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2017年11月29日 (水)

学ぶとは自分探し

 生物は、動物でなく人間に生まれても、学んで魂の浄化をし続けないと動物の世界に戻ってしまう。犬が躾で成長しても、自ら学んで魂の浄化をすることはありえない「学ぶことで運命的な存在、つまり人間的存在となる(安岡正篤師)」。魂を自分の意思で成長させられるのは人間だけである。テレビを見ながら飲んで食べて寝るだけの生活をすれば、動物園の野獣に成り下がる。まるでサーカスで踊らされている動物である。放送局の目的は痴呆的に番組を見させて商品を売ること。思考能力をなくしたテレビ漬けの人が認知症になるのもワケがある。まず畜生にでなく、人に生まれたという奇跡に感謝すべしである。「人として生まれるとは、1億円宝くじが百万回連続で当たると同じ確率である」と筑波大学の村上和雄名誉教授はいう。

 

人間界曼陀羅

 失敗、成功、喜び怒り悲しみ笑いの喜怒哀楽があって、それを糧に精神の成長をさせてこそ人間である。曼荼羅に描かれている佛様の数々も、人と同じような性格を持つ佛として表されている。決して完全無欠な佛ばかりではない。まさに人間界の縮図が曼荼羅である。

 

四天王の諭し

 人を堕落させる最大の敵は己である。怠惰な己が、己を安楽な動物界に誘い込み地獄に落とす。それを護るのが四天王である。犬のようにキャンキャンと自制心なく話し続けるのではなく、まず人の話を聞けと多聞天が睨み、人間として成長しろと増長天が一喝する。人間として文を書き、読み、口を閉ざして世間を見ろと広目天が睨み、成長したら人のために働けと持国天が一喝する。高野山では、四天王が建つ中門を無事に通過できると、その先に根本大塔の曼陀羅の世界が広がる。

 自分は何のために存在しているのか、己の使命は何か、それを追求するのが生きることである。学び続けると、魂が浄化され、その根本が明かになる。全ては人生の品質をいかに向上させるかである。

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2017-11-29

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

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