大垣の子供たちの未来は悲惨(5/5)天の声
「雨が降れば傘をさす(暑くなれば冷房を入れる)。宇宙根源の法則に則って経営をする。正直なほど素直にものを見る。理にあった経営をする。理に合わない経営は、無理がある。」これは私が松下幸之助経営塾で学んだ一番大事な要点である。
経営の神様と言われた松下幸之助翁は言う。「人間が一人前になると、自然の法理が見えてくる。それは世の中の春夏秋冬が分かりかけてからだ。経営なんて難しくない。雨が降れば傘をさす。それだけだ。真夏にオーバー着て走ったらどうなるか。冬にランニング一枚で過ごしたらどうなるか。自然と一緒に人間のリズムにも春夏秋冬がある。僕が正直なほど素直にものをみなさい、というのはそれです。目が曇ってたら、真冬にランニング着ることになりかねない。」
その昔、この座敷でこういうスタイルで松下幸之助翁は塾生に講義をした。松下幸之助経営塾ではPHP社長の塾長が講話。 2013年5月18日 PHP京都本社にて
2013年5月17日 PHP京都本社にて 松下幸之助塾の会場
その昔、当時の京都財界人が集ってここで会議をしたおり、松下幸之助翁は、写真の下の椅子に腰かけて会議に耳を傾けたという。
文殊菩薩
経営の神様の松下幸之助翁は、仏様に例えると文殊菩薩様といえる。学歴があるわけでない、知識が豊富にあるわけではない。腕力があるわけではない。生きる智慧の権現といえるのが文殊菩薩である。松下幸之助翁は文殊菩薩の化身ではないか。
松下幸之助翁の学歴は尋常小学校4年中退である。天の理を観る力があり、世間の声を神の声として、素直な心と目で聴いたから、松下電器を世界的な企業に育てられた。東大卒であったからではない。
声なき声、天の声
小学校の子供達は体が成長途上のため、体温調節機能が未熟で、気温の上昇に対し、汗をかいて体温を下げる機能が追いつかないことがある。自分の体調の悪さを言葉で大人に伝え難しい場合もある。特に小さな子どもの場合、自分の身に起きている状況を言語化しにくいので、周りの大人の注意が必要だ。子供では降りかかった危機に対して無力なのだ。
2018年7月17日、愛知県豊田市で、小学校1年生の男児が校外学習の後に教室で倒れ、救急搬送されたが熱中症で死亡した。途中で「疲れた」と訴えていたという。自分では危機状態を正確に大人に訴えることができなかったのだ。
大垣の小学校の教室温度が34度を超えて、子供たちがぐったりしている姿が、天の声である。子供の体が悲鳴を上げている。なぜ小川敏市長にはその悲鳴が聞こえないのか。子供を見殺しにする市長なんか辞めてしまえ。
小川敏市長の呪い
体温調整機能が完成した成人の小川敏大垣市長と大垣市会議員が、エアコンの効いた部屋で仕事をして、その機能が未発達の大垣の子供が酷暑の教室に放置されている。その宇宙根源の声と現実を聴き観るのが大人の役目である。それをできないのを小人(ことな)という。大垣市長や市会議員は、その声を聴く耳を持たぬ。小川敏市長は、己の退任後の4年後(平成36年)にしかエアコンの設備導入を開始しないという呪いをかけた。今、大垣市民は立ち上がらねば、子供の命が危ない。
大垣駅前商店街でシャッター通り化の衰退が止まらない。「小川敏大垣市長の政策が間違っている」の天の声である。その声に耳をふさぎ、政策を変えず、エアコンを導入しないのは、小川敏市長の呪いである。小川市長が天の声を聴かないのは、聞く耳がないからだ。それを現代経営学でいえば、「経営のPDCAが回す能力がない」。天の理は単純明快である。天は市長を変えよと言っている。耳に痛いことを聞くのが指導者の務めである。それを聞かないのは職務放棄である。
眉唾の「大垣市未来ビジョン」
大垣市は、現在の子供の教育や環境整備は後回しにして、口先だけでその「大垣市未来ビジョン」に「子育て日本一、子育てなら大垣市、が浸透している」と大嘘を書いている。まるで新興宗教のお題目である。
現実の姿は、エアコン普及率が岐阜県下最低レベルの2.1%である。エアコン導入の開始は6年後である。岐阜市を含め岐阜県の他の主要な7市は100%である。騙されてオウム真理教に入会して、真実を見て後悔すると同じである。大垣市の宣伝に騙されて大垣市に転居したら大変だ。子育て中に、子供が熱中症で死ぬかもしれない。
今できないことが、千語万語の言葉で語っても、誰も信用しない。それを言うなら、今やるがいい。今できるのに今やらないことは、明日になってもできるわけがない。それを6年後の話しにしたら鬼が笑う。その時は、小川市長は市庁舎にいないので、責任を取らない。
教育が大事というなら、なぜ、大垣市制百周年記念行事の予算を見直して、一教室だけでもエアコンを導入する予算をねん出しないのか。水饅頭を900万円も食べて、ギネスで浮かれている場合ではない。
金がないのではない。市長に智慧がないのだ。3人寄れば文殊の知恵というように、市民の智慧を借り、大垣債を発行してお金を作ればよいだけだ。
教育冷遇・お笑いの「大垣市未来ビジョン」
全143ページの「大垣市未来ビジョン 2018~2022」の冊子で、大垣の未来の子供たちに対する教育に対する記述は、第三章の第三節の第5項(最後から2番目)でしかない。要するに教育は冷遇である。
表紙 これは何処の未来都市かいな? 表紙がお笑いである。2047年(30年後)の大垣市がこうなるわけがない。
第二章の基本構想の6項目中で、人づくりは5番にやっと登場で、冷や飯食いの扱いである。あくまで街づくりが前提の「人づくり」で、そこに学校教育の話しは皆無である。
その学校教育の具体的ビジョンの頁も、全117頁中で(118頁以降は資料編)、やっと最後の最後に近い103頁目に登場するお粗末さで、形式的な文章がお遊びで並ぶだけである。あくまで抽象的な言葉だけで、目標値はお遊びである。
お笑いの目標値
その目標値の冒頭に、「授業がよく分かる子供の比率」の2022年度の目標値を挙げている。それがビジョン? 常識で考えてもお笑いである。次がまたお笑いで、「体力調査結果の合計値」である。それなら学力調査はどうしてくれるのか? 大垣市の小学校にはエアコンがないから学力が他市よりも低いはずである。だから目標値を掲載できないのか。これはビジョンではない、悪夢である。親が学校に期待するのは、体力より学力を重要視する。だから一事が万事で、お笑いの列挙である。
トドメの4行
ビジョンの最後の最後に、「教育施設・設備の整備や、育英資金制度の充実等により、ハード・ソフトの両面から、安心して教育を受けられる環境づくりを推進します。主な取り組み:学校施設及び設備の整備、育英資金制度の充実」と4行の記述があるだけ。6年後の「未来」のエアコン設備のことには全く記載がなく、市民を馬鹿にした文章である。なにが安心なのか。
現在、育英資金制度がないのか。現実にあるではないか。何を充実するのか、そんなことは枝葉末節の話である。エアコン整備の放置をごまかすための記述でしかない。
言うだけ番長
教育のビジョンは、計画の最後に記載があるので、いかに教育・人づくりを重要視していないかの証しである。小川敏市長は、言うだけ番長である。
「みんなが成長するまち(人づくり)」と未来ビジョンで言いながら、現実は大垣市小学校へのエアコン導入等の環境整備の記述が皆無で、それが2年後の大垣新市庁舎完成の4年後で、今から6年後なのだ。だれが大垣市長の教育重要との宣言を信じるだろうか。
慇懃無礼な言い回し
この文章は修辞的に、「環境づくり」と「推進する」と動詞が二重に冗長に使われており、人を馬鹿にした慇懃無礼な言い回しとなっている。なぜ、「環境をつくります」、と断言できないのか。余分の文字が入れば、その分の印刷代に無駄な税金が使われる。
皆さんも添付の資料を「鑑賞」してください。これで実施されれば、大垣の未来はない。
添付ファイル「大垣市未来ビジョン 2018~2022」
基本構想 P20p20-.jpgをダウンロード
学校教育 p104p104-.jpgをダウンロード
人への設備投資
人こそが、大垣の未来を創ってくれる。人を雇い、その人に一千万円を払うのは、その人が一千万円の付加価値を創造してくれるからだ。人こそが、ゼロのものを無限大の価値を創造する存在なのだ。その人材に成長する子供たちを大事にしなくては、大垣の未来はない。
子供への教育投資は、大垣未来創造玉手箱というお宝への設備投資なのだ。それをケチる市長に、大垣市の市長の資格はない。
経営者の小賢しさ
世の経営者はみんな、教育は大事だという。私も前の会社でも、役員から耳にタコができるほど聞かされた。しかし、それを実際に実行に移す経営者は皆無に近い。不景気になれば、真っ先に教育予算を削減するのだ。私は中間管理職として、その悲哀を何度も味わってきた。口先だけで教育が大事だといっていた昔の私の会社は、競合会社に吸収合併されて消えた。それが宇宙根源の理である。小川敏氏の運命は如何?
2018-08-02 久志能幾研究所 小田泰仙
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大垣市も小学校にエアコンがつくようです!
https://www.gifu-np.co.jp/news/20180811/20180811-64914.html
今夏の猛暑を受けて、小川敏岐阜県大垣市長は10日、エアコンが設置されていなかった同市内の小学校と幼稚園の教室に、早ければ来年度中にもエアコンを設置する方針を明らかにした。9月議会に設計費用の補正予算案を提出する。同日、市議会自民クラブが提出した要望書を受けて答えた。
投稿: 斉藤 | 2018年8月17日 (金) 21時41分