磨墨知420. 長い坂を登ろう
三浦主水正を演じよう
三浦主水正は、山本周五郎著『長い坂』の主人公である。下級武士として育った彼は、自らの意思で学んでいく。長い時間をかけて血の汗をかいて身につけた能力は、天性と過剰教育で育成された能力に勝る。人は時間をかけて「長い坂」を登っている。人は坂の上に置かれたボールのような存在だ。立ち止まったら、下に転げ落ちる。安岡正篤師は、「人は学ぶのを止めたら人間でなくなる」とまで言っている。
この書は私の愛読書で、悩んだ時によく読んでいた。この本は、私が高校生の50年前に買った本で、手垢のついた本だが、今でも大事にしている。本は、人生航路の闇夜の時、灯台の役目をしてくれる。
2018-12-05 久志能幾研究所 小田泰仙
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