« 磨墨知452 調和=弱肉強食 | メイン | 磨墨智622 死ぬな、殺すな、生きて時間を創れ »

2020年2月 4日 (火)

磨墨知455 臓器移植の拒否を

臓器移植用の心臓を輸送中のヘリが墜落

 2020年2月1日朝、福島・郡山市で、福島県警のヘリコプターが臓器移植手術のための心臓を運ぶ途中で墜落した。乗っていた7人がけがをした。心臓移植手術は断念された。日本臓器移植ネットワークによると、ヘリは、東大病院で臓器移植手術を待つ男性に、福島県内で脳死判定を受けた男性の心臓を運ぶ途中であった。

 一人の命を助けるため、まかり間違うと、7名の命が失われるところであった。この事故で、臓器移植の是非を再度考える機会を得た。

 

臓器移植 

 臓器移植は自然界の原理原則からみて正しいのだろうか?

 それによって多くの人の時間がロスしてないだろうか?

 人類の時間を、綜合的にはロスしていのだろうか?

 一つの臓器が悪くなるというのは、他の臓器も寿命が短くなっているはずである。それを無理に、その悪くなった臓器だけを臓器移植をしても、他の臓器とのバランスが崩れてしまう。また臓器拒否反応の抑制薬、感染予防の抗生物質を多量に投入される。それが体に良いわけがない。それの影響で亡くなる人も多い。だから、臓器移植は宇宙根源の自然の理に反していると思う。倫理的にも問題である。私は反対である。

 

運命を受け入れ

 臓器移植で、人の命を「殺めて」までして、私なら長生きしたいと思わない。私が臓器移植しか治療の手段のない病気になったら、私は臓器移植を拒否し、それを運命として受けれたい。私が死んだ場合、私は臓器提供拒否である。

 

運命とは

 運命とは、ご先祖の生活習慣の長年の蓄積、その土地の生活習慣の歴史、その社会の健康への取り組み等、それが己の体に影響して、健康な臓器かそうでないか、教育がよいか、生活が豊かか等を決める「その家の経営」だと思う。それを運命と私は思う。だから私はその改善のため、食生活の改善、考え方の変革等に取り組んでいる。その啓蒙活動に力を入れている。

 ご先祖やそのご縁者の考え、生活習慣の集大成版が己の体である。今の己の生活習慣が、子孫の健康に影響する。一番の影響者は両親である。卑近な例では、親がタバコを吸えば、子供も煙草を吸う確率が高い。悪い食生活を送れば、遺伝子に傷がつくだろう。37兆個の細胞がその影響を受けて、癌になる確率も他の人よりも高くなるだろう。それが運命である。それを意識して、己の生活習慣を正しくしているか、自問したい。

 

自然界からの逆襲

 自然界の理に反した金儲け至上主義の食品生産体制が、今回の新型コロナウイルス、先のSARS、牛海綿状脳症(BSE)の発生ではないかと思う。それが自然界からの逆襲だと感じる。狭い牛舎での飼育、砕骨肉での飼育、抗生物質を多量に投与された状態の飼育、それらが異常な病気の遠因と私は思う。

 

日本最初の心臓移植

 日本で最初に心臓移植手術をしたケースでも、患者は臓器拒否反応で死亡した。心臓移植手術をした和田医師は、後日殺人罪で起訴された。心臓を摘出された若者は、医師団の発表では、脳死と説明されたが、助かるべき治療を受けられず、心臓を摘出された可能性もあった。

 

中国での臓器移植

 現代では、カネがあれば中国に行って、強制収容所に入れられたウイグル族、チベット族の人間から臓器摘出をして、己だけの命を永らえることができる。しかし往々にして術後の併発症で亡くなる人が多いようだ。それは自然に理に反しているからではないか。 

 中国に行けば、数日でドナーが見つかるという。それは上記のカラクリである。それを薄々知って中国に行って臓器移植をする人は、人間として正しい道を歩んでいるのだろうか。金持ちは命が助かるが、貧乏人は助からない。無実で強制収容所に入れられ、臓器摘出をされる民族は悲惨である。

中国の臓器提供数と移植数 アジアで1位、世界2位に

CNS】中国・国家衛生健康委員会は1126日の記者会見で、中国は臓器の提供・移植に関する仕組みを基本的に完成させたことを発表した。現在、年間に提供・移植される臓器の数はアジアで1位、世界で2位となり、移植者の生存率指標は世界でも先進的レベルに達したとしている。

 2019年上半期に中国全土で行われた臓器提供は2757例で、前年同期比で9.5%増、提供臓器は7186個、前年同期比で3.6%増となっている。

(以上、下記の記事を一部抜粋)

https://www.msn.com/ja-jp/news/world/

日本の末路

 日本が中国に占領されて、中国領日本自治区になれば、日本人が臓器提供の対象となるだろう。新型コロナウイルスが猛威を振るっても、尖閣諸島への中国船の領海侵犯は連日である。

アメリカの怒り

 だからトランプ大統領を始め米国議会は中国と全面戦争をする気になった。米国では人権無視はご法度なのだ。なぜ日本のマスコミはそれを報道しないのかが、問題である。中国との商売優先が頭にあるマスコミは、それをタブー視して、スポンサーに気兼ねをして記事にはしない。それも神への冒涜ではないか。そんな体質だから新聞購読数の減少が止まらない。

 新聞のスポンサーの日本企業は、拝金主義に犯されて、金儲け一本道である。だから景気が回復しない。天罰である。お天道様に顔向けできない恥ずかしい行いである。

 

母のケース

 私の母は脳溢血で倒れ、一時的には奇跡的に回復したが、その後、脳梗塞になり、意識がなくなり、人口呼吸機と点滴だけで5か月間、植物人間として命を永らえた。年末の寒い日に眠るように息を引き取った。私は死に目にも会えなかった。

 私が見舞いに行っても、意識もなくベッドに横たわる母を見るのは辛い状況である。母は自分の力では呼吸も出来ない。今、意識が戻っても、筋肉が削げ落ちた肉体で、起き上がることもできまいと見える。それでも現代医学は、植物人間のような母を生かし続ける。なにか神への冒涜ではないかとも感じた。

 欧米では、植物人間の治療はごく少ないと聞く。自分がその立場なら、家族を苦しめてまでして、生き永らえたくはない。それでは社会に貢献できない。しかしは母、意識がないので、その意志表示をできなかった。地獄はあの世にはない。それが地獄であった。

 どんなものにも寿命がある。それを天が寿命だと言っているのに、無理に延命治療で命を引き延ばすのは、神仏への冒涜ではないか。それで家族が地獄の苦しみを味わう。死を素直に受け入れるのが、宇宙根源の理に従った生き方ではないのか。 

2020-02-03 久志能幾研究所通信 1470  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

コメント

コメントを投稿