お墓内部の梵字 ご先祖様の寝室を飾る
墓の文字は馬場恵峰先生に書いて頂くことにし、ご快諾を頂いた(2015年)。並みの書家は、頼まれても墓の字を絶対に書かない。それは己の字のまずさが長く後世に残るから嫌がるのだ。
馬場恵峰先生のご先祖は、武田家の武田四天王といわれた馬場信春公である。武田三代に仕えた40数年の間、70回を越える戦闘に参加したが、「長篠の戦い」(1575年6月29日)までかすり傷一つ負わなかったという。このため「不死身の馬場美濃」、「不死身の鬼美濃」と評されている。井伊家の赤備えは、もともと武田信玄軍団の赤の装備に由来する。徳川家康が、徳川四天王と称された井伊直政の武功を称えて、赤備えを許したというご縁である。
梵字
お墓や卒塔婆には、仏教の五大要素である「地水火風空」にあたる梵字が彫られている。その梵字は、仏教で大切な五大要素や宗派のご本尊を意味している。梵字は、一つ一つに象徴する如来や菩薩などを象徴している。
墓石に梵字が使われている場合、その宗派のご本尊への敬意や、「守ってほしい」という願いが込められている。例えば、真言宗では大日如来を表す「ア」と言う梵字が用いられる。
本来、お墓の納骨室内部に般若心経を彫ろうと思ったが、納骨室の狭い内部側面には物理的に難しい。そこでその五面には梵字を彫ることにした。ご先祖様に安らかに眠っていただく環境を作るためである。
何時かは自分も入る寝室である。この発想は、2015年3月12日に馬場恵峰先生宅で、三重塔と五重塔の写真撮影をした時のことが頭にあり、今回の発想となった。その時は今回のお墓建立の話は全くない状態である。これも恵峰先生とのご縁の賜物である。
三重塔 馬場恵峰先生書
三重塔製作は新立広美氏 恵峰先生宅で 2015年3月12日撮影
恵峰先生と管主寛旭和尚
寛旭和尚は将来の中国仏教界のトップに立つ方
2014年6月26日 福田琢磨氏撮影
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2022-11-08 久志能幾研究所通信 2535 小田泰仙
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