磨墨智37. 使命感を持って生きよう
命とは、この世で自分が使える「持ち時間」である。人生ゲームにおいて、命を考えて真剣に物事に取り組めば、たいていの事は成就する。中途半端に取り組むから、かけた時間が無駄になる。
命を使って、命をかけて、命に報い、命を輝やかせよう。それが命を授けて頂いたご先祖様へのご恩返し。
使命感もなく惰性で生きてくると、早く惚けて、人様に迷惑をかける。お役人の中途半端な偉いさんや、警察署長、校長先生にその類が多い。そんな人は、定年後、「起きたけど 寝るまで特に 用もなし」、「辞めたけど やること無くて 徘徊す」、「妻旅行 俺は徘徊 猫ホテル」の生活に落ちぶれる。
人は何のために生きているのかを考えず生きてきた咎である。その一方で、その命を下さいと泣いている業病の人がいる。もっと命を大事に使いたい。
馬場恵峰書 老いの川柳 2016年
燃える人生でありたい
佛様が人の「命」の使い方を観音帳(閻魔帳ではない)に記述する。その使い方の真摯さが、人生ゲームの勝敗を分ける。天は自ら燃えない人を燻らせ、その燻った煙で回りに迷惑をかける。燃えない樹木ほど、煙(ぼやき)が多い。燃える人はその情熱で周りを暖める。功徳を積んで命を大事にしよう。
人間の命は、たかだか百年である。佛師は千年後にも拝まれ続ける佛像造りに命をかける。松本明慶大佛師の言葉、「私は、みほとけを謹刻することによって生かされている」。
人生三観を明確に
使命感は、人生観・仕事感・人間観の明確化から生まれる。いくら小手先で時間を作っても、この3つの価値観が明確でないと使命感溢れる仕事はできない。仕事をするとは時間を作ること。
馬場恵峰書 「恵峰書_恵峰ひと月教訓」2006年
あるプロジェクトで一緒になった人たちが、この価値観を全く理解していない事が判明した。このままでは私と師の命が危ないので、私はそのプロジェクトから身を引き、その人達と縁を切った。
2018-03-31
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