恵峰先生を偲ぶ(8)東日本大震災での支援(4/4)
グレート小鹿さんは大日本プロレスの創業者・会長である。今回の「恵峰先生を偲ぶ会」で恵峰先生の想い出を語られた。
今回の大震災で、親兄弟を亡くし、子供を亡くした多くの人が、仮設住宅で一日中、部屋に閉じこもっている。小鹿さんは町長からどうしたらよいかと問われて、思わず「花を植えましょう」と答えた。花を植えれば、花が咲き、誰かが世話をしなければならぬ。そうすれば仮設住宅で引き籠っている人が、一日に一度は外に出るようになる。
小鹿さんは4年間、山田町にひまわりの種を贈り続けた。
小鹿さんは、恵峰先生と岩手県の被災地を一緒にまわった。自分は生きているのではなく、皆から生かされていると感じたという。それを小鹿さんが恵峰先生に話したら、
「その通りだよ。小鹿さん。今後、どんな天災が日本を襲おうとも、皆で助け合っていくんだ。弱い人を助けるという優しい心の持ち主が、日本にもっと増えなくてはならぬ。心の教育がこれからの日本に必要だ。」
恵峰先生が小鹿さんの耳元でささやいた言葉が今も記憶に残っているという。
2021-06-01 久志能幾研究所通信 2044 小田泰仙
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