愛の院内クリスマスコンサート(改定)
2017年12月6日、13時30分より大垣市民病院ロビーにて恒例のハンドベル演奏による院内クリスマスコンサートが開催されて、私はSONY α9と100~400㎜望遠レンズを抱えて撮影に赴いた。演奏はビアン・シャンテの皆さんである。その指導と指揮を金城学院大学の吉田年一先生がされた。
素敵な音色で、クリスマスにちなんだ7曲を演奏・合唱されて院内の患者や見舞客の約百人の皆さんへの素晴らしい慰問になった。大勢の人が熱心に聴き入っていた。私もハンドベル演奏をこういう形で聴くのは初めてであった。
愛(AI)の迷い
今回使用したカメラSONY α9は、無音シャッターであるが、その他に瞳ピント機能があり、ピントが顔全体ではなく、瞳を検出して、瞳にドンピシャでピントが合う機能がある。まさに人工知能AIごとき機能である。その機能は、前回の小坂井聖仁さんのヴァイオリン演奏会では、買ったばかりで操作方法が分からず使えず(機能が多すぎて覚えきれなかった)、今回その機能を初めて使った。
ところが今回の演奏会で焦点合わせの時、カメラが迷いに迷って中々ピントが合わない。その結果、ピンボケ多発でうまく写真が撮れなかった。後日、メーカに確認したところ、逆光での状態では、顔の瞳の検出が、一番苦手とか。確かに明るい背景の中から、瞳の検出はコンピュータのロジック上で難しいと納得した。AI(愛)にも迷いがあったのだ。そのせいで、演奏中の個別演奏者写真が限定されてしまったことをお詫びします。アイは難しい。
ハンドベルとは
ハンドベルは、17世紀ごろに英国で教会のタワー・ベルを何人かで技巧練習をするために、生まれた楽器である。米国で、独立した楽器となり、数人があわせて音楽を演奏する形態が完成し、賛美歌をはじめとして、色々なジャンルの曲を演奏するようになった。その鳴らし方次第で、魅力的な鐘の音が響き渡る。
一つのベルが一つの音に対応するため、音階分のベルが必要である。5オクターブで約300万円と高価である。ハンドベルは、金色の鐘であるが、材質は銅や真鍮製である。
1つのベルは一音程しか出すことができないので、曲を演奏するには、通常、2オクターブ(25個)から6オクターブ(73個)のベルを用意する。1人で4ないし5個程度のベルを担当することが多く、音域によって8人程度、多い場合は15人程度で1チームをつくって演奏することが多い。
吉田先生が簡単なハンドベルの解説をされて、私は初めてその概要を知った。それからその詳細を調べる機会を得て、学びが多かった。ハンドベルも奥が深い。
吉田年一先生
今日の演奏の指揮をされた吉田年一先生は、金城学院大学非常勤講師で、PRIME(ハンドベルチーム)および名古屋市立大学OB管弦楽団の音楽監督、名城大学管弦楽団、セントラル愛知交響楽団、名古屋室内管弦楽団、アンサンブル・アトレイユ、金城学院大学管弦楽団、金城学院大学ハンドベルクワイアの指揮、指導をする傍らフリーで活躍中である。
大垣公園イルミネーション点灯式での音楽
こういう静かで上品なハンドベル演奏が、12月の大垣公園イルミネーション点灯式での音楽にふさわしいと思う。もっとも冬夜の寒空で、女性の皆さんに演奏を強いるのは心苦しい。それを考えると、冬夜の寒い外気中で10人程しかいない聴衆にジャズの音楽を大音量で聞かせて、市民税の大金を下請け業者に流すことに違和感がある。大垣市は、獲得した予算を下請け会社に無理に消化させているようだ。お役所の無駄使いの最たるもの。まるで、年度末に無理やり道路工事で道路を掘り起こすようなもの。
この院内クリスマスコンサートを、大垣市役所の職員の方が裏方で支援をされていた。それには大感謝です。もっとこういう市民ボランティア活動を、大垣公園イルミネーション点灯式等でも展開して欲しい。そうすれば無駄なお金が節約できる。大垣市長の大好きな「節約」ができる。時期外れの新市庁舎建設で余分に必要になる建設費用の足しになる。
ぼやき
この演奏会場のロビーが、市民病院の受付の横にあるので致し方ないが、初老のおばさんさんが、この演奏を邪魔するような大きな声で、我関せずとして受付の方に話しかけていた。彼女には、横での演奏は眼中にないようだ。大垣の文化水準を晒すようで恥ずかしかった。自分は、将来、ああいう愚かな姿は見せたくないと思う。
2017-12-09
久志能幾研究所 小田泰仙 e-mail : yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp
HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite
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