2022年7月 9日 (土)

大垣市は息を吐くように嘘を吐く、ごみ袋有料化は利権が目的

 

 大垣市は500の全自治体に対して、ゴミ袋有料化に関して説明会を実施して、質問に答えた。その質疑応答に対して、連合自治会が質疑応答集にまとめて町内に配布した。それで嘘が明白になった。

 先日の自治会の説明会には、大垣市クリーンセンタ所長が出てきて、直々に説明した。彼は息を吐くように嘘を吐いて言い訳をした。大垣市長・石田仁と近沢正議員(ゴミ袋有料化推進委員長)から言い含められて説明をしたようだ。

 

 第一の質問が「家庭系ごみ有料化の目的は?」で、それに対して「家庭系ごみが増加傾向にあるため、ごみの減量を目的としています」。現実は、ゴミ量は減っており、その回答は大嘘である。

 

 第2の質問が「有料化による、ごみ減量の効果は?」で、それに対して「他都市の事例を参考に約8%の削減を見込んでいます。」である。それも大嘘でそんな効果はない。すぐ効果がなくなるのが通例である。それで年間2000万円の薬品代が節約になるというが(新聞報道で)、ゴミ袋有料化で1億7千万円が余分に必要になることは口をつぐむ。詐欺である。

 それで各家庭で年間5千円の増税である。大垣市の稼ぎは、7万世帯で合計3億5千万円である。濡れ手に粟である。だから議員と乞食は3日やったらやめられない。その陰で多くの利権が生まれるからだ。

 今回は、保管倉庫の建設の利権、ゴミ袋製作委託料の利権、ごみ袋販売委託の利権、ごみ袋配送委託の利権である。

 

 第3の質問が「他市の状況は?」で、それに対して「42町村のうち、38町村が有料化している」が回答である。これも大嘘である。全国の市町村で4割の市町村は有料化をしなくてやっている。財政が大垣より厳しい岐阜市でさえ有料化をしていない。

 

詳細解説

大嘘1

 「ごみの減量を目的」が大嘘である。岡田議員が調べた結果では、家庭ごみは減っていて、増えているのは商業系のごみである。

 2015年から2019年にかけて大垣市民一人当たりのゴミ量は0.4%も減っている。しかし事業所から出るゴミ量は6.4%も激増しているのだ。増えたのは、行政が出すゴミと商業者が出すゴミの量なのだ。

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      「岡田まさあき市政報告 令和4年5月」より

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大嘘2

 また大垣市ごみ総量は、過去最大ピークが7.8万トン(2006年)のであったが、それから市民の努力で令和元年には5.1万トンまで減っている。それでなんでゴミが増えたと言えるのだ。駅前商店街がこの20年間で60%もシャッターを下ろせば、ごみも減る。大垣市は小川敏の悪政で大垣経済が低迷し、それにつれてゴミが減ったのだ。大垣の没落で人が大垣から逃げ出し、人口も減った。経済が低迷し、人口が減れば、ごみも減る。経済の基本である。

 

 ごみが増えてゴミ焼却炉の増設が必要ならともかく、現在の処理施設で、なんの問題もない。16年まえの7.8万トンの処理能力に対して、3万トンもの余裕があるのだ。16年前より35%もごみ量が減っていて、なぜゴミが増えたと嘘を言うか。

 

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  グラフで見る大垣市のごみ総排出量(総量)は多い?少い?(推移グラフと比較) | GraphToChart

 

大嘘3

 「約8%の削減を見込む」が大嘘である。他市の例でも、その効果は数か月で、すぐ元に戻ってしまう。なにせ大垣市の市民は15年前からゴミの削減に取り組んできたのだ。削減でも限度がある。それは他市の例を見ればわかるはず。

 それで年間2000万円の薬品代が節約になるというが、ゴミ袋有料化で1億7千万円が余分に必要になることは口をつぐむ。詐欺である。

 

ゴミ袋有料化で下記合計1億7千万円が経費で増える。

 ゴミ袋製作委託料   1億1,200万円

 ごみ袋保管倉庫建設費   2,000万円

 ごみ袋販売委託料   1,230万円

 ごみ袋配送委託料    400万円

 その他        2,770万円

   「岡田まさあき市政報告 令和4年5月」より

 

大嘘4

 全国の市町村で6割の市町村が有料化だが、4割は有料化をしなくてやっている。財政が大垣より厳しい岐阜市でさえ有料化をしていない。

 大垣市が有料化した原因は、県下一豪華に費用を使った、贅沢三昧、身分不相応な新市庁舎を建てたので、カネがなくなり、市民から増税をしてカネを巻き上げる必要が出ただけの話である。

 

 大垣市としてまずやるべきとは、経費の削減であり、県下一高い水準の議員、職員の給与の減額である。市民に犠牲を強いる前に自らの襟を正せ。

 市民がやるべきことは、市民の敵の大垣市長・石田仁と近沢正議員(ゴミ袋有料化推進委員長)を次回の選挙で排除することだ。

 

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2022-07-08  久志能幾研究所通信 2428号  小田泰仙

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追悼 故安倍元総理

 

 安倍元総理が7月8日、暗殺された。私は気が滅入り、ブログを書く気が失せてしまった。しかしそれでは暗殺に関与した組織の思うツボだと思い、気を取り直した。安倍さんの死を悲しんで、自分の職務を疎かにすることは、安倍さんを悲しませるだろう。

 暗殺に関与した組織は安倍さんが邪魔だったのだ。だから安倍さんのやっていたことは正しかったのだ。安倍元総理は、今までの優柔不断なリーダ達とは一線を画す指導者であった。今までの近隣諸国への弱腰外交を断捨離してくれた。日本の政治を正しい方向に向けようとしてくれた。その勇気に感謝である。

 政治だから妥協の政策になってしまったこともあるが、それでも他の総理よりもはるかにましだった。

 安倍元総理の志を受け継ぎ、日本を良くするための決意を新たにした。日本を良くしてくれるのは、政治家や大偉人ではない。日本人の一人一人が自分の責務を果たすことだ。

 安倍元総理のご冥福をお祈り申し上げます。

 

2022-07-09  久志能幾研究所通信 2427号  小田泰仙

2022年7月 6日 (水)

私の予言「貴方は将来、がんになる」は100%当たる

 

 日本国立がん研究所から、日本人男性の65%、女性の50%が一生に間に一度は癌になるとの統計結果が発表された。(2018年のデータから)

 だから私が出会う男性に「貴方は将来、65%の確率でがんになる」と予言しても、100%当たる。ただし「100%がんになる」とは言っていない。「65%の確率で」という意味だ。

 天気予報で明日の降雨確率が65%なら、雨具の用意をするのが常識だ。日本国立がん研究所の統計結果で、日本人男性が一生の間に必ず65%が癌になるなら、その準備をしないのは愚かである。

 現在は、死亡率0.34%の新型コロナ禍で、大騒ぎをしてマスク、手洗い、ワクチンと防御している。しかし、死亡率37%、年間死亡者38万人のがん禍にあまりに無防備である。これで日本だけの局地戦「がん戦争」での「戦死者」は増加の一途である。だって日本政府が、がんとの防衛戦争を放棄しているのだ。だから欧米ではガン死は減っているのに、日本だけは激増している

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裏切り者たち

 最近の新型コロナ報道は、「がん戦争」戦局のひどさを大本営発表で隠しているかのようだ。新型コロナの年間死者1万人に対して、がんは年間37万人の死者数なのだ。それも新型コロナ禍はこの2年間だけだが、がん死はここ40年以上増加が続いている。まるでミッドウェー海戦の敗戦を誤魔化した日本大本営と同じである。それは太平洋戦争当時、大本営発表をそのまま流し、実態を報道しなかった新聞と同罪である。

 マスコミは食品業界からの宣伝費に目が眩み、「がん戦争」戦死者の増加の手助けをしている。テレビではガンの要因食品の宣伝ばかりである。

 厚生省の汚役人は、己の利権のためがん発生の原因となる食品添加物の認可で忙しい。英国は認可添加物数が20種,フランスは30種、日本は350種である。いくら添加物が単体で安全であると認定されても、複数の添加物が出す相乗弊害は未知のままだ。

 医療業界はガンの市場規模11兆円に目が眩み、対処療法で金儲けに忙しい。

 日本には「がん戦争」の裏切り者ばかりである。

 

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  先進国と日本のガン死亡率変化。海外は減少、日本だけ増加。

  男女別、WHО(世界保健機構)統計資料より

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P11204821   愛知県がんセンターの資料      乳がん激増

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  働き盛りの女性に乳がんが激増(日経ビジネス 2016年2月8日号)

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 日本経済新聞  2019年10月18日 

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「雨が降れば傘をさす」(松下幸之助翁)

 それが人生経営の金言である。今の日本には、がんになる環境要因が、雨嵐と降っていると同じだ。今のままの狂った食生活、狂った生活習慣では、がんになる確率が極めて高い。それが日本人の2人に一人ががんになる現実である。また高齢化が進んでいるので、高齢になれば必然的に癌になる。和田秀樹先生の病院で高齢者の病理解剖をすると、80歳以上は全員にがんが発見されるそうだ。

 

 雨が降ることが分かっていれば、その対応をするのが、経営者だ。そうでなければ、閻魔様から、人生劇場の退場を宣告されても致し方ない。

 

 今更手遅れでもあるが、そうはいってもがんが目に見える大きさになるには約10年の歳月がかかる。今からでは手遅れに近いが、定期ガン診断、早期発見、早期治療に取り組むしかない。早期に対応すれば、ガンはある程度対応することが出来る。自分が自分の体の経営者なら、体の経営をするべきである。

 私も3年前にガンが見つかり、手術をした。私の場合、手遅れ寸前だったので、今でも後遺症で苦しんでいる。

 

私のがん予防・術後治療

 がんは生活習慣病である。だから生活習慣を正さないと再発する。しかし外科の医師や抗がん剤の医師はそんなことは言ってくれない。専門分野に細分化された現代医療では、病人の全体を見ず、患部の細部を深堀りする。だから「先端医療を駆使して患部を完治させました、しかし患者は死にました」となる。それは対処療法だからだ。

 病気を治す原則は、元を断たなきゃダメなのよ。

狂った食生活を避ける

 揚げ物、加工肉、食品添加物が多い食品、甘いものを避ける。

 暴飲暴食を避ける。食べ過ぎない。私の一食分のご飯量は100gに制限している。

 禁酒、禁煙、禁スィーツ、禁ポテチは当たり前。副煙流の危険があるので喫煙者には近づかない。

 

狂った生活習慣をなくす

 正しい睡眠、適切な運動、適切に太陽に当たる。

 お風呂はシャワーではなく、全身を10分間湯舟に浸かる。体を温めるためだ。

 

免疫力を上げる

 食生活で腸内環境を良くする。体力を上げる。体温を上げる。生死を制するのは、最後は体力であり、免疫力である。人はガンでは死なない。免疫力が低下して、肺炎等を起こして死ぬ。だから免疫力を上げる生活習慣が必要だ。

                                                           

人をよく喰う

 食えん人と付き合うとストレスが溜まる。ストレスががんの最大原因だ。食える人間と付き合い、良き人生を送る。自分自身も煮ても焼いても食えぬ人間にならぬようにする。食える人になるため、最低限の心掛け、「仁義礼智信」を大事にする。そして笑え。笑いがNK細胞を活性化してがんを予防する。

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ガンの正しい知識を本から得る

 本を全く読まない人に比べて、本を読む人の平均寿命は2年も長い。つまり健康への知識が寿命を延ばす。

 無知が人生に壁を作る。バカの壁を乗り越えれば、人生が開ける。

 

 

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馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」久志能幾研究所刊

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  馬場恵峰書

 

2022-07-06  久志能幾研究所通信 2426号  小田泰仙

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2022年7月 4日 (月)

快楽の都市 ポンペイや 艶ものどもが 夢のあと 次は南海トラフ大地震が襲う

 

 2010年の秋、私がローマ旅行をした際、10月13日の一日を割き、現地募集のポンペイ観光バスツアーにローマを飛び出した。日本人の専属ガイドが添乗員で同行したポンペイ観光ツアーである。その時の旅行記を記す。

 総括の感想は、2000年前のポンペイの都市の状態が凍結保存されており、タイムカプセルを開けるようでメチャメチャ面白かった。行って良かった。

 

 ポンペイは、イタリア・ナポリ近郊、ヴェスヴィオ山のふもとにあった古代都市。79年のある日のヴェスヴィオの大噴火で発生した火砕流によって地中に埋もれた。その遺跡は、ユネスコの世界遺産に登録されている。

 

 紀元前89年、ルキウス・コルネリウス・スッラによって町は征服されポンペイは周辺のカンパニア諸都市とともにローマ(ローマ帝国)の植民都市となった。ポンペイは港に届いたローマへの荷物を近くのアッピア街道に運ぶための重要な拠点となり、以後は商業都市として栄えた。

 

 ポンペイは商業が盛んな港湾都市であった。整備された大きな港があり、海洋都市でもあった。またぶどうの産地であり、主な産業はワイン醸造だった。碁盤の目状に通りがあり、大きな通りは石により舗装されていた。市の中心には広場もあり、計画的に設計された都市である。

 

 街の守護神は、美と恋愛の女神ウェヌスであった。 娼婦の館も発掘され男女の交わりを描いた壁画が多く出土したので、現代ではポンペイは「快楽の都市」と呼ばれることもある。古代ローマ時代は性的におおらかな時代であり、ポンペイに限らず古代ローマの商業都市には商人向け(旅商人向け)の娼婦館のような施設は多かったという。

 この項、wikipedea (2022/7/4)より編集・加筆

 

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 ポンペイの案内看板 (2010年10月13日撮影)

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危機管理

 2000年前、火山が突然に噴火し、突然時速100キロの火砕流がポンペイの都市を襲い、人口2万人が一瞬で飲み込まれ、全員が即死に近い状態で死亡した。現在でもそんな状況になったら、危機管理として何を為すか、考えが及ばない。せめて、日頃の備えをしたと思う。せめて危機意識だけは持ち続けたい。

 日本でも巨大地震が起これば、状況は同じだ。南海トラフ大地震が起きて、3分後に30m高の津波に沿岸都市が襲われたら、為す術がない。大自然の前には、技術の粋を集めた建造物など砂上の楼閣なのだ。我々は2011年の東日本大震災でそれを目のあたりにした。ポンペイ遺跡は、その現実を改めて突き付ける街であったと、12年後の今、当時の旅行を思い出している。

 30m高の津波とは、ビル7階建ての高さである。

 3分では、そのビルにさえ登り切れない。ポンペイの火砕流と同じである。

 南海トラフ巨大地震は、2035年±5年に100%の確率で発生すると統計的に計算されている。

 だから今から準備しなければならぬ。それが私が12年前にポンペイ遺跡を見学して、今それを回想した結論である。

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 大垣新市庁舎 屋上の高さが約36m

 これで南海トラフ大地震の30m津波高さを想像されたし

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天国(娼婦館)への案内

 ポンペイの街角の石畳にオチンチンのマークが浮彫で表示されている。そのおちんちんの方向に娼婦館があるとの印である。2000年前も人間の欲望は同じである。なにせ売春は世界最古の商売である。貿易で発展したポンペイには、カネをもった商人が多く行きかっていた。春の商売も盛んである。

 当時の人はおおらかである。当時は倫理観が厳しいキリスト教が普及する前で、当時のローマ市民は男女の開放的な性の営みを罪悪とは思わない。シーザーの女遍歴は有名である。人生を虚楽的に過ごすのがローマの人生観であった。「今を楽しめ」が当時の価値観である。それはローマを建設した、回りの国家を征服した勝者の考えである。なにか今の世相と相通じるものがあり、背すじが寒い。

 

  勝者で貴族の立場なら、辛い労働は奴隷がやってくれる。周りは海の幸が溢れ、美味しいワインが豊富である。食べるか、性の営みか、奴隷の決闘を見るかかの虚楽的な楽しみしかない。人生を楽しめ、である。

 それで本当に人間として幸せであったのか、考えさせられる。奴隷の決闘で血が流れるの姿に、当時のローマ人が熱狂する風景に寒気がする。

 貴族の身分なら、カネも権力もある。飯は美味いし、酒もうまい、侍らすネイチェンは綺麗、カネも閑も持て余しである。だから貴族は堕落するしかなかなかった。

 そういう立場になると、彼らを世話する奴隷たちは、支配者からから見れば人間ではないのだ。何をやってもいいのだ。その考えが西洋人の根底にある。その遺伝子が支配した西洋人は、後年、アジア・アフリカを植民地にして、現地人を略奪し、殺しまくった。それに対して彼らに罪悪感などない。だって神様がキリスト教徒以外は人でないのだと言いたのだ。彼らには免罪符があったのだ。

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 閑の意味

 そしてまともな人は学習する。「スカラー」とは閑という意味で、閑だから考えることができて哲学が出来る。哲学者とはスカラーである。スクール(学校)もこの派生言語で、閑だから学習ができる。貴族は労働してはいけないのだ。

 私も若い頃は、奴隷のように働いて考える間もなかった。しかし今は、年金生活で、閑なため考えることができる。夢も見ることができる。幸せである。日本では固定の奴隷制度がなくてよかったと思う。

 第二次世界大戦前は、アジア・アフリカでは植民地にされ、奴隷扱いされた人が多くいた。その点を忘れてはならない。今、グローバル経済主義がその奴隷制度を復活させている。そんなことにも思いを馳せる。

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身閑夢亦安養心

 私は12年前のポンペイ遺跡見学を思い出し、馬場恵峰先生の生き方である「身閑夢亦安養」に思いをはせた。

 贅沢飽食でなくてもよい、金が無くてもよい、美女に囲まれてなくてもよい、自身が閑(のどか)で、夢を抱き、心を安らかに養う状況が幸せなのだ、と。

 そんなにがさついてどうするの。そんなに急いで何処へ行くの。

 どうせ我々の行先は浄土である。

 「閑」とは「門」に「木」と書く。自分の人生(門)に植えた木が大きくなるように、気長に夢を見よう。木は一日では大きくならぬ。毎日毎日、少しずつ成長する。それが宇宙根源の理である。

 

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  石畳におちんちんのマーク

Img_1437s  娼婦館の近辺

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  娼婦館  快楽の壁画

Img_1440s 娼婦館  快楽の個室

Img_1441s 娼婦館  快楽の個室

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風呂場

 当時、火山の熱を利用したサウナや温泉が整備されていた。立派な大きな浴室が設置されている。壁にはモザイク画が掲げられ、当時の華やかさが偲ばれた。

 

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横断歩道

 街路には横断歩道が飛び石で作られている。道が雨で水没しても、濡れずに道を渡れるように用意されている。

 また馬車が通れるように飛び石の道路設計である。当時の車輪跡がくっきりと残っている。ポンペイでは2000年前から、道路も時間が止まっている。

 

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鉛の水道管

 鉛の水道管がポンペイの街の中に張り巡らされていた。高度な都市計画である。鉛の容器は鉛害がある。当時はその鉛の害を知らず、多くの人が亡くなっていた。脳が侵された人も多くいたようだ。

 ローマ帝国では水道管に鉛が使われていたため、慢性的に鉛中毒者を発生させて衰退の一因になったという説がある。鉛の毒性は、脳と肝臓に多く蓄積し、他の臓器や組織にも広く分布する。体内に入った鉛は、酵素のチオール基(SH基)と強固に結合し、種々の酵素の働きを阻害する。特に造血組織でアミノレブリン酸脱水酵素のSH基に結合して貧血を起こす。また貧血症状とともに激しい腹痛や神経症状を示すポルフィリン症を引き起こす。

 

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水飲み場

 あちこちに水飲み場が設置されている。当時のポンペイの裕福さと文化の高さが現れている。

 

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Img_1452s こうやって飲むのだとガイドさんが実演


円形闘技場

 2万人が収納できる円形闘技場が設置されている。ここで剣闘士達の決闘を見物していた貴族たちが思い起こされる。ローマから遠いこの地でも、ローマのコロシアムと同じものが用意されていた。当時、最大ローマ帝国の片鱗がうかがえる。

 

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パン屋さん

 当時は、無発酵の小麦でパンを焼いていたようだ。ポンペイには80軒ほどのパン屋さんが確認されている。当時のパンはモッチリとしていて、主食として食べ応えがあったようだ。

 

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居酒屋

 酒の器や果物、料理品の器がおかれ、市民はここで食事や、テイクアウトをしていた。今と同じような風俗である。

 

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モザイク画

 裕福な豪邸には、床にモザイク画が設置されていて、富の象徴であった。貴重なモザイク画は、ポンペイ古代博物館に展示されて、当時の文化の高さが偲ばれる。

 

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神殿の構造の巧みさ

 神殿の柱をみて、その高度な建設技術に感銘を受けた。2000年前の技術である。台形の形を組み合わせて、強度をます工夫がされている。

 

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Dsc09968s 馬場恵峰書

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2022-07-04  久志能幾研究所通信 2425号  小田泰仙

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2022年7月 3日 (日)

壁にぶつかり小休止 勇気と智慧を抱え 一歩前進

 

 人間稼業を長くやっていると、壁にぶち当たることは、何度でもある。人生で壁があって当たり前である。壁のない人事(人の営み)などない。

 その時、壁の大きさや高さを嘆いても何の解決にもならないことは、経験的に分かることだ。自分が変わらないかぎり何も変わらない。自分が自分の殻を破り、能力を付け成長して、はじめて壁を乗り越えられる。

 

洗脳教育、躾

 人の性格は、幼年期から脳が97%も完成する13歳までに、ダメ親から10万回も悪い刺激を受ける。それで頭の思考がカチンカチンに固まっている。それが人の性格である。それを打破するなど至難の業である。歪んだ性格は、親からの躾の影響である。その典型の例がKK息子である。

 それを心理学者のエリック・バーン博士は、TA(対人交流)という理論でまとめた。

 人は一日に20回も選択をするという。目の前の事象で右がいいか、左がいいかの選択で、それを約10万回も繰り返して、脳の思考回路が固まる(20回×365日×13年=94,900回)。その選択の過程で、両親の無言の圧力や親の顔色を見ることもあり、選択肢が決まって性格が出来てくる。ある意味、子供の性格は親による洗脳の結果である。三つ子の魂百まで、である。それを潜在意識という。

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修正教育

 そういう自己の性格を改造するため、自己啓発セミナーや、経営者セミナーで私は百万円単位のカネを使った。お陰で、多少はその性格を正しい方向に少し軌道修正することが出来たようだ。しかしカチンカチンの固定観念に少しヒビが入っただけである。

 

観察

 それ故、相手を変えることは、仏様でも難しいのに、凡人の我々がそんなことをできるはずがない。我々に出来ることは、相手がどう変わったかを観察することだけだ。

 人生での壁はプロジェクトの壁もあるが、一番大きな壁は人間関係である。会社生活で一番悩まされた壁が、人間関係である。まるで嫁姑戦争と同じである。

 

神の目

 そういう事態を、第三者の目で離れて見て、一歩下がって見て、上から、下から眺めてみて、やっと解決できる手段が分かる。しかしサラリーマン時代の私にはその余裕がなく、ドタバタ劇を演じてしまった。今思うと滑稽である。いまそんな修羅場から一歩離れてやっと冷静に観察ができる。

 

洗脳された汚役人・政治屋

 人の性格が変わらないことを示すのは、官僚や政治家の言動である。自分の利権のために働くと、次の行動も同じになる。そうやって長年、汚役人・政治屋を続けといると、国民や市民のことなど目に入らなくなる脳構造となる。その結果が、食品添加物の認可数が世界一の日本が出来上がる。不況でも平気で増税をする政治屋が出来上がる。

 利権に洗脳されると、市民がコロナ禍で雇止めや、狂乱物価で困っていても、自分達の利権のため「ゴミ袋有料化」を強引に進める大垣市の石田仁市長や近沢正議員(ゴミ袋有料化推進委員長)、市会議員達の利権集団が結成される。それが洗脳の恐ろしさだ。

 

世界の化学合成添加物認可数

日本   … 約350品目

 日本で実際の使われている添加物は1500種ほどである。日本の汚役人が利権に洗脳された結果である。その影響で国民の2人に一人をガンになる環境にした。

 

アメリカ…約130品目

ドイツ …約 60品目

フランス…約 30品目

イギリス…約 20品目

 

日本では厚生労働省が指定する指定添加物455品目のほか、昔から使用されていて安全性に問題がないと認められている既存添加物365品目、植物や動物などが原料の天然香料が約600品目、食品が添加物として使用されている。

https://toyokeizai.net/articles/-/282865?page=2#:~:text=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%A7%E3%81%AF%E5%8E%9A%E7%94%9F%E5%8A%B4%E5%83%8D,%E7%94%A8%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

 

2022-07-03  久志能幾研究所通信 2424号  小田泰仙

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霊感力を高める 良き師、良き友との出会うため

 

 良き師、良き友が人生を豊かにしてくれる。その師と友と出会うため、霊感力を高める努力をすることだ。霊感力を付けるために、神になることだ。佛になることだ(「佛」とは、「人」に「非ず」と書く)。無私になることだ。無欲になることだ。そうすれば、見えないものが見えてくる。出会う万物は、声なき経を唱えている。その声を聴け。

 霊感に曇りを与えるのは、欲である。物欲、権力欲、色欲が目をくらませる。

 出会うための「選択」は、出会った後の努力より重要である。

 間違った選択では、いくら努力をして報われない。出会った狂祖を師と間違え、間違った選択で、修行に励み、サリンを撒いて絞首台への道を選んだ高学歴のオウムの若者達もいた。

 我々は彼らを笑えない。日本人の多くがテレビの洗脳教育に犯されている現状だから。日本人は、そのマスコミの洗脳教育で、新型コロナより怖ろしいガンの病から目を逸らされている。

 

 外見的なことだけでは、師も友もその本質が見えない。その時に頼れるのは身に付いた霊感力だけだ。

 しかし霊感力が無くても、相手の振る舞いから、付き合ってはならない人の区別はつく。それだけでも、良き師、良き友と出会う一助になる。それで地獄に行かずにすむ。人相からのメッセージ、振る舞いの匂いから、その霊感を高めよう。

 初めて会った時、付き合っている時、オカシイと違和感を覚える人は、やはりおかしいのだ。自分の霊感を信じよう。自分の霊感には、数十年間と生きてきた経験という蓄積がある。

 

人生最大の危機

 私が騙されそうになった事件は、ある新興宗教団体からの「お誘い」であった。ある会社の社長からの話であった。ある経営研究会の元会長からの話であったので信用した。「貴方は選ばれたのです。普通の人は簡単には入会できません。入会すれば貴方の家は特別に永遠に仏様から守られるのです」と。

 なんで私ごときが?との疑問も出て、その過程で自宅内で骨折事故が起こり、それで霊感が働き、目が覚めた。もし騙されて入団すれば、1千万円近くを貢ぐことになったようだ。多分それで私の人生は終わっただろう。

 その教団に関するネット情報では、その種の情報で溢れていた。私を勧誘した人の上司にあたる税理士法人会の会長からは、「ネットには嘘の情報が溢れているから、見てはならない」と禁止された。禁止されれば見てしまうものだ。その情報で私は目が覚めた。

 そしてその悪い情報は、その教団のIT部隊の手で直ぐ書き換えられていて、書き込みと削除のいたちごっこであった。私がつい先ほど見たはずの情報が消えている。それが頻繁であった。これは2011年ごろの話で、現在でもその教団は大活躍中である。退会するための訴訟も数多く起こされ、話題の多い新興宗教団体である。現在でも時折、週刊誌の怪しい話の記事を盛大に提供している。今でも騙される人が絶えないようだ。

 

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馬場恵峰書   2015年12月15日 日中文化資料館にて
 

2022-07-02  久志能幾研究所通信 2423号  小田泰仙

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2022年7月 2日 (土)

病気になったら病院に行くな

 

 病気になったからと安易に病院に行って薬をもらうだけなら、病気は決して治らない。薬では病気は治らない。病気になった真因を見付けて、それを解消しないと病気は治らない。

 高血圧になったからと、出されるまま降圧剤を飲むから治らない。降圧剤は対処療法である。それが認知症、がんの遠因となる。高血圧症は生活習慣病である。 

 がんになって抗がん剤を飲むから、治らない。狂った生活習慣と狂った食生活を直さないから、がんが再発する。がんは生活習慣病である。 

 

 糖尿病が進むと腎臓が悪くなる。腎臓が悪くなったからと人工透析をするから、治らない。人工透析は対処療法である。人工透析の医療費は、一人当たり年間400~600万円もかかる。それでも高額医療費補助で、個人負担は月8万円ほどで、差額は健康保険で国民が支払うのだ。病院側は手間がかからず、ぼろ儲けである。

 国内の透析患者数は33万4,505人(2017年)、で年々増加傾向である。日本人1億2千万人のうち、約360人に1人が透析治療を受けている計算だ。原因となる疾患で最も多いのは糖尿病腎症で、全透析患者数の38.4%を占める。その真の原因は、狂った食生活である。

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巨大産業

 医療関係者もがんの対処療法しか推奨しない。がんにならない指導を疎かにしている。なにせがん医療は年間11兆円(推定)の大産業なのだ。それが無くなれば医療関係者は失業である。だから新型コロナで死亡率が0.34%しかないのに大騒ぎをして、がんを隠蔽している。ガンの死亡者数38万人、死亡率37%、全死亡者数の26%を占めるがんの脅威を敢えて報道しない。厚生省の官僚、食品業界、マスコミもがん医療関係者で、加害者でもある。

 

 現在の日本の年間医療費総額は43兆円である。日本人の2人に一人ががんになり、日本人の4人に一人(38万人)ががんで死ぬ。それから逆算すると、その医療費は年間11兆円と私は推定した。

  日本の年間全死亡者数 1,452,289人      (2021年)

        日本のがんの死亡者数    378,385人(26.0%)(2019年)

 

 

病院の価値

 そもそも、病院に有るのは、診察室、処置室、手術室、薬剤室、会計課等であり、治療室はないのだ。

 財政破綻して夕張市の大病院が閉鎖され、CTもMRIも無くなってしまった。その結果、夕張市の死亡率は下がったのだ。もちろん医療費もさがった。

 その病気の原因が生活習慣病であるから、狂った生活習慣を直さないと、病気が治るはずがない。いくら高額な医療機器があっても病気が治るわけではないことは、夕張市の医療現場が証明している。

 

人生運営

 人生で不慮の事故に遭ったり、不幸になって、慌てて神社仏閣、新興宗教の門を叩くから、ますます人生がおかしくなる。人生に対する考え方が狂っているのだ。

 会社で左遷をされ、慌てるから、ますます悪運がまとわりつく。人間関係でこじれた問題を、強権的に解決しても、問題は再発する。直さなければならないのは、相手か自分の人生観・道徳観である。もし相手に問題があれば、そこから逃げるしかない。相手を変えることは不可能だから。

 

 金儲けで失敗したなら、自分の金銭の価値観がおかしいと反省しなければならない。正しい労働観、金銭感覚、人間観が間違っていたから失敗したのだ。カネですべて解決できるとしたホリエモンのやり方で、世の中がうまく行くわけがない。

 

日本の政治

 日本の人口が減りつづけ、日本の経済が停滞するのは、正しい政策を取らず、一部の利権者の政策がまかり通るからだ。結果が全てである。

 女性の社会進出が大事だと、子供を産む環境を最悪にすれば、子供が生まれるはずがない。女性が子供を産む。これは有史以来2000年間も続く大原則である。それに反すれば、人口が減って当たり前。

 

 安い外人労働者を入れて(実質移民)、働かせれば、日本人全体の給与が下がって、ますます日本の景気が悪くなる。人手が足りないのではない。出すべき給与を企業が出し渋って、金儲けをし過ぎているだけである。だから日本の景気が回復しない。日本の政治があまりにも悪いのだ。だから政治を変えないと、日本は良くならない。

 

大垣市の政治

 大垣市の政治がおかしいのは、政治を実行する人間が狂っているからだ。ゴミが増えていると嘘をついて、ゴミ袋有料化を推進しても、前提が狂っているから、大垣市の没落の足を引っ張るしかない。やるべきは、経費の削減、高すぎる議員給与の削減である。だから市長、議員の全てを入れ替えないと、大垣市の政治はまともにならない。

 

 病気になるのも、日本の少子化が止まらないのも、他市よりも大垣市の公示地価が倍以上の下落をするのも、神仏からの「おかしい」との警告なのだ。真摯に向き合って対処をすべきだ。大嘘で「ゴミ袋有料化」を強引に進めては天罰がくるはずだ。

 何でも元を断たなきゃだめなのよ。治さなければならないのは、対処慮法で治そうとする安易な考え方である。まず自分の人生を見直そう。もっと病根の裏を見つっめよう。自分の命にかかわることだ。

 

 

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馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」久志能幾研究所刊

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2022-06-30  久志能幾研究所通信 2422号  小田泰仙

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2022年6月30日 (木)

人間の歩く道  知己塾 2014.11.13

 

 足で新しい発見が出来る。足が新しい友を作る。世の中は偶然ではない。人間関係は、人から学ぶためにある。査定は仏様がやってくれる。孤独は良いが、孤立はダメである。

 人間はこの2000年間で、社交的でないと生き延びてこれなかった。人は群れて、集団を作り社会を創ってきた。人間社会の生死は全て人間関係である。人間関係を重視した遺伝子を持った人が、今生き延びている。そうでない人は早死にしている。自然界は、一人で生きていくには厳しすぎるのだ。現代社会でも、それは同じである。

 

 周りを見ても、正常な人間関係が作れない人が早死にしている。孤立が病気を作るのだ。孤立した人は、社交的な人より45%も死亡率が高い。孤立は喫煙毎日15本に匹敵し、アルコール依存症の2倍、運動不足、肥満の2倍の悪さを健康に与える。

 

 自分の病気は自分の力で治すこと。病院は、治療をするが、病気を治せない。

 

 

 耳から入る情報は自分が動かないと入ってこない。書かなければ、頭に入らない。どこかに行かなければ、新しい出会いがない。

 

 今日生きていることの素晴らしさを認識しよう。人に感謝する前に、自分自身に感謝しろ。生きていること、生かされえていることに感謝である。山花水鳥、皆知己。天地自然は声なき経を唱えている。天の声を聞け。

 人として、思い込まず、思い過ぎず、思い切り、思いやりを持って、生きよ。

 道は遠きにあらず、貴方のそばにある。

 

 自他一体、人みな師である。「人」という字は、左側が自分で、右辺が他人が支えている象形文字である。「間」という字は、「門」の間に「日」が出ると書く。毎日の営みを表す象形文字である。

 

 本稿は2014年11月13日の知己塾、馬場恵峰先生の講義を元に編集・加筆。

 

Dsc00443s 2014年11月13日   知己塾、馬場恵峰先生

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2022-06-30  久志能幾研究所通信 2421号  小田泰仙

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噓つき大垣市 不徳政治家を断捨離すべき

 

 大垣市は、今年3月、ゴミ量削減を名目に「ゴミ袋有料化」を決定した。市民の意見も聞かず、3月に勝手に大垣市議会で決議して、今から市民への説明会を開催するらしい。民主主義として順序が逆である。これほど市民を愚弄にする悪政はない。新型コロナ禍で市民が苦しんでいるのに、不徳な政治である。

 

大垣市の人口は減り、ゴミ量も減っている

 しかも、その前提のゴミ量は減っているのだ。ゴミを出す量は、人口に比例する。大垣市の人口は、この16年間で16.7万人(2006年)から15.9万人(2021年)と7566人も減っている。5%の人口減である。今でもその人口減少傾向は変わらない。

 つまり小川敏前市長の悪政で、大垣市から人が逃げ出し、人口が減った。市長が2021年4月に石田仁市長に変わっても、その人口減少傾向は変わらない。要は大垣市には無為無策の悪政が続いている。

 人口が減れば、経済活動も減少し、加速度的にゴミ量も減る。

 

 私が住む町内は、大垣市の中心地にある。それなのに住民の高齢化に伴い死去や転居増加で、この10年間で10軒の家庭が消滅した。約1割の人口減である。

 

 これだけ人が減っているのに、なぜゴミが増えるのだ。だから大垣市が言う「ゴミ量が増えた。だからゴミ袋有料化」は大嘘である。増えたのは、商業関係者が出すゴミ量である。役人が利権を漁るゴミ頭である。

 

過分な新市庁舎建設でカネが必要になった

 大垣市は、人口減を「大垣未来ビジョン」で予想しているのに、それと矛盾した想定以上の豪華絢爛たる大きな新市庁舎を建てるから、カネがなくなる。その対策として増税として、大嘘のゴミ増加を理由に「ゴミ袋有料化」の名目で、大垣市は総額3億5千万円を、毎年継続して市民からカツアゲしようとする。

 

狂乱物価の中の増税

 コロナ禍とウクライナ戦争で物価が狂乱激上げして家計が苦しくなるなか、ゴミ袋有料化は一世帯当たり5千円の増税である。それを画策する石田仁大垣市長も、近沢正議員も、それに反対もしない議員達も、次回の選挙では総入れ替えしないと、大垣は滅亡だ。

 

 今、日本で一番重要な問題は、人口減である。大垣市も同じである。その対策に無為無策であるから、日本の景気が回復しない。大垣市も、人口減に無為無策である。その無為無策を石田仁市長は「継承」するという。さらに、人口減を促進させる「ゴミ袋有料化」は最悪の政策である。

 

児童虐待

 大垣市は「子育て日本一を目指す」と言っているが、実際は、大垣市は児童生徒一人当たりの教育費が県下最低なのだ。それでは安心して子育てができず、人口が増えるわけがない。数年前には、大垣市の小中学校のエアコン装備率が県下最低であった。他市は100%であったが、大垣市のそれは2.1%であった。大垣市はカネが無いと国に泣きついて、慌ててエアコンを整備した。恥ずかしかったのだろう、その完了報告は市民に黙っていた。だから大垣市の教育環境は最悪である。大垣市の「子育て日本一を目指す」は大嘘である。

 また大垣市に住めば、将来子供に残す不動産財産価値が他市よりも多く減る環境なら、住む気になるわけがない。この20年間で大垣市の公示地価が半分以下に暴落したのだ。だから人口が減っている。現実は正しいのだ。市場は神の如くの評価をする。

 

断捨離

 人口減を促進する増税を平気で突き付ける石田仁市長や、近沢正議員(ゴミ袋有料化推進委員長)、それに賛同する他の市会議員達は、市民には不要である。偽員は、断捨離で有料でもいいから、有料ゴミ袋に入れて捨てたい。偽員は市民の為にならず、害である。

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 添付資料

 2015年から2019年にかけて大垣市民一人当たりのゴミ量は0.4%も減っている。しかし事業所から出るゴミ量は6.4%も激増しているのだ。増えたのは、行政が出すゴミと商業者が出すゴミの量なのだ。

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 「岡田まさあき市政報告 令和4年5月」より

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大垣市の人口推移、減少傾向が止まらない

2006年  166,925 人   この年に上石津町を併合

2007年  166,960

2008年  165,420

2009年  164,680

2010年  164,649

2011年  164,306

2012年  163,134

2013年  162,859

2014年  162,702

2015年  162,157

2016年  161,992

2017年  161,628

2018年  161,308

2019年  161,123

2020年  160,485

2021年  159,359

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大垣市の教育は県下最低レベル(2019年)

         予算総額  一人当り予算  児童生徒数 

             千円   大垣100で    人

 多治見市    735    158    8,862  

 岐阜市     529    114    32,074  

 可児市     517    111    8,352   

 大垣市     465    100    14,400  

 各務ヶ原市   445     96    12,525   

 刈谷市(愛知県)918    197    11,120

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大垣市の公示地価推移(2001年以降)

 2001年の地価を100として2018年の地価は

  (公示地価、基準地価の総平均)2001年より小川敏氏が市長就任

 大垣市  49.5

 岐阜市  64.4

 一宮市  75.0

 名古屋市 145.1

 大府市  90.2

 刈谷市  107.2

 安城市  99.0

 岡崎市  94.3

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新市庁舎費用 負担金比較

       人口  新市庁舎費用 負担金    年間税収

                 市民一人当たり  一人当たり

 大垣市   159千人  126億円  79千円   386千円

 岐阜市   406千人  266億円  65千円   398千円

 各務ヶ原市 145千人   83億円  57千円

 多治見市  107千人   52億円  48千円

 刈谷市   140千人   84億円     60千円   434千円

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2022-06-29  久志能幾研究所通信 2420号  小田泰仙

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2022年6月28日 (火)

恵峰師から学んだ老計・死計

 

 馬場恵峰先生は2021年1月1日に亡くなられた。私は師の後ろ姿を15年間見てきて、老年期から最期までの生き方を学ばせてもらった。それは老計と死計である。

 今まで多くの師を看取ってきたが、最期まで見守れたのは恵峰先生だけである。死にゆく恵峰師は、段々と弱っていき、静かに息を引き取られた。人間として当たり前の自然な穏やかな死にかたを教えてくれた。

 

カネの世界と無縁

 群れから離れて生きよ。群れれば考えなくなる。自分の存在を見つめよ。

 これは馬場恵峰先生が日本書道界に属せず、一人で書道をやって来られた。今の書道界は、カネの世界で、段を授与する世界や展示会の世界は、カネで動いていることに嫌気がさしておられて、師はそれと断絶した世界で生きてこられた。そのお陰で、多くの恵峰先生の書を入手できたことを喜びたい。私のお宝である。

 

孤独と孤立

 一人でいても寂しくない自分を育てよ。人は裸で生まれて裸で死んでいく。誰も一緒に死んでくれない。

 寂しいと思うから、心が乱れて、時間が作れなくなる。一人なら無限の時間が創れる。芸術家は孤独である。しかし孤立ではない。

 人は生れ、成長曲線に乗り成長をして、その後、放物線を描いて落下するように死んでいく。永遠に一直線の成長曲線に乗っているわけではない。成長が終われば、後は死ぬだけだ。その落下の放物曲線を如何に長く持たせるかだけである。

 

生涯現役

 生きている限り、現役で生涯をかけた仕事に邁進する。それが一番の幸せである。朝起きて、特にやることのない一日など地獄である。それは世の中から必要とされていない存在である。早く死んだ方が、世のためである。

 師は最後の1か月程は寝込まれたが、それまでは現役として活躍された。弟子の指導、全国を駆け巡り講演活動、後進のために多くの書を遺された。

 

老計・死計とは、五福の完成

 恵峰先生は幸福になる5つの要素を実践され完成された。人間の幸せは、五福(長寿、富、健康、道徳を好む、天命を全うする)である。94歳の天寿を全うするのは大変だ。

 その後ろ姿がその五福を実践する姿であった。いくら立派なことを言っても、病気ではダメだ。早死にしてはダメだ。貧乏ではダメ。がめついだけで徳が無ければ、人はついてこない。

 人が死んで残るのは、その人の徳の航跡なのだ。その人の想い出なのだ。カネはあの世に持って行けない。残ったカネにはなんの有難みもない。すぐ消える。しかし思い出は何時までも、後進の心に残る。

 

花鳥風月の世界に

 私は、今まで理工系の社会で生きてきて、かならず数値的に優劣をつける社会で生きてきた。だからどうしても価値観がそのように染まりがちである。しかし、会社を離れてからは、そういう社会とは違った世界に身を置くのが良いと渡部昇一先生は主張される。だから今はそういう生活を心がけている。

 馬場恵峰先生と付き合ってそういう生活を目の当たりにして、心が落ち着くようだ。それが老年期の理想的な過ごし方である。

 

恵峰先生の幸せ

 恵峰先生は、がんが見つかったが、高齢で手術もできず、余命も見えたので、家族が自宅で最後まで面倒を見る事を決意された。それで入院もされず、自宅で亡くなられた。先生は、病院で薬漬けの入院生活ではなく、介護の人が定期的に訪問され、自宅で大勢の弟子のお見舞いに囲まれ、穏やかに過ごされた。家族が交代で先生のお世話をされ、1か月ほど自宅で過ごされ、眠るように2021年1月1日に永眠された。

 

 私のお見舞いの訪問時は、私は先生から空気みたいに扱われた。要は家族と同じ扱いである。それが一番うれしかった。穏やかに、先生と最後の時間を過ごすことが出来て幸せであった。先生は、突然死でもなく、自然なお別れであった。私もそういうお別れをしたいと思う。それが恵峰先生の最後の「死に方」の教えであった。

 

最期の言葉

 私が先生から聞いた病床での教えは「縁あって花開き、恩有って実を結ぶ」、「ありがとう」である。それを何度も口にされた。それが先生の94年間の人生の総括である。

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 馬場恵峰書

 この書は2016年に贈って頂いた。先生が、この書を揮毫された2006年は、私が先生と出会った年である。それを今日、気が付いた。不思議な因縁である。

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2022-06-28  久志能幾研究所通信 2419号  小田泰仙

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