意を保険でカバーしてもらおうと保険に入る呑気な者には、保険会社は守銭奴となって、保険金を支払らない。車を盗難されるは、保険金は下りないでは、踏んだり蹴ったりである。だから保険会社は儲かるのだ。

 

2019-04-08  久志能幾研究所 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2018年10月11日 (木)

大垣行政は目玉の交換を

目玉の交換

現在、私は愛車を18年間も大事に乗っている。まだ11万キロ余の走行距離数で、エンジンも快調である。しかし車を10年も乗ると、経年変化でヘッドライトのガラス部(樹脂)が黄色っぽくなってしまう。まるで人間様の目の水晶体が、白濁して、白内障になったようだ。これはいくら磨いても元の透明度は得られない。明るさを取り戻す手は、ヘッドライト全体の交換である。

5年ほど前にヘッドライト全体を交換して、(ヘッドライトだけは)新車同然となった。この交換に約10万円も要したが、車のヘッドライトの明るさを取り戻せたので、交通事故防止となり、安全性も向上した。

小さな改善の積み重ねが、己の命を守ってくれる。(良性の)塵も積もれば、お宝だ。人生で勝利を勝ち取るには、大差は不要だ。微差の積み重ねが、人生を豊かにする。

 

人生のヘッドライト

人生で、一番大事なことは、周りと行き先を照らしてよく見ること。自分の存在をよく見てもらう事。そのために、己の行き先と自分の存在をより明るく照らすこと。事故のほとんどは、自分が相手を見えていないことと、相手が己を認識していないことに起因する。人生事故を防げ。

私が出張で1985年にスウェーデンに行ったとき、昼間でも車はヘッドライトを点けて走行するのを発見して感心した。交通事故防止のため法律で決められているという。己が見るのではなく、相手に自分の車の存在を知らしめるためだ。それは人生道でも同じ。

そのために、燈火としてのヘッドライトを明るくすることは大事だ。自分のやりたいことを、周りに知らしめることは、大事なこと。黙っていると、何を考えているか、どこに行くのか、回りは不安になる。己が燈火を明るく示せば、助言も批判もしてくれる。

 

大垣市政の行き先とは

今の大垣市長は、大垣市民をどこに連れて行こうとしているのか、その燈火が全く見えない。まるで灯の消えた中で盆踊りを踊っているようだ。「大垣未来ビジョン」は、役人の作った「お作文」で、紙面を字で埋めて、予算の消化のため、金を使って体裁を整えただけで、さっぱり行き先が分からない。

 

後世に悔いを残す行事ばかり

市長は、単に金を業者にばらまき、自己満足の虚栄の花を咲かせて踊っているだけのように見える。やっていることが、後世に残らない事業ばかりである。

大垣市制100周年記念行事で、大垣の歴史100年には無関係のミッキーマウスを呼んで、税金を600万円も浪費している。ミッキーマウスは、むしろ大垣大空襲を招いた犯人なのだ。

大垣のために釘一本打たなかった「大垣さん」100名を、全国から1000万円を出して招待して、一体何になるというのか。どういう経済効果を未来に残せるのか。大垣の恥さらしである。

 

地方紙の病状

痴呆紙が悪乗りで、一営利企業の「TDL宣伝パレード」や予算消化行事の「大垣姓100名無賃パレード」、一営利団体であるギネス社の金儲けの「毒饅頭共食い愚劣記録」を賞賛している。その行事に翌日は、大垣駅前通りが、いつもの幽霊通りである。それが分からないのでは、あほかいな、である。大垣が衰退すれば、地方紙も消滅するのに、それが分からないようだ。大木が倒れれば、寄生虫も死ぬのだ。地方紙の購読者数の減少傾向が止まらない。故あること。

記者さんよ、あなたの記事が、自社の新聞をダメにしている。もっと建設的な記事が書けないのか。貴方の記事が、己の未来を象徴しているのだ。お抱え記事を書けば、己の人生が、迎合の、思考なき人生を歩むことを予言している。

 

市長の病名

そういう事業を筆頭に、大垣行政のやることは愚劣な行事や事業ばかりである。小川敏市長は、人生の白内障に罹っているようだ。この病状を別名「よくない症」、「欲内症」、「儚い症」、「薄亡い症」ともいう。

我々は、大垣市という乗り物に乗って、あるべき未来に向かって自分の人生を進んでいる。その大垣の行き先を見つめる目玉が、白内障に罹っては、迷走である。目玉の交換が必要だ。

 

2018-10-11  久志能幾研究所 小田泰仙

  著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2018年10月 1日 (月)

横睨みカメラを追加

 2018年9月24日のヒヤリ事例に懲りて、車右側面方向の確認安全装置を探した。やっと見つけたが、その価格が500万円もすることが判明した。なんでもその装置を買うと、新車が「おまけ」(?)でついてくるとか。

 最新の新型車についているカーナビは、減速したりすると、またはある地点に来ると、自動的にカーナビの画面にサイド方向が表示されるとか。しかしそのためには新車を買わねばならぬ。

 

横方向のカメラ追加

 それで再度、カー部品店で聞いたら、今、自車に装備中のパイオニア製カーナビに、横方向のカメラ(前バンパーに取りつけ)を追加すれば、見通しの悪い交差点で、自動的に右方向の画像が表示されるという。その価格も右方向用のカメラの追加だけだから、2万円程だという。即、追加を決定した。

 この装置は、見通しの悪い道から大通りに出る際、死角になる右方向の視界をカーナビの画面に映してくれる。場所を登録しておけば、その場に車が来た時、自動で画面が切り替わり、右側面を映し出してくれる。優れものである。

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安全最優先

 私の愛車は、齢18年の老兵だが、設備は最新です。自分の老いた視覚機能は、最新の設備が補ってくれる。それに私は金を惜しまない。

 死んでもいいけど、安全が最優先です。なかなか死ねないが、事故はちょっと油断すると、すぐ起きる。人の病気と同じです。

 

2018-10-01 久志能幾研究所 小田泰仙  

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

2018年9月29日 (土)

「走る世間は痴鬼ばかり」は当り屋だった

 2018年9月20日のブログで紹介した「警老の道、走る世間は痴鬼ばかり」の続編です。

 そのヒヤリ事例のドライブレコーダー映像を、知り合いの商店の人に見せたら、一目見て、それは札付きの当り屋であると教えられてビックリ。相手が当り屋であるとすると、ヒヤリ事例を起こした状況の疑問点が氷解する。相手は、太陽光を背景に、計算して私の車めがけて突っ込んできたのだ。

 

前科

 以前にもこの老人は、大垣駅前商店街組合の事務所に因縁をつけに来て、警察を呼ばれた札付きの男だという。警察にも目を付けていて、男が訴えても相手にしないとか。

 

手口

 この老人は一日中、大垣市内を自転車で走り回り、カモを見つけて因縁をつけて金をせびっているという。

 カモの車を見つけると、衝突寸前まで近づき、大声で喚いて、事故の寸前のように見せ、道路交通法違反で警察に訴えるぞと脅し、相手が穏便にすませて欲しいように持ち掛けて、金をせびる手口だという。実際に車に当って怪我を負ってまでは、しないようだ。

 私の場合は、ひたすら平謝りをしたので、付け入るスキがなく、捨て台詞で去って行った。これに口答えすれば、しめたもので、因縁をつけて大騒動になるところであった。くわばら、くわばら。

 「家を出れば、外には7人の敵がいる」とは母の教えでした。それは車の運転にも当てはまる。

13  計算して突っ込んできた自転車の当たり屋 

2   諦めて走りさる当たり屋

2018-09-29 久志能幾研究所 小田泰仙  

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2018年9月20日 (木)

警老の道、走る世間は痴鬼ばかり

ヒヤリ事例の状況

 2018年9月18日、10時ごろ、私は市内の三差路で、左折中に右から来た老人の自転車と接触しそうになる、怖しいヒヤリ事例に遭遇した。幸い、接触には至らず事なきを得た。

 私が前に車に続いて左折中に、後方から怒声が聞こえたので、私はその状況が理解できないまま、ひとまず車を止めた。相手は、車を止めた運転席の私に近づき「気を付けろ」と怒鳴った。私は状況も理解できず、平謝りをしたので、相手はふて台詞を残して走り去った。相手は、70歳くらいの男性の老人であった。

 急いで帰宅して、ドライブレコーダーの画像を検証して、ヒヤリ事例の状況を確認した。これは最新の安全装置をつけても防げないヒヤリ事故であった。

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   右側の陰から自転車。その自転車は、一瞬、電柱の陰にかくれる。

 私は前方の車と左前方を注視。逆光で右側は見にくい。

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  自転車は右電柱の陰に隠れている

33   私は左前方を注視して走行。自転車に気が付かず。

   自転車は、私が前車に続いて曲がろうとしているのに、止まると思って前進。

 

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ヒヤリの原因

・私が、生活道路を走った。

 他の道は、右折専用信号がなく、この経路が右折専用信号のある道であった。当日、基幹道路の車通行量が多かったので、安全上でこの道を選択した。

・私は、見通しの悪い左折の方から車が来ないか、左進行方向ばかりを注視して、右側の方向の注視が疎かになった。右折の方向の道は鉄道線路で行き止まりなので、車は滅多にこないため、来ないと思い込みをしていた。

・私が、一旦停止の場所で停止しなかった。

 私は、前の4台の車が一旦停止線にも止まらずに、曲がっていったので、安全と思いこみ、続いて曲がってしまった。私を含めて全車が一旦停止違反違反である。それほど、ほとんどに車は、一旦停止もせず、左折側だけ確認して曲がっていく。下手に止まると追突される。

・相手の自転車の老人が前方安全無視で、5台の車が目の前を連続で左折していくのに、自分が走れば、車が止まると思って止まらずに直進してきた。私には、左前方ばかり気に取られて、右から来る自転車が目に入らなかった。

・相手の老人は、私を怒鳴りつけて、そのまま走り去り、次の見通しの悪い交差点を安全確認もせず、停止もせず、そのまま左折して視界から消えた。

・視界が逆光で、自転車の老人が目に入りにくかった。朝10時、東向きに太陽に向かって走行して、まぶしかった。自転車が太陽の光の方向に入っている。 ドライブレコーダーの画像もハレーションを起こして、自転車が見えにくい。

・その自転車にはバックミラーがなかった。私が中学生のころ(50年前)、学校から自転車にバックミラーをつける指導があった。今回は、その安全の基本さえ守っていない痴老人であった。

 

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  すぐ先の見通しの悪い4差路を、自転車の老人は停止せず左折

 

今回のヒヤリ事故からの学びと再発防止

・生活道路を走るべきではない。

・老人の自転車は、目もなく、ブレーキもない暴走車と思え。

・痴老の自転車は、見境なく地獄から飛び出してくると思え。

 いたるところで、暴走運転の自転車は走っている。

 スマホをしながら、走っている若者の自転車も多い。

・老人を含めて、自転車は交通ルールを守らないと思え。

・360度監視のドライブレコーダーを検討。

・高齢者には、自転車にも運転免許が必要。

 

地獄の口を開ける痴人

 事故を起こせば、車側が一方的に悪者にされる。相手が転んで、あちこち痛いと訴えれば、一生その責任を問われるかもしれない。医者も、それを否定できず、治療費を稼ぐため、患者の肩を持つ。今回が、そうならなかっただけ、幸いであった。私は、安全運転には人一倍気を付けているが、今回は油断したようだ。下手すると、相手は当り屋であったかもしれず、大事に至らず、仏様にご加護されたと思う。この翌日は、墓参りの予定だったので、ご先祖様が守ってくれたのだろう。感謝。

 

2018-09-20 久志能幾研究所 小田泰仙  

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2018年8月26日 (日)

霊柩車を購入

 2018年8月24日、ヤナゲン大垣本店で開催されている水木しげる氏の版画展(22日~27日)に出かけた。そこで、何か惹かれるものがあり、霊柩車の絵を購入した。 

 妖怪も神様・佛様の親戚である。人生の最期を飾る車には、相応の車にしたい。そんな夢をかなえてくれる(?)水木しげる画の霊柩車「幽霊電車」である。なぜか引かれて買ってしまった。この絵の謳い文句が「ご先祖様が守ってくれる、鬼太郎は生者を地獄に送ることができる」とある。今日の24日は町内地蔵盆祭りであるが、台風20号の影響で明日25日に順延、3日後の27日には自宅で棚経を住職さんにあげてもらう。そんなお地蔵様とご先祖様のご縁を感じた日でもあった。

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越前和紙のリトグラフ

 この絵の原画は、緻密な点描画で、緻密なスキャンをしてデジタルの加工をして、越前和紙にエプソンの超精密プリンタで再現した880部限定のリトグラフである。越前和紙は硬く精密プリントに適している。それに対して美濃和紙は掛け軸の絵に適している。普通の版画では再現できない緻密さに感心した。数万円と安かった。水木さんは本の印税で稼いでいるので、この種の絵は原価に近いとか。この大きさだと、普通なら10万円はする。これが水木さんの版画展の最後だと、そそのかされてつい財布の紐が緩んでしまった。絵との出会いもご縁である。デザインが気に入ったし、キャッチコピーも納得である。額もイタリア製でお洒落である。

 

大人の夢

 乗るならこういう夢ある立派な(?)霊柩車に乗って逝きたいもの。大人にも変な夢がある。死にざまにこだわりがあるとは、生きざまにもこだわりがある。

 この絵を持って帰ろうとしたら、この納期は1か月後だという。この絵は売れているので、この実物の絵は次の会場に持っていくのだと。私はこれを「暫らく霊柩車とは縁がないよ」とのご先祖のメッセージとして受け止めた。それでご先祖様の為にも、一日でも長くこの世で貢献したいという気になった。感謝。

 

2018-08-26  久志能幾研究所 小田泰仙  

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