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2023年9月10日 (日)

「めんどくさい出症」は認知症の前兆

 

 何ごとも、正しくやるのはめんどくさいものだ。昔ながらの細かな決め事がある。なぜこんなことまでやるの?と思うことが多々ある。しかし「めんどくさい」てくるのは認知症の前兆である。

 だからこそ、めんどうなことをやるべきだ。めんどくさいことをやることは、認知症防止の訓練となる。めんどくさいと思ってやらないと、認知症へまっしぐらである。

 脳はその性格上、無意識にさぼる方向に舵を切る。脳も楽をしたいのだ。考えることは重労働である。だから、「さぼろう」という誘惑に負けると認知症へまっしぐらである。脳を堕落させてはならない。

 「めんどくさい」とは「めんどうなこと」が腐臭を帯びて「臭く」なっている状態である。脳は生鮮食品である。放置するとすぐ腐る。生物界の鉄則は、使わない器官は退化する、である。

 だから、「楽な生活ができる介護施設に入ると、認知症の進行が急速に進む」と介護士は証言する。

 日本社会にワープロが普及して、日本人は漢字を使うことが楽になったが、ワープロが無ければ、漢字を正確に自分の手で書けなくなった。それと同じである。それこそ使わない機能は退化する、である。

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   馬場恵峰書  老いの川柳
 

料理

 料理するのがめんどくさいとインスタント食品ばかりを食べると、添加物等の毒で更に認知症が進む。またインスタント食品は植物繊維質が少なく、便秘になりがちだ。便秘症も認知症になりやすい。

 料理こそ、頭をフル活用させる頭の訓練手段である。自炊をすれば、添加物の毒から逃れられるし、お金は貯まる。料理をすることは、今ある食材をどう使うか、どうすれば美味しくなるか、頭はフル回転である。

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噛むのがめんどくさい

 最近は硬い食物を避け、簡単に咀嚼できるものが売れている。噛むことは脳に刺激が行き、ボケ防止の一役を担っている。それが少なくなると、早くボケる。また植物性の繊維質の少ない流動食を食べると、便秘になりがちだ。さらに噛まないからだ液の分泌も少なくなり、腸内環境も悪化し、消化に悪い影響を与える。便秘症の人とそうでない人を比較すると、認知症になる速度が2.7倍も速くなるという(東北大学加齢研究所の中瀬秦然氏の研究で)。

研究テーマ

 私は人を料理して喰うことが趣味である。久志能幾研究所では、人間の生き方、人間の始末の仕方を研究している。それが死生学である。人生最大のテーマは、自分の死にざまである。今それに注力して研究している。近い将来、私も死ぬ。生は偶然だが、死は必然である。

 しかし最近は、煮ても焼いても食えぬヒトが増えて閉口している。人は喰われなくなったら、おしまいである。特に毒親、毒息子、子殺し親、親殺し子、拝金の毒政治屋、死刑になりたいから殺人を犯す鬼、認知症老人が跋扈している。それを喰うと反吐が出る。それに当れば、食中毒である。

 人に美味しく喰われるとは、それは利他行で社会に貢献している証である。

 

現金払い

 今はキャッシュレスが大流行りである。それは消費者が罠にはまった状態である。スマホ決済やペイペイ電子決済等は、頭を悪くし、金遣いを荒くさせる。それがカード会社の付け目である。その悪だくみに乗せられれば、お金は貯まらない。同時進行で、頭の回転が鈍くなる。

 

 私は手持ちの現金額とおつりを考えて、現金払いが多い。必要に応じてクレジットカードや鉄道用カード、特定スーパーの蓄金カードを使う。私はペイペイが嫌いで、いつもニコニコ現金払いである。ローンも組んだことが無い。

 私はペイペイの平社員ではない。自分有限会社の社長である。社員は一人で、社長、部長、事務員の掛け持ちである。とんだ部長法?ですいません、である。

 

信用

 そもそも「クレジット」とは「信用」のことである。自分自身では相手は信用してくれないので、その代役としてクレジットカードで信用を得ている。おかしなものだ。

 100年前の日本には、ツケ、顔という先進的な信用システムがあった。自分の顔さえ出せば、ツケでモノが買えた。世界最先端の信用システムであった。大晦日に集金人に来るので、それで払えばよい。大晦日の集金人から逃げられれば、1年後の大晦日まで猶予が貰える? 懐かしい落語の世界である。

 しかしそれが今は、人を信用しないクレジットカード決済である。西洋文化を取り入れて、「カードのない相手は泥棒と思え」というシステムを導入した。それは日本の信用の文化とは隔絶したシステムである。日本は野蛮な世界の軍門に下ったのだ。情けない。

 

 スマホ決済やカード決済などは、カード会社のお金を多く使わせるたくらみである。その手数料は高い。カードを使う時、消費者には、その負担分は見えないが、その分は、隠れて価格に薄く広く上乗せされている。そうしないとお店もやっていけない。だから売上高の小さな個人店舗は現金の方を喜ぶ。支払い時、消費者が楽になっても、その分、しっかりと密かにカード会社に手数料を取られている。

 私はその昔、その仕組みを知っていたので、高額商品を買う時、カード払いで価格交渉して、その後、現金で払うからと手数料分の5%を値引きさせていた。高額商品の5%は結構大きい。

 

おカネの恩返し

 お金を払う時は、お金に感謝を込めて相手に渡す。そうすれば、後日、お金がお友達を連れて帰ってきてくれる。お金はお足である。それがキャッシュレスでは、そうはいかない。お金に足がなければ幽霊だ。だからすぐ消えてしまう?

 

カードの目的

 そもそもクレジットカードは、ユダヤ人が消費者に金遣いを荒くさせるために発明した消費誘惑道具である。クレジットカードを発明したユダヤ人は、決してカードを使わない。カードを使うと、お金を使い過ぎることをユダヤ人が知っているからだ。それがユダヤ人にお金持ちが多い理由である。ユダヤ人は、世界から迫害を受けてきた歴史がある。現金取引はユダヤ人の危機管理である。

 

脳も労働ボイコット

 人は40歳を過ぎると、年に0.5%ずつ脳の容積が減っていく。60歳では40歳の時より脳の容積が10%も減っている。楽をすると更にその減少速度が加速する。「あれ、それ、その」を連発するとは、脳が言語領域の職務を放棄したわけである。脳の劣化防止として、めんどくさくてもキチンとモノが言えるように日々訓練をしよう。それが家族を地獄に落とすことを防ぐ。認知症になると本人は極楽とんぼ状態だが、家族は地獄である。

 

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ピアノ

 ピアノを弾くのはめんどくさいことだ。しかしやり出すと病みつきになる。私はボケ防止として、65歳からピアノを習い始めた。64歳でグランドピアノを買い、河村義子先生の個人レッスンを受け始めた。河村義子先生ががんで亡くなられ、また私にもがんが発見された。今はがん治療の病後が芳しくなく、体力も無く、ピアノ練習を休止している。今は、ピアノ練習を再開しようと体力増強に取り組んでいる。ピアノを弾くことは、両手を使っての運動なので認知症防止に効果が高い。

 

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左手の活用

 認知症防止の目的で、時折、左手で箸を持って食事をしている。時間がかかるが、却ってゆっくりと食べるのでよいようだ。私は、蕎麦でも左手で食べることが出来る。

 

書道

 認知症防止には、手書き、それも毛筆での手紙、写経がよい。馬場恵峰先生への手紙は、相手が書道の達人なので、ワープロ文書と言うわけにいかず、礼状は全て手書き、毛筆であった。毛筆でも毛筆のペンである。さすがに墨を磨ってのことはできない。それは時間がかかり過ぎ、続かない。

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写経

 写経もよい認知症防止である。今は法華経の音読に熱中してお休み中だが、今までは毎日写経をしていた。それは一日に般若心経の2行だけの写経である。そうしないと続かない。2行だけなら、10分程度で済ませられる。約1週間で一枚の写経が完成する。

 2018年にウィーンに行ったときも、ホテルで写経をした。

 2015年にお墓を作った時は、約110枚の写経をして、お墓に納めた。ご先祖様が認知症になることから守って下さるだろう。

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音読

 本を黙読するよりは、音読した方がめんどくさいが、脳の活性化には効果がある。私は朝のお勤め以外に、法華経を音読している。漢文の読み下しと、石原慎太郎の新解釈現代語訳の法華経を音読である。

 

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  馬場恵峰書 

 

2023-09-10  久志能幾研究所通信 2739号  小田泰仙

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