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2022年3月21日 (月)

神様経営のプロジェクト

 

 経営の神様松下幸之助氏は若者から「国の政治と会社の経営は同じものか」と問われ、「同じだ」と答え、「業種を問わず、会社経営に成功するには三つの条件がある」と続けた。

 一つは絶対条件で、経営理念を確立すること。これができれば経営は50パーセントは成功したようなものである。

 二つは必要条件で、一人ひとりの能力を最大限に生かす環境をつくること。これができれば、経営は80パーセント成功である。

 三つは付帯条件で、戦略戦術を駆使すること。これを満たせば経営は100パーセント成功する。

   藤尾秀昭著『小さな人生論1』より 致知出版社  2003年

 

 私はこの言葉を人生全てに通じると信じて、自分の全ての行動、プロジェクトに適用して生きている。自分の人生経営も然り、プロジェクトの遂行も然り、商品購入の実行も然り、食事もしかり、生活全般も然りである。

 経営とは、自分の使える資源(能力、財産、人脈、環境、徳、家の歴史)を最大限に活かすことである。親の遺徳も大事な資源である。自分の徳を後世の子孫に残すのも経営の要件である。

 

人生

 人生はまず生き方の方針を確立すること。何のために生きるかを明確にする。そのため、自分の能力を最大限に活かすため、自分への投資を怠らないこと。生きるための渉外事項は単なる付帯事項である。人との付き合いは、自分がしっかりしていれば、付き合う相手も自然と決まってくる。それをしっかりと維持すればよい。

 

食生活

 日常生活の食事でも、何のために生きるか、何のために食べるかを人生目的で明確にすれば、それで生きる方法と食事生活の50%は完結する。後は技術的に最適な方法(食材・料理法)を選択するだけである。後の戦略戦術は付帯事項である。生きる目的が明確なら、好き嫌いも言わず、毒(タバコ、酒、糖分)などは見向きもしないようになる。

 食事の目的が健康な生活を維持し、健康な体つくりであると定義すれば、安いからと遠方まで時間をかけて食事に行くことは無くなる。時間の無駄であるし、安い食材は、往々に体には悪い成分が入っている。本末転倒の結果となる。それは食事の経営方針がなっていないのだ。

 

モノを買う

 モノを買うにも、そのプロジェクトの経営理念さえ明確にすれば、後は自動的に目的に向かって走り出す。それで50%が完結する。値段の高い安いは付帯事項である。安物買いの金失いでは、その購入の経営方針に反する。

 安い中国製の電子製品を買って得した気なっても、それで中国の少数民族の奴隷労働の手助けとなり、日本の技術が盗まれ、日本の雇用を無くし、10年後の日本経済が破壊されれば、本来の購入の経営方針に反する。それで中国が金を稼ぎ、その金で日本を狙うミサイルを整備されたら、本末転倒どころか、日本沈没である。

 

 「日本や在日米軍、海上の米艦艇を攻撃できる地上配備型の短・中距離弾道ミサイルを中国は約1900発保有しているが、米国の保有数はゼロだ」

 オバマ米前政権で核・ミサイル防衛担当を務めたブラッド・ロバーツ元国防次官補代理談  聞き手 編集委員・佐藤武嗣

「日本攻撃可のミサイル、中国に2千発」

2020年3月23日   朝日デジタルより

https://www.asahi.com/articles/ASN3Q77H0N34ULZU016.html

 

経営不振の大垣新市庁舎

 2020年1月に竣工した大垣市新市庁舎のプロジェクトもその建設の経営が不適である。何のために建てるのかの目的が曖昧になっている。結果として役人たちの自己満足のための建設となってしまった。だから人口減が予想されているのに、過剰な大きさと過剰な豪華な設備となった。使い物にならないIT機器を、自分達の自慢の為に導入した。新市庁舎の建設の経営方針がデタラメであったためだ。

 

ピアノ導入

 現在、コンサート用ピアノの購入計画を練っているが、その運営の経営理念が明確だから、ブレることなく前進している。金を作るのは付帯事項である。悪いことに使うのでなければ、金は何とかなるものだ。そのための各要素を最大下に発揮する段取りをするだけである。

 

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 馬場恵峰書

2022-03-21  久志能幾研究所通信 2338号  小田泰仙

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