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2021年7月 2日 (金)

脳という器の発達

 

 子供の脳は3歳までに65%、6歳までに80%が完成する。その間に親の教育(躾)ができていないと、動物同然の生き物に育つ。その昔、インドで狼に育てられた狼少女が発見されたが、程度問題の差で、同じである。躾がないと自制心も自立心もない。食べたいものは食べ放題、躾や清掃清潔等の価値観が形成されない。親は子供を人間に躾をする義務を持つ。躾をしない親は、子供の将来を抹殺していると同じで、殺人者である。Photo

 技術教育テキスト 2005年

 

エピソード

 2013年8月12日、大垣市文化センター内のレストランで食事をしていたら、真後ろの大きな体格の子供がイスをバタンと倒した。こちらに被害はないが、謝りもしないので、躾として注意をしたら、泣きながら、お祖母さんと思われる女性に抱きつきに行った。普通の口調で注意しただけだが、お祖母が子供をあやしながら「この子はこれでも小学2年生なのです。親が甘やかして叱らないから、いつもこんな風なんです」と申し訳なさそうに謝る。子供に謝るように諭すのだが、子供は泣いて祖母に抱きついているだけ。

 その子は小学6年生並みの体格で、肥満体である。外見から判断すると、甘いもの、清涼飲料水、ポテトチップス等のファーストフードを食べたいだけ食べているようである。頭は正直に小学2年生である。これではこの子の将来は終っている。これが現代の子供の姿なのだと愕然とした。この子達が成長して私の年金の基礎となる税金を納めるはず。それが危ない!

 

そんな子が成長すると

 最近もアピタ大垣店の生鮮食品売り場で、マスクをしているが、展示食品に顔を近づけ息を吹きかけるが如く、スマホで家族と相談しながら品定めをしている若い女性がいた。このコロナ禍の非常事態宣言下に非常識である。マスクをしても息の20%は漏れるのだ。思い余って注意をしたら、ぷいと横を向いて行ってしまった。それでも決してスマホの会話は止めなかった。この女は先の小学校2年生とオツムのレベルは変わらないと感じた。この女は、我が子にどんな躾をしていることやら。情けない日本になったものだ。すべて親の躾が悪いのが元凶だ。

 

日本の衰退の元凶

 日本は今、失われた30年でかっての経済大国が失意のどん底である。その不景気に中、うまい汁を吸って人生を謳歌している国賊者がいる。利己主義、拝金主義にまみれて野獣のような汚職、職権乱用、脱税、人権蹂躙、情報漏洩、危機管理無視で金を稼いでいる輩たちである。幼少の頃から利他の躾を受けなかったのだろう。弱肉強食の世界を親に躾けられたのだろう。それが今の日本の衰退の元凶である。

 

   『命の器で創る夢の道』 p172

 2021-07-02   久志能幾研究所通信 2077  小田泰仙

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