詐欺師を目指して精進
Googleギフト(iPad Air2)に当選
最近、立て続けにホップアップ画面「Google ユーザのあなた、おめでとうございます!」という通知が表示されて、「Googleギフト(iPad Air2)に当選した」というGoogle当選ページが表示される事例に遭遇した。今朝で3回目である。
私は、最初の画面で疑問を感じ画面を遮断した。しかし画面を閉じたくても、その閉じるのクリックが効かず、困って最後は強制電源断で対処した。メールでも「50万円が当選しました」等のハッキリと偽情報と分かるのもあるが、これは手が込んでいる。
よく見ると、まずアドレスがgoogle ではない。またGoogleのマークが少しおかしい。日付が「8月216月24」と異様である。詐欺の常套手段で、人数制限と締め切り制限で攻めてくる。
ネット情報
ネットで調べると、この件に関して多くの注意喚起情報が出ている。上の嘘情報を信じて進むと、個人情報・クレジットカード・メールアドレス・パスワードなどの情報を入力する画面に続いていくようだ。皆さんもご注意あれ。
詐欺師の確率計算
そもそも景品法で、買った金額の何倍までと、景品額には上限の制限がある。それが一銭も出していないし、応募もしていないのに、当選なんておかしい。そう思わないと、また詐欺にあう。仏教の因果応報の教えに反している。
多くの人は疑問を感じて画面を閉じるから良いが、確率的に1万人に一人でも詐欺に引っかかれば、それで詐欺師は損益計算上でペイする。詐欺側は、そういう確率計算をして詐欺を行っている。ご用心、ご用心。世の中、そんなうまい話があるわけがない。
詐欺師になろう
世には、常識で考えれば詐欺だと分かるのに、欲に囚われるとそれが見えなくなる人がいる。人は、「貴方だけが幸せになれる」、「貴方は特別扱いです」とコチョコチョとされると簡単にオチル。だから、やるなら詐欺師にひっかかるより、ひっかける方に回れば、簡単に人が釣れる。だから自分の夢をぶち上げて、皆さんを巻き込んで新事業を立ち上げるのも、挑戦し甲斐がある事業である。
人から見れば、自分の夢は詐欺まがいである。日本一になるんだと、何千回も言って、永守重信社長はちっぽけな町工場の日本電産を1兆円企業に成長させた。ホンダの創業者・本田宗一郎はミカン箱に乗って、社員の前で未来の夢を語り世界一のバイクを作った。悪い例では、オウム真理教の教祖は、頭の良い若者達を騙して絞首刑の階段に登らせた。
なるなら偉大な詐欺師になろう
嘘みたいな夢でも、それを100万回言えば、それが本当になる。一番疑り深い己を騙して、自分の夢を実現しよう。それには人を騙す緻密な工夫がいる。夢の実現の最大の障害は、固定観念でカチンカチンになった己の頭なのだ。それを打破し、実現の為に智慧を絞る精進が、夢を実現させてくれる。そんなことを示唆してくれた詐欺広告でした。猛毒でも、微量なら、精力剤として使える。毒を食らうなら、毒を作る側になろう。モノを作ることで、智慧がつく。
2018-08-24 久志能幾研究所 小田泰仙
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