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2018年3月 2日 (金)

七眼の身に変身

 2018年2月26日、車歴18年の自車に、後付けの車両衝突防止装置であるイスラエルのモービルアイ社製「モービルアイ570」を搭載した。今までにナビのカメラ、ドライブレコーダー、後方カメラ、前方バンパーに側面カメラを装備しているので、自分の眼がねを含めて、今回で7番目の眼の追加である。

 2013年、夕刻に歩行者をはねてしまったことがある。幸い相手は打撲だけですみ、示談にしてもらった苦い経験がある。そのため車の安全装置として対歩行者用の後付けの人検知センサーを探していたが、後付けでは見つからなかった。あっても、車メーカーの標準装備品で、それを購入すると、おまけ(?)で新車が付いてきてしまう。それ故、新車一台分の価格(?)で高価である。どうも自動車メーカーが新車を売りたいために、部品メーカーに圧力をかけて、この種の製品を開発させないようにしているようだ。自動車メーカーは、車を大事に長く使うユーザーのことをもっと考えて欲しい。

 

安全方針

 私は安全には金を惜しまない方針である。人身事故を起こして、その後始末を考えれば、安全装置は安いものである。「死んでもよいが、健康管理が大事」と同じ考え方である。

 自車は車歴18年だが、走行距離はまだ11万キロでエンジンは絶好調である。私の方針として、車は大事に長く乗りたいと思う。しかし電子機器の進化は早いので、その更新は適宜行っている。2月21日に大村市で乗ったタクシーは77万キロの走行距離で、快調であった。タクシーで50万キロ、70万キロはざらであるとか。車は整備して乗れば長寿命である。

 ネットでモービルアイ社製「モービルアイ」を発見して、早急に装備した。価格は取り付け費を含めて21万円。これは特約店でしか購入できず、中部地区では、豊田市と名古屋市の2店のみである。ネッツトヨタの店長さんの推薦で豊田市の新明工業さんを選定した。そのため大垣から豊田まで出かけた。遠いのが難点であったが、安全には代えられない。

 

モービルアイの機能

 カメラからの画像処理で人を検知すると、画面に人が緑で表示される。その人に近づきすぎると赤に変わり警報音が出る。

 前方の車との車間距離を、衝突までの秒数で表示される。車間距離が2.5秒以上の状態では警告は表示されない。

 道路の速度制限標識を、カメラが検知してその制限速度値が、次の画像更新まで画面に表示される。なかなかに賢い。

 ウインカーを出さずに車線を逸脱すると警告音が出る。

詳細はネットで「モービルアイ570」を検索ください。

 

モービルアイの限界

 残念なのは、人や車の検知がカメラでの画像処理なので、夜間は使えないこと。現在の新車に装備された人感検知が、ミリ波レーザー方式で夜間でも有効である。これは、致し方ない。最新式はセンサー連動で自動ブレーキであるが、そこまでは必要はないと判断した。

 一番怖いのは、右から来た車に気を取られ、左側の歩行者や自転車を見落として事故を起こすこと。最近の老人や自転車は、信号無視の人や横着な人が多く、私は頻繁にヒヤッとしている。自分の老化のせいで、車の周囲の検知能力が低下しているのも現実の姿である。その運動神経の劣化を機械で補えれば、十分に目的を達せる。これは十分に元が取れる装置である。

 

車の安全運転の原則

 車の安全運転の原則は、機械でできる安全は、お金で解決すること。事故を起こすことを思えば安い。人間は間違いを犯す動物である。特に老いるとミスが多くなる。その前提で安全な車に乗ること。安全な運転と安全装置を付けること。

 夜間は運転しないこと。運転のプロの白バイの警察官でも、「夜は暗闇に人や障害物が溶け込んで見えないので恐ろしい」という。運転の素人の我々はなおさらである。 

 事故が起きることを想定して、ドライブレコーダーを装備すること。以前に、トラブルが記録されていない事象があったので、保安としてドライブレコーダーを二重にした。

 トヨタ生産方式を作った大野耐一氏の言葉「金が出来たら、設備に金を回せ。人で効率を上げてはならぬ」である。私は「金がなくても、安全には金を使え。安全を人の注意だけに頼ってはならぬ」が信条です。

1p1100043  表示部の取り付け状態 

2p1100055_1  左側の黒い箱がモービルアイのカメラ部と本体

3p1100048  前方との車間距離1.6秒と速度制限標識を表示

4p1100052_1  人を検知して緑の人マークが表示

2018-03-02

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

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