人生を支える心の杖
1.人の親切にする杖
2.無理をしない無駄をしない、不精をしない杖
3.自分に辛切な杖
4.神仏の教えの深説の杖
「年老いて金を持っているから手が震える。私は何も持っていないので(1億円も使ってしまったので)、軽々と筆を動かせる。遠き道を自分の業を背負って歩くこと。そうすれば新しい自分というものを掴むことができる。」と。
お金という杖は腐らないが、己はいつしか老い、腐っていく。老いて若さと情熱を失うと、お金という杖も使えない。その前に己が朽ち果ててしまう。お金は使ってなんぼである。使うことでご縁を得て、知恵がつく。人生を支える大事な杖の存在に気づけ、である。
恵峰師は60歳のとき、実家の土地家屋を抵当に入れ、1億円の借金をして社会奉仕のため日中文化資料館を建設された。返済に24年の年月を要したが、84歳の時に完済された。
縁ありて花開き、恩あって実を結ぶ
「縁あって人間に生まれたからには、ご恩に報いないと申し訳ない。書くことの大切さを知り、自分の子孫に自分の書いたものを残せ。自分を磨くのは、自分の手で書いたものだけである。」
「10回読むより一回書け」が恵峰師の言葉である。同じことが仕事でも言える。10回、口で理屈を述べるより、汗をかいて涙を流して一回実行した事が血にも肉にもなる。
以上は、太志塾秋季大会(大島修冶塾長 2014年10月5日)での馬場恵峰先生の「自分を知る事の大切さ」のお話をまとめた。
図1 日中文化資料館 敷地350坪 大村市
図2 日中文化資料館内部を案内される恵峰師
2017-08-23
久志能幾研究所 小田泰仙 HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite
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