サルにも取れるギネス世界記録®
・900万円の札束で買った大垣・水まんじゅうギネス記録
・汗と工夫と節約で掴んだ三島高校・コロッケギネス記録
2018年6月3日、大垣市は「同時に水まんじゅう食べさせ合いペア数」1513組でギネス世界記録®を更新した。その2週間後、日大三島高校が「同時にみしまコロッケの食べさせ合いペア数」1990組のギネス世界記録®を更新した。大垣市の記録は三日天下で終わった。大垣市は、たった14日間のくだらない記録保持のために市民税900万円をドブに捨てた。大垣市政100周年にあだ花を添えた。大垣市の取り組みには、汗も知恵も工夫もない。
結論
二つのギネス世界記録®挑戦の過程を比較して導かれる結論は、税金を浪費して取り組むなら、サルにもギネス世界記録は取れる、である。その比較を表にまとめる。
大垣市政 日大三島高校
記録達成 2018/06/03 2018/06/17
記録保持 14日間
記録数 1513組 1990組
費用 市民税900万円 寄付で150万円(推定)
食材 市民税で 業者寄進で
水饅頭と升 500円 三島コロッケ100円
場所 大垣公園 三島高校の校庭
(護国神社前を封鎖)
強制参加 市役所職員、外部団体、
出入り企業
自由参加 大垣市以外の市民 市民、学生、OB
監査員 市の職員か雇われ人 ボランティア
当日対応 市の職員(休日手当) ボランティア
参加形態 企業に要請、強制 市民に参加要請
集計方式 椅子を並べて集計 立ったまま集計
20分で集計可 60分の集計時間が必要
名札、バーコード管理 名札無し
報道せず 日経、産経 日経、産経、朝日、岐阜
報道した 読売、朝日、毎日、 読売、毎日、
報道した 中日、岐阜 中日、静岡、伊豆経済
大垣は、升にも異常に金がかけられている。水まんじゅうを含めて一人500円(推定)。升一面の印字だけで110円。すべて税金。紙包みに入れた三島コロッケ一個100円(推定)とはワケが違う。
大垣公園の出入り口全てを封鎖して、監視人を50名ほど配置(休日手当の人件費発生)
大垣市は、椅子の準備、並べる人工、椅子に貼るバーコード等で膨大な費用発生。
三島高校は椅子無し、バーコード無し。
記録達成の陰にある黒闇
三島高校生たちがおカネを掛けず、汗と工夫でギネス記録挑戦したのは素晴らしい。それと比較すると、大垣市政の金にモノを云わせた堕落ぶりと不正の臭いさえが鼻につく。税金を投入してギネス世界記録®に挑戦するなら、サルにもギネス世界記録®は取れる。大垣市民として税金を返せと言いたい。ご丁寧に、大垣市長は、この行事の会計報告の公開要求を市議会(2018年6月11日)で、厚顔無比に拒否をした。やましいことがあるのだろうと、下衆の勘ぐりをしてしまう。
私がこの行事の費用を試算してみると、数百万円の使途不明金が出る..….。使用用途の明細を公開できないワケがあるようだ。お役所の予算は、絶対に余らせてはならない鉄の「掟」がある。どんな使い方をしたのやら……..。だれが毒水饅頭を食べたのやら。
サルにもできるギネス記録更新
先のギネス世界記録®数が分かっているからその数を目標として、ネットやチラシで参加者を募り、出入りに業者に参加を命令して、その名前を登録して、当日の目減り分を推定して参加者を集めれば、100%の確率で、ギネス記録は更新できる。行政なら、上司命令で市役所関係者、外部団体、出入りの業者に総動員を掛ければ簡単に人は集まる。大垣市の場合は、こうして人を集めた。
水まんじゅうなり、コロッケを相手に食べさせるのに何の技術もテクニックもいらない。その食べさせる時間7.5秒。これでギネス記録更新が出来なければ、サルにも劣るアホなのだ。
猿回し芝居の狂宴
ギネス社の世界一という餌に釣られて踊らされた大垣市長は、サル回しのサルの役である。サル使いのギネス社だけがニンマリ。マスコミが、このイベントにお囃子で騒ぎ立てて、お笑いに花を添えた。マスコミも踊らされたサルのお役目だ。ギネス社は自ら宣伝しなくも、ギネスが誘導したサル芝居にサルが踊り、その宣伝をサルがしてくれる。儲かって儲かって笑いが止まらない。それで日本人の眼から、もっと大事な事象から目を逸らすことができる。ますます日本人が痴呆になっていく。その世界一の記録は、常識から見て無価値である。
若人の失敗
残念なのは、日大三島高校生の祈念すべき最後の学園祭で、価値なきギネス世界記録®に目が眩み、創立60周年記念として取り組んだこと。若い人を騙すのは、ギネスにとって簡単であるようだ。そういう報道をしてきたマスコミの責任は重い。汗を流すなら、もっと別の取り組みがあったはずである。それに気が付かなかったのが残念だ。若い人だから、今後の人生の失敗の糧として欲しい。眼を覚まして欲しい。世の中は新興宗教団体が跋扈している。
行政の監査役であるべき大垣市議会議長が一緒に痴呆劇を演じてどうするの?
大垣市政100周年記念事業の文字が虚しい。議会が大垣市長の暴走を止めなくて誰が止めるのか。
遠く英国から遠隔操作されたギネス地方公演サル芝居の幕引きです。
夏草や 強者どもが 夢のあと (芭蕉)
現在の大垣市長や市議会議長が亡きあとの100年後、後世の子孫達は、この写真と記録を見て恥じるだろう。100年後の大垣市未来像を見据える責務がある大垣市長が、それに考えが及ばないのでは、認知症である。
2018-06-21
久志能幾研究所 小田泰仙 HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite
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