« 「大垣を明るくする運動」を提唱(2/4)業務改革 | メイン | 大垣の「市長道」:ミッドウェー海戦で大敗 »

2019年7月14日 (日)

「大垣を明るくする運動」(3/4)神の声

現実は正しい、現実は神の声

 10年間も元気ハツラツ市を続けて、結果として大垣のシャッター通り化が止まらず、大垣市の地価が下落し続けている。大垣の公示地価が県下4位に落ちぶれた。大垣市は人口16万人で、岐阜県で人口第2の工業都市である。それが人口8.6万人の高山市に負けている。人口4万人の郡上市にさえ負けている。大垣市民として情けない。

 現実が正しい。現実は神の声である(松下幸之助翁)。

 

公示地価(2019年度)

 高山市上三之町51番地  313,000 円/㎡

 名鉄岐阜駅前          169,518

 郡上市八幡町26番地    100,000

 大垣駅前                91,384

 

公示地価は市長の通信簿

 それに対して大垣市長は、道義的責任を感じてもらいたい。同じ過ちを10年間も繰り返すのを、愚かという。大垣の地価が下落するのは、大垣市民の財産が目減りしたのだ。他市はリニア景気で沸いて地価が上昇している。大垣市は小川敏氏が2001年、市長に就任以来、地価は下落の一途である。大垣市民の財産を守ることが出来なければ、それだけで市長失格である。

Photo

 大垣市の公示地価・基準地価マップ・坪単価 - 土地代データ

 https://tochidai.info/gifu/ogaki/

 

福岡市の高島市長との対比

 福岡市は、もとアナウンサーの高島氏は町のドンから「素人」と呼ばれ、各種の非難誹謗を受けたが、正しい方策で各種の取り組みをして、福岡市を8年で全国一の成長をとげさせた。地価の上昇率は東京都や大阪府の2倍である。開業率は4年連続で7%台である(全国唯一)。

 それと比較すると、小川敏市長は、20年近く、旧態依然たる取り組みしかなく、何もしていないも同然である。何もしないなら、まだ救いがある。元気ハツラツ市で大垣経済を衰退に陥れた。大垣市の平均公示地価は、今年度だけで0.39%の下落である。小川敏市長がやったのは、市民から集めた金を、議会の承認もなしに、市政100周年記念行事で金をばらまいただけである。「変革の時代、何もしないのが一番悪い」とトヨタの奥田社長は言った。リーダーの評価は結果が全てである。地価がその結果である。公示地価は、大垣市長の経営能力を表す。その評価は最低である。

 

日々非挑戦

 大垣駅前商店街の店主達が、この10年間、元気ハツラツ市を何とか改善してくれと言っても、小川敏市長は聴く耳をもたなかった。小川敏市政は、1日10年で何も変わらない。ビジネスは、昨日と同じ戦いでは負けなのだ。問題があればどんどん変えていく。そうしないと他市に負けてしまう。実際に大垣市は他市に負けてしまった。そうしているうちに、多くの商店がシャッターを下ろした。もう61%の店が閉めた。8月末には百貨店ヤナゲンが閉店して80%の閉店率になると推定される。大垣の地価は下がり続けていく。市長として道義的責任を感じないなら、市長として資格がない。

 

本末転倒

 当初の元気ハツラツ市の目的は、大垣駅前商店街の活性化であった。それが元気ハツラツ市実行委員会の幹部の自己満足と取り巻きが甘い汁を吸う行事になり、大垣駅前商店街を寂れさせる要因となった。本末転倒である。それに気が付かないのは、大垣行政の経営者として無能である。

 

大垣市制100周年記念行事は大失敗

 大垣市制100周年記念行事で3億4千万円の金を浪費するのは、ドラ息子が金を湯水のごとく無駄遣いするのと同じである。自分で金を稼がず、税金で巻き上げた市民の金を使うのは、婿養子に入った金遣いの荒い跡取りがすることだ。その行事への金の投入に対して、どういう付加価値を大垣に生み出したのか。金額換算で示して欲しい。現実は、この1年で大垣の地価は0.39%の下落である。結論は、大垣市制100周年記念行事は大失敗である。潤ったのは市に取り入った業者だけである。大垣市民は貧乏になった。

  大垣市の平均土地単価は61,986円(/㎡)、大垣市の土地面積は206.57km2、この1年で大垣の平均地価は0.39%下落した。その金額を計算すると、499億円の価値消滅である。つまり大垣市は3億4千万円をかけて、499億円の金を失った。その分、大垣市民は貧乏になった。その全ての責任は小川敏市長である。

経営は料理のようだ

 経営をするとは、工場ラインのように、決まった生産手順はない。それは料理に似ている。少し火加減をして様子を見て、それに対応する。経営も同じである。少し新しいことを挑戦して、うまくいけば火加減を強くする。ダメなら変えてみる。それを、結果が駄目なのに10年間も元気ハツラツ市で同じことを繰り返すのは、市の経営者として無能である。その間、料理は焦げて(お店が閉店)しまった。それさえ気が付かない。こんな経営能力では地価が下がるはずだ。大垣市が衰退するはずだ。責任を取って欲しい。

 

2019-07-14   久志能幾研究所通信No.1255  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

累計閲覧総数 96,176    2019年7月14日11:50現在

コメント

コメントを投稿