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2017年10月13日 (金)

お墓の文字彫り完成

 自家のお墓の再建で、恵峰先生に揮毫していただいた書体で、墓石の文字彫りが大阪で進められた。その墓石に字を彫る工程が終り、2015年11月14日(土)、松居石材店に完成した墓石が到着した。私は名古屋での授業が終ったあと、雨の中、新幹線を飛ばして(?)、彦根に確認に行った。現地に16:40到着した。

 入庫した墓石は見事の出来栄えで、恵峰先生の字が光っていた。この一体構成の墓石作りに携った方々への感謝の念で一杯である。機械設計者としての見地で、墓石の角の加工や2面の交差線の加工状況に驚嘆である。隅の加工では刃具の固定フランジが干渉するので、最終加工は手仕上げと推定した。石職人の大変な技能と労苦がかかっており半端な仕事ではない。チャイナの石材加工技術の高さに脱帽である。

 当日は大雨であったが、据付工事予定の週明け月曜日・火曜日は天気予報で晴れとのことで、神仏の配慮に感謝である。

 墓石の表には、「黄鶴北尾道仙」、裏面に「享保19年甲寅4月27日に近江で死去」との刻印を再現した。享保19年は1734年で、元禄文化が栄えた時代から少し時が経った時代である。生誕年は元の墓石が風化で判別不能のため、判別ができた「12月17日濃州大垣で生まれる」とだけ刻印をした。2017年9月の今になって、チェリストのティム愛用のチェロが、ほぼ同じ時代に製作されたことを知り、何か因縁を感じた。

 

図1 字彫りが完成した墓石

 

2017-10-13

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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