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2017年10月29日 (日)

子供の未来を食う死鬼衆

若い子のゲーム中毒

 私が大垣市立図書館で、若い子達と席を並べて国家試験のための受験勉強をしていると、目に付くのが若い子のスマホのゲーム中毒症状である。このゲームの魔力が若い子をダメにしている。私は彼らがゲーム蟻地獄に足を取られる姿を見る度に、どうにかせねばと苛立っている。

 若い子が学習室でも勉強中にゲームを始めると、1~3時間くらい連続してゲームに嵌っている。なにせそれを止める親の目はない。親は図書館で勉強していると信じている。愚かな親である。その間、無為な時間が過ぎている。無為ならまだしも、怠惰な心を植え付け、自分を律する心が死鬼衆に喰われている。脳がゲーム脳に浸食される。学生時代の貴重な勉強時間が毎日数時間も侵されれば、確実に学力低下である。そんなレベルの学生を会社は採用しない。まともな就職が出来ず、アルバイトやフリータへの道へ転落である。

 

死鬼衆としてのゲーム会社

 ゲームは非生産的な娯楽である。思考の抵抗力のない若い人を、ゲーム機やゲームソフトでゲーム中毒にさせるのは、麻薬を売るに等しい。若い人の青春が潰れていく。「若い時の命」と言う大事な時間が大出血で失われていく。誰がその血を貪って利益を上げているのか。ゲーム機、ゲームソフトを売るメーカである。血税で運営している学校や図書館がゲーム魔で蝕まれている。

 若い人たちが日本の未来を背負ってくれる。その若人を堕落させ、麻薬同然のゲームで金儲けするのは死の商人であり死鬼衆である。若人が世界の学生に負ければ、日本は沈没である。若いときの1時間の勉強価値は、年老いてからの1時間労働の5倍の価値(私の実感)がある。若いときに勉強しなければ、年収1000万円の課長職の給与が、フリータの給与で一生を過ごさねばならぬ。一生、年収は200万円である。

 

日本の未来の損害

 仮に日本の1学年の全学童の10%が毎日1時間、ゲームに没頭するとだけで、1兆8250億円の日本の損失である。それが6年間も続けば10兆円を超える。それを誰が食べているのか。

 損失金額=1時間×365日×50千円×10%×100万人

     =1兆8250億円/年 (一学年で)

       (時間アワーレートを5倍の50千円で試算)

 

 ソニーが業績回復をゲームで稼ごうと狼煙を上げている。ゲーム業界はゲームソフト開発にしのぎを削る。そんな死鬼衆まがいのビジネスに血道を上げるソニーなんか潰れてしまえ。貧すれば鈍す。若人の生血を吸うビジネスに手を出すソニーに未来は無い。さようなら、僕達のソニー。

 

ゲーム中毒の弊害

 スマホのゲーム利用者は約6割・・・・うち半数が毎日ゲームを起動

  MMD研究所は、「スマートフォンゲームに関する調査(利用実態編)」を実施した。同調査によると、スマートフォン所有者のうち、ゲームを利用したことがある人は61.7%で、そのうちの51.6%がゲームを毎日起動することがわかった。 スマートフォンゲームの1日の平均起動時間は、77.1%が30分未満である一方、10.3%の人は1時間以上であった。 

Photo

 調査期間は、8月8日から8月11日。調査対象はスマートフォンを所有している15歳~59歳の男女566人。(インターネットコム) (2013年8月21日 読売新聞)

 

音楽を聞きながらの学習の弊害

 高校生や大学生が、音楽を聞きながら、学習室で勉強をするのも死鬼衆に犯されている。そういう人達に限って、大きな音を立てても平然としている。本人は音楽を聴いているので、自分が発する迷惑音に気がついていない。世間の声に耳を塞いでいる。音楽を聞きながらでないと勉強できないとは、就職しても音楽がないと仕事が捗らないことで、日本産業界の損失である。これは税金を使って、仕事のできない訓練をするという税金泥棒である。現在、5~10%の学生が学習室で、イヤホンで音楽を聞きながら勉強している。

これを見るとオウム真理教のヘッドギアを思い出す。これでは日本の学生の質が低下するのも故あること。音楽は疲れたときに脳を休めるために聴くならともかく、のべつまくなしに聴くのでは、思考回路が低下する。同じように痴呆的にテレビを見続けるのも、ヘッドギアを装着するのと同じである。

公共の図書館学習室ではスマホのゲーム、ヘッドフォンの音楽は禁止すべきである。

 

2017-10-29

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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