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2018年5月21日 (月)

自殺は最悪の人殺し

 最近(2018年)、ジェイアールが頻繁に遅れる。その原因が、いたずらによる踏切警報機の発信、電車と人との接触事故等による迷惑行為に起因する。最近のJRの定時運航の乱れ具合が、日本人のモラルの低下を表している。電車と人との接触事故は、表現は穏やかであるが、鉄道飛び込み自殺である。

 自殺とは、自分というこの世で一番大事な人間を殺すこと。人と生まれたら、最低でも、自分だけは幸せにする義務がある。それが己を此の世に遣わせてくれたご先祖に対する恩返しである。

 

鉄道事故に遭遇

 久留米の真島消化器クリニックで診察を受けた翌日、2016年10月15日、知人と会食のため名古屋に向かった。午前10時過ぎに大垣駅に着くと東海道本線が人身事故で上下線とも不通になっていた。10時頃に、岐阜駅と木曽川間で人が列車と接触したとのこと。飛び込み自殺である。人は必ず死ぬ定めであるが、人に迷惑をかけて死んではなるまい。当事者はそれどころの心境ではないだろうが、人として最後の一線として、その掟は守りたいもの。しかしその鉄道自殺が頻発している。現代は人の最低限度のモラルが低下している。

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道ずれ旅客機墜落事故

 2015年、ドイツの機長が乗客を道ずれにして旅客機ごと墜落させたジャーマンウイングス9525便自殺事故があった。ジャーマンウイングス9525便墜落事故は、2015年3月24日、西・バルセロナから独・デュッセルドルフに向けて飛行していたドイツのLCC・ジャーマンウイングスの定期便がフランス南東部に墜落した航空事故である。世界の精神の荒廃を垣間見る。

 

親の因果が子に報い

 鉄道自殺は、遺族に塗炭の苦しみを与える。関係のない鉄道利用者に大迷惑である。鉄道関係者もその遺体の後始末が大変である。また子、孫にもその影響が及ぶ。その昔、親戚の叔父が鉄道自殺をしたが、その日が息子の入社日であった。それで息子の人生が暗転した。さらに40年後に孫が日本の最高学府を卒業しても就職できないという因果をこうむっている。

 

人の道

 道連れ自殺は、犬畜生ではありえない世界である。人間の尊厳にかかわる事象で、人間の精神の荒廃を示す表れだ。動物は死を悟ると、人知れず姿を消して、静かに死を迎え、土に帰る。犬畜生にも劣るふるまいの死は避けたいとの思いを新たにした。

 親として、年長者として、後進に人としての生き方を示して死にたい。人として生まれたのなら、人を幸せにして死にたい。人を不幸にして死ぬのは、人の道に反している。まず自分を幸せにしてから、死ぬべき。

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2018-05-21

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

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