「あられもないノーパン性活」で快適
「あられもない」とは、アラレを食べないこと。
「ノーパン」とはパン食等の小麦粉を使った食品を止めること
「性(さが)活」とは、正しい食習慣で活きること。
アラレ禁止
アラレや煎餅は、焼き付き防止で油をひいた鉄板で焼くので、私の場合、血管内のプラーク蓄積防止でドクターストップである。
パン食禁止
パンやお菓子類、ケーキ、うどん、ラーメン、ピザには小麦粉を使うが、その小麦粉にはグルテンが含まれる。小麦粉に含まれるたんぱく質のグルテンは、アレルギー性があり、体調不調を招く。現在、10人に一人がこの不調に苦しんでいるが、多くの人はその原因がグルテンだとは気が付いていない。
断腸亭日記で有名な永井荷風も、パン好きで、それに含まれるグルテンが彼のお腹を不調にして苦しめ、それが原因で死亡したと推定されている。お腹の不調に悩まされたパン好きの永井荷風も、戦争中はパンが食べられず、それで戦争中はお腹の不調を日記に書いていない。
グルテンの害が最近、知られるようになって、現在、グルテンフリーという食材まで市販されるようになってきた。各国はその基準値まで定めている。日本でも米粉を使った製品限定ではあるが、平成29年3月に農林水産省からガイドラインが発表された。
私もパン食をしたときは、何故かお腹がもたれ、苦しい思いをしたことが多い。今になって、グルテンのことを初めて知ったばかりである。
私は血管内の蓄積したプラークを削減するため、真島先生の指導で食事療法をしていた。それが、僅か10日間ほど、ウィーンに旅行した時、パン食ばかりであったので、帰国後、真島消化器クリニックで診察を受けたら、それまで順調にプラークの厚みが減少傾向であったのに、帰国後はプラークの状況が悪化していた。
性(さが)
人は生きる為、食欲を持っている。その性を正しく理性で制御しないと、病気になる。
グルテンとは
グリアジン + グルテニン = 「グルテン」
グルテンとは、小麦に含まれている「たんぱく質」のひとつである。小麦粉の中にも、たんぱく質が6~15%ほど含まれていて、そのうちの約85%を占めているのが「グリアジン」と「グルテニン」である。
グルテンの弊害
近年、グルテンの摂取によって体調を崩す方が欧米を中心に増えている。セリアック病は、摂取したグルテンが免疫系を刺激して特定の抗体を産生し、この抗体によって小腸粘膜が損傷してしまうという深刻な病気である。
小麦に対する遅延性のアレルギーなど「すぐにひどい症状を起こすわけではないが、小麦を食べるとなんとなく調子がすぐれない」という人は、約10人に一人がいるようだ。疲れやすさやだるさ、胃もたれなどの慢性的な不調が、普段食べている小麦の入った食品が原因だった、ということのようだ。
セリアック病
「セリアック(シリアック)病」は小麦食中心の欧米で年々増加する自己免疫疾患で、グルテンの摂取を原因とする病気の中でも最もひどいものです。昔は数千人に一人の珍しい病気といわれていましたが、患者は年々増え続け、2016年の推計では欧州全体に500万人以上の人がセリアック病であるとされています(英国国立医療技術評価機構調べ)。
セリアック病の人は体の中でグルテンが分解できず、体がそれを異物と認識して免疫システムが過剰に働くことで、腸内が攻撃されて慢性的な炎症が起こる。 この炎症によって腸が完全に機能しなくなり、栄養吸収障害をはじめとした以下のような様々な問題が出てくる。
腹痛、腹部膨満感、下痢、脂肪便、便秘、鉄欠乏性貧血、栄養失調、神経障害、疲労感、骨や関節の痛み、発達障害(幼児)
(症状の出典:デジタル大辞苑)
グルテンフリー/ノングルテン特集より引用
https://www.binchoutan.com/gluten-free/index.html
小麦アレルギー
小麦たんぱく(グルテンを含む)は、食物アレルギー物質である。だから食品表示が義務付けられている。セリアック病は自分の体の持つ抗原に対してグルテンが反応して免疫反応が起こす。アレルギーはアレルギー物質に免疫が過剰に反応して起こる。
人生は種まき、刈り入れ
グルテンの弊害は、鬱病、認知症へも発展する危険性があると指摘されてもいる。食生活は、人生をも支配する。
人生は種まきとその刈り入れの積み重ねである。現在は過去に植えてきた種の収穫をしているにすぎない。良い種もあれば、悪い種もあったはず。病気になったのも、全て今までの悪い食生活の集大成の結果である。人生では最高の事しか起こらない。病気になるような食生活を送ってきた結果である。だから医食同源である。
それは食生活でも、仕事でも、ご縁でも同じことである。それを人は運命と呼ぶ。だから良き種を蒔かねば、人生が不毛の焼け野原となる。人生は刈り入れたものでなく、どれだけ種まきをしたかである。人生で集めた量ではなく、与えた量なのだ。
2020-03-16 久志能幾研究所通信 1503 小田泰仙
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