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2019年1月21日 (月)

お宝探偵団は客寄せパンダ

美術品を投資目的に買うのは不遜

 いくら投資として絵画を集めても、売るときは2030%の価格である。値上がりの金儲けを目的に絵を買うのは不遜である。絵を所有してその間、楽しめたと思うのが芸術作品との接し方である。

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 お宝探偵団での鑑定結果は、あくまでお店の販売価格で、それを売るときは3分の一の価格である。そうでないと鑑定士、古美術商、デパートがやっていけない。彼らも生活がかかっている。お宝探偵団で出す価格は、客寄せパンダの値段である。一品物の販売は経費が掛かるのです。それが工業製品の価格とは違うところ。

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絵画を金儲け目的で買うなら、最低1億円以上のヨーロッパの昔の絵画「マスターピース」と呼ばれる絵画に投資すべきである。それなら価値がある。しかしそういうヨーロッパの昔の絵画は、日本人の感性に合わず、飾っても見ていても楽しくはないだろう。

絵画業界では、投資目的で買った数千万円の絵でも、買い手がつかないかもしれない。100万円単位の絵は、画商が売れないとみると、買取りを拒否することもある。それは市場で値が付かないのだ。100万円以下の絵は、売るときはポスター扱いである。

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絵の価格は、画家年鑑で、厳密に決められている。画家によって、一号いくらと業界で決まっている。業界はそれによって価格を決める。それも生きている画家が対象であって、物故作家では価格が下がる。その理由は、もう新作の作品がでてこないから、キャンペーンで人気を持ち上げる手段が取れないからである。

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画家も大変である。展覧会に出す絵は、30号、40号と大きな絵でないといけない。そんな絵は簡単には売れない。だから画家はその絵の保管に場所をとられる。多くは別にマンションの一室を借りて保管する。その経費も大変だ。

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 人気画家の絵でも、画家が受け取るのは販売価格の20%ほどの金額である。残りは画商、デパートが取ってしまう。画商、デパートにしろ、建屋の減価償却、人件費、場所代、売れ残りのリスクを見ると、販売価格の2030%の価格で扱わないと採算が取れない。だから絵画で財テクをするのは、間違いである。芸術は楽しむものであって、金儲けで付き合っては、裏切られる。絵にも命がある。その命に失礼である。美術品で儲かるのは、業者だけである。画家も絵を買う人も、儲からない。それは芸術関係の全てに当てはまる。

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私の使命

芸術関係で華やかな活動をする人は、ごく限られた人だけである。芸術家の生活は、堅気の生活ではない。特別の才能のない私は定年まで、サラリーマンの堅気の生活をしてきて、良かったと思う。その良きサラリーマンの生活も、グローバル経済主義の浸食で、日本の良き精神文化が衰退し、拝金主義、利己主義が氾濫して、そうでもなくなってきたのが哀しい現実である。私は心豊かな生活を追及したいと思い日々工夫をしている。このブログで、その一助となる情報を提供していきます。

 

2019-01-21      久志能幾研究所 小田泰仙

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