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2018年11月30日 (金)

磨墨知412.  セミナーでは一番前の席で聞く

 学習効率、理解効率を最大にしよう。最前列と最後列では2倍の学習効率差。

 1番目と2番目の席でも差がある。下記の座席の座る位置での年収の差は、学習効果の差がある。

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 その理由は物理の原理で説明される。講師の発するエネルギーをEtとし、講師からの距離をr、受講生が受け取るエネルギーEは下記の式となる。つまり講師のエネルギーを受ける量は、講師からの距離の二乗に反比例する。

 

 エネルギー受信量 E Et÷r

   Et:講師の発するエネルギー

   r :講師からの距離 

 セミナーや会議は人生の縮図である。多くの人と人の間で、自分はどう行動したかが問われる場所だ。そのセミナーで何を学ぶか、参加した会議でどう振る舞うか、日頃の行動や思考が、そのまま座る位置に微分値として表れる。座る位置は偶然でなく、その人の選択で、その選択の結果が人生の縮図となって現れる。

 学びに積極的で前向きの人は会場の前方に座る。そういう人は学習効率も高く、結果として高い成果を残す。会議に積極的に参加し、発言する人は前方に座ります。そういう人が精力的な仕事をする。

 それに対して、学ぶ意欲や意思も弱く、会議に積極的に参加しない人は、後方に座る。特にやらされ感での参加は、参加しても心ここにあらずとの状態である。

 人生をそこそこに生きている人は、そこそこの目立たない場所に座る。すべてその人の選択です。会議ではそこそこだが、他の面では抜群の活躍をするなどとは絶対にありえない。

 結果として人生の成功は、直接表現でその人の年収になって表れる。米国で生涯教育に携わっているボブ・コンクリン氏は「講演会やセミナーなどで、最前列に座っている人と後方に座る人とでは、2倍の差がある場合もあります。もちろん、前列の人が多いんです」と述べている。

 

年収調査

 グループダイナミック研究所長の柳平彬氏は、経営者向けセミナーで、最前列に座っている人と最後列に座っている人の、現在年収と、将来の期待年収を無記名で記入してもらい、年収をアンケート比較調査した。結果は、最前列の人の平均年収が580万円なのに対して、最後列は470万円であった。2倍の差はないが、前列の人は後列に比べて約3割も収入が多かった。一方、将来への期待収入は、前列が1,350万円で後列は940万円、年収差として44%の格差が出たそうだ。(1981年当時で)

 

コミュニケーション度

 セミナーの目的は、テーマに関して学び、自分を成長させること。それ故セミナー会場や学びの教室では、一番学習効率の高い席に座るべきなのだ。アメリカの心理学の本によると、教室で教壇に一番近い最前列に座った学生の一番成績が良く、逆に一番成績の悪い学生は一番後ろに座ることが多かったとの実験結果がある。これは最前列席に座ることによって、集中して講義を聞くことが出来るので、結果として理解度が上がり、復習する時間が節約できる。その実験によると、先生とのコミュニケーション度は最前列席と最後列席では2倍の差がある。前列に座った者の中では、61%の人間が先生とコミュニケーションができ、それが後方の席だとたった31%しかない。

 

 私は大学時代から、授業やセミナーで最前列席を選んでいる。それで大学時代は、特待生の座を得た。

 

2018-11-30 久志能幾研究所 小田泰仙

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