« 2021年2月 | メイン | 2021年4月 »

2021年3月

2021年3月 3日 (水)

危機管理 エスカレーター事故、咄嗟に声が出ず

 

 危機管理で大事なことは、事故が起きたらすぐ周りに大声で知らせることだ。しかしこれは場数を踏まないと身に付かないようだ。また問題点はすぐ管理責任者に報告すべきである。

 2021年2月17日、愛知県がんセンターのエレベーターで事故を目撃した。情けないことに、その時、私は声が出せなかった。

 

状況

 杖をついた老人と付き添いの老女が、登りのエスカレーターに乗っていた。登りの中央部付近で老人が崩れるように倒れた。それを付き添いの老女が慌てて支えて、そのまま上に運ばれていった。

 私はその横の下りエスカレーターに乗っていたが、中央部なので何も手が出せなかった。その時、声を上げればよかったが、検査・診療後で疲れていたためか、咄嗟の声が出せなかった。また周りに非常ボタンも見当たらなかった。

 幸い、老人は座り込んだまま、エスカレーターで最上部に運ばれて、そこで人が集まって騒ぎとなった。

 

問題点

とっさに非常ボタンを押そうにも、何処にあるのかわからなかった。

とっさで、私は声が出せなかった。

エスカレーターの非常停止ボタンは、気が付きにくい場所にある。今回、初めて目が行った。

エレベーターの速度は、他の場所の一般のエレベーターと同じ速度である。

 京都駅新幹線ホームのエレベーターの速度を実測したら、10段の動く速度が7秒で同じであった(2021年2月27日)。体の不自由な人の利用の多い病院なら、急ぎ客の多い新幹線ホームのエレベーターよりも速度を遅くすべきである。

 

対策

 私はその事故の後、問題が起きれば、管理者に報告して対策を打つことを助言すべきである。私が責任者に報告しなければ、誰も報告しなかったようだ。

 私はすぐ責任者と面会して、現状の事故の報告と問題点の指摘をした。

 感心したことには、責任者は真摯に話を聞いてくれて、すぐ対策をすると約束したこと。

 

結果と再発防止

 2021年3月3日、私が検査で病院を訪れると、エスカレーター前の掲示板が「杖をついた人は利用禁止」の警告の表示になっていた。病院側の真摯な対応に感謝である。

 私が愛知県がんセンターに通いだして、2年になるが、今までも同じような事故が度々起きているようだが、実質的な対策が打たれたのを初めて見た。私は良き危機管理行動を取れたと安堵した。

 事故や問題が起きれば、管理責任者に報告して対策を打つことを要請すべきである。私が責任者に報告しなければ、誰も報告しなかったようだ。

 

 残念ながら、エレベーターの速度は遅くなっていない。機構的な問題で、速度は変えられないようだ(ACモータを使用と推定)。米原駅設置のエスカレーターは乗り降りする場所だけ速度が遅くなる機構となっている。そういう仕様が望ましい。

 がんセンターを訪れる人は、全員が病気である。体の弱った人を考慮したエレベーターの仕様決めが必要だ。

 時間的に、非常停止ボタンを別途に設置はできていなかった。最終的に誰でも目に付くように、大きな非常ボタンボックスの設置が必要。

 病院なので、杖をついた人は、エスカレーター使用を止めるように、近くの職員が案内するとよい。今回、使用禁止の掲示がされたが、皆さん楽をしたいので、エスカレーターを使用するだろう。だから危機管理が必要だ。

P1140365s  事故のあったエスカレーター 愛知県がんセンター 2021年2月17日

P1140369s 事故のあったエスカレーター 愛知県がんセンター 2021年2月17日

P1140364s  非常停止ボタン 愛知県がんセンター 2021年2月17日

P1140431s  改良後 愛知県がんセンター 2021年3月3日

 

P1140432s_2   改良後 愛知県がんセンター 2021年3月3日

P1140434s_2   改良後 愛知県がんセンター 2021年3月3日

P1140373s  地下鉄 自由ヶ丘駅のエスカレーターの非常停止ボタン(わかりにくい)2021年2月17日

2021-03-03 久志能幾研究所通信 1937 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2021年3月 2日 (火)

写経専用室の新設を計画中

 

 自宅に写経専用室を作ろうと決断した。馬場恵峰先生の49日の法要に参列し、その帰路に思いついた。G線上のアリア(環境)での発想である。馬場恵峰先生は生前、1万五千字以上の写経をされた。

 

写経室の新設を決断

 経典とは人間の生き方の指針を示してくれる言葉が溢れている。しかし人間の脳は、忘れることができる仕組みになっている。いくら大事なことを覚えても、何時かは忘れてしまう。だから繰り返し、目で見て思い出す必要がある。そのため、経典を10遍読むより、1回写経をすればよく頭に入る。

 静かな清楚な部屋で、写経をして人生に思いを馳せれば、残された時間を有意に考えることが出来ると思い、写経室を作る決断をした。(もう残された時間は38年しかないのだ??)

 またその部屋で書道の勉強もできる。今まで書道の勉強をしようとは思っていたが、なかなかできなかった。恵峰先生が亡くなられて、遅かりしだが、恵峰先生のお手本は沢山あるので、自習を始める決断をした。

 

写経の目的

 恵峰先生は、写経の目的はご先祖の供養で、写経が一番の供養だと言われた。ご先祖にあの世で仏道に精進してくださいと書くのが写経である。佛になるための指針がお経に書かれている。

 何時かは己も寂滅してご先祖になる身である。今回、馬場恵峰先師の導師である鏡圓寺の和尚さんがお経の意味を解説された。それを聞いて、まず自分がこの世で佛になる修行を積まねばならぬと悟った。その指針が経典に書かれている。だから写経するのは、自分のためでもある。

 人は佛のような純真な心の赤子で生まれ、俗世間の荒波を受け、汚れた心になって還暦を迎える。その汚れた心を写経で洗い流し、あの世に旅立つ。生老病死が人間の一生である。

 

写経専用室の準備

 2021年3月2日、山路先生に相談したら、よいトチの板があるとのことで見せてもらった。それで写経机を作ることを決めた。机の完成は2週間後である。それが搬入されれば、写経専用室の完成である。

P1140428s  

2021-03-02 久志能幾研究所通信 1936 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2021年3月 1日 (月)

「夢・目標ファイル」を新設

 

 今まで、手帳やファイルに年度の夢や目標値を書き、作成して、それをファイルして時々眺めていた。今回、馬場恵峰先生の49日法要に参加した折、電車の内、「G線上のアリア」式で、新しい目標管理方法を思いついた。

 今までの年度の夢や目標を作ってファイルしただけでは、たまにしか目にしないことが多々あった。それで、年度目標値のファイルを時々眺めるのではなく、毎日、夢・目標を紙に書いて、それを毎日、ファイルすることを思いついた。その夢や目標値を毎日、新しい紙に書けば、毎日、それが頭に叩き込まれると悟ったからだ。

 

洗脳教育

 人は、人生で一番多く見聞したことに影響(洗脳)される。子共が親の影響を受けるのは、毎日、親の言動の影響を受けているからだ。それが固定観念として脳に植え付けられる。

 また見るよりも聞いた方が、脳には影響が大きい。10回聞くよりも自分で紙に1回書いた方がより頭に入る。 

 

新方式

 2021年2月26日より、夢・目標値を毎日、紙の書くことを始めた。その用紙をファイルするようにした。これはきっと故馬場恵峰先生からの啓示だと思う。馬場恵峰先生は、今まで1万5千文字以上の写経をされた。そのお経の教えを書くことで、経典の教えが体に染みついていたと推定される。

 毎日、夢・目標値を毎日、紙の書いていると、それが本当に自分のやりたいことなのかを、毎日、自分で自分に問いかけることになる。だから、毎日書いていると、少しずつその表現が変わっていった。

 今まで夢と思ったことは、単なる手段の目標値であったことが判明して愕然ともした。

 それで「夢・目標」「夢・目標を達成するための能力の成長目標値」に分けた。今まで、目標と思ったことは、手段であった事項もあった。

本当にやりたいことは何ですか? である。

 

目標と手段の混同

 例えば、1億円稼ぐとの目標では、それは手段の目標値で、その金で何をしたいのかである。「1億円稼ぐ」とは、手段の目標値で、真の目標値ではない。

 要は手段として「一億円を稼ぐ経営能力を作る」「一億円が集まってくる人徳を養う」という手段目標をたてればよい。

 別の例えでは、「東大に入るのが目的」とした誤りと同じである。東大に入って何を学びたいのか、それが曖昧だから、東大に入っても、それで目標達成だから、真の学問ができず、ロクでもない人物が生まれる。

 

目標の立て方

 目標を立てるなら「東大の●●教授の下で物理学を学ぶ」という風に具体的にすべきだ。そのために「学力を偏差値●●にする」という手段目標値を立てるべきなのだ。それが出来れば、そのためにやることは何かと具体的手段を考えればよい。

P10504321s  馬場恵峰書  2017年

2021-03-01 久志能幾研究所通信 1935 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。