チェロ様の離日
2017年10月10日、ティムが中部国際空港から午前9時45分発のルフトハンザ航空機で出発するので、7時20分に中部国際空港に着くように、お見送りに出かけた。お見送りには熱烈な女性ファンの3名がティムに同行して中部国際空港にやってきた。
チェロ様特別扱い
ティム愛用の齢300歳のチェロ様は、貨物室ではなく、特別料金でティムさんの横の席に座るとのこと。座席シートの乗客名には「チェロ様」と書かれるとのことであった。大垣の演奏会でのチェロの紹介時には、280~300年前の制作のチェロと聞いたが、直接ティム本人に確認したら、300年前の製造品とのこと。私のご先祖の北尾道仙(1734年没)が、観世流の能の謡で油の乗って活躍した頃の生まれであり、益々チェロ様に親近感を感じた。
なおドイツ語の名詞には男性、女性、中性の性別があるが、「チェロ」はその形からてっきり女性名詞だと思っていたが、この際、気になって辞書で確認したら中性名詞であった。ピアノも中性名詞であった。少し賢くなった。
演奏会時のビデオ・写真を進呈
ティムが搭乗手続きを終えて、しばしティムと女性ファン3名と私で、喫茶店でお別れのお話をして過ごした。その時、2日前の演奏会のビデオを写真フレームで映し、また演奏会時の写真をiPadで見せて喜んでもらえた。ティムにビデオBDと写真データ300枚の入ったSDカードで進呈した。大層喜んでもらえてよかった。多分、こんなに早く、またこんなに多量の自身の演奏会時の写真を撮ったモノ好きはいなかったと思う。プロが演奏家の写真を撮れば、ベストショットの数枚をかなり後から演奏家に渡すだけだと思う。結果として、ティムの大変喜んでもらえて光栄である。
離陸
搭乗時間が来たので、出発ゲートまで4人でお見送りしてティムは搭乗チェックゲートに消えた。名残惜しそうにいつまでも手を振っていた。
その後、皆で空港展望台に行き、ルフトハンザ航空エアバスA340の離陸を見守ることになった。私は、それを兼ねてSONY RX10Ⅳの100~600mm望遠レンズの性能をルフトハンザ航空機の離陸で確認することにした。しかし飛行機の撮影が1年ぶりであったので、撮影位置を間違えて離陸直後の写真が、展望台のフェンスに邪魔されて撮れなかったのは残念であった。SONY RX10Ⅳは小型で軽快で、連写性能も高く、なかなかの性能であることを確認した。演奏会時の私の右腕に出世である。
しかし飛行場の撮影では、飛行機マニア達がでかい一眼レフ、超望遠レンズの見せびらかしの競演で、小型カメラでは見劣りがする。これはマニアの世界。その見栄での出費が日本経済の活性化に寄与する。人生二度なし。人生は有効に楽しまなければ意味がない。お金を使うから知恵がつく、よきご縁に巡り逢える。家に閉じこもって、預金通帳をにたっーと眺めていれば、認知症への道をまっしぐら。
図1 皆さんとお別れの握手をするティム
愛用のチェロを手元に
図2 出国ゲート前のティム
図3 ティムの搭乗したルフトハンザ機
図4 離陸したルフトハンザ機
飛行機の搭乗口のドアを閉めた時が、飛行機は離陸とされる。それが時刻表に記載される出発時刻である。
図5 ドアが閉まってからも入念なチェックをする地上員
図6 駐機場を離れて最後のチェックをする地上員
図7 離陸スタート地点までタキシング中
図8 離陸スタート地点で待機中
図9 離陸滑走中
図10 ドイツに向かけて去り行くルフトハンザ機。
さようならティム。また2年後にお会いしましょう。
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