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2019年3月15日 (金)

肉なしサンドイッチを探し回って八百里

ソーセージ、ハムなどは「確実な発がん物質」

 2019年3月12日、お江戸に行ったとき、ハムなしのサンドイッチを食べたいと弁当売り場に行ったが、それが無いのである。名古屋駅の新幹線弁当売り場でも、新幹線車内販売でも、東京駅コンコースの弁当売り場でも商品がないのである。最後の最期に、新宿駅西口のパン売り場でやっと一種類だけ、卵と小エビのサンドイッチを見付けて購入できた。他の大多数のサンドイッチは、カツとかハムとかベーコンとか、必ず肉類が入っている。

 

日本の食の安全性は?

 これで日本の食の安全性を考え込んでしまった。食べる食材の知識を持ち、自己防衛しなければ、我々は食品メーカに殺される。

 1975年からこの40年間で、ガンは3倍に増え、乳がんは4倍に増えた。年間で、日本人の99万5千人が、ガンに罹患する。昨年度の日本の新生児は94万人、死亡者は137万人である。99万5千人とは、ほぼ年間の新生児の数に相当する。

 河村義子先生は、日本の食の安全性不備で殺された。

 

加工肉は確実な発がん物質

  世界保健機関(WHO)が、2015年10月、ベーコンやソーセージ、ハムなどの加工肉は「確実な発がん物質」であると発表した。その確実性はタバコやアスベストと同じ程度の確実性としている。これらを何年もたくさん食べていると、大腸がん、膵がん、胃がん、乳がん、などのリスクが上がる。世界保健機関は、赤肉についても「恐らく発がん物質」だろうと指定している。

 

赤肉も「恐らく発がん物質」

 加工肉と赤肉の摂取は動脈硬化症や糖尿病との関連もある。動脈硬化症は脳梗塞、心筋梗塞、下肢の動脈閉塞、大動脈解離、動脈瘤などの最も多い原因である。オックスフォード大学の試算では、加工肉と赤肉の摂取が原因となって起こる人々のがん、動脈硬化症、そして糖尿病などを世界全体で試算すると、2020年には2850億米ドル(約28兆円)もの経済損失となるだろうと指摘している。損失分のうち、約3分の2は加工肉である。

 

啓蒙活動の怠慢

 日本人の死亡原因の1位はがん、2位は心臓病である。こういう「確実な発がん物質」や心臓病の遠因となる食材を食べないように啓蒙活動することは、政府や報道機関の役目だと思うが、政府はメーカに気兼ねをして、マスコミは食品メーカに気兼ねをして、そんなことは、さらさら考えていないようようだ。なにせ食品メーカは、広告収入の大スポンサーなのだ。メーカも己の利益追求が最優先で、人の命など知ったことではないのだ。これが拝金主義経済、グローバル経済主義である。

 

以上は、「加工肉は「確実な発がん物質」の衝撃。医師が「加工肉税」を提唱 2019.03.06 by ドクター徳田安春『ドクター徳田安春の最新健康医学』」を参考にしました。

https://www.mag2.com/p/news/382858/2

 

2019-03-15 久志能幾研究所 小田泰仙

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