« カテゴリー「危機管理」を新設 | メイン | あなたは裏切り者? »

2018年3月10日 (土)

危機管理は成佛のために

 危機管理とは、その界で成佛するために己が管理職として為すべき義務である。その界とは、宮仕えでの世界であり、社長業としての世界であり、個人事業主としての世界である。危機管理とは、己が己の管理者として、その界を無事に過ごすための戒めである。

 危機管理とは、その界での管理が疎かになり、その会社生活(界)を全うできず(成佛できず)、不本意に不祥事が発生してその責任を取らされことを防ぐためにある。どんな界にいても定年を含めて必ずその終わりがある。どんな界も生老病死である。無事にその最終目的地(死)にたどり着くことが成佛である。それでこそ、次の界(子会社、起業、第二の人生、あの世)に胸を張って進める。

 

危機管理の目的

 私は前職で新入社員教育として10年近く「危機管理」の講義を続けてきた。現地法人のチャイナの新入社員向けにTV会議システムで、英語で講義もした。私は危機管理の目的を、①会社と自分と家庭が不幸にならないため、②自分と部下を刑務所に行かせないため、③生活基盤の会社を倒産させないため、④失業しないため、と説明してきた。しかしこれは新入社員向けに説明した方便である。目的は、人生での成佛である。

5

  講義資料『危機管理』p5 2005年

 

人生の目的

 人間の最終目的とは、人間になって成佛することである。人は動物として生まれてきて、多くの学びを経て人間に成長する。人は裸で生まれて、裸で死んでいく。それなのに、餓鬼道に落ちて、集めることを目的として、人や法律や倫理を押しのけて金儲けに邁進している人が多い。その挙句、世に紛争の種を蒔き、悔いを残して、その界を去る人がなんと多いことか。なんと多くの人が、動物レベルのままで死んでいくことか。それは畜生界の生き様である。人生の成果は、己のために集めた財宝ではなく、社会に与えた徳の多寡である。

 

餓鬼道に落ちた衆生

 現在は、組織や己に対する危機管理が出来ず、その結果の不祥事でマスコミを賑わす事件が多い。人生の目的を理解せず、またそれを達成するための危機管理意識が欠如しているためである。最高学府を出て豊富な知識はあっても、人生の目的を知らない智慧無き人が氾濫している。ド田舎の市長や東電、東芝、政界等に畜生界の餓鬼道に落ちた衆生を見る。その輩は反面教師として、やってはいけないことを教えてくれる仏様である。

 耳をすませてごらん。あなたの身近で時限爆弾のチクタクが聞こえる。

 

2018-03-10

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

Blog: http://yukioodaii.blog.enjoy.jp

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

 

コメント

コメントを投稿