« 磨墨知127. 狂おう | メイン | 磨墨知435-6. 神を目指さない、悟りを求めない »

2018年10月29日 (月)

磨墨知128. 「今ここ人生ドック」に入院

 『方丈記』に曰く、「ゆく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。波間に浮かぶ泡沫はかつ消えかつ結びて久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかとまたかくのごとし。」だからこそ、今に全力を投入しよう「そのうち」などは永遠に来ない。「今のうち」しか時間はない。

 

失明状態に陥り

 還暦を過ぎて、国家資格受験の取り組み中に、白内障と網膜はく離を患った。2週間ほど左目が失明状態に陥り、今まで見えて当たり前の世界から、見えない世界に追い込まれた。それで「今が大切、今のうちしか時間がない」を思い知らされた。勉強ができるのも目が見えるうち。生きているうちである。そのうちにやろうと思っても、やれるのは目の見える今のうちである。愚かな人間は、失って初めてその価値に気づくもの。

 

人生ドック

 何事も因果応報で、起きたことには原因がある。今まで体を痛めつける生活を長年続けてきた応報の現れである。これが起きた真因を探り、これを機に生活のスタイルを見直すご縁を頂いたと解釈した。それで健康管理に真剣に取り組んで、還暦後の生命の危機を乗り切った。

 周りを見ると、62歳前後で亡くなる知人が多くいた。これは知られざる男の厄年だと思う。全力疾走してきたサラリーマン生活の旅を終り、人生第2の世界への軟着陸に失敗したのだ。還暦後は「人生ドック」に入って、生活全般を見直す必要がある。

 

「トヨタ式生産方式教」に入信

 人は日々の生活で体調の不良に悩まされることが多々あるのが普通である。今ここの意識で、日頃の生活を見直さないと、失速墜落である。日々の体調不良や人間関係トラブル、些細な事故は、仏様からの、「生活を見直せ、考え方を見直せ、治療を見直せ」との啓示である。その治療が単なる対処療法である場合が多い。だから治らない。心してその声を聴こう。その真因を探るため、なぜ、何故と五回言おう。

 体調不良の諸悪の根源が、不適切な食生活にあったと気が付いたのは、この後である。病気になり、そのご縁で神仏の門を叩いて、久留米の真島消化器クリニックで検査を受けるご縁を頂いた。

 私の信ずる宗教は、「トヨタ式生産方式教」である。そのご経文は「なぜ、何故の五回唱え」。それのご利益はあらたかである。問題の真因を探るために、己の心に刃を向けよ。

1

2p1050659

  馬場恵峰書

 

2018-10-29   久志能幾研究所 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

コメント

コメントを投稿