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2017年7月18日 (火)

インプラント 5 3.2 法に準拠(改定)

法に準拠しているか

 「法」とは「三水」の「水」が「去る」と書く。水が上から下に流れるのは、何時でも何処でも誰にでも当てはまる法則である。対象の事象がその自然界の法則に合っているか、それを自問すれば、答えは自ずと見える。インプラントには自然界の法則に反している面がある。

多聞天と邪鬼の役割

 毘沙門天とは、別名「多聞天」とも呼ばれる。多聞天の名前の由来は、日に何度も法を聞くことから名付けられている。足元にいる邪鬼界の阿恵と吽形は、悪さの限りをしていたのだが、「そんな悪さをしていて、お前の3000万年後の人生(鬼生?)はどうなるのか。上の界(人間界)に生まれ変わりたくはないのか。今のままでは畜生界か地獄界へ落ちるしかないではないか」と仏のお諭しとお導きで改心して仏心を得た姿を象徴している。その姿の現れとして、毘沙門天の足元で、阿恵と吽形が足場として支えている。

 毘沙門天は本来、岩に上に鎮座されているものだが、阿恵と吽形が自分の背中を差し出して、毘沙門天に足場を提供している。まるで秀吉が、織田信長の草履を懐で温めた姿を彷彿させる。今までは、踏んづけられて卑しい姿の邪鬼を、松本明慶先生は主役を支える人生舞台の役者に格上げした。これも松本明慶先生の新しい解釈である。こういう解釈も創造の仕事である。

 己は何を支えて社会に貢献しているのか、自問したい。橋を造るのも社会に対する奉仕である。どんな仕事でも、全てが社会の役に立っている。しかし遊びは、そうではない。

六界に通じる法則

 六界とは、天上界、人間界、修羅界、畜生界、餓鬼界、畜生界、地獄界である。群青と赤の阿恵と吽形は陰陽の世界も象徴している。どんなものでも裏と表、プラス・マイナス、良い点、悪い点があることの象徴でもある。インプラントもいい面も悪い面もあり、それを総合判断して法により判断しろとのメッセージでもある。経営者にはそれを見極める能力が求められる。トップに上がってくる稟議書は、50.5対49.5のグレーな案件ばかりである。どちらが良いかの経営判断は、法によってきめるのも手である。そのためには、法を説く前に、法を学ばねばならない。その上で判断をするべきである。

医学書で理論を調査

 インプラント医療の法則を調べるにあたり、医学書でその理論と実態を調べた。一般解説書とは、全くレベルの違う内容で、歯科医が患者には絶対話さない内容に接することが出来た。結論は、インプラント手術は不可である。医学書が高価な点が閉口ではあったが、知らずにインプラント手術を受けることを思えば安いもの。

 

『エッセンシャル 口腔インプラント学』医歯出版 2009年 7,980円

『インプラント年鑑 2010年』クインテセンス出版 2010年 6,300円

『インプラント年鑑 2011年』クインテセンス出版 2011年 6,300円

『インプラント年鑑 2012年』クインテセンス出版 2012年 6,300円

 

図1 大佛師松本明慶先生作 多聞天  三好眼科(福山市) 三好輝行先生蔵

 

2017-07-18

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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佛像の著作権は大仏師松本明慶先生にあります。

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