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2018年2月 7日 (水)

(8) 曲がったことは嫌い?

 私は車の運転では、極力、で曲がらない運転を心がけている。人生道の運転でも同じである。物理の法則に「慣性の法則」がある。動いている物はいつまでも動いていて、止まっている物はいつまでも止まっている。もう一つの運動法則に F=m・α で表される運動方程式がある。これを車の運転に適応すると効果的だ。車線変更等の現状からの変化するための運転は、余分にガソリンのエネルギーが必要で、さらにその分のストレスが発生し、節約上で無駄である。また車の運動の変化には、事故の要因が入り込む。

 

交通事故死の44%は交差点で

 現状からの変更は、とかく大きなエネルギーがいるのは世の常である。同じことが車にも言える。現状維持が一番の省エネである。だから「曲がったことの嫌いな?」私は、目的地に行く場合でも、最短距離で選定した経路でなく、曲がる回数の一番少ない経路を選んで走っている。「曲がったこと」をするには、それ相応のエネルギーが必要で、これが交通事故の確率を増やすことになる。いくら近道でも、小さな道を曲がりくねっての走行は避けたいもの。曲がる行為は、交差点で発生する。交通事故死の44%は、交差点で起きた事故である。(1993年) 

 

サイドフォースで無駄30%

 またタイヤにかかる摩擦円の力学的にも、曲がるときには駆動力以外に、サイドフォース(駆動力の約30%)がかかるので、エネルギー的に損失が生じる。当然曲がるためには、ブレーキを踏まねばならない。ブレーキはエネルギーロスの最たるもの。無駄なエネルギー(お金)を使わないためにも、曲がらずに走るべし。

 

事故件数

 林洋著『自動車事故の科学』で、氏は交通事故を下記で定義している。この遭遇数とは変化の数である。この式からも「変化ある」運転が事故の確率を増やす。

  〔交通事故件数〕=〔遭遇数〕×〔遭遇が事故になる確率〕 

 人生では「変化はチャンス」と言われる。しかし、車の運転では「変化はピンチ」 との認識が必要だ。ピンチとチャンスは表裏一体である。「曲がる」、「ブレーキをかける」、「アクセルを踏む」の3つの「現状からの変化」の動作には、常に危険が付いて回る。だからこの3つの変化をする時は、無条反射の下記動作で、回りの状況を確認する習性を身につけると良い。これが事故への出費を無くしてくれる。なにせ、これを守らないと、テストドライバー検定試験では減点される。

 

 確認の基本動作

 ・バックミラーを見る

 ・ドアミラーを見る

 ・首を振って横を見る

 

 人生の曲がり角での基本動作

  ・自分の過去を振り返り、その人生経路変更に耐えられるか?

  ・現状の周りの状況を見て大丈夫か?

  ・首を回して、足元に隠れた落とし穴はないか?

 

(9) ブレーキを踏まない運転を 

 (8)項で述べたように現状からの変更は、エネルギーが必要である。同じ理由で、極力ブレーキを踏まない予想運転をすれば、事故とタイヤの磨耗を防げる。それは前とその前を走るの車の状態、回りの状況を考えて運転すればよい。慌ててブレーキを踏むとは、考えて運転していない証拠である。事前に相手の状況、次の信号を予想できれば、エンジンブレーキで車の速度は制御できる。急ブレーキは、起こるべき状況を予想できなかったためである。テストドライバー検定試験で、急ブレーキを踏めば、一発で不合格である。

 

タイヤの70,000km走行実績

 以上の述べた手法の集大成の結果として、私の前のクレスタ(1999年まで使用)のタイヤは、70,000kmの走行実績を記録した。この走行距離でも、まだ、然るべき規定タイヤ溝深さを保持した状態で、けっしてツルツルの状態まで乗ったわけではない。

 人生は一本道。フラフラとあちこちの道に曲がると、人生時間の無駄である。ひたすら我が一本道を走るべし。

1p10301192

  馬場恵峰書  2012年

 

追い越し車線 

 本来、追い越し車線は急ぐ人や(思想の)貧乏人のために空けておくべきで、安全運転と生活VAを心掛ける人は走るべきでない。そのかわり、急ぐ時には必死に飛ばして走るべきである。不真面目に?とろとろと走っていると、気の短い輩に煽られるし、「気違い」に、走行車線からの変則の追い越しをかけられ、逆に事故に巻き込まれる可能性が増す。だから私がたまに追い越し車線を走るときは、目的意識を持ち「真面目に」飛ばしている。前の車が遅いと「グズ! そこを退け!」と、ペルソナを変えて臨機応変に性格を変える。

 

銀行強盗の勧め?

 某大学の教授室で、車の論議に花が咲いていた。大手自動車会社から天下ってきたお偉い御方曰く、「とことこ走りたい人はそれでよろしいが、世には親の死に目に間に合わせるため、命がけの法規無視で駆け抜けたい人もいる。その人のためにこそ、追い越し車線を空けて欲しい・・・」と。

 それを受けて、敬愛する茶目っ気のある先生が、「さすれば金のない人のために、いつでも銀行強盗ができるように、金庫を開けておけと言うか・・・」とスマートに言ったら、気まずい雰囲気になったとか。とかく偉いお方はユーモアのセンスが無い。住専問題(1995年頃)を考えると、一人の人間ができる銀行強盗の額は高が知れている。でも今回のビットコイン560億円かっさらい事件(2018年)を考えると、銀行の金庫は、開放されているようだ。

 

2018-02-07

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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