フリーセックス、フリースマホ、フリーゲーム (磨墨智663)
フリーセックス
差別や障害がないから、物事を進めるスピードが上がる。こだわりを持つと回り道をしなければならない。それが時間を奪う。
スウェーデンのフリーセックスでいう「Free」とは性からの拘束、社会規則や昔の慣習からの自由・開放という意味で、日本で取り立たされている淫乱不埒なセックス風俗の推進ではない。スウェーデンでは援助交際もヘルスないし、ポルノショップも大都会で数軒しかない。
例えばsmoking freeとはタバコの煙からの自由という意味で「禁煙場所」である。スウェーデンでは、小学校から性教育がきちんとされている。この国では愛がないと何事も進まない。結婚も離婚も自由だから不倫もない。結果として、望まれないで生まれてくる子供はほとんどない。Freeだから愛に自己責任がある。一人の人間としての人生時間を両親から愛を持って育てられるから責任ある人生を送れる。日本の親が躾け教育を放棄した現実が、「切れる」子供の多発である。無責任な親が日本の社会の時間を奪っている。親が子供の教育に責任をもたなくて子供の将来の時間はない。
Free: (to do smoothing) not under the control or in the power of somebody else (Oxford現代英英辞典)
フリースマホ
スマホを持つと便利になったような気分になるが、人間として大事な要素が奪われる。スマホには、利便性以上の大きな損失がある。スマホからの誘惑から脱しよう。
スマホの着信音、ネット情報の誘惑、ゲームの誘惑等、全て自分を無駄に拘束する悪魔である。その束縛から逃れにないとスマホ脳になり廃人に追い込まれる。学業成績は下がり、健康を害し、人生が終わる。
イギリスの『ミラー』による2017年4月のインタビューによれば、ゲイツと妻のメリンダは、子どもたちがIT機器に触れる機会を厳しく制限していたという。携帯電話は14歳になるまで持たせず、夕食の時にはとりあげていた。スマホの時間を決め、それ以降はスクリーンを見ることを禁止したと言う。「そのおかげで子供たちは夜更かしせずに眠ることができた」とゲイツはいう。
「ご承知のように、テクノロジーは、たとえば宿題をするときや友だちと連絡をとるときには、うまく使えばおおいに役に立つ。だが、使いすぎてしまうこともある」
「うちの子たちは使っていない」とアップルのジョブズは答えた。「うちのなかでは、子どもたちのIT機器の使用量を制限しているからね」
ゲイツ家やジョブズ家の子供への躾を見習い、下記のような取り組みをすべきである。勿論自分自身への戒めともすべきだ。
- 子どもが14歳になるまで携帯電話を持たせない。
- 定年後の生活からスマホを排除する。
- 家族の食卓での使用を禁止
- 就寝時間の2時間前から、スマホ、タブレット使用禁止
- 平日については、スクリーンを見る時間を厳密に定める
- 使用を認めるSNSを慎重に検討する
- 寝室でスマホ、タブレットを使うことを禁止
ある飲食店で、4人家族が会食をしていた。しかしその場で若い男の子だけスマホをいじって会話に参加していなかった。横で見ていて寒々としたことを思いだした。スマホ害の最たるものだ。スマホが家族関係を破壊している。
.
フリー殺人ゲーム
スマホ等のIT機器で無料のゲームに興ずることは、自分の時間が奪われることだ。自分の時間を奪われるとは、命を奪われることだ。命とはこの世で使える時間の総量の事だ。それを何の付加価値も生まない時間に奪われることは、殺人なのだ。
2023年6月14日9時10分、岐阜陸自射撃場で小銃を乱射した自衛官候補生は、2人の自衛官の命と自分の一生を殺したのだ。それを実現するためスマホ等でシューティングゲームという「殺人ゲーム」で、他人と自分の人生を殺す練習をさせられたのだ。そんなゲームから逃れることがフリー殺人ゲームである。
人殺しの練習をして、自分の人生が豊かになるかどうか、冷静に考えよう。残り時間は限られているのだ。
2023-06-18 久志能幾研究所通信 2705号 小田泰仙
「久志能」↖ で検索
著作権の関係で、無断引用を禁止します。
コメント