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2018年11月30日 (金)

ゲゲゲの訪問記(2)境港妖怪サミットの成果

 境港駅を降りると、目の前に観光協会のある建物に妖怪ファミリーの大きな壁画が掲示されている。観光地の玄関として、半端な取り組みではない。その前に並ぶ街路灯が目玉おやじ妖怪の整列である。なかなかに秀逸なデザインである。見ていて嬉しくなった。街に降り立ったら、ときめくようなものが歓迎してくれると嬉しいものだ。

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 駅舎を出るとすぐ目の前に、水木しげる先生の執筆中の姿を再現した像がある。これはJR境線が「妖怪線路化」されたのを記念して建立された。その横に鬼太郎ポストがある。残念だが、これは普通のポストで、妖怪の消印にはならない。本局に行くと、妖怪の消印を押してくれるとか。

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世界妖怪会議

 境港駅近辺を散策したら、世界妖怪会議の像が目に飛び込んできた。欧州、米国、中国、南方アジアの妖怪たちとの世界会議風景である。その議長は鬼太郎と目玉おやじである。その横に、水木しげるさんの顕彰する碑が建立されていた。氏は水木しげるロードの建設、ゲゲゲの鬼太郎記念館の設立で全面的な支援をして、境港市を県下一の観光都市にした。きっと妖怪たちが今でも定期的に会議をして、街の活性化の打ち合わせとお手伝いをしているようだ。

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「賽の石罪妖怪」の跋扈

 大垣市では、金に執着した妖怪達が自分たちだけの利益誘導で、大垣の街を寂れさせている。それと比較して、境港の妖怪はうらやましい限り。大垣の妖怪に境港の妖怪の爪の垢を飲ませたい。大垣市のように、普通の市民が喜ばないお仕着せの行事で、金だけは使う行事ばかりをしている。それでは、街の活性化にはならない。大垣の妖怪は、学歴は高くお鼻も高いが頭が悪い。その割には頭が高い。何度も同じ失敗をして、大餓鬼減気ハツラツ市で、賽の河原の石を積み上げるが如く回数だけを積み上げている。それで少しも街の活性化になっていないのに、自分達の愚かさには気が付かない。大餓鬼には「賽の石罪妖怪」が跋扈する。

 境港市の観光客集客率は大垣の3.7倍なのだ。境港市の人口一人当たりの集客数は、200万人÷3.3万人=60.6人である。大垣市のそれは、267万人÷16万人=16.6人である。境港市は一人当たりの集客率が、大垣市の3.7倍と格段の差なのだ。それも大垣よりも、地の利が悪いとのハンディがあっての事。

 

水木しげるさんのモットー

 水木しげる氏顕彰像は2009年に、氏の米寿の年に建立された。記念碑に氏のモットー「なまけ者になりなさい」が刻まれている。それは世間の仕事は怠け者になりなさいであって、自分が好きで進む道は、死に物狂いで取り組めとのパロディである。氏ほど、仕事に必死に取り組んだ漫画家はいない。その仕事中に、背中からオーラが出ていてその後ろ姿に、奥さんの布枝さんが見とれてしまったと、のろけが水木布枝著『ゲゲゲの女房』記載されている。

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業績の悪い「死神」君

 水木しげるロードで、最初にお出迎えしてくれるのが「河童の三平」で、その次の妖怪は、死神である。死神は「河童の三平」に登場する妖怪である。なにせ、地獄界で一番「業績」が悪い死神である。はて? 地獄界の「業績」とは何だ? 死神が相手に取りついても、死神力が弱く相手が死ななかったようで、その「死なせた」率の成績が一番悪かったようだ。「死神」君が、なまけ者でよかった。水木しげるさんが学校ではほとんど勉強しなかったことを象徴しているようで、お笑いである。死神の好物はスイカとか。水木しげるさんの好物はバナナで、それに対して栄養価の少なく、水分だけが多いスイカでは、死神力も出まい。

10p1060076 「河童の三平」

11p1060083 「死神」君

「妖怪たちの足湯」

 駅の鬼太郎交番のすぐそばに、天然温泉の夕凪の湯「妖怪たちの足湯」があり、現世の老婆の妖怪たち(? 失礼)が足湯をしてお喋りに花を咲かせていた。きっと妖怪会議のオブザーバーたちの番外会議だろう。その老妖怪の一人が、乳母車を妖怪モニュメント「家獣」の横に駐車させて、私の妖怪モニュメントの撮影の邪魔をしたのは、愛嬌である。

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2018-11-30 久志能幾研究所 小田泰仙

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