大垣市のメタボ化にご熱心な大垣市長
大垣市はハコモノ作りに貪欲で肥満体になった。それが街の時限爆弾となって大垣市を潰す危険性がある。現在でも公共施設の維持管理に手が回らない状況である。近い将来、破綻寸前に追い込まれるかも。
大垣市はハコモノの作り過ぎで、全国の702都市中でワースト205位の上位にランクされるハコモノ作り過ぎの都市である。『週刊ダイヤモンド』2013年3月2日号の試算では、余剰ハコモノ削減目標値は43.8%の過剰ぶりである。5年後の今はもっと順位が上がっているはずだ。岐阜市は702都市中ワースト465位で、余剰ハコモノ削減目標34.2%の過剰であるが、全国平均に近く良い方でである。大垣市が異常である。
それでいて更に、岐阜市よりも5割も豪華な(単位人口当たりの費用で)新市庁舎の建設に余念がない。大垣市長は、ハコモノには金をばらまくが、大垣市は寂れる一方である。このままでは乱造した公共施設の維持管理に金がかかり破綻寸前の追い込まれる恐れがあると、『週刊ダイヤモンド』誌は、全国の自治体の過剰ハコモノに警告をしている。その警告の予言通り、大垣市は既設のインフラの維持管理の保全整備が追い付かず、ちょっと雨が降るだけで大垣経済がマヒする事態が頻発である。大垣市の衰退が始まった象徴である。それでいて、「節約、節約」と言いながら、新しいハコモノの新設ラッシュである。大垣市は学習能力がない、危機管理能力がないとしか言いようがない。大垣市長は、ハコモノ作りという至福の境地を味わっている。その間に、大垣市はメタボ化して瀕死状態に陥っている。メタボは緩慢なる自殺である。
『週刊ダイヤモンド』2013年3月2日号
「ハコモノがあなたの街の時限爆弾。地方を潰す。」より
文化に金を出さない大垣市長
おバカ芸人ギャラの1/5しか著名歴史学者に謝礼を払わない
大垣市長は、肝心のソフトである文化事業には金をケチり大垣を文化的に退廃させた。「おバカタレント」の代表格としてバラエティ番組への出演が多い某タレント(wikipediaの表現)を大垣市のお祭りのトークショウに呼び、大垣市は50万円程の金を払った(伝聞)。
それと同時期に、大垣文化事業団が文化ホールで主催した歴史講演会に静岡の著名な歴史学者を呼んでも、講演料は10万円しか出さなかった。正式に依頼すれば講演料50万円が必要だろう。テレビに高頻度に出演している日本一の知識人講師である。この先生は口には出さないが、心の中で大垣市を軽蔑しているだろう。私でも大垣市民のためになら、安い講演料でも講演は引き受けるが、文化が分からない大垣市だねと、何時かそのことを言いふらすだろう。その先生は高徳者なので、そんなことはされまいが、何かの折に口が滑るかもしれない。それは大垣が文化都市として恥さらしである。大垣市民として赤面の至りである。
大垣市長は芸術・文化に無理解
世界的に著名なドイツの音楽家TIMMとドレスデントリオの演奏会を、有志が大垣で開催するプロジェクトを2017年末と2018年初頭に、2回も計画・実行しても、それには大垣市はビタ一文ださない。本来、大垣市政百年記念行事で行うべき演奏会である。私が文化事業の支援にお願いに行っても教育長は、「大垣市は金がないんですよ。貴方もよくわかるでしょう。稟議書を書くのが大変なんですよ」の一点張りであった。ない金を作るのが長の仕事である。ある金でやるならバカでも出来る。そんなレベルのヒラメが教育長に居座っている。大垣が良くなるワケがない。
新市庁舎の建設時期の愚
東京オリンピックで建設資材が高騰している折、大垣市は新市庁舎を建てるカネは岐阜市よりも多く出すという非常識さである。2年ほど、その建設時期をずらせば、かなりの節約となるはずだ。「この時期でも同じ費用だ」と大垣市長は議会で強弁するが、業者はどこかで手を抜くはずだ。私が建設会社の経営者ならそうする。なにせ購入資材が高騰しているのだ。原価が上がっていて、販売価格が同じでは経営がやっていけない。どこかで手を抜かないと、建設業者が赤字になり、従業員に給与が払えず、従業員が路頭に迷う。子供でも分かる話である。それで何故、文化都市、子育て日本一を豪語するのか。
都市の発展は、指導者の器次第
「結局一つの団体、組織の運営がうまくいくかいかないかは、ある意味ではその指導者一人にかかっていると言えましょう。その責任は全て指導者一人にあるといってもいいと思うのです」(松下幸之助著『指導者の条件』)
大垣市を発展させようと思ったら、指導者自身が成長し、ハードだけではなくソフト面にも注力しないと市の発展は無理である。図体ばかり大きくなっても、頭が空っぽの人間には、組織を大きく成長をさせることはできない。大垣市は過疎地の上石津町との合併で二倍の面積の都市となったが、人口密度は半減した。つまり過疎化したのだ。
それでいて大垣市は、将来の人口減を見越してコンパクトシティ化を目指すという都市計画を立ている。それなら岐阜市よりも5割も金のかかる新市庁舎は不要である。行政の頭が支離滅裂である。訳が分からない大垣行政である。
昔の優等生で昔の固定観念でカチンカチンの頭では、今の価値観の多様化した社会には通用しない。現に大垣市は衰退し続けている。まずその現実を直視しないと、いくら市庁舎が立派になっても、そのハコモノの維持管理費用が膨大となって、市民の税金負担を増やし、大垣の衰退の速度が速まるだけだ。「広報おおがき」で、「大垣市は発展している」と豪語するようでは、自分の無知と不見識を晒しているようなものだ。金勘定だけ分かって、文化に理解のないリーダーでは、組織はカルタゴのように自滅するしかない。リーダー交代が必要である。市民の目覚めが必要だ。
カルタゴ消滅の教訓
カルタゴは紀元前250年頃、地中海貿易で栄え、地中海地方でローマと張り合い、覇を唱えていた大国である。しかし、金勘定ばかりが熱心で、市民の教育、文化の育成には全く目を向けなかった。その国の指導者のレベルと国民の意識が低かったので、結局、ローマに滅ぼされて消滅した。
カルタゴはローマと戦争をして、たった3年で敗戦を迎えた。生き残ったカルタゴ市民は約5万人で、その全てが奴隷にされた。城塞は更地になるまで徹底的に破壊され、再びこの地に人が住み、作物が実らぬように大量の塩が撒かれた。
滅ぼされる直前、カルタゴの愛国者であるハンニバル将軍は、ローマの考えを悟り、祖国の危機をカルタゴ市民に訴えたが、平和ぼけした市民は耳を貸そうとしなかった。逆に「ハンニバルは戦争をしようとしている!」と中傷する者さえ出た。最終的にハンニバルはローマに洗脳された者達によってローマに売られ、自殺にまで追い込まれた。
平和ぼけした市民は、ローマから過酷な要求を次々に突き付けられてから、やっとハンニバルの警告の意味を悟るが、時すでに遅く、徹底抗戦でもカルタゴの陥落を防げなかった。この間、たった3年の出来事であった。
詳細は塩野七生著『ローマ人の物語』第二巻(全15巻)新潮社刊を参照。
大垣市が他山の石になる?
大垣市と同じような商業都市・商業国家で、カルタゴが、完膚なきまでに滅ぼされた例を他山の石として、我々は大垣行政を見直す必要がある。これは大垣市だけでなく、他市も同じある。日本国の防衛自体も同じ問題である。米国に頼って、有事の際に本当に守ってくれるのか?
カルタゴ消滅の理由 = 大垣衰退の理由
1.カルタゴ市民が軍事についてほとんど無関心だった。自国の防衛は全て傭兵に頼っていた上に、国内世論も「平和主義的」な論調が強く、有事に備えて軍事力を蓄えておくことはなかった。
大垣市民が大垣市の衰退を防ぐことに無関心であることによく似ている。大垣市が、行事を業者に丸投げするのによく似ている。2017年の台風22号で室村町アンダーパスが水没して基幹道路が麻痺しても、現場での交通整理の仕事を槌谷組に丸投げで、市役所の職員が誰も現地にいない。現場の作業者に聞いても、「私は大垣市から依頼されて立っているだけで、私は何も分かりません」という情けない姿が実態であった。市民に状況説明もできない業者に交通整理をさせている。大垣市の担当者は、机の上でふんぞり返っていて汗をかかない。
市民が市政の無関心だと、大垣行政はやりたい放題、大垣経済が麻痺する有事が発生しても、市の役人は業者に丸投げ放題、無責任の極みである。この事態は大垣市長が、金をケチり治水行政を放置した結果なのに「広報おおがき」で防災視察をしましたと大威張りである。笑止である。長期政権に胡坐をかくと、人はここまで劣化するのか。
2017年10月23日、9:54 室村町アンダーパス水没現場
大垣市の職員は誰もいない。槌谷組の作業員が交通整理(下写真は上の拡大図)
大垣駅前歩行者用地下道の不祥事
昨年の10月22日の台風21号での被害なのに、大垣駅前の歩行者用の地下道が、5か月経ったこの2018年2月20日現在でも、いまだ水没の影響で封鎖中である。最近になって3月20日修復予定と表示された。水没事故から半年である。年度末になったので、予算消化のため、しぶしぶ工事をするようだ。これが大垣駅前の大垣市の看板交差点で、大垣の恥を晒している。大垣市は、市民の生活を防衛する意識が全くない。ハコモノの維持管理という保全の意識がない。それでいて、すぐ横の不要不急の「亀の池」の新設工事と大垣新市庁舎の工事は、業者も儲かるから熱を上げてピッチを上げて進めている。順序が逆である。とても正気の沙汰とは思えない。大垣が衰退するのもワケがある。これはカルタゴより酷い。大垣市議会は、大垣 行政の怠慢を議会で追及しないのか。職務怠慢である。
地下道がこの状態で、5か月間も放置である。向う側の「亀の池」と大垣新市庁舎は、急ピッチで建設が進む。「工事する 気配も見せず 半年間 (百舌鳥)」
2.カルタゴ市民が金儲けに熱心で、教育や文化の育成には無関心。市民の意識も指導者の意識も低いままで、都市としてのあるべき姿がなかった。
大垣市民は文化的に高いレベルだが、その指導者のレベルが文化的に低い。大垣市民が、行政に声を上げないから、大垣市長はやりたい放題である。市民の代弁者は市議会議員である。市議会議員は何をしているのか。
3.国内の組織が分裂状態。挙国一致して対応せねば、有事を乗り切れない。しかしカルタゴにはそれがなく、戦時中にハンニバルが外地を転戦している間も市民は無関心であった。そして、ハンニバルをローマに売り渡したのは、ローマに洗脳されたカルタゴの売国奴達であった。自らの手で愛国者を切り捨てた。カルタゴは「滅ぶべくして」滅んだ。
大垣駅前商店街組合がまとまっていないのに酷似している。大垣市議会がまとまっていないのにも似ている。目覚めた人が正論を述べても、利権にしがみ付いているボス達が、それを邪魔して排除する。ボス達と大垣市役所担当者が、大垣を衰退に導く元気ハツラツ市で、専横を極め利権を守り、お祭り騒ぎに興じているのによく似ている。そのボス達は、大垣駅前商店街にお店を持っていないのだ。店を持たない御仁が大垣駅前商店街組合の理事に就任し、1年交代の規約にも関わらず、その座を長年手離さない。よほど美味しいものがあるのだろう。
大垣市役所の担当者が、大垣駅前商店街が寂れるように、保身に汲々としてその加勢をしている。大垣駅前が寂れたのは、寂れるべくして寂れたのだ。その引導者は大垣市長の顔色を窺っているヒラメ役人達である。なにせ17年間の長期政権である。腐敗も癒着もなれ合いもゴマすりも発生しないほうが稀である。
大垣市議会も利己主義の団体で、市の不手際を追及しても自分達の利権の取引材料に使って、利権が得られれば追及がウヤムヤになるという伝聞がある。これでは市議会議員は、大垣市民の事を考えている市民の代表ではない。
地元の新聞紙でその西濃版を見ると、お花畑の学校新聞のような、どうでもいい記事ばかりである。本来、広告欄に載せるべき特定店の菓子やラーメンの宣伝まで、大きく記事として扱っている。大垣市の抱える問題点は、西濃支局長が大垣市に遠慮して(結託?)、全く書かせないようにしているようだ。岐阜支局長は柳瀬の問題点を追及している。それに対して西濃支局長は、見ざる言わざる書かざるに徹している。大垣市と癒着があるとしか思えない。ドローン墜落事故でも、奥歯にモノが挟まったような記事であった。現在の日本のマスコミが、書くべき記事を書かずに、不要不急の記事ばかりで紙面を埋めている状況と全く同じである。マスコミがその責任を果たしていない。だから新聞の購読数は減少を続けている。2016年は2.2%、2015年は2.5%、2014年は3.5%の減少である。減少にはワケがある。読者はバカではない。新聞社は、自分達で自分の首を絞めているのだ。
私は中日新聞の購読を中止した。それしか意思表示の方法がない。
カルタゴ大垣市の炎上
その間に、大垣駅前商店街のお店の61%がシャターを下した。小川敏市政になって、人口も実質的に10%近くが減った。商業もこの5年で5%の衰退である。大垣市は投資価値がないと見切りをつけた商人たちが、大垣市から逃げ出したのだ。他の市は、アベノミッックスの恩恵で景気が良いのに。
大垣市をカルタゴの二の舞にしてはなるまい。それを防ぐのには市民が声を上げることである。
2018-02-20
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