岐阜陸自射撃場、小銃乱射犯人の同類に遭遇
6月14日9時10分ごろ、岐阜陸自射撃場で、自衛官候補生が小銃乱射事件を起こし、2名の自衛官が亡くなられ、1名が重症を負った。
私はその時刻、愛知県がんセンターで胃カメラ検査に行くため、ラッシュ時に超混雑の東山線の地下鉄に乗っていた。そこで小銃乱射犯人と同類の人間に遭遇した。その若い男は優先席同等の席で大きなヘットフォンをかけ、眼鏡をかけ、マスクをして、射撃ゲームに没頭していた。多分、大音量でゲームに熱中しているのだろう。超満員の地下鉄車内で、周りの目を無視してゲーム機を狂ったように両手で叩きまくる姿は、狂気の沙汰である。
その雰囲気から、マシンガンを打ちまくり、人殺しをするゲームだろうと推察した。その夜に岐阜陸自射撃場の事件のニュースに接して、この若者と事件の犯人像を重ね合わせてゾッとした。この行為は人の所行ではない。ゲームに洗脳された畜生の行いである。
その3人の若者の目の前には乳飲み子を抱えた若い母親が、5歳ほどの幼児の手を引いて立っていた。その右隣に若者はスマホで小説のような記事を、知らんふりで読んでいた。左隣の若者はヘットフォンで音楽を聴いて、若い母親の存在を無視するように目をつぶっている。それは地下鉄名古屋駅から栄駅まで続いた。
この3名の若者は、乳飲み子を抱えた若い母親を約10分間完全無視である。そこに現在の若者のモラルを見た。その席は、名城線では優先席である。東山線では、車両の片側だけが優先席に設定されている。
名古屋市東山線地下鉄内(名古屋→栄) 2023年6月14日、08:58
ゲーム弊害
今回の岐阜陸自射撃場での殺人犯は、シューティングゲームをよくやっていたという証言が知人から出ている。人は育つ中で、一番多く見たものや、体験したことで人格が形成される。だから良い方法がよき師について薫習するのが最良の教育である。
毎日、シューティングゲームで人を撃ち殺す「訓練」を続ければ、精神的におかしくなるのは自明である。人は思った通りの人間になる(中村天風談)。美しいフォームのゴルファーになるイメージトレーニングを繰り返せば、その通りのゴルファーになれる。人を撃つプロを目指せば、立派な人殺しになれる。実際に岐阜陸自射撃場で起きた惨劇は、それを象徴している。
ゲームなら、人が殺されても、人を殺しても、リセットボタンを押せば、チャラで終わる。そんな愚劣さを「学んだ」若者が量産されれば、日本がおかしくなるもの故あること。人殺しのゲーム禁止令を出すべきだ。ゲームで儲けるソニーの経営方針変換を望む。
電車でスマホをいじっている若者を見ると、その半数以上がゲームに没頭している。それでは社会が崩壊するだろう。それが最近の凄惨な事件の多発の真因だと思う。
WHОは、ゲーム依存症を麻薬と同じ病気だと認定しているが、厚生省、文科省はそれを認めていない。だから日本ではゲームが野放しである。きっと汚役人は、裏でゲーム業界から裏金が回っているのだろう。
日本をよくするのは、我々が、異常な現象に声を出して止めるしかない。
2023-06-16 久志能幾研究所通信 2704号 小田泰仙
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