拷問のような敬老会(1/5)長寿者の顔に泥
頼まれて、9月22日、地区の敬老会の写真撮影に赴いた。そこで不思議な光景を見た。それを機に、敬老会の実態を調査した。
敬老会の総括
敬老会が形骸化して一部の業者と一部の幹部だけの行事に堕落。
敬老会行事が婦人会の自己欺瞞の会になっている。
敬老会の行事が、政治家の宣伝の場になり、敬老者には苦痛。
小川大垣市長も、議員も教育関係者も、敬老の意思はない。
記念品、お弁当代だけで予算の9割が消える。業者だけが儲かる。
その予算を回せば、1800円の商品券を対象者全員に配れる。
今はそれが中間搾取され、8割の長寿者には名目800円の海苔(誰も喜ばない。実質400円?)しか渡されない。自治連合会や婦人会に改善を申し入れても、何か美味しいものがあるようで、絶対に改善されない。
拷問のごとき第一部祝賀会
敬老会は、第一部の祝賀会と第二部の合唱・演芸の二部構成で運営された。 第一部の式典で、国歌斉唱と先人への黙とうと代表長寿者へのお祝いは正当である。しかしその後、延々とくだらない祝辞、祝辞の代読などが、30分以上も続いた。その時間、黙って座らされている高齢者には、苦痛・拷問以外の何物でもない。誰も喜ばない。連合自治会長の内容のない長いだけの挨拶から始まって、延々30分間の意味のない形式的な祝辞が続き、それを黙って聞かされる長寿者には拷問である。そんな挨拶は、代表が一人祝辞を述べれば十分だ。高齢者の健康を考えて5分で済ませるべきだ。
誰のための敬老会なのか。主催者の自己満足以外に何物でもない。私が当事者なら、欠席する。事実、対象者990名の7割が欠席である。私の町内の長寿者は8割が欠席である。
高齢者で体力のない人たちは長時間椅子の座るのが苦痛なのだ。高齢者のトイレが近いのだ。高齢者の立場では、主催者は何も考えていない。何が敬老なのか!
どっ白けの敬老会
第二部の名前の知らない地元の演歌歌手の歌や踊りなど、日頃のテレビで目と耳の超えた高齢者は誰も喜ばない。だれが歌うか、当日の式次第にしか、その芸人の名前が記載していない。当日の紹介では、地元の演歌歌手というだけである。第一部が終わり、その演歌歌手の時間になると、3割ほどの人が帰っていった。これは毎年のことで、昨年は、半数が席を立ったという。その現実を無視して、毎年、同じ演芸をするのは、癒着以外に考えられない。
なにせ対象の長寿者の3割しか参加しない敬老会である。私の町内は2割しか参加しない。だから開催しても意味のない敬老会である。それだけ、魅力のない敬老会である。誰のために敬老会なのか。途中で堂々と退席する人が目についた。私がその立場なら、当然退席である。
続々と退場する老人。それも一人二人ではない。
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子供たちの真心
第一部の式典では白けたが、その後の合唱の部で、興文小学校の子供たちが、「おじいさん、おばあさん、長生きしてください」と全員で合唱したときはジーンときた。
私は、小学校2年生の子が、参加者の前で102人の合唱団に、指揮棒を堂々とふる姿にも感動した。小学校5年生は、99名の合唱団で、その前で指揮棒を振った子にも感動である。この子たちが、大垣の未来を支えてくれる。大の大人が、大垣市の長寿者の顔に泥を塗っている。それを恥とも思わない大人の厚顔ぶりに嫌悪感を覚える。
健気な小学校2年生の指揮 10:46
健気な小学校5年生? 10:47
この子達が大垣と日本の未来を背負ってくれる。
大人の愚かさ
部下は上司の背中を見て処世をする。部下の姿を見れば、上司の姿が露見する。大垣市長や県会議員、国会議員が長寿者の敬老を祝うつもりなら、その代理でも休憩時間までの、せめて子供たちの合唱が終わるまでは、長寿者と同席してお祝いの意を表すべきだ。
それが議員の祝辞が終わったら一斉退場なのだ。要は、敬老など知ったことではないのだ。たとえ代理であっても、大垣市長が挨拶するので、立場上いやいや居たのだ。大垣の市歌と言うべき「これまでこれから」を興文中学校の生徒が歌うのにもかかわらず、だ。それが、子供達がお祝いの歌を歌う時は、来賓者は全員退散で誰もいない。大垣市長の代理の課長も退場である。「これまでこれから」は今日が長寿者へのお披露目ではないのか。それでも 為政者か! 政治家か!
両校長は、後方で、子供達の歌う姿を見守っていたという。
参加来賓者(敬称略)
国会議員 棚橋泰文 代理秘書
県会議員 猫田孝 代理秘書
大垣市長 小川敏 代理の課長
市会議員 横田幸司
市会議員 笹田トヨ子
社会福祉協議会会長 金森勤
大垣市老人クラブ連合会会長 西田勝嘉
興文中学校校長 清水昭冶
興文小学校校長 水谷賢司
興文地区民生委員会長 猪俣吉輝
興文地区センター館長 松岡厚子
議員の祝辞が終わると来賓者が一斉に立ち上がり退場 10:40
遅刻して来た猫田議員の秘書 11:07
来賓者が退場後、遅刻して来た猫田議員の秘書だけが、後から来て残っていた。来たことをアピールすると一礼して早々に退場して行った。11:14
その横で連合自治会長が、秘書にへばりついて面倒をみていた。
2018-09-25 久志能幾研究所 小田泰仙
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52歳大垣市西崎町出身です。現在、神奈川県在住。
駅前商店街にある篠田種店、西田花屋、崎山薬屋、小倉傘屋、
西脇カバン屋などは興文小学校の同級生の店です。
駅前商店街の衰退は、他県でもよくある光景と自分を納得させていましたが、来賓者が敬老会途中で帰っていく写真を見て、
「大垣市の経営者が、こんなんでは、そりゃ潰れるさ…。」と、パソコンに向かって言ってしまいました。私の後輩にあたる、興文の子供たちが健気に合唱している写真では、両目から涙が2粒ほど出てきてしまいました。
学校のテストが高得点なら、その子は優秀という教育が今の
大垣市の惨状を招き、今の大垣市長という生き物を創ってし
まったのだと思います。
投稿: 柳瀬光二郎(ヤナセコウジロウ) | 2018年9月26日 (水) 13時28分