« ソニーα7RⅣ+CANONレンズで馬場恵峰書を撮る | メイン | バス横転炎上時からの脱出手段は、脱出ハンマーのみ »

2022年8月23日 (火)

名古屋高速で空港バス横転炎上、その自己防衛手段

 

 2022年8月22日午前、名古屋市北区の名古屋高速道路・豊山南出口付近で、空港バスが横転して炎上した。後続の乗用車がバスに追突し、2人が死亡、7人が軽いけがをした。死亡者はバスの運転手(55歳)と乗客一人であった。バスが本線と出口の分離帯に突っ込んだ形跡が残っていた。

 事故の前に「バスがふらふら走行していた」という目撃情報があり、運転手が何らかの理由で意識を失って、ブレーキも踏まず分離帯に激突したと推定される。

 

P10904761s  FNNプライムオンライン(2022/08/23)より

.

身の毛がよだつ

 バスがあんなに簡単に横転して、火災になるとは想定外であった。その状態から脱出するのは非常に困難である。また火災が2時間余も続いた。あんな酷い状態になった。あれででは、脱出が困難を極める。横転したバスから脱出できなければ、生きたまま焼死である。追突した後続の乗用車の火災状況も悲惨である。あれだけの惨事で死者が2人だけであったのは、不幸中の幸いである。

 私も県営名古屋空港行きのこの路線バスを頻繁に利用していたので、人ごととは思えず、身の毛がよだった。私は、飛行機の写真を撮りに行くため、このバスを頻繁に利用していた。

 

事故の遠因

 名古屋高速は全般的に路線設計に欠陥がある。一般道でも追い越し車線から高速道路に入ったり、下りたりする箇所が多くある。高速道路上でも、今回のように追い越し車線から、出口に入るので減速時に後続の車両から追突されかねない危険性がある。なおかつ今回の豊山南出口付近は交通量が多く、速度を落として車線変更するのは、大変危険な場所である。都市高速道路とはいえ、制限速度は60キロである。しかしその速度を守って走っている車は稀である。ほとんどの車はビュンビュン走っている。私も流れに沿って走ったことがある。

 

事故防止

 名古屋高速の出入り口の設計の全面的な見直しが必要。

  要は、名古屋市はカネをケチッて高速道路を造ったのだ。

  道路設計の原則は、走行車線から左方向に出る、である。ところが事故現場の出口は、追い越し車線から減速して右方向に出る、である。人間の感性に反した造りである。

 バスには、居眠り検知の瞳センサーを設置するべき。

  運転が人である以上、何らかの人体異常が起きる恐れがある。その検知として、居眠り検知の瞳センサーを設置して、意識がないことが検知できれば、自動ブレーキをかけるシステムが必要だ。今の技術なら、そんなに難しい話ではない。せめて警告音が鳴るシステムなら簡単だ。車メーカでは、一般車でもオプションで装備可能な装置である。

 

脱出ハンマー

 後続車で追突した車両も大炎上してしまった。幸い運転手は脱出できたようだが、車の前部が潰れて、ドアが開かない恐れもあったはず。そのために脱出ハンマーは必須である。車は簡単に燃えるのだ。その現実を今回の事故は教えてくれた。

久志能幾研究所通信: 引き上げられた死体には手が …

yukioodaii.blog.enjoy.jp/blog/2017/06/post-922e.html

. 

 また追突しても、前部が潰れないような丈夫な車を所有すべきである。いくら自動車メーカが、「この車はクラス最高の安全性」と謳っても、それは同クラスでの比較で、相手がベンツやトラックでは、大敗である。リッターカーは、相手とぶつかれば、前部が潰れてしまう。軽自動車とベンツが正面衝突すれば、その致死率は7倍も違う。高いベンツにはワケがある。安全をカネで買うのだ。

E 

.

自己防衛手段

 危険な経路を走るバスに乗らない。

 欠陥設計の名古屋高速を走らない。

  走らねばならないなら、せめて危険な合流部での出入りは避ける経路を選ぶ。

  今後、私は県営名古屋空港へいく場合、名古屋駅から名鉄電車で西春まで行き、そこからバスで県営名古屋空港に行くことにした。それは仕事ではなく趣味の関係だから、命の安全を最優先にすべきであるからだ。遊びのため、命を危険に晒すのは、愚かである。

.

 2022-08-23  久志能幾研究所通信 2470  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

コメント

コメントを投稿