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2023年7月

2023年7月 4日 (火)

電話は人生プレゼン、死を目前に「かけ放題」の宴? irumoに乗り換え

 

 5分間の電話をするとは、相手の人生時間から5分間を一方的に強奪している。自分の人生時間からも無駄に浪費している。時は金なり、でなく、時は命なり。命とはこの世で使える時間の総量である。

 人の命でも明日は分からない。そんな危うい人生劇場で、「かけ放題」の電話料金プランで、とりとめもない話で電話をかけ続けるのは、死を目前に狂乱の宴を続けるようなものだ。人生では、もっと大事なことがある。そのため悪魔の饗宴から身を遠ざけた。

 

時間単価

 人生最期の日に、あと一日間、命を伸ばせるなら、いくら払うか、その金額を24時間で割れば、自分の時間当たりの単価が分かる。もっと具体的に時間単価は、余命から計算できる。もし、自分ががんになり、医師から、余命1年と宣告されたら、

余命の時間コストは、所有する金融財産÷(10時間×365日)である。

財産はあの世に持って行けない。不動産もすぐにはカネに変えられない。使えるのは、持てる可処分な金融財産が全てである。

 1日に24時間もあっても、睡眠を除けば、使える時間は16時間で、そこから食事、風呂、身だしなみ等の時間を引けば、実質一日10時間もない。余命宣告された病身なら、体がまともに動かせない。病院通いであれば、時間が更に取られる。

 健康でないと、そのお金も使いきれない。お金を使うにも体力がいるのだ。

 1000万円の金融資産があるとすると、一時間当たり、2,740円である。一分当たり46円である。

 もし自分に金が無尽蔵にあれば、もっとカネを出すだろう。アップルのジョブズは、自身のがん治療に40億円を使ったと言われる。彼は世界一のお金持ちであったが、それでも56歳で人生を終えた。世界一の財産家でも、命はお金で買えない。時間とは命なのだ。命とは、この世で使える時間の総量である。そのうちの電話の5分の価値は大きい。

 10,000,000÷(365×10時間)=2,740円/時間

 70歳の日本人男性の死亡率は、1000人当たり18人(平成21年)である。つまり1年後、100人に2人は死ぬ。昔の中学校の50人クラスで言えば、毎年、そのうち1名が死ぬ。加齢により、その死亡率は急上昇する。宝くじに当たるより高確率である。その1年の利用可能時間中、5分の時間は貴重である。その5分で何を相手にプレゼンテーションをするのか、が問われる。

 

1 男性の死亡率

年齢別の死亡率 | 保険相談・保険の見直しは保険マンモス【公式】 (hoken-mammoth.com)

年齢
死亡率 平均余命 死亡率 平均余命
(年) (年)
55歳 5.11 27.09 2.33 33.04
60歳 8.25 22.87 3.43 28.46
65歳 12.28 18.88 4.86 23.97
70歳 18.36 15.1 7.8 19.61
75歳 31.49 11.63 13.79 15.46
80歳 55.25 8.66 26.1 11.68
85歳 93.41 6.27 51.34 8.41
90歳 151.78 4.48 98.68 5.86
95歳 225.23 3.24 168.41 4.13
100歳 313 2.36 246.18 3.01
105歳 1000 1.73 1000 2.25
     

      <厚生労働省「平成21年簡易生命表」>

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irumo

 今まで、時間など無限にあると思って、電話でもかけ放題で、無意識にだらだらと電話で話しをしていた。その時間分は、命の無駄遣いであった。それは自分にも相手にも大迷惑である。

 電話相手が団塊の世代なら、余命は10年程である。1年後には100人中の3名は死ぬのだ。自分も団塊の世代である。1年後にその3人の一人になるやも知れぬ。

 今回、ドコモの新料金プランのirumoに変えて、従来の「かけ放題」プラン(月2430円)から「5分のかけ放題」プラン(料金月880円)に変更した。それで時間意識が明確になってよかった。

 またスマホでネット情報検索をほとんど使わない前提なので、新プランのirumoにして、時間節約をした。スマホの小さな画面で、ネット検索をしていれば、時間の無駄遣いである。ネット検索はPCの大きな画面でやると決めれば解決である。

 その結果、従来は月に6000円程であった携帯料金が、月1430円に激減した。

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5分で人生をプレゼンテーション

 その時間を明確にするため、新たに5分の専用ボタンのあるキッチンタイマーを購入した(7月3日)。価格1331円である。人に電話する時は、5分で自分の人生をプレゼンテーションすると意識して、話すべきである。3分の講演は400字詰め原稿用紙2枚で表される。5分なら1330語、約3枚である。それで自分の言いたいことを話せないとは、人生劇場でのプレゼンテーション能力が無いと言える。それでは自分人生有限会社の社長として、失格である。だからこそ、5分以内で話しを終わらせるべきと認識しよう。

 

 

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   「 5分」専用ボタンのあるキッチンタイマー

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時間の浪費   p 35

 その原因はどこにあるのか? 君たちはあたかも自分は永久に生きられるかのように今を生きていて、自分のいのちの脆さに思い致すことは決してない。いかに多くの時間がすでに過ぎ去ったかを意識しない。時間なぞ無尽蔵にあるもののように君たちは時間を浪費している。そうやって君たちがどこの誰かに、あるいは何らかの事に与えているその日が、実は君たちの最後の日であるかもしれないのに。死すべき者のように君たちは全てを怖れ、不死の者であるかのようにすべてを得ようとしているのだ。

                 セネカ「人生の短さについて」3-4(中野孝次訳)

 

 

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2023-07-03  久志能幾研究所通信 2714号  小田泰仙

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2023年7月 1日 (土)

格安スマホに変更 10年間で55万円を節約

 

  スマホを格安スマホに変えた。この数か月、スマホの解約をしようと何度も逡巡した。知人から、「スマホから固定電話に変えると、かける方の通話料が爆上げとなるので、相手に迷惑をかける。通話料金が高いので誰も電話をしてこなくなる」と「脅された」。現代人は、スマホを使った人質作戦で支配されているようだ。確かに、皆さんに固定電話への高い通話料を負担して頂くのは、気が引ける。それでまた悩んでしまい、スマホ解約が延びてしまった。

 悩んでいろいろと検討して、格安スマホに変えることにした。ドコモのahamoに変えようとドコモショップに出かけた。そこで7月1日から開始した新しい格安スマホirumoを紹介され、私の使用条件とあっていたので契約をした。

 

 irumoの仕様は下記である。(ドコモ光とセット)

  5分のかけ放題(今まではかけ放題で契約)880円

              かけ放題なら1980円

  データ容量0.5G        550円

  ドコモメールは使用不可

  5G契約(今まで4G契約) 3300円の切り替え料金発生

 

 それでデータ容量0.5Gで550円、5分の無料かけ放題で880円、合計で1430円である。今まで月に6千円程を払っていたスマホ代が、4,600円ほど安くなり、年間55,000円の節約となる。10年間で約55万円の節約である。

 今までが高すぎたのだ。今までガラケーでかけ放題で月2,000円程であったのが、スマホに変えたら、月6,000円に爆上げであった。

 

 現在、ネットは主にPCで行っているので、スマホの通信容量0.5Gのデータ容量で何の問題もない。過去2か月間の平均通信容量は0.5G未満であった。出先で少しネットを使うだけであった。スマホの小さな画面で頻繁にネットをやろうとは思わない。当然、ゲームなどしない。YouTubeもスマホでは見ない。

 格安スマホでは、ドコモメールが使えなくなるが、今まで一度もドコモメールを使ったことが無い。それより、ドコモメールが勝手に宣伝メールが舞い込むのでヘキヘキして迷惑していたところである。私はショートメールが使えれば、充分である。

 irumoに契約すると自動的に5G契約になるが、端末が4Gで、0.5Gのデータ容量なので、実質的には4Gのままである。それを口実に3,300円の切り替え手数料を「盗ら」れた。まさに詐欺みたいな手口である。それでもメリットが大きいので黙って受け入れた。

 唯一の新しい手間は、電話をする時はストップウォッチを使って、通話が5分を超えないようにする必要があることだ。そうしないと超過分は30秒で22円の通話料がかかる。後日、必要なら追加の1100円を払って、かけ放題の設定にすればよいと割り切っている。

 またかけ放題で時間を意識せず通話をするより、5分間という時間を意識して通話をする方が、人生ではよいことだろうと気が付いた。時間は命なのだ。

 

2023-07-01  久志能幾研究所通信 2713号  小田泰仙

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