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2020年2月 4日 (火)

磨墨知452 調和=弱肉強食

 滅びゆくものを無理に「保護」しない。保護する時間が無駄である。弱者の滅びは自然界が調和している証拠で、自然界の原理原則である。弱いものを保護するとますます弱くなる。滅びるものが滅びず、全てが栄えるとはすべての種が絶滅する事になる。一種だけ繁栄しすぎるのは、生態系が崩れて全てが滅ぶのです。その場合の保護は見せ掛けの援助となる。宇宙全体の時間経過に棹さすもの。

 グローバル経済主義の跋扈で、世界が衰退寸前になってきた。自然の調和が取れなくなったためである。1%の種族が、99%を独り占めする社会は、弱肉強食が行き過ぎた現象である。

 無理に保護して、アメリカの自動車産業は、政府保護に頼って、市場での闘う厳しさを捨て、結果として、国際競争力をなくして衰退した。

 無理に補助金政策で保護しても、日本の繊維産業業は無くなった。人件費が高くなりすぎて、日本では採算がとれなくなったのだ。

 保護された産業は全て衰退している。世界の産業の生成衰退の自然の理に叶った現象である。保護政策は、宇宙根源の自然の理に反しているからだ。

 

自給自足が力

 国民が生きるための農業の保護は別である。それは国の自己防衛機能である。自給自足ができなくなったら、今の中国のようにアメリカから食料を武器に攻め立てられる。カネがあっても、相手が食糧を武器として使うと、我々が生きるための食い物が手に入らない。兵糧攻めである。食料は武器となる。だから安易に外国の食料に頼っては駄目である。国内食料生産は保護しなければならない。

 

2020-02-03 久志能幾研究所通信 1469  小田泰仙

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