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2017年7月17日 (月)

インプラント 6 (自分で考える)

3.3 自分の頭で考える

 歯の治療問題で、己の経営課題として判断して、手術2時間前に中止通告して、インプラントの調査を始めた自分で誉めてあげたい。松下幸之助翁は若いとき、行水をしながら、今日は吾ながらよく働いたなと自分の頭をなでてあげたいと思いに至ったという。それと同じ思いを抱いた。考えることは肉体労働以上に汗をかく仕事である。ナレッジワーカは、考えてなんぼの世界である。

 

思考停止の老人

 いつものように早朝の散歩での出来事(2011年ごろ)。神田のお地蔵様の前の横断歩道を、赤信号であったが、左右を見て車が来ないことを確認して渡っていたら、後方で「ムチャクチャやりおるな」との怒気を含んだ声が聞こえた。振り返ると声の主は、自転車降りて信号を待っていた初老の人であった。私は思わず「自分の判断で渡っているのだから、関係ないでしょう」と怒鳴り返した。なぜ、無条件反射のように怒鳴ったか、いつも冷静なはずの自分に不思議であった。

横断歩道の安全確認

 私はいつも横断歩道の信号は、左右を見て十二分に安全と確認できれば信号無視でも渡っている。たかが機械の信号の分際に、自分の時間(人生)を奪われたくない。これは欧米では当たり前の合理的な考えである。世界中でも、くそ真面目に信号を守っている人種は日本人くらいだ。

 ただし車の運転では、信号無視は絶対にしない。車上では死角が多くあり、完全な安全確認ができない。また、どこかにお巡りさんが隠れていて、信号無視で反則切符を切られる恐れが多分にある。そのため最近、過剰な駐車違反検挙が増えている。なんでも、東日本大震災の影響で東北の交通違反検挙件数が激減して、その分の収入の穴埋めをするように全国の警察に通達があったとの噂を聞いた(2011年当時)。なにかおかしい。世も末だ。

日本人の痴呆化

 この後、散歩を続けるうち、この件で日本の病状に思い至った。最近の日本では、自分の頭で考えることを妨げる事象が多くなった。機械が絶対だ、法律が絶対だと洗脳された人間が多くなった。また事件に対して、偏向した報道で正しい判断を妨げる強い流れがある。私に怒気を浴びせた初老の人は、車が来ないことを見通せる状態にも関わらず、信号機が青になるのをじっと待っていた。自分の頭では「前進の判断」ができず、機械という信号機の指示に黙って従う思考停止状態である。なにか日本の現状が象徴されて、恐ろしい。こんな人にも選挙権が与えられている。これでは日本の政治は良くならない。機械文明に毒された状態である。その結末が福島第一原発事故ではないか。数日前の近所での立ち話で「怒りとは頭が働いている証拠」と79歳のおばさんが慰めてくれた。このおばさんは、最近のテレビはくだらないからと、あまり見ないそうだ。

痴呆化が進む日本

・見るに耐えないバラエティ番組

 なにがそんなに可笑しくて笑うのか? テレビに映らない死角から、スタジオディレクターがスタジオにいる愚衆に「笑え」とのキューを出しているのが見え見え。参加者は若い人が多いので、日本の将来が心配だ。

・思考停止のグルメ番組

 知性あるとは思えないタレントが、思考停止のような光悦感に浸って食う様を流すグルメ番組。そのタレントは自己管理のできない肥満体が多い。先日、たまたま銭湯で見たグルメ番組で、元横綱が出ていた。横綱審査には体力人格が抜群との規定があったはず。元横綱が情けない姿で、今の日本の惨状を象徴していた。旨いものはかり食べて、贅沢病の糖尿病になり、結果として医旅費が膨れ、健康保険料が上がり、国の赤字が増え、被害を受けるのは日本国人である。番組制作者は非国民である。テレビを見続けるのは痴呆症の始まりである。

・偉そうな見識を流すワイドショー

 知性も見識もないと思われるタレントが、事件を偉そうにコメントをするワイドショー。あんたからそんなことを聞きたくもない。それに反対するコメントは徹底的に叩かれる。泥棒にも三分の理がある。それを認めないのは、全体主義の共産党がやる手法である。

・60歳の定年後の痴呆状態

やることがなく無為に劣悪番組を見続ける人たち。テレビを切るという思考も消滅している。なぜ働かないのか。ボランティアでも掃除でも、気力さえあればやることは一杯ある。

・真実を報道しないマスコミ

 中韓に気兼ねをして主張すべきことは報道しないマスコミ連中。そればかりか、名古屋市市長の意見広告掲載を拒否する中日新聞社。私は偏向新聞の購読を止めた。愚劣な偏向記事やTVに接していると脳死になる。

・韓流ドラマにうつつをぬかす有閑中年婦人(2011年当時)

 反日教育を60年も続けている国の番組がそんなによいのか。国の安全を考えないオバタリアン。そんな国に金を貢ぐのは国賊行為。この愚かな韓流に目が覚めるのに5年もかかった。(2017年現在)

・国賊の企業人(2011年当時)

 何回も痛い目を合いながらも、金儲けに目が眩み反日教育を60年も続けている国へ出かける企業人。チャイナにおべっかを使う経済連会長。まさに国賊である。何回も痛い目に合っても眼がさめない。企業トップが思考停止(脳死)である。

・軽薄な日本人

 〇〇ダイエットが流行ると、全ワイドショー、週刊誌が右倣えをする国民性。TVを見る人、雑誌を買う人がいるから、流行る。日本人が軽薄になった。

・日本の価値観を捨てた企業人

 金儲け主義を「グローバル化」という美しい言葉に言い替えられて、眼が眩み、日本人の価値観を捨てた企業人。海外進出して国内空洞化が進み、若者雇用が減り、益々日本がおかしくなった。日本の将来を長い眼で考えていない企業人。短期の利益ばかり求める欧米式経営の染まりつつある経営層。

・考えない経営者(2011年当時)

 ソニーもそんな毒素の侵されておかしくなった。欧米式の経営で、赤字を作った張本人であるストリンガー元社長が経営陣に居座った(当時)。欧米の悪い経営方式と日本の経営方式の欠点を合わせたのが今のソニーである。経営能力がなく、数千億の赤字を垂れ流しても数億の社長報酬を分捕るのは泥棒でだ。成果主義を唱えるなら、赤字の場合は賠償をせよ、である。これでソニーは長期的視野に立った経営が出来なくなった金儲け主義の「考えない経営」の結末である。2017年現在もゲームに社運をかけているので、あまり変わっていないようだ。

 

図1 早朝の横断歩道 「四季の路」の途中(朝6時30分ごろ)。

   遠くまで車が来るのは見えない。見通しは良い。

 

2017-07-17

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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