磨墨知590-3. 自分の物差しを持とう
己を知り、敵を正しく知れば、判断に誤りはない。人生の時間を有効に使うには、人生の目的地に到達するための行動に、自分の物差しを作る必要がある。測定ミスが人生時間を無駄にする。物差しは三自元のものさしである。
時間軸というものさし(D)
自分の時間軸の単位は何か。どういう時間観点でモノをみるかである。1年単位、3年単位、10年単位、30年単位、100年単位か。自分は何年先を見越して行動するかである。人の寿命はせいぜい100年。
デイトレ-ダーはその日の利益に目を走らせる。己は目先のことばかりに、気を取られてはいないか、自問したい。仏師は千年先にまで拝まれる仏像を目指して刃を入れる。千年の時間スケールで仕事をしても、その目標を達成するための日々の時間スケールは、秒である。秒が積み重なり、1分、1時間、1日とつながり、3万日の切磋練磨で、千年も拝み続けられる仏像が完成する。
その物差しの単位で、行動する次元が異なる。己は何所のレベルを目指すのか?
価値観と言うスケール(C)
自分が重きを置く価値観は何か。此の世の価値はお金ではない。お金の多寡で人生を測ってはならない。その価値は名誉でもない。地位の高さで偉さを測ってはならぬ。己が価値を認めるものを探せ。
自分がこの世で、命(時間)をつぎ込んでも悔いのない対象は何か。それが自分の付加価値である。生まれてきて、仕事をしてよかったと思える仕事が天命である。天命に合ったスケールを持とう。
精神の到達度のスケール(Q)
自分の目指す精神レベルはどこか。どのレベルの魂の在り方を目指すのか。その測定単位は何か。
己は地獄界、畜生界、人間界、天上界、菩薩界の4つのどのレベルを目指して生きるのか? その日暮らしの生き方では、畜生と同じである。人間として生まれた以上、最低で一名の人間を幸せに人間として成仏させる義務がある。其の一人が自分である。
2018-10-31 久志能幾研究所 小田泰仙
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