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2022年10月12日 (水)

新型クラウン店頭発表会、日本の死臭を嗅ぐ

売る気モード全閉、新型クラウン納車1年待ち

貧国の富者ではカネがあっても王冠を頂けず

 

 2022年10月8、9、10日に新型クラウン店頭発表会があるとの新聞チラシを見て、最終日、祝日の10日13時半ごろ、店頭に出かけた。そこでお店の対応に呆れた。そこに日本が置かれた現実があった。

 そのお店では、受付に男性1名、女性1名。店の奥で商談中の営業マンが1名いた。来店した私を若い営業マンが対応してくれた。客は私を含めて2名だけである。

 以前のこのお店だと、私が車を乗りつけると、フロントが車両番号で検索して、担当の営業マンが飛んできたが、今回はそんな気配はない。以前のネッツトヨタ南国の猿真似営業技は雲散していた。

 営業マンから新型クラウンの一通りに説明を受けたが、商談テーブルに誘ってのお話しもない。お茶も出てこない。このお店は、もともと法人相手重視で、一般客には冷たいディーラである。私はそんなもんかと達観していたので、納得である。その営業マンに税金の件で質問しても、正確な答えが返ってこない。その営業マンは私に名刺も渡さない。こちらの住所氏名も聞かない。売る気全くなしである。そこで死臭さえ感じた。

 

売る気なしの営業

 その営業マン曰く「今、商談して頂いても、買うか買わないか決定の話だけです。契約して頂いても納車は1年後です」と全く売る気はないようだ。タマがないので、手持無沙汰の有様である。売る気満々とはかけ離れた「売ってやらないモード全開」である。

 こんなことで車販売店としてやっていけるのか、人ごとながら、心配になってきた。

 他のディーラも売る車がなく、閑古鳥が鳴いている。

 

新型クラウンのスペック

 今度の新型クラウンは、ハイブリッド車しか設定がない。私の設計原則であるシンプルイズベストに反するので、好きではない。自然吸排気エンジンの設定もない。

 またFRではなく、FFとなってしまった。実際に運転しても、FRとFFの差は少なく成ったが、この種の車はFRであって欲しかった。

 

 今度の新型クラウンはクロスオーバーなので、車高が高く、イスの位置が高く、乗り込むには都合がよい。ないものねだりだが、そのせいで重厚感がないデザインとなっている。私は好きではない。

 新型クラウンはターゲットは世界に広げ、売る客層を変えたようだ。そういうコンセプトなので、文句と言っても仕方がない。それに合わなければ、買わなければ良いだけだ。どうもトヨタは貧しくなった日本の顧客を相手にしていないようだ。

 

 運転パネルは以前のクラウンより、格段によくなった。以前のクラウンはガキの車のような雰囲気であったが、それが改善はされている。

 

クラウン価格

 店頭のパネルでの表示価格は570万円、チラシでは475万円である。なぜその差があるのか気になる。なにか騙された気になる。オプションを付ければ、結局700~800万円程の値段になるようだ。

 

 2003年頃、ゼロクラウンが発売になった時、新聞広告では価格450万円とあったので、その気になって販売店で見積もりを取ったら、オプション込みで650万円をはるかに超えたので、早々に退散した覚えがある。安い価格を提示して変なイメージを持たせるは詐欺である。だってその車は、「いつかは」のクラウンなのだから。買う方の夢を壊さないで欲しい。

 

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  新聞チラシ

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納車1年待ちの背景

 クラウンをはじめとして、新車の納期は1年待ちが当たり前になっている。しかしトヨタは車の生産がフル生産で、売上、利益とも過去最高を記録しそうである。それでいて部品がなく納車が1年待ちなどざらである。何かおかしい。

その原因は、国内に車を回すより、輸出に回した方がトヨタは儲かるためのようだ。一ドル140円代の円安では、輸出で売った方が利益が倍増するのだ。少し前の一ドル100円代に比べれば4割の円安である。つまり海外に売れば、4割も高く買ってもらえのだ。正気の経営者なら、4割も高く買ってくれる外国の富裕層へ先にタマをまわすだろう。

 原価計算で、損益分岐点を考えれば、4割も高く売れば、利益は倍増するだろう。それが回り回って新型クラウンでも納車が1年待ちという結果だと思う。それは日本没落の始まりの「DISCOVER」である。新しいクラウンが始ると同時に、日本の新しい没落がはじまる。

 

 いくら金を出しても新型クラウンが買えないのだ。そううち、カネをだしても食料が買えなくなる事態となる。食料自給率40%で、日本の命を守れるのか。それはウクライナ戦争を見れば、燃料が手に入らない状態になっているのことから類推すれば容易に考えられる。

 

検討死の問題

 この失われた30年間で、政治の貧困で日本国民が貧しくなったのだ。政治の経済政策の失敗である。検討氏の岸田政権がまともな経済政策を実施していないのが根本原因である。そういう政治家に投票した有権者にも責任がある。もっとまともな政治家を選ぼう。今のマスコミは媚中派に牛耳られていて、世論が操作されている。媚中派、利権屋、媚宗教派の政治屋を選挙で選べば、日本はさらに貧しくなり、他国からの侵略に脅かされる。国民はもっと国際情勢、経済を学ぶべきだ。

 今のままでは明日は、日本もウクライナなのだ。今の日本の現象は、日本国民の心を表しているのだ。貧者のクラウン(王冠)を脱ぎ捨て、富者の王冠をかぶるために精進をしよう。

  

2022-10-12  久志能幾研究所通信 2513  小田泰仙

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2022年9月24日 (土)

次の車に悩む 新クラウン? レクサスIS300? レクサスES? 

 

 今、乗っている車が車歴23年を迎えた。そろそろ車を変えたいと思い、各種の車を検討した。結論は、今買うべき車がなく、検討を中断である。長年乗っている古女房の車とはなかなか別れられない。

 

新クラウンの検討

 今、乗っている車が車歴23年を迎えた。そろそろ車を変えたいと思い、新しく発表された新クラウンを検討した。その仕様を詳細に検討してがっかりして検討を止めた。

 この新クラウンはFFになってしまった。FRにこだわりのある私には縁のない車となった。また大きさがデカくなりすぎている。

 この新クラウンは、レクサスLSの大きさに匹敵し、気楽には乗れないのだ。この新クラウンは初めて横幅1800㎜の制限を超えた。全長も5000㎜を超えた。この新クラウンは、私の持つクラウンのイメージに対して、あまりに乖離が大きく手が出しずらい。

 また内装がチャチだ。現クラウンもその内装がチャチで私は気に入らなかった。現クラウンはその顔がどうしても好きになれなかった。

 

レクサスLS 

 前にレクサスLSを買った時は、その大きさに閉口した。全長が5mを超えるので、車庫に入らず、新たに車庫を借りねばならなかった。青空駐車というわけにもいかず、大垣駅前に立体駐車場を契約して、その費用が月に22,000円である。年間で264,000円である。

 車は二号さんと同じで、乗っている時は楽しいが、乗らない時の維持費が高く大変なのだ。税金、保険料も88,000 円で、その他もろもろお金がかかり、結局2年で手放した。私には分不相応であった。

 この種の車は2号さんと同じで、別れるとき、手切れ金として400万円程が必要であった。その分、楽しめたので致し方なしである。

 またLSは車体が大きく、まるでトラックを運転しているようだ。狭い市内の道や駐車場では、車の取り回しに気を使わねばならず、近場の移動では苦痛であった。

 しかし、このレクサスLSで彦根と大垣、関ヶ原、犬山に、馬場恵峰先生ご夫妻を送迎できたご縁は有難かった。然るべきご縁とは、早からず、遅からず訪れるもの。その3年後、ご夫妻とも亡くなられてしまった。良い時にレクサスLSで送迎できてよかったと思う。馬場恵峰先生ご夫妻には喜んでもらえて良かったと思う。

 なにせ私が所有したレクサスLSは、今の天皇陛下の御料車と同じプラットフォームなのだから。現行のレクサスLSは、名目は最新設計のシャーシだが、実質的に削り過ぎて、少し安っぽい構造になっている。

 

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レクサスIS300

 それではと検討して、候補に上がったのが1年前に発売されたレクサスIS300である。YouTubeでレクサスIS300の試乗動画を見て、その姿と走りに魅了されてしまった。欲しくなった。

 欲しくなった要因の一つが、LSDのトルセンのオプション設定にあった。この製品は、当時、私が開発部の担当課長として、開発に取り組んだことがあったからだ。開発は諸般の事情で成功しなかったが、思い出の製品である。

 

 車格はトヨタマークχとほぼ同じ大きさで、FRである。排気量も2.5リッター、ハイブリットではなく、自然吸気のエンジンがある。それで気に入った。

 他の候補車種は、ハイブリットだけの設定とかFF車とか、私には買いたくなる車が無かった。

 私はハイブリッド車が嫌いである。確かに燃費は良いが、その分、価格が高く、車が重い。また構造が複雑である。私はそんなに走らないので、燃費は気にならない。ハイブリッドは素晴らしい技術だが、シンプルイズベスト、の私の哲学に反する。

 この運転席のパネルは品がなく、ガキ用のデザインである。残念だ。

 またレクサスブランドでスポーツカーなので、想定より200万円程高い。

 また、納車が1年程かかるようだ。異常な車販売の環境である。

 それでしばし検討を中断した。

 

レクサスLC

 欲しい車のベスト車で、FR車のスポーツカーである。私も男の子。めちゃめちゃ欲しい車だが、なにせ価格が1500万円である。とても手が出ない。試乗して気に入ったが、価格がネックである。

 この車は憧れのマドンナの車として、大事にそっとして置こう。宝くじでも当たったら買おうと思う。しかし、私の哲学として、宝くじは買わないので、縁がなさそうだ。

 

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 試乗した車


レクサスES

 欲しい車だが、残念だがFFである。以前に試乗した時、FFの匂いはほとんどしなくて、その造り込みに感心をした。しかし最新のデジタルサイドミラーがネックであった。

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 試乗した車
 

カムリ

 よい車だが、FF車である。またこの車の大きさは、今のクラウンよりデカいのだ。米国では良い車だが、日本では取り回しが少し辛い。またトヨタ車とはいえ、設計は米国である。なにか日本車と雰囲気が違うのだ。私の感性がそれを拒否をする。  またハイブリッド車しか、設定がないので即候補外である。

 

2022-09-23  久志能幾研究所通信 2499  小田泰仙

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2022年8月30日 (火)

人間焼却炉上で10年奮闘  バス横転炎上の対策

 

 私は前職の会社で、技術者の教育を担当していた。そのため、技術教育の一環で各地の工場を見学していた。その引率者としてバスの最前部席に座って、新人技術者や中堅技術者をあちこちの工場見学に案内した。

 また私は財団法人自動車技術会の支部事務局として、各地の特色ある工場見学の為、バスの最前部席に座って、自動車技術会の会員をあちこちの工場見学に引率した。そういう仕事を10年間も続けた。

 また頻繁に県営名古屋空港行きのバスにも乗っていた。飛行機の撮影のためだ。それも多くの場合はバスの前の方に座っていた。

 また町内の親睦バス旅行でも、立場上、バスの最前列席に座る。

 今までの10年間の経験でも、自分が引率したバスで、事故を1回経験している。

 そういう経歴で、前職の会社の全社員(約1万人)中で、私がバスの最前列席に座った回数は、一番多いと思う。

 

 もしそういう状況で、2022年8月22日の名古屋市北区の空港行きの大型バス横転炎上事故は人ごとではなかった。私もこのような事故に巻き込まれれば、焼死していた恐れがある。バス前部の席は燃料タンクの真上にあり、事故で炎上すれば、その席が人間焼却炉となってしまう

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 ANN  NEWS  より   "ただのノア@Noa_Ark_03"さん撮影

 2022年8月22日10時15分、名古屋市北区の名古屋高速道路・豊山南出口付近で、空港行きの大型バスが本線と出口の分離帯に突っ込んで、横転して炎上した。後続の乗用車もバスに追突し、2時間半も炎上し続けた。運転手と乗客の2人が死亡した。脱出できた7人は軽いけがですんだ。死亡者はバスの運転手と乗客一人で、死因は焼死であった。

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 幸い、私は仏様のご加護でそういう目に逢わずにすんだ。

 人が運行する事象では、事故は絶対に起きるもの。それを予想して対策をするのが危機管理である。

 

 私は「知りたることを、人に教えざるは、借金をして返さざるが如し(福沢諭吉翁)」の言葉を大事にしている。

 そして気が付いたことを世に知らせる。それが一燈の明りであっても、それを灯し続ければ、何時か多くの人が賛同してくれる日が来る

 

バス横転炎上事故を踏まえた対策

 運転手も生身の人間である。突然の疾患に襲われ意識を失うこともある。その対策が必要だ。現在は、バスやトラック、タクシーで、年間300件ほどの運転手の突然疾患での事故が起きている。その際に、燃料タンクが破損して、今回のようなバス全焼事故が起きる恐れが高い。 

 意識喪失や居眠り等検知用の瞳センサを設置。

  異常時に非常停止

 

 燃料タンクをバス前部に配置する構造的欠陥を無くすこと。

  これは法的整備が必要だ。

 燃料タンクを保護する骨組みを設置

  これは法的整備が必要だ。

 

 非常停止ボタンの設置

  バスの運転手の異常で、乗客が非常停止ボタンでバスを止める。

  これは既に6%ほどのバスに設置されているようだ。

 

 後部に非常用脱出ドアを設置

  バスが横転しても使える脱出ドアが必要

  後部や横の非常時ドアは、横転すると使えない。

  バスの天井に非常用脱出ドアを設置(横転時用)

 

 バスの窓ガラスを割る脱出ハンマーを各所の設置

  バスが横転すると、シートベルトが体に食い込み、ベルトを外せない。

  そのため脱出ハンマーにハサミが付いている必要がある。

 

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  馬場恵峰書

2022-08-29  久志能幾研究所通信 2476  小田泰仙

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2022年8月24日 (水)

バス横転炎上時からの脱出手段は、脱出ハンマーのみ

バスが横転したら、窓ガラスを割らなければ、炎上したバスからの短時間での脱出は不可能である。

 

 2022年8月22日10時15分、名古屋市北区の名古屋高速道路・豊山南出口付近で、空港行きの大型バスが本線と出口の分離帯に突っ込んで、横転して炎上した。後続の乗用車もバスに追突し、2時間半も炎上し続けた。運転手と乗客の2人が死亡した。脱出できた7人は軽いけがですんだ。死亡者はバスの運転手と乗客一人で、死因は焼死であった。 

 当時、助かった乗客は、割れた後部窓から脱出したようだ。もし横転しても後部窓が割れず、火災が起きていたら、全員焼死していた恐れがあった。

 

P10905361 ANN  NEWS  より   "ただのノア@Noa_Ark_03"撮影

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横転時の状況

 この場合、乗客には脱出する手段がない。バスは横転しており、横にあった窓は3m上になっている。非常口も3m上になっている。それでは手が届かない。横転の衝撃で非常口も変形して開かないだろう。前方は火災である。後部窓しかないが、その窓は固定で開かない。そのガラスも手では割れない。割るための道具は車内にはない。往々に乗客は怪我をしていて、身動きできない恐れもあった。横転したためシートベルトが体に食い込み、シートベルトを外せないかもしれない。そうなれば焼死を待つしかない。死亡した2名の乗客はそういう状況であったかもしれない。

 

手段は他力のみ

 この場合、近くを走っていた車の運転手が自車の脱出ハンマーで窓を割って、内部の人を助けるしか手段がない。脱出ハンマーは自分の為ではなく、人助けの為の道具でもある。脱出ハンマーの装備は、「情けは人の為ならず」である。

 

啓蒙活動の必要性

 しかし車販売会社の人に話を聞くと現実的には、脱出ハンマーを新車購入時の装備する人は、全体の数パーセントしかないようである。いかに皆さんに危機意識がないかが分かる。

 もっと脱出ハンマー普及の啓蒙活動をすべきである。わずか3000円程の費用である。なおかつ、それは一生モノである。本来、車の標準装備品とすべき道具である。

 自分の城は自分で守れ。

 

久志能幾研究所通信: 引き上げられた死体には手が …

yukioodaii.blog.enjoy.jp/blog/2017/06/post-922e.html

 

2022-08-24  久志能幾研究所通信 2471  小田泰仙

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2022年8月23日 (火)

名古屋高速で空港バス横転炎上、その自己防衛手段

 

 2022年8月22日午前、名古屋市北区の名古屋高速道路・豊山南出口付近で、空港バスが横転して炎上した。後続の乗用車がバスに追突し、2人が死亡、7人が軽いけがをした。死亡者はバスの運転手(55歳)と乗客一人であった。バスが本線と出口の分離帯に突っ込んだ形跡が残っていた。

 事故の前に「バスがふらふら走行していた」という目撃情報があり、運転手が何らかの理由で意識を失って、ブレーキも踏まず分離帯に激突したと推定される。

 

P10904761s  FNNプライムオンライン(2022/08/23)より

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身の毛がよだつ

 バスがあんなに簡単に横転して、火災になるとは想定外であった。その状態から脱出するのは非常に困難である。また火災が2時間余も続いた。あんな酷い状態になった。あれででは、脱出が困難を極める。横転したバスから脱出できなければ、生きたまま焼死である。追突した後続の乗用車の火災状況も悲惨である。あれだけの惨事で死者が2人だけであったのは、不幸中の幸いである。

 私も県営名古屋空港行きのこの路線バスを頻繁に利用していたので、人ごととは思えず、身の毛がよだった。私は、飛行機の写真を撮りに行くため、このバスを頻繁に利用していた。

 

事故の遠因

 名古屋高速は全般的に路線設計に欠陥がある。一般道でも追い越し車線から高速道路に入ったり、下りたりする箇所が多くある。高速道路上でも、今回のように追い越し車線から、出口に入るので減速時に後続の車両から追突されかねない危険性がある。なおかつ今回の豊山南出口付近は交通量が多く、速度を落として車線変更するのは、大変危険な場所である。都市高速道路とはいえ、制限速度は60キロである。しかしその速度を守って走っている車は稀である。ほとんどの車はビュンビュン走っている。私も流れに沿って走ったことがある。

 

事故防止

 名古屋高速の出入り口の設計の全面的な見直しが必要。

  要は、名古屋市はカネをケチッて高速道路を造ったのだ。

  道路設計の原則は、走行車線から左方向に出る、である。ところが事故現場の出口は、追い越し車線から減速して右方向に出る、である。人間の感性に反した造りである。

 バスには、居眠り検知の瞳センサーを設置するべき。

  運転が人である以上、何らかの人体異常が起きる恐れがある。その検知として、居眠り検知の瞳センサーを設置して、意識がないことが検知できれば、自動ブレーキをかけるシステムが必要だ。今の技術なら、そんなに難しい話ではない。せめて警告音が鳴るシステムなら簡単だ。車メーカでは、一般車でもオプションで装備可能な装置である。

 

脱出ハンマー

 後続車で追突した車両も大炎上してしまった。幸い運転手は脱出できたようだが、車の前部が潰れて、ドアが開かない恐れもあったはず。そのために脱出ハンマーは必須である。車は簡単に燃えるのだ。その現実を今回の事故は教えてくれた。

久志能幾研究所通信: 引き上げられた死体には手が …

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 また追突しても、前部が潰れないような丈夫な車を所有すべきである。いくら自動車メーカが、「この車はクラス最高の安全性」と謳っても、それは同クラスでの比較で、相手がベンツやトラックでは、大敗である。リッターカーは、相手とぶつかれば、前部が潰れてしまう。軽自動車とベンツが正面衝突すれば、その致死率は7倍も違う。高いベンツにはワケがある。安全をカネで買うのだ。

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自己防衛手段

 危険な経路を走るバスに乗らない。

 欠陥設計の名古屋高速を走らない。

  走らねばならないなら、せめて危険な合流部での出入りは避ける経路を選ぶ。

  今後、私は県営名古屋空港へいく場合、名古屋駅から名鉄電車で西春まで行き、そこからバスで県営名古屋空港に行くことにした。それは仕事ではなく趣味の関係だから、命の安全を最優先にすべきであるからだ。遊びのため、命を危険に晒すのは、愚かである。

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 2022-08-23  久志能幾研究所通信 2470  小田泰仙

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2022年8月 1日 (月)

炎天下の車内に放置された子供の救助

 

 最近、親に炎天下の車内に放置された子供が熱射病で死亡した事故のニュースを良く目にする。先日も、その件でそれに気が付いた自動車整備会社の人が、開錠して救い出したとの美談が報道されていた。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/f2da766b27cc28d63d7f2872e6f0fc1c71d4fd43

炎天下でドアがロックされた車、中には乳幼児2人…5分で解錠した男性「みんなで救った命」(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

 

 プロでも施錠された車の鍵をあけるのに、10分程度はかかるようだ。それより、緊急事態なのだから窓ラスを割ればよいのだ。それなら1分で済む。何で車を大事にして開錠するのだ。子供の命がかかっているのだ。窓ガラスなど壊しても安いモノだ。

 しかし、普通の工具では簡単に窓ガラスは割れない。だから非常用の脱出ハンマーが必要である。各自が自分の車に装備していれば、簡単に対応が可能である。

 

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 2000年に取り付けた脱出ハンマー。

 このハンマーを取り外し、次の車に取り付けて、今も現役だ。これは一生モノだ。

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久志能幾研究所通信: 引き上げられた死体には手が …

yukioodaii.blog.enjoy.jp/blog/2017/06/post-922e.html

 本件は、2003年に起きた車の水没事故の教訓として、本ブログで2017年に車搭載のハンマーを啓蒙活動として記載した。本来、この工具は自動車メーカーが標準装備をすべきであるが、今だされていない。情けないことだ。最近は車の電気関係の装置の増加で、車の火災が増えている。だからこそこのハンマーが必要なのだ。

 

 AutoinsuranceEZ.comは、米国家運輸安全委員会(NTSB)、米運輸統計局(BTS)、リコール情報サイトRecalls.govから自動車火災やリコールに関するデータを集計。火災の発生件数などを調べたところ、販売台数10万台あたりの火災発生件数は、HVが3474.5件、ガソリンエンジン車が1529.9件、EVが25.1件だった。単純な発生件数は、ガソリンエンジン車が19万9533件、HVが1万6051件、EVが52件。

 目立つEVの火災事故だが、販売10万台あたりの火災件数はHVが最悪--次いでガソリン車 - CNET Japan

 

2022-08-01   久志能幾研究所通信 2449  小田泰仙

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2022年5月14日 (土)

昼あんどん 点灯すれば ボケでも安全運転

 

 いくら昼行燈と言われる人でも、点灯(発言)していれば、その存在はボケていても目立つ。昼行燈と言われた大石内蔵助でも、発信していたから、立派にかたき討ちを完遂できた。

 

 昨日(2022年5月13日)のお昼ごろ、市内を走行中に雨が降ってきた。それでライトを点灯して走行を始めたが、回りの車で点灯して走行しているのは、5%くらいだった。

 車の安全運転のため、雨が降ったら昼間でも点灯が原則である。しかし日本ではほとんど点灯せず走行している。

 点灯しているのは、ベンツやボルボの外車である。これは運転を始めると、強制的に点灯するシステムになっているようだ。

 昼間でもヘッドライトを点灯している車は遠くからもよく存在が見える。点灯するのは、自分が周りを見るためでなく、回りに自分の車の存在を早く認識してもらうためだ。交通事故の大半は、その存在に気が付かないことが大きな原因である。

 

確証バイアス

人は見たいものしか見ない。目の前に見えていても、見る意識がないと、ないも同然である。

“libenter homines id quod volunt credunt”(ラテン語)

“Men willingly believe what they wish to believe“(英語)

「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。 多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」 (塩野七生著『ローマ人の物語』より)

 

 人は確証バイアスにより、仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向があり、認知的不協和(不快感)から、反証する情報も自分のいいようにねじ曲げて、解釈する傾向にあります。

 

 情報が溢れる現代社会では、特にそのことを自分で認識している必要がある。特に車で走っていると、自分が希望(想定)する状況しか見ていないのだ。だから想定外の状況が出現して、交通事故となる。

 

発見の確率

 事故防止には、事故を起こしに来る要因・物体を、いかに早く発見するかに尽きる。そのためには「発見する確率」と「発見される確率」を向上させればよい。なにせ、事故原因の55%が「認知の遅れ」である(1967年自動車技術会の調査データ)。

 このことから、事故の要因(障害物等)の認知(発見)をいかに早くするかで、事故に合う確率は激減する。認知の向上には、「発見しやすさ」と「発見されやすさ」を向上させればよい。

 

 

 「発見しやすさ」と「発見されやすさ」の確率を、1938年にローパーとハワードがドライバーの直前にダミー歩行者を飛び出させて実験してデータを得ている。実験では、何が起こるかを全く予知していない被験者が運転する車の直前に、ダミー歩行者を飛び出させて、ドライバーがそれに気づいてアクセルベダルから足を離す時点でのダミーから車までの距離を測定した。予知していれば当然視認した距離をLn 、実際にドライバーがダミー歩行者を視認した距離をNa として、〔Na /Ln 〕を横軸に、縦軸にダミー発見ドライバー数の累積頻度を図・7に図示する。これから下記のことが分かる。

 

・ダミー歩行者を予知せぬドライバーは、予知しているドライバーには見える視認距

 離の70%まで近づくまでは、一人もその存在に気づかない。

・50%の距離に近づくと、半分の人が気がつく。  

 予知しないドライバーが妨害物を発見する確率が50%になるのは、予知している

 ドライバーの視認距離の1/2になってから。

 つまり、意識して見れば人の2倍は見える 

・25%の距離まで近づいて、初めて全員が気づく。

 

 予知を意識した運転とそうでない場合では、事故を起こす確率が異なるのをこのデータは証明している。

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ドライバーの妨害物発見確率曲線 (V.J.ローバーTrans,IES" 1938.05

 

 また事故の大半は「衝突する相手の車を発見しなったため」に起きている。

 事故件数を違反別に分類したデータ(図⒏2)から、「安全不確認」、「脇見運転」、「一時不停止」、「動静不注視」、「漫然運転」のワースト5の合計は54.4%に達する。このワースト5こそが「不発見型」の事故である*3。

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図8.3   運転者の内容別事故件数

 

 

◆ 自己顕示   

 「発見されやすさ」の確率を上げるためにも、暗くなりはじめた時や薄明かり時には、ヘッドライトを他車より早めに点灯すること。なぜなら、ヘッドライトとは自分の為でなく、他車から自分の車を認識させるためにある。それが事故を減らす。小雨や霧ならホォグランプ・ヘッドライトを点灯すること。

 ただし、スモールランプを点灯すのはダメ。なぜならスモールランプは停止している車が点灯するもので、走っている時は、点灯しないのが国際ルールです。

 

必要な自己顕示

 相手に自分の存在を認識させることは、事故になる確率を減らす。事実スウェーデンでは1985年時点でも、昼間からヘッドライトの点灯が法律で義務づけられていた。これは確かに効果が高い。

 最近はベンツ車は、昼間から点灯して走行している。

 また対向車がいない場合は、こまめに遠目のライトを活用して、自分の存在を主張して走るべきである。

 暴走族に不思議と事故が少ない。これはあからさまな自己顕示をした派手な運転をするため。相手も恐ろしいので避けてしまう。だがその実際は、彼らが安全を確認してから、「信号無視」をしているからである。そのため事故が少ないと推定される。

 だから、「暴走族になって事故を減らそう?」はダメです。

 

 夜間の「発見されにくさ」では、車の正面からの視認率を100とすると、後面のそれは10くらいに落ちる。

 車の側面からは車のヘッドライトは殆ど見えないため、その視認率は1くらいと推定される。だからこそ、右折で、脇道からメイン道路に進入する場合には、細心の注意が求められる。

 私が貰われ事故を起こしたのも、このケースです。また私が交通違反反則金を2回も払う羽目になったのも、「パトカー」を発見できなかった夜間でした・・・。これからも夜間の運転自粛が望まれる。

 

2022-05-14  久志能幾研究所通信 2384号  小田泰仙

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2021年5月 3日 (月)

安さに目が眩んで、遠方の食堂に行くべからず

 

 安いから、うまいからと言って遠方の食堂に行くべからず。ハイブリッド車で燃費がよいからと言っても、遠方へのお出かけは、時間の無駄がある。遠くのレストランに車で出かければ、1分100円のコストがかかる。安いという700円の食事でも、その場所に行くのに10分間も余分にかかれば、往復で2000円のコストアップである。事故の恐れも増える。時間コストより、命の時間がもったいない。

 また安い料理にも、ワケがあるようだ。料理を激安にするには、劇的な対応が必要だ。それが健康にどういう影響があるかは不明である。

 

  〔事故発生件数〕=〔走行時の事故率〕×〔走行距離〕 

 

 どんなに注意しても一定の距離を走ると、上記の式の確率で事故は発生する。その対策として、自分の運転技量を上げ、この事故率の数値を小さくすること。そして走行距離を少なくして事故の確率を下げることが、交通事故防止である。絶対原則は、運転しなければ交通事故は発生しない。

 

 ある人と週に2回ほど、ある期間、同乗して遠方のレストランに通った。その間で2回、ドッキとした重大事故寸前の事態に遭遇した。私が試験車運転資格(テストドライバー資格)を取ってからこの約20年間で、自分で運転し、同乗した中で、初めての事態であった。ハインリッヒの法則から、異常事態である。このままでは近い将来、重大事故が起きると確信した。対策が必要であった。

 

ハインリッヒの法則

 ハインリッヒの法則は、労働災害における経験則の一つである。1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常(ヒヤリ・ハット)が存在するというもの。「ハインリッヒの災害トライアングル定理」または「傷害四角錐」とも呼ばれる。(wikipediaより)

 

宝くじ

 交通事故は宝くじと良く似ている。当たれば大きい。死亡事故の確率と1億円の宝くじが当たる確率はほぼ同じである。

 私の前職場で、数千円の経費節約のため、遠距離出張に、電車よりも業務用車での出張を指示する管理職がいた。これは部下に対する配慮の欠如である。この宝くじ購入金額と同等の数千円で、「安全」と「時間」が買えるのであるから、そうしないのは宝くじの1等当選を期待しているのと同じである。また「時間を稼ぐ」という意識が欠如した思想である。電車で行けば、安全で、車中で書類も読めるし、疲れも少ない。送りだすほうの職制も、交通事故に関して安心していられる(まてよ新型コロナに感染したら..... 最近は悩ましい。)

 

 貧乏性は、僅かの金をケチッて、事故を起こす確率を高める。この根性では、心の富者にはなれない。また運転に疲れた頭・体で、ビジネスに赴いても成果は知れたもの。管理職の立場で部下を見る時、この時間で本の数頁でも目を通してくれたら、部下の教育として節約以上の効果があると思う。なにせこの間には、電話はかかってこない。

 

2021-05-03 久志能幾研究所通信 2007 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2021年4月16日 (金)

運転中はマークレビンソンをブッ飛ばせ

 

 私は今でもテストドライバーのつもりで、運転中は音楽やラジオ番組を聞かない。私は指導教官からの30年前の教えを今でも守っている。

 なぜなら運転中は五感を研ぎ澄ませ、僅かな音の変化で、車の状態、回りの状態を察知することが、テストドライバーとしてとしては試験車を運転時に必要なのだ。身の危険をタイヤ音、エンジン音、風邪切音で察知しなければならないからだ。

 

 私が知人に車を乗せてもらう時、殆どの人がラジオ番組や音楽を流している。私にとって、運転しながらの音楽鑑賞はご法度である。なにせ車を運転するとは、この世で一番大事な命を運んでいることだから。

 私がタクシーを利用する時も、運転手がラジオか音楽をかけていると、不愉快になる。

 

 外科医は手術中に携帯電話にも出ないし、音楽も聴かない。なにせ人の命を手術しているのだから。車の運転も同じである。

 

オーディオマニア

 レクサスLSには高級オーディオが装備されている。私がレクサスLSを運転した時も、高級オーディオには一度もスイッチを入れなかった。結局、レクサスLSを所有した2年間、オーディオの電源を一度も入れず、レクサスLSを手放した。だからその高級オーディオの音が良かったどうかは分からない。

 私はオーディオに疎いのではなく、車内で音楽を聴くのは邪道であるという意見である。私はオーディオマニアである。だから自宅では超高価なオーディオ装置で音楽を聴いている。優に新車のクラウンが買えるほど高価なオーディオシステムである。

 

無事

 人生道では、魅力的な音が満ちている。般若心経でいう「音」とは、此の世の誘惑である。それに気を取られて身を滅ぼした人も多い。人生道を走る時は、回りの誘惑を排して、目的に向かって邁進すべし。交通事故を起こさず、無事に走ることが最大の運転テクニックである。

 

2021-04-16   久志能幾研究所通信 1991 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2021年4月14日 (水)

レクサスは資産価値無し?

 

 「高級車は、売る時に高いから資産価値がある」は嘘である。

 博多の知人のО社長が10年程前、「ポルシェ911カレラ」を1800万円で買い、2年程乗って1900万円で売れたという。今は3000万円位出さないと買えないそうだ。

 

 2003年に1360万円で買った中古「フェラーリ360モデナ」は、その5年後1260万円で売れた。5年間乗って、わずか100万円しか価格が下がらなかった。(週刊ダイヤモンド 2009/06/20号)

 

 かように超高級車には資産価値がある。それを信じて、私は高級車レクサスLSを買い、手放したら激安の価格で泣きを見た。レクサスLSは、この高級車の世界では資産価値がなく、カローラ扱いなのだ。超高級車と高級車とは違う。買って見て痛い目にあわないとその現実は分からない。

 高級車は、そんなことを気にしないお金持ちの人しか買ってはいけないのだ。淡い期待を抱いてレクサスを買った私は愚かであった。

 

2019年 新車価格に対する(2年落ち)中古価格

 新車価格       100

 フェラーリ・FF   91%

 ベンツSクラス    55%

 ポルシェ・パナメーラ 49%

 レクサスLS     39%

 BMWシリーズ7   36%

  (烏山総合会計事務所にて作成)

 

 

 儲けようと思ったら、中途半端な価格のものは買わないことだ。絵でも儲けよと思うなら、絶対に値下がりしないマスターピースと呼ばれる西洋のルネッサンス以降の絵を買うこと。だだし最低でも1億円以上の絵である。1億円以下の絵はポスター扱いである。それが真の世界である。だから我々貧乏人は手を出してはならない。

 そもそも、本業以外で儲けようとは邪道である。車や絵の趣味の世界で儲けようとすること自体、邪道である。趣味の世界は楽しむだけで、正道の本業で儲けるべし。

 

2021-04-14 久志能幾研究所通信 1989  小田泰仙

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