究極の差は「私」の有無 大垣・ゴミ袋有料化
同じしっかりしている人で、失敗する人と成功する人とは結局どこが違うのかと煎じ詰めていくと、失敗するほうには「私」があり、成功するほうには「私」がないということである。
『松下幸之助発言集 4』 p164 PHP研究所
大垣市と福岡市の違い
大垣市が市の経営に失敗したのは、前市長小川敏氏に「私」があり、成功している福岡市の高島市長に「私」がないからだ。
大垣市は小川敏が市長に就任してから、この20年間で毎年衰退を続け、駅前商店街の60%が閉店した。今の大垣駅前商店街は、20年前の20%の店が生き残っているだけで、シャッター通りになってしまった。市の公示地価が半分以下に暴落した。公示地価は行政の通信簿である。
福岡市は、高島宗一郎氏が市長に就任して8年で、5年連続で税収が過去最高を更新した。人口増加率も東京を抜いて全国一となった。
「私」を優先する為政者
今回、大垣市の石田市長が「ゴミ袋有料化」を打ち出したが、これも石田市長と近沢正議員(ゴミ袋有料化推進委員長)の「私」が優先したことに起因する。コロナ禍で、雇止めや給与削減、お店の閉店で、市民が生活苦になっている。ウクライナ戦争で物価上昇が狂乱状態で市民の生活を圧迫している。その現状を無視して、ゴミ袋有料化という増税は、市民の傷口に塩をすり込むようなものだ。
市民に寄り添わない為政者など、市民の敵である。市民には害以外の何物でもない。奴らを絶対に次の選挙で当選させてはならない。彼らを当選させれば、大垣の衰退が加速する。
狂乱物価 中日新聞 2022年6月2日
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語源「私」
「私」の偏の「禾」は稲のことである。つくり「ム」は腕で、「この稲は私のものだ」とか抱え込んで、主張していることを表す象形文字である。
参考文献
高島宗一郎著『福岡市を経営する』ダイヤモンド社
2022-06-08 久志能幾研究所通信 2402号 小田泰仙
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