2月4日~2月28日まで画廊 Sagan で山路徹個展「絵・詩」が開催です。今日はその準備のお手伝いをして大忙しであった。
この個展のテーマは「シュールからリアル」である。「シュール」とは、「現実離れ」「非現実的」という意味である。「シュール」には、そのほかに「不条理」「極めて独創的」「非日常的で理解不能」などの意味も含み、芸術や娯楽作品を評価する言葉としても用いられる。
「シュール」の語源は、フランス語の「シュルレアリスム」である。「シュルレアリスム」とは、第一次世界大戦中の欧米で展開された既成の価値観を否定する「ダダイズム」に続いて、1920年代にフランスでおこった芸術運動の名称である。日本語では「超現実主義」と訳される。
「シュルレアリスム」は、反戦を象徴する「ダダイズム」の影響を強く受けている。しかし「シュルレアリスム」は、現実を全て否定する「ダダイズム」とは異なり、現実を超えて新しい道を創造しようとする特徴がある。「シュルレアリスム」の精神的支柱はフロイトの「精神分析理論」である。「シュルレアリスム」は、破壊後の時代を生きるために個人的主観を排除した「無意識」「偶然」「集団意識」などに重点が置かれている。
1924年、フランスの詩人アンドレ・ブルトンの「シュルレアリスム宣言」により「シュルレアリスム」が始まった。アンドレ・ブルトンが宣言の中で「シュルレアリスム」を「思考の真の働きと表現手段としての心の自動現象」と定義し、常識や倫理的先入観に囚われない人間の解放を推進した。その考え方は現在の「シュール」という言葉の意味にも結びつく。
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シュールの存在意義
「シュール」という日本語は、「シュルレアリスム」の現実には再現できない奇妙な世界や、理性に左右されない不安定で不条理な世界観を表している。それも現実(リアル)が存在してこそ、シュールが意味を持つ。リアルが地に足が付いた状態でないと、その不条理が分からない。その不条理が分からなければ、認知症である。目の前の現実をしっかりと見据えて、無意識の世界に目をむけるのも、思考の訓練としてよいものだ。
山路先生の行動や作品は、私の理系の常識的思考からは理解不能です。私にはシュールなのだ(笑)。芸術家は常識の限度を超えるのです。従来に固定観念に囚われていては、飛躍的な発展はあり得ないと思う。エリートとか旧来の勢力からは、革命的改善は生れない。
従来の高価値観である東大卒、エリートが利権集団、既成勢力になって、行政に君臨すると、組織は衰退の一途である。大垣市はこの22年間、既成勢力が蔓延り、それが原因で大垣市は没落した。公示地価は半値以下に暴落した。大垣市を立て直すには、新しい政治家が求められる。
シュールとは、利権集団に対する反戦活動でもある。その象徴が大垣市の腐敗政治への抵抗活動である。物価が爆上げのこの時期に、なぜ大嘘で塗り固めたゴミ袋有料化のごり押しなのだ! 次の選挙で傲慢政治家に市民の怒りを思い知らせよう。
「主要100品目の7割が前年度末を上回った。上昇品目数は9年年ぶりの高水準である。(2022年12月29日、日本経済新聞)
日時 2023年2月4日~2月28日
11;00~17:00(最終日は16:00まで)
水・木定休 19日臨時休業
場所 画廊 Sagan
2023-02-04 久志能幾研究所通信 2604 小田泰仙
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私の美術の師である山路徹先生が、岐阜の画廊 Sagan で個展を開催します。
山路先生は、私より10歳上。それなのに絵は大量に描くし、木工の芸術的な机も作られるし、絵の懸賞応募展に精力的に応募するし、東走西奔と私以上にエネルギッシュである。私は先生の作品の写真撮影で支援している。
私がメルカリで購入したドラフターも京都からバンで運んでいただけた。先生は私の運転走行距離よりもはるかに長い距離を乗られる。車も3台所有である。師とご縁をつなぐなら、エネルギッシュな師を選ぶべきだと思う。その点で、恵峰先生もエネルギッシュであった。
私は山路先生に岐阜県内の画廊、美術館、骨董店、喫茶店、古民家によく案内してもらっている。幸せである。先生の紹介でラジコンヘリコプター(インテリアとして展示用)も格安で手に入れた。齢108歳のドイツ製掛け時計も先生の付き合いの骨董屋で格安で手に入れた。
私の家には、山路先生の木工の机等の作品が、30点以上もある。まるで山路徹作品展示館である。松本明慶先生の仏像を展示するテーブルも山路先生に特注で作ってもらった。
他の情報はカテゴリー「m-木魂-作品展示室」を参照ください。
日時 2023年2月4日~2月28日
11;00~17:00(最終日は16:00まで)
水・木定休 19日臨時休業
場所 画廊 Sagan
2023-01-24 久志能幾研究所通信 2596 小田泰仙
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絵画懸賞応募の「おくり人」
最近の芸術家は、ITを駆使しないと世に出られない。作成した絵画を応募する場合は、その作品を写真に撮り、適切なデータ量に調整して、ネットを通してデータとして事務局に「送る」ことをしないと、受け付けてもらえない。最近は、紙での応募がない場合が多い。
現代では、作品が成仏するには、「おくり人」によって絵画懸賞応募の事務局の三途の川岸に辿り着かねば、閻魔様の前に辿り着けず、成仏さえできないのだ。
ITに疎いと閻魔様の前に行けない
いくら高尚な芸術作品を生みだす画家でも、ITに疎い人が多い。ITに疎くては、世に作品を「送れない」。私は、芸術家の手足として「おくり人」になっている。
最近の懸賞応募展では、作品の写真を撮り、写真のデータ量を調整して、ネットから応募である。紙での応募展は少ない。
さらに、画廊で作品展を開催する場合、チラシや案内ハガキも自分で作成しなければならない。苦しみが一層増す。その場合、「おくりびと」が作品をデザイン配置して、チラシやハガキを作成する。だからハガキやチラシのその製作も、パソコンでの作業となる。最近の芸術家は大変である。
前後裁断、全身裁断
今回、画家の山路徹氏が、岐阜の画廊「ギャラリー・サガン」で作品展を開催するので、その準備の依頼を私にされた。私は上記のチラシ作成、はがき作成、データ送付などの騒動に巻き込まれた。私は画像データの「おくり人」になってしまった。お陰で最近の展覧会関係の状況を知ることができた。それで智慧が一つ増えた。
それもご縁である。それを昔の人は「犬も歩けば棒に当たる」という。だから家に閉じこもっていてはダメなのだ。自分で発信し、自分の足で動かないと、ご縁は手に入らない。地獄の閻魔様の前に出向いて、自分の作品の裁定をしてもらわないと、前に進めない。
「具体的に動いてごらん 具体的な答えが出るから」 相田みつを
さらに忙しい現代では、その三途の川の渡し舟に、5分でも乗り遅れると、舟は出てしまう。締め切りがあるのだ。それに遅れると閻魔様の裁定を受けられず成仏できず、幽霊になってしまう。まるでニューヨーク行きの飛行機の出発に5分遅れても、飛行機は離陸してしまうと同じである。だから私はデータの納期厳守の「おくりびと」になった。
修羅場
本日、その原稿対して特急の修正依頼が来た。前職で技術広報誌の編集長を担当していた経験があるので、なんとか締め切りの修羅場を凌げた。何でも経験はするものである。
下図は、山路徹個展の作品紹介パンフレット(作成途中)です。
2月に岐阜の画廊「ギャラリー・サガン」で展示会を開催予定です。
山路徹展 令和5年2月4日~2月28日
【Gallery Sagan ギャラリーサガンのご案内】
住所 岐阜市元浜町35-11
営業時間 11:00~17:00
定休日 火曜日・水曜日
お問い合わせ (TEL/090-7424-8924)(E-mail/g-sagan@hyper.ocn.ne.jp)
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2023-01-12 久志能幾研究所通信 2587 小田泰仙
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2022年8月12日、山路徹先生にお願いしていた仕事用の立ち机が完成し、自宅に納入された。立ち机は仕事部屋には設置済みだが、今回は居間への増設である。
先に立ち机を納品してもらっていたが、それはアールヌーボー調で、デザイン的に好きでなかった。それで再製作をしてもらった。前の作品は、先生が下取りして自宅で使うと言われる。今回の机は、僅かな追加料金で入れ替えて頂けることになった。
立ち机に拘ったのは、座り続けることが健康に悪いことが分かってきたからだ。少しでも立って作業をすることにした。
また立って仕事をすると、頭に血の巡りが良くなって、良い発想を得るようだ。
山路先生が自宅工房でこの机を製作していると、通りがかった人が、「これは立ち机ですね」と声をかけてきたという。立ち机の件は、世間では結構知られてきたようだ。
座り過ぎリスク
座り過ぎによる死亡リスクについては、「1時間座り続けると余命が22分縮まるという研究データも発表されています」と岡教授。
「1日の座っている時間が4時間未満の人に比べ、4~8時間、8~11時間、11時間以上と長くなるに従って、WHOが推奨する身体活動量を満たしていても、死亡のリスクが11%ずつ高まるという研究結果もあります」
1時間座り続けると余命が22分縮まる! “座りすぎ”のリスク|テレ東プラス (tv-tokyo.co.jp)
https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/lifestyle/entry/2021/023194.html
2022-08-013 久志能幾研究所通信 2461 小田泰仙
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本日(7月13日)、主催者の山路徹先生の案内で、池田町で開催されている「木育 ものつくり展」に行ってきた。
会期:7月9日~18日(月)
場所:岐阜県揖斐郡池田町宮地930 土川商店 内
ギャラリエ さかじゅう TEL:0585-45-2120
展示作品は、山路先生の絵や木製品、地元の芸術家(アートな仲間)の作品で、それらを古民家のギャラリーに並べて展示してある。気に入った作品があれば、格安で購入できる。
テーマは、「木を通して人間性を育てよう」である。
土川商店は、いわば昔ながらの何でも屋、コンビニ店で、創業150年のお店である。昔からの懐かしい商品が並べられている。その同じ建屋の横の部屋に今回の展示会の芸術作品を並べている。即売もしている。値段は書いてないので、気に入った作品があれば、お店の人に相談してください。
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「絵画や陶芸アート多彩」
池田町で8人展
県内外のジャンルを問わない作家8人による「ものつくり展」、池田町宮地の土川商店であり、絵画や陶芸、彫刻に木工と多彩な作品50点以上が所狭しとひしめき、訪れた人の目を引いている。18日まで。
元高校美術教論で退職後は造形作家として活動する山路徹さんが、手仕事による創作に励む作家に焦点を当て、より多くの人に知ってもらおうと企画、知人に参加を呼びかけ実現した。
会場では、多治見市の陶芸家柴田節郎さんによる人間の頭部を抽象的に仕立てた作品や大垣市を拠点に活動する彫刻師後藤大地さんの竜をかたどった作品に加え、山路さんの百面相のような画材いっぱいに頭や顔をちりばめた油絵や、木育の一環で取り組む積み木を展示。木製の椅子や時計、樹脂のブローチも並べた。山路さんは「作家の生活実感から湧き出た、作品に込められたメッセージを受け取ってほしい」と話した。(柴田洋希) (岐阜新聞 2022年7月10日)
山路徹先生 土川商店で 2022年7月13日 著者撮影
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エコプロダクト賞の優秀賞
木のブロックを使って自由に作品を作る絵やブロック木を積み上げて造形美を作る作品群は、2009年、幕張メッセで開催された環境展で、山路先生が、エコプロダクト賞の優秀賞を頂いた作品である。この種の賞で、個人が授与されるのは珍しいとのこと。その年に、マツダのアイドリングストップ技術が1位の賞を貰った。
角ブロックを参加者が自由に積み上げて、塔を作るイベントは何時も大人気である。子供たちが何処まで高く積めるかを競って熱中する。
彫刻師後藤大地さんの竜をかたどった作品
注目のモジリアーニの「裸婦」とレオナルドダヴィンチ作の「女性画」は模写で、アマチュアの作品である。アマチュアでも、ここまで描けるのかと感心した。
多治見市の陶芸家柴田節郎氏作 人間の頭部を抽象的に仕立てた作品
2022-07-14 久志能幾研究所通信 2432号 小田泰仙
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先日(2021年9月21日)、別宅に100インチスクリーンの設置が終わって、学びの舎の仮設置が完了した。まだ内装が未整備で、机や椅子が仮設置で不統一であるが、形としては収納人員15人が集会できる場が完成した。その活用を模索している。
備品
資金不足の関係で、机は寄せ集めである。2つの机は「やまじ工房」の山路先生が無償で提供してくれた。一つは某旅館で長年使われていたトチの一枚ものの机である。一つだけが新作の机である。クラッシックな椅子は高級飛騨製で中古である。6脚セットを1万円で分けていただいた。本来なら30万円はするはず。残りはパイプ椅子の借り物で済ませた。
このトチの机を見た方は、みんな机の立派さに驚かれる。トチの木の一枚もので、オーダーメイドである。すこし鼻が高い。
スクリーン
100インチスクリーンとプロジェクターは本宅で使っていたのを移設した。100インチは自宅8畳の居間では大きすぎたが、30畳のこのホールでは程よい大きさである。100インチスクリーンは、自宅居間で3メータ離れて見ても、長く見ていると船酔いのような気分になってくる。画面は大きければよいわけではないことを思い知った。
仮完成の学びの舎
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「学び」とは
学びの要素として、場が必要である。「學」とは、「子」が学びの舎(ワ)の屋根の下で、喧々諤々の議論をしている様の象形文字である。舎の場の上で、互いに向き合い、議論として「××」は言葉が飛び交っている様である。
この部屋の状態を見て、20年前に、前職の新入社員教育で、「修身」の講義をしたことを思いだした。多分、修身の授業は会社でも会社創業以来はじめてのことのはず。当時、よく思い切ってやったと自分で自分を褒めたあげたい。その10年後に、定年の挨拶まわりで各部署に回った時、今は中堅社員に成長した女性から、そのお褒めの言葉を頂き、嬉しかった。
この舎からの生成物を楽しみにしている。まず道具の整備として一歩は前進した。それで満足である。あせらずボチボチとやっていく予定である。学びの場の提供は、世のためには少しは貢献するだろ。私のモットーは「千里の道も一歩から」。
2021-09-23 久志能幾研究所通信 2158 小田泰仙
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山路先生(天然工房やまじ)に制作をお願いしていた写経用机が完成し、昨日(2021年3月17日)に納入された。表面に塗布した油の乾きを待って、今日からこの部屋でも写経を始めた。
写経と言っても、一日に2行である。それを続けるのがよいと恵峰先生からの教えであった。一枚、般若心経を写経すれば、優に1時間はかかる。それでは続かない。
写経室
天上界(二階の部屋で、何も置いていない部屋。いわば自宅の天上界である)は、雑念に惑わされることなく、心静かに写経が出来る。
ここで写経以外に、日本の古典を毛筆で模写する予定である。また英語の模写も始める計画だ。般若心経、修証義の写経と、日本の古典で、『言志四録』、『論語』、『采根譚』、『万葉集』、『徒然草』、『奥の細道』、『大学』、を計画している。
英語本の模写として”THE TOYOTA WAY”を計画している。
馬場恵峰師の教えでは、やはり書かなければ、頭に入らない。
2021-03-18 久志能幾研究所通信 1954 小田泰仙
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