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2018年9月29日 (土)

拷問のような敬老会(5/5)人殺し未遂

焼き海苔は命の危険性あり 

 介護施設では、焼き海苔を食事に出すことはご法度なのだ。咀嚼力の弱い高齢者が海苔を食べると、喉に海苔がへばりついて、はがれず死亡事故になる恐れがあるからだ。かつ海苔は繊維質が多くて消化が悪い。壮健者には良いが、高齢者には危険である。それなのに、焼き海苔を敬老の記念品で贈るとは、「早く死ね」というメッセージを伝えている。人殺し未遂も同然である。

 焼き海苔を手配した上方屋も、長寿者に贈ることは知っていて、平然と手配を続けている。人殺し未遂も同然である。

 

体育館設計のお粗末さ

 私は今回、初めて興文小学校の体育館に入ったが、体育館の設計のお粗末さに呆れた。長寿者の集まりで、皆さんトイレが近いのだ。それなのに、会場の2階にトイレがない。足腰の弱い高齢者が、階段の昇降で怪我でもされたらと気が気ではない。エレベーターがあるが、一基だけである。敬老会で足腰の弱い長寿者が一度に大勢これば、運営が破綻する。

 多くの長寿者は、「トイレが近いので」と、最後列の出口に近い場所を選んだ。「そこは関係者の席です」と案内しても、その席を動かなかった。それも致し方なし。全て運営側が悪い。

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 後方の出口に近い場所に座る長寿者達。この場所は、本来、関係者席。

利用者無視の施設

 この体育館で頻繁に社会人の行事が行われる。その時、子供連れの母子も多いが、トイレが一階なので、子供がトイレに行く度ごとに、母親が付いていかねばならぬ。自治会が要望を出しているそうだが、大垣市は聞く耳を持たないという。こんな設計思想で、新市庁舎の出来が心配である。

 住民無視、業者優先の小川敏大垣市政の姿が、この体育館に雛形として現れている。興文小学校体育館は、機能不備でお粗末である。反面教師として、一見の価値はある。見た目だけは素晴らしい。

 

転倒の危険性あり

 敬老会会場の興文小学校体育館では、転倒防止を名目にスリッパ禁止との案内がされた。しかし、室内靴を履かず、靴下を着用した状態でテカテカのフローリング床を歩くと、非常に滑りやすく危険である。体育館では、滑りにくい室内靴の着用が必須である。

 

高齢者の転倒事故の恐ろしさ

 老人の室内での転倒事故は、滑りやすい床で起きている。また階段でも死亡事故が多い。高齢者が、転倒して骨折すると、寝たきりになる確率が多い。

 「平成27年版 高齢社会白書(全体版)」によると、高齢者が「要介護」となる主な原因は、脳卒中、認知症、老衰の順で、「骨折・転倒」は全体の12.2%を占め、4番目の多さである。

 若人なら少しの怪我では、安静にしていれば大抵は治る。しかし、高齢者にとって過度の安静は、筋力や身体機能の衰えを招き、症状を悪化させる要因になる。中でも転倒が原因で起こりやすい大腿骨の骨折は、歩けるようになるまでに時間がかかり、そのまま寝たきりになりやすい。

 

私の骨折事故

 私は、2011年頃、自宅の畳の座敷で滑って手をついたら、小指を骨折した。畳と靴下の摩擦係数が少なく、バランスを崩して転んで手をついたのだ。同じことが、興文小学校体育館でも起きやすい。床がピカピカのだ。体育館の会場は2階だから、階段も危険である。だから体育館では、滑りにくい室内運動靴の着用が必須である。それが準備できなければ、開催場所として不適なのだ。その案内をしないのは人殺し未遂も同然である。

 

 「スリッパはそれ自体が脱げやすく滑りやすいほか、かかとが浮くためすり足となり、普段はつまづかないような段差にひっかかる危険性も高くなります。かといって、滑りやすい靴下のまま歩くことは論外ですが、裸足で歩くと家具や扉に足先をぶつけて怪我をすることにもつながるため、かかとのあるルームシューズを履くのがオススメです。」

「転倒予防ナビ」より https://tentouyobounavi.com/goods/135

 

連合自治会の無責任

 長年参加している長寿者の中には、室内履きを用意した人も多かった。ところが来賓者だけには、スリッパや室内靴が用意された。連合自治会は、来賓者の命を大事にするが、「長寿者の命は知ったことではないので、勝手に自分で守れ」である。なぜ笹田市会議員がこの点を指摘しないのか。自分の命は室内履きを履いて守り、長寿者の怪我の危険性には、目も向けない。笹田トヨ子議員だけが、室内履きを用意してきた。

2p1050542   多くの長寿者が靴下で参加。危険。  

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 笹田議員だけ室内履きを用意

会場設備の危険性を放置

 2017年9月、彦根市で開催された敬老会で、叔母は敷いてあったブールシートに躓いて、床に手をついたら両手首を骨折した。それで介護の身となった。

 今年の大垣の興文地区敬老会では、前年までのブルーシートを敷く準備を止めたのは良い。しかしスリッパが禁止となったので、余計に危険性が増大した。連合自治会と婦人会の幹部たちは、高齢者の命など知ったことではないのだ。人殺し未遂も同然である。

 

命の軽視の主催者

 応援で駆り出されて来ている自治会長達は、室内靴持参である。それが新しい自治会長には、事前に教えてもらえず、かなりの数の新人自治会長達が、靴下のまま作業をしていて、非常に危険な状態であった。連合自治体は、「そんなことは例年通りだ。前自治会長から引継ぎが無かったのか」と上から視線の言い草である。そのことは応援の招聘案内状には書いていないと、同席した新自治会長がぼやいていた。

 写真撮影で応援の私も、その件で意地悪されて教えてもらえず、室内靴を履かず、靴下で写真撮影を続けた。後からこの危険性を知り、ゾッとした。学校校長上りで天下り役人上りの人の仕返しは怖ろしい。

 主催者にこの件でクレームをつけても、お役所仕事のように、けんもほろろだった。命の軽視も甚だしい。こんな人たちが運営する敬老会に、長寿者を招待するのは、人殺し未遂も同然である。大垣を支えている連合自治会が、これでは大垣市は良くなるはずがない。一事が万事である。

 

2018-09-29 久志能幾研究所 小田泰仙  

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コメント

現在の大垣市政、特に市議会を視て関東軍参謀の「辻政信」を
思い出す。散々な犠牲者をだしておきながら、全く責任を感じ
ない人物。また、戦時中に彼の周囲にいた同僚参謀たちは、
戦後の戦争責任について、あれは全て「辻」がやったこと、
俺は関係ないという責任逃避の発言をしています。
 この大垣市も何年か後、取り返しのつかない状態になって
も、「あの件は、私の責任ではない、悪いのは市長だよ。」
と言う議員、関係者がいないことを切に望みます。

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