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2018年11月22日 (木)

魔墨知381. 悪魔のささやきに惑わされない

 「一杯くらいいいではないか」

 「もう一本くらいいいではないか」

 「このくらいの悪さはいいではないか」

 私が、馬場恵峰先生宅の写真撮影時のお昼時、九州女性に、いつも言い負かされる「小田さん、ダイエットは明日からやればいいのよ。今日は食べましょうよ」にコロッと負けてしまい、つい九州の家庭料理を食べ過ぎる。家庭料理が美味し過ぎて、九州から帰ると体重計に乗るのがいつも恐ろしい。

 

ノーパンしゃぶしゃぶ

 大きな堤防も小さな蟻の穴から崩壊である。崩壊とは今まで築き上げてきた時間を失うこと。高き志を持ち、御国のために入省した誇り高き優秀な高級官僚達でも、悪魔のささやきに負けて最後はノーパンしゃぶしゃぶの世界に身を落とした。でも、悪魔の囁きはとっても魅力的......ああ、私もそんな世界に誘われたい....

 

Gone with Money

 一つの小さな成功の傲慢さが、会社の経費を私物化する習慣となり、それが積み重なり、2018年11月19日日産のゴーン容疑者は会社の金を不正使用が露見して追放された。社員の首を切り、会社の資産を切り売りすれば、だれでも会社は建て直せる。ゴーンが来るまでの状態が放漫経営すぎた。会社の経営が袋小路に入っていて、外人部隊でないと荒療治はできなかっただけだ。それは経営ではない。だからゴーンが来て以来、ニッサンでは、魅力的な車は生まれていなかった。戦略車のEV車も売れていない。不正が露見しなくても、ゴーンの自動車メーカとしての経営の失敗は露見寸前であった。

 経営は金ではないのだ。トップは社員の雇用と生活を守り、社会に付加価値を生みださねば、存在価値がない。欧米の拝金主義の経営は、日本とは水と油の関係である。欧米の拝金主義の延長が、戦前の植民地獲得戦争であった。それが現代はグローバル経済主義とカンバンを変えただけで、本質は変わっていない。それをゴーンは証明した。日本経営の良さを見直そう。

 

2018-11-22 久志能幾研究所 小田泰仙

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